2016/08/27 のログ
ご案内:「とある部屋」にタウさんが現れました。
タウ > 【続きです】
タウ >  昔は目を開いていたし、口も言葉を発していた。
 あるとき道のために自分で全てを封鎖した。外を見ず、言わず、聞いて触れるだけの世界に閉じこもったのだ。
 抱き合うような姿勢。
 黄金色の瞳が男を正面から見据えている。腰を持ち上げると、男の欲望の証に自身をこすり付ける。ぴとりと照準されるそれ。狙うは体の中心軸。

 「………、でも」

 何かを言いかける。いまだに決心が付かないのか、言いよどむ。
 もとより内気で陰気な性格である。久々に目と口を開いたからといって補正が聞くものでもない。
 すとん、と体が落ちる。男の逞しい一物が己を貫く。湿り気を帯びた媚肉を押しのけ、肉槍が腹の内側を擦り。

 「~~っ あぁっ……! で、もっ」

 唇をかみ締め、開いていた瞳を瞼で覆う。
 純潔ではなかった。けれど身を許した回数など片手どころか腕の本数で数えられる程で。
 余りに行為をしていなかったせいか、処女よろしく内側が傷む。前戯でなじんでいるといっても男は巨大過ぎた。
 背筋をそらそうとして、男の腕にとらわれる。耳元を言葉で擽られると、ぞわりと肌が逆立つ。子を宿す部屋が震え上がった。
 奥底をえぐられる。たちまち閉ざされていた瞳があらわになる。
 上下動で豊かな胸元がたぷたぷと波打っていた。

 「ひンっ……! ふぁぁぁっ……んぁっ、んっ……言う、いう、言います、ぁふッ……
  アーヴァインさま……ん、ぁ あっ! 私、どうかしてしまいます……っ」

 言うと言っているのに、言わない。
 目じりが熱にあてられた蝋燭よろしく垂れ下がっていて、艶のある唇からは血色の舌が顔を覗かせていた。

アーヴァイン > 反り立った杭を押し当て、擦りつけながら問いかければ、そのまま身体を沈めさせていく。
狭くぬるぬるの蜜で柔らかに滑る膣壁を割り開いて、子宮を強い振動で震わせた。
言い淀むなら、淀めないようにしてしまおうと大きな分身が胎内を蹂躙する。

「駄目だ…ちゃんと言い切るまで止まらない」

開かれた金色の瞳を見つめながら腰の上で彼女を躍らせると、両手は腰に添えられ、そこを軸に引き寄せて突き上げてと騎乗位ながらリードしてしまう。
快楽から逃げようとしても、捕まえた手が彼女を逃さず、強い突き上げから逃れられないようにしながら、何度も大切な部分を揺らす。
絡みつく感触に肉棒はビクビクと痙攣を繰り返しながらも、もっともっとと快楽を求めて動きは激しくなる。
快楽を貪りたいのもそうだが、同時に彼女の建前を全て剥いでしまいたかった。
腹筋の力だけで上体を起こすと、激しく揺れる乳房の先端にしゃぶりつき、甘噛みを繰り返し、吸い付いてと責め立てながら、瞳が金色を覗き続ける。

タウ >  目は口程に物を言う。男の瞳に宿る強い欲望、独占欲が自分という女を激しく燃え上がらせるのを感じ取る。
 誰にも渡したくない。自分だけのものにしたいと言わんばかりのぎらつく視線。
 男が姿勢を変える。丁度寝転がるような姿勢。女性側が動くに適した姿勢というのに、男側から突き上げ始めた。

 「ぁ っん! そんなぁっ……」

 つらさを交えた口調はしかし、どこか悦びのニュアンスを孕んでいる。
 腰が男の手で固定される。激しく下部から突き上げられていく。たぷんたぷんと波打つ胸元は、褐色色の上に光沢が塗りたくられ官能の度合いを増している。
 内側が痙攣する。雄を迎え入れている雌の穴は、内側からあふれ出る蜜によって洪水かくやという状況であった。
 男が上半身を上げると、たわわに実った果実にしゃぶりつく。つんと立った頂点が舌と歯で弄ばれている。

 「なります、なります、ん、あ、あんまり、イくぅ―――あああぁぁぁぁっ! やぁんっ、ふぁっ ぁぁぁっ!」

 抱き合うような姿勢。足で男の腰を抱きしめたまま、はちきれんばかりの乳房を吸われたまま、背筋を逸らし絶頂に浸って。
 まだ男が果ててもいないであろうタイミング。独りよがりに悦楽に浸った蕩け顔を晒す。 

アーヴァイン > 嫌がるような抵抗じみた声が聞こえるものの、反射的にそう出ているとしか聞こえない程度のもので、突き上げられながら揺れる姿は艶やかに、甘く卑猥な声が響いた。
顔を近づけ、先端をしゃぶりながらのピストンで早くも絶頂に沈むなら、抜かぬまま体を起こし、今度は身体を抱えるようにしながらゆっくりと立ち上がる。
もっともっとその唇から喋らせたい、喋らせるほどに毒していく様ななんとも言えぬ独占欲の満ち方で、もっと心を満たそうと貪る。

「それだけじゃ足りない…もっとだ」

物静かな男が、無遠慮にそれ以上の言葉を強請る。
その頃には器用にも立ちバックの体位へと移行させ、両手をタイルの壁につかせた。
腰を引き寄せ、改めてピストンすれば、今度は窪みの部分を徹底的に攻め立てるようにゴツゴツとぶつかり、蜜を掻き出す度にカウパー液を交える。

「イッたんだろう…? そういうのも全部聞かせてくれ、タウの全てを知りたい。感じ取るより、俺しか聞かないだろうタウの声で、その綺麗な目で俺を見ながらだ」

絶頂のタイミング、締め付けの変化と蕩けきった顔を見逃さずに囁きかける。
耳元に静かに命令しながら背中に胸板を重ねると、覆いかぶさるようにしながらピストンは続く。
片腕は腰に、片腕は胸元に添えられ、先端を左右交互にこね回しながら意地悪を忘れない。

「タウの胸…ずっと揺れてるな、修練の身のわりに…とても妖艶でゾクッとする」

卑猥さと欲望の声で彼女に夢中になる心を囁き、言葉を見出そうと、その瞬間に強くバチュッと奥底を突き上げて大きな波を与えてしまう。

タウ >  喋り慣れぬ女は、これまた紡ぎ慣れぬ嬌声をあげていた。
 男を悦ばせようとあげる類のものではなくて、自然に漏れ出てしまう類のものであった。
 姿勢を変えられる。背後からうがたれる姿勢。両手を壁につき、官能的な、子を産むには適した左右に張り出した臀部を突き出している。
 男がやおら背後からピストン運動を再開する。次第に速度が激しさを増していく。
 ただでさえ絶頂して敏感な肢体というのに、容赦なく責め上げられる。余力などない。
 男を見ようにも、背後からでは見ることも厳しい。

 「ん、んっ! あっ、ぁあああぁぁぁぁあッ! くぅ、はぁっ……イってます、からぁ!」

 敏感な内側の箇所を、雄の切っ先が擦り上げては奥底を叩いてこねくり回していく。
 か細い鈴の鳴るような声が快楽に震えた音程をつむぎ出す。揺れる胸元を掴まれる。弾力の中に指が沈み込み、指という白色が褐色に埋もれていた。

 「―――ひぁぅッ……、――あ、ふぁ、~~~~~っ ひぁ、ああああっ!」

 ずくり、と雄の形状が淫らな箇所の形状を強引に捻じ曲げていく。
 男がひときわ強く押し付ける。殴打されたかのように臀部と乳房が波打った。

 「ふぁ……イッてます、どうかしそう……です」

 体がへたり込みそうになり、思わず胸元を壁に押し付けて耐える。男の手も巻き込まれていることだろうか。
 甘ったるい口調で返答を返して。

アーヴァイン > 遠慮のない甘い声が浴室内に淡く反響し、一層欲を沸き立たせる。
背後から貫く度に揺れる臀部を視野に収めながら、絶頂を告げる叫びにギチリと肉棒が更に膨れた。
そのまま更に絶頂を迎えれば、壁に寄りかかる彼女から肉棒を引き抜いていく。
ぼたぼたと蜜をタイルへ垂らしていき、あれだけ貫いてもまだ収まらぬ分身はヒクヒクと亀頭を跳ねさせる。
あまり乱暴な交わりでは壊れてしまいそうだと思えば、耳元に唇を寄せていく。

「場所を変えようか…?」

残った泡を洗い流してから、その体を横抱きにするとタオルに包んでベッドへと向かう。
一人用にしては少し広めのそこへタオルごと彼女を下ろすと、ベッドの上へと膝を下ろす。
二度の絶頂に上り詰めた彼女へ改めて唇を一度重ねれば、向き合ったまま肌を重ね、掌は股座へと滑り込んでいく。

「少し飛ばしすぎてしまったな、すまない…少し辛抱できなくなってしまった…」

苦笑いで謝罪しながらも割れ目をなぞりあげる。
皮越しに肉芽をカリカリと擦り上げながら、今度は快楽を身体になじませるようにゆっくりと強めの刺激を与えていく。
体中をまじまじと眺めながら、金色の瞳を見つめる。
先程よりは少し穏やかな目つきにはなったものの、欲の色は消えない。
褐色肌の珍しい身体もだが、ここらでは自分しか見ていないだろう金色の瞳を見つめるのが、妙に独占欲を満たす。
視線をそらそうとすれば、こっちを見てくれと囁きながら、緩やかな愛撫が続く。

タウ >  数度は達しただろうか。
 男が達したのかは定かではない。感覚が高まりすぎて意識まで飛びかけていたほどで。
 男に臀部を突き出した姿勢のまま、振り返る。息も絶え絶え。腰も砕けてしまっていて。
 だから男の提案を断ることなどなくて、ベッドに運ばれるまで大人しくしていた。
 絶頂という感覚自体がなじまないものだ。重ねた回数の少なさゆえに。

 「………い、いえ」

 謝られると、気まずそうに首を振ってみせる。
 ベッドの上。ふわふわのタオルを肩に羽織り、両足を折り座っていた。
 再度男が覆いかぶさってくる。男の体に手を置くと、真正面から見つめあった。
 端整な男の顔。見ること自体遠い昔に捨て去って、今ようやく瞼を上げた女には新鮮すぎる光景だ。
 金色の輝く瞳が、男を正面から見据えている。羞恥心に唇を噛み、必死で視線を逸らさないようにしている。
 見ることに慣れていないということは、見られることにも慣れていない証拠。
 足の付け根に男の指が滑り込む。やんわりとした、けれど情欲を誘うための薪のような愛撫。
 嫌がるでもなく、むしろ両足を開いて歓迎の意図を示すだろう。
 けれど、やはり見られることが恥ずかしいのか両手で目元を覆う。指が開き格子となっており、合間から金色が覗いていた。

 「恥ずかしいです……でも、あぁ……目が離せない……」

 格子の向こう側の瞳は男の瞳を見据えてひと時も離れていなかった。

アーヴァイン > 「タウは…目を閉ざして、声も出さずにいたといっていたな。だからか…その目を見て、心地よさそうな声を聞いていると、もっともっと喘がせたくなる。誰にもしなかった事を、自分だけに…そう思うと、とても興奮する」

何となくといったところだが、声を囁きかける度に彼女の反応が良くなっていく気がした。
敵の足音を探るときに、一時的に瞳を閉ざして集中する事があったが、アレのようなものだろうかと思う。
穏やかに微笑みかけながら愛撫を始めると、開かれた股の間へ掌を滑りこませ、確かめるように撫で回すと、少し刺激を強めようと皮を指の腹でめくってしまう。
そのまま不慣れだろう真珠に触れ、ゆっくりと右に左に円を描くように捏ねて、レベルを上げていく。

「……綺麗だ、その眼も、表情も…ずっと見ていたいほどに」

指の合間から見える金色と恥じらい、また欲望を貪りたいと熱が膨れてくれば、それを抑えるように息を深く吐く。
格子手の片方へ片手を添えると、自信の股座へと導き、皮が限界まで引っ張られて膨れた肉棒に触らせてしまう。
自分とは違う体温に小さく跳ねるそれは、褐色の指をうっすらと白い液で汚し、耳元に触ってくれと彼女の手での快楽を求めた。

タウ >  恥ずかしいなら目を閉じるなりうつむくなりすればいいのだ。しないということは、男に釘付けにされているからに他ならない。
 声という要素ほど女を高ぶらせるものはない。声のみを外界の知覚手段としていたのだ、研ぎ澄まされた感覚はエコーロケーションさえ可能とする敏感なものである。
 愛を語られると、耳から伝わる感覚で気が狂いそうになる。脳みそそのものを愛撫されているようで、顔の赤らみをとめられない。
 肌が浅黒くてよかった。もし白や黄であったら、紅潮を瞬時に悟られよう。
 下腹部の最も敏感な箇所を撫でられている。激しさこそなかったが、男の指に吐息が荒くなっていく。

 「……あまり、うぅ………アーヴァインさま……そうです。私はある時期を境に目と口を閉ざして生きてきました」

 恐る恐るといった様子に指という格子を外す。金色の瞳が瞬いた。
 男の声にぴくんと横に伸びた鋭角の耳が傾いだ。さながら犬の耳のようだった。
 男が、女の手を誘導していく。蜜に濡れて興奮滾る男の箇所へ細い指先が絡みつく。白濁を微かに放ち、触るや否や力を増していて。
 根元まで指を這わせると、握り締める。

 「………んしょ」

 痛くはないだろうか。どのくらい動かしていいものだろうか。身を乗り出すと、男の表情を伺いながら扱きあげる。
 血管の走る側面を指で包み上下へ。ねばつく液が泡立つ。にちゃにちゃと猥褻な音が鳴り始めた。
 手を動かし続けていく度に、思わず興奮に息が荒くなっていく。まるで自分の体内で包んでいるような錯覚まで覚えて。
 緩急つけて根元まで擦り、力を抜きつつ上へ。男の顔を見つめたままでは流石にやりにくく、目線は落としていた。

 「気持ちいいですか? ふぅっ……こ、こんなにして大丈夫なんですか」

 女の手は止めなければ強さを増し続けることだろう。息を切らせ懸命に。

アーヴァイン > 「…ある時期、か。それは俺が知っておくべきことなら、知りたいと思うが…口にするのに辛いなら、伏せてくれてもいい」

これだけ綺麗な金色を隠し、綺麗な音を閉ざした理由。
それが彼女を閉じ込めてしまった悲しい物なら、自分も知るべきだろうと思う反面、思い起こす苦しみを与えたくはない。
どちらでも受け止めると、優しく囁きながら陰核への愛撫をゆっくりと維持した。
甘く心地よい感覚のまま、二人の意識を重ねあわせるように、いまはゆっくりと触れ合いたい。

「ふふっ、タウは…耳が良いから、音が心地いいと感じるのかな?」

耳の動きに微笑みながら手を導くと、握りしめる手の感触に大きく脈をうち、どろりと白混じりの前立腺液が垂れる。
茎をしごかれ、根っこまで触るならもっとと強請るように脈動が早くなる。
問いかける言葉にはうなづきながら、瞳を見つめつつ顔を近づけ、今度は耳へ唇を寄せて可愛がっていく。

「気持ちいいよ…あぁ、もっとしごいてくれていい。先端も爪を立てたりしない限りは、痛くないから安心してくれ…」

海綿体だらけの肉棒は、それこそ女性にはない部分。
快楽だけが流れ込んできていると、荒くなった息の合間に語ると、肉芽を少しだけきゅっとつまんでしまう。
それからすり合わせるように敏感な粘膜を捏ねて、痛がる様子がなければ、ぐりっと押しつぶすように指の間で拉げさせようとした。

タウ >  声だ、声が耳を揺らしている。
 声帯という器官から発せられる音が口内や骨で特徴を得て外部に放出されているだけの現象であるが、女にはたまらなく官能的なものに“聞こえる”。
 握り締めたものが脈動している。文字通り血液が集まっているのか、先端部が膨れ上がり形状をいびつにしていた。
 内臓そのものを切り出してきて棒に仕立てたようなグロテスクさではあるが、嫌いにはなれなかった。
 扱く。上下、微かに左右への振りも含めて。
 耳元に唇が寄る。触れるか触れないかの境界線というのに、長い耳が犬の尻尾かくや振れた。

 「っひあ!? も、もうっ……」

 耳をぱっと押さえて男に目を細めて唇を尖らせておく。嫌いではないのだが、敏感すぎて声が出てしまう。恥ずかしいのだった。
 男の要求に従い行為を再開する。男が自らの下腹部を撫で上げていた。
 男とは逆に、女のまたぐらはつるりとしたものだ。障害になるものが極端に少なく、脂肪で覆われている。
 唯一出ている箇所を男が指で探っている。思わず男自身を掌で握ってしまった。

 「はぁっ………はぁっ……んっ……強くしますね」

 嫌うはずがない。
 こちらも男の加減を見つつ、動きを早めていく。
 粘液でしとどに濡れた箇所を滑る男のざらつく手。秘所が興奮にひくついている。指がかかると、入り口をこじ開ける。壁から壁に粘液の糸がかかる様がさらけ出される。
 恥ずかしさに足を閉じ――ずに、あえて見せ付ける。
 淫らな箇所。あなたのせいでこうなったのだと、小首を傾げて。

アーヴァイン > 「ただ囁いてるだけだが…この声だけでずっと感じるようなら、タウは俺と一緒にいるだけで腰砕けになるかもしれないな?」

耳元を押さえて、恥じらう彼女に遠慮無く囁きかけてしまう。
耳にほど近いところから囁やけば、その音も振動もより強く感じるはずと、意地悪な気持ちは収まらない。
彼女がもしずっと声に反応してしまう自分を浮かべたならどうなるだろうか?
もっと恥じらう顔が見れるはずと、しっかりと考えて意地悪をしてしまう。

「っ……あぁ、そのまま先端までやってくれ」

動きが早くなるなら、それでいいというように頷きつつ指を動かす。
肉芽から滑り落ちた指がクレパスの入り口を開くと、指先に濃厚な蜜が掛かり、不意にそこを覗き込んでしまう。
ベッドの向かいにある鏡越しに、開かれたクレパスの糸引きと、隠さぬ卑猥な様子に手の中で肉棒が苦しそうに脈を打った。
溢れた蜜を指ですくい上げれば、にちゃりと糸を引くさまを見せつけながら、彼女の眼前までそれを運ぶ。
零れ落ちそうな蜜をしっかりと見せてから、目の前でその指を口にして舐めとっていく。
これだけの事で恥じらうのだから、淫靡な証拠を飲み込まれたならどうなるやら。
期待に満ちた意地悪な笑みを浮かべ、その手でするりと褐色の頬をなでた。

タウ >  近いところから音が流されている。わざとやっている。無理に離れるのもおかしな気分がして離れなかった。
 が、やはり耳を丸ごと犯されているような気分がしてくる。

 「……よいしょ……そのぉ……あまり耳元でしゃべらないほうが………ぞくぞくしてしまって」

 目は離さない。耳を離すこともしない。強い言葉で拒絶はしないし、してほしいとも言わなかった。現状をやんわり伝える。
 男が自分のまたぐらを覗き込んでいる。見られている事実に頬の赤らみがましていく。気がつかれはしないだろうかと危惧した。
 大丈夫だろう。思った矢先に、男の手が不意に奥を掠める。

 「っあ ……あ、ああぁぁぁぁ」

 男があふれ出る蜜を指先に掬うと、見せ付けるが如く舐めて見せたではないか。
 自分が濡れてぐちゃぐちゃになっていることをこれでもかと見せ付けられる。男が頬に触れる。憤りと羞恥心と動揺を攪拌した顔が待っているだろう。
 自覚しにくいことだが、とても自分が興奮していることを実感させられる。
 男の一物を指に包んでみる。ねばつく液が伝ってベッドに落ちていて。

 「~~~~……みせないでくださいっ」

 ばかと口の中で言葉を溜め込んだ。
 視線を逸らさないようにして視界からさえぎる方法。すなわち男の胸元に頭を埋めるという手段をとる。
 ぎゅっと一物を締め上げる。お返しと言わんばかりに指の動きは緩慢で、小動物を扱うかのような圧力の薄さだった。

アーヴァイン > 勿論わざとに決まっている、耳から感じてしまうなら、そのままそれで蕩けて欲しいからだ。
何か言いたげな言葉に、その裏を理解はしていたが、敢えて気づかないふりをして、いじわるをする理由を耳元へ直接囁きかける。

「ぞくぞくして欲しいから、こうしている…好きな人が自分の声で気持ちよくなるなら…これ程嬉しいことはない。もっと気持ちいいことへのめり込んでほしいぐらいだ」

はしたなく見えるかもしれないほどの感じ様が、興奮と一緒に心が満たされる感覚を覚える。
蜜をなめ取れば、消え入るような悲鳴が溢れて恥じらいの顔がよく見える。
痛みすら覚えるほどの肉棒の膨れ具合だが、少し熱が引いたのにまたぶり返して固くなっていく。
興奮の深さは並ではなく、理性が押しつぶれて乱暴したいほどなのをぐっと堪えるも、胸板に顔を埋められれば、子供っぽい仕草に我慢が振りきれた。
ぐいっとベッドに体を押し付け、割り開いた股の間に体を滑り込ませると、蜜壺へ杭を押し当てる。

「タウ…っ…」

名を呼び、絡みついた手を解くように熱を挿入していく。
根本まで一気に埋没させると、彼女の頭を抱えるようにして抱き寄せて腰をうねらせ、ゴツゴツと奥底をノックする。
蕩けた膣壁を味うようにくねらせて擦りつけ、恥も何もかなぐり捨てて、ひたすらに彼女を貪る彼の姿が見えるだろう。

ご案内:「とある部屋」からアーヴァインさんが去りました。
ご案内:「とある部屋」からタウさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋2」にタウさんが現れました。
タウ > 【続きます】
ご案内:「設定自由部屋2」からタウさんが去りました。