2016/08/13 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にレティシアさんが現れました。
■レティシア > (深夜の山中には不釣り合いなドレス姿の女が、灯りも持たず、山道を歩いてゆく。
女の周りには、淡い燐光を放つ瑠璃色の蝶が5、6羽、ヒラヒラと飛んでいて。
もしこの山中で出くわす者がいるのなら、それでけで女が人なざる者だと直ぐに気づくかもしれない。
踵の高い靴で、苦労する素振りも見せずに鼻歌混じりに歩いていた女はふと、足を止めた)
……あら…?
(女が視線を向けた先には、ぽっかりと開けた場所があり、
そちらへと足を向けてみれば、夜咲きの花々が見事に咲き乱れていて。
幻想的にも思える光景に、女は菫色の瞳を細めて見つめ、佇んでいて――)
■レティシア > (待宵草や夜香木など、闇の中に可憐な花が浮かび上がる。
仮初の命を与えられた蝶達も、女の元を離れ、ヒラヒラと花の方へと向かう。
花に止まり、羽根を優雅に動かす蝶達に満足したように笑みを深めつつ)
…綺麗ねぇ……あのお庭にも、頼んで植えて貰おうかしら…。
(口元に指先を添えながら、自分で植えようとは思わずに、誰かに植えて貰う事前提の言葉を呑気に口にし)
■レティシア > (暫く、蝶達が花に戯れる様子を眺めていたが、もうそろそろ良いだろうと、
おいでおいでと蝶達に向かって手招きして。
瑠璃色の蝶達が己の元へと戻ってくると、女は再び歩き出す。
こんな山の中をどこぞに向かっているのか、女の姿は闇に紛れて消えてゆき――)
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からレティシアさんが去りました。