2016/06/20 のログ
■レイカ > 「…………。」
私は、黙って精霊に力を借りた…。
いくら彼でも気づくはずだ、部屋に充満する無数の『目』に…。
「以前の私だと思ったら大間違いですよ。
…覚悟を決めたんですから……やるといえばやります。」
少しだけ、私は彼のほうを肩越しに見た。
冷たく、殺気を放ちながら…。
明日も世話になるというのは別に構わない。
どの道、地面がぬかるんでしまっていては馬車を動かすことは出来ない。
幸い、護衛に来てくれている組織の人と、とある傭兵さんは構わないといってくれた。
あせることはない、ゆっくりいこうと言ってくれた…けど。
いつ襲撃があるのか解らない状態で、焦るなというのは少し無理な話だった。
あいにくなことに、今わ橋は後ろを向いている。
膝に頭が乗るのは、少し無理な話だった。
「………そうですか、其れで仇は討てたんですか?」
彼は、まるで遊びに行くような口調で復讐に行くといってはなれた。
その結果の情報は、今はまだ入ってきていない。
■フォーク > 「覚悟ねえ」
横になったまま、少女の背を眺める。随分と気を張っているようだ。
魔法に関しては無知なのでわからないが、いくらエルフとはいえ精霊を扱い続けるのは体力と精神を削るだろう。
そしてこの殺気。本物だ。しかし殺気など浴び慣れている。
「なあ、どうして弓の弦を緩めるんだい?」
男は少女に含みのある言い方をした。
弓の弦を緩めるのは、弦を張りっぱなしだといつか切れてしまうからではないか、と。
まるで今のお前さんと一緒だと言っているのだ。
「それが聞いてくれよ」
それから男が話した内容は、大げさな上に多少誇張が交じるのでかいつまむと
到着して付近を散策していたら、三階建ての家くらいのサイズの、得体のしれない怪物が襲ってきたので
返り討ちにしたというのだ。
おそらく太古から棲んでいたヌシか、本当の仇か。
「というわけで、俺のパンチが炸裂したってわけさ。むははははは!」
得意げだった。
■レイカ > ……言われなれている言葉だ。
いつもお前は肩肘を張りすぎだ、いつか切れてしまうぞ。
そんなことは百も承知だ。撓りきった弓を見ながら、私は深いため息をつく。
「緩めすぎて使い物にならなくなるのもごめんですからね。
小言を言うためにここに来たのならば出て行ってください、向こうにいけば、寝袋は余ってるはずですよ。」
彼の言葉は、どうも素直に受け止められない。
確かに彼は、戦場でいくつもの命のやり取りをしてきたのだろう。
死ぬほどの怪我をしてきたこともあるはずだけど…言葉がどうしても、軽く感じてしまう。
それが一番の、信頼できない理由だった。
そして、、始まったのは彼の武勇伝。
巨大な怪物を斃すために、大立ち回りをして来たという話だった。
身振り手振りを踏まえ、大袈裟に話すその様子は、まるで子供のようだった…。
「…………其れで、斃してきたのは本当に仇なんですか?」
あいにくだが、どんなヤツが屠ったのかはまだ情報が入ってきていない。
彼の言うその敵が、本当にみんなの仇だった確証がないだけに、彼のそれはただのくたびれもうけではないのか、と問うた。
■フォーク > 「俺だってんなことは言いたくないが……アフターケアって奴?」
少女が引き連れているミレー族は、少女が自らの肉体を男に提供してまで守ったものだ。
取引が終わりました、はいサヨナラ……では、どことなく薄情ではないか。
男は冒険者の中では、とりあえず人情派で通っている。
できることなら、彼女にはちゃんと最後まで目的を果たしてもらいたい。
「ま、それなら俺らしく行く方がいいやな」
もぞもぞと少女の方へ這いより、背後から抱きすくめようとする。
狭いテント内だ。反撃の手段も少ないだろう。
それに少女だって考えるはずだ。男と本気でやりあえば、共倒れになる可能性が高い。
そうなれば、誰がミレー族を率い、安住の地まで送り届けるのか。
「それがわからない!」
結局、男は暴れたいだけなのだ。その対象が仇だったらラッキーだね、くらいの感覚で出て行ったので。
「でも、そいつの爪を引っぺがして鍛冶屋に持ってったら、高値で買い取ってくれたぜ」
その儲けで騎馬が買えたのだ。やはり傭兵には騎馬がよく似合う。
後日、街の武器屋で羽のように軽く頑丈な盾が限定販売されることになるのは、また別の話である。
■レイカ > 「似合わない言葉を使いますね…。貴方はそんな言葉よりも、もっとドライだと思っていましたよ。」
男に体を提供し、何とか護りきった30人のミレー族の命。
”女”を殺されてしまったけれども、私は後悔などしていなかった。
そして―――もうすぐ彼らに安息の地が約束されるのだから、こんなところでへばっている暇はない。
それを援助してくれるならば、拒むつもりはない―――けど。
「離れてください…大声を出しますよ?」
確かに狭い部屋の中では、彼に勝てる見込みはほとんどないし、なにより体力ではずっと分がある。
だから、私は別の武器を使うことにした。
彼になくて私にはある最大の武器―――それは”女”だ。
大声を出せば、護衛についている組織の人が大慌てで駆けつけてくれる。
そもそもこの男は人前で遠慮なく私の体に手を出してきた。
いい感情を持つほうが無理という話だ。
「……………。」
呆れた。…この男は本当に馬鹿のようだ。
先日、魔王軍所属とか言う男は随分と理想を語る甘ちゃんだったけど、この男はただの脳筋だ―――。
仇を討ちにいくぞとのたまっておいて、やったことはとりあえず化け物を斃しただけとは…。
お金になったのはいいことだけど、目的を達することなく自慢げに話す男は大嫌いだ。
そういう、自分を大きく見せようとする男は、肝が小さく…ため息しか出ない。
■フォーク > 「俺は優しいよ。邪魔さえしなければな」
男は善悪の振れ幅が非常に大きい。視点一つで勇敢なる戦士にも、悪鬼羅刹な狂戦士にもなる。
できれば誰とでも仲良くしたいし、幸せになりたい。しかし幸せの障害として立ちふさがってくるなら、叩き伏せるしかない。
「できればお前さんが命がけで守ったものを、壊したくないんだけどな」
張り付いたまま、男が返す。その声音は普通だ。動揺はない。
もし少女が大声を出し、来た奴が何も見なかったことにして回れ右してくれるなら、良し。
しかし武器を持ち、襲ってくるなら、男は全力で相手をする。
それは『少女が守るべき存在』から『自分の行動を邪魔する存在』へと変わるからで。
「まあ、人生そう思うように事は進まないってことだな」
なんにせよ、騎馬が買えるほどの金が手に入ったのは良いこと。
一言でいえば、男は俗物なのだ。だが俗物にも格がある。
俗物も極めれば、英雄と呼ばれることもあるのは歴史が証明している。
■レイカ > 「……あいにくですが、私にはその優しさは伝わりません。」
私も、内側に何かを飼っているかもしれない。
戦いに身を投じる者、誰でもそうかもしれないけれども…皆、心を何かで護っている。
壊れないように、堕ちないように。
だけど、彼からは欲望しか感じられなかった。
私は、そんな彼にもう二度と抱かれるのはごめんだと…そう、痛感している。
「壊せるものならばどうぞ……。今彼らを護っているのは組織の人間と傭兵です。
組織の人間ならばそこまででしょうが…傭兵に悪い噂が流れると、人情派という概念が覆りますね?」
そうなれば、彼の評判はがた落ち。
所属している場所からも追い出されて。
…まあ、そうなっても私は一向に鎌わないし、残念だけど助ける義理もこれっぽっちもない。
まあ、彼が私を信頼させられるだけの何かを示せるならば、話は別だけど。
「…………。ところで、いい加減離れてくれませんか?」
人生はそううまくはいかない。そこは、悔しいけれど反論できなかった。
私もそれは痛感している。全てが理想どおりにうまく行くなんて、ありえない。
だけど、それでも理想に少しでも近づけるように尽力を尽くしたい。
組合長のように。
私は、後ろから抱きしめてくるその男のすねを、かかとで蹴り上げた。
鍛え上げていても、ここは所謂急所……。
■フォーク > 「誤解されやすいからなあ、俺」
本当に考え込んでいる様子だ。しかし男はそれに傷ついたりしない。なぜなら
(真の優しさってのは相手がどう思おうと貫くもんだろ!?)
その考えを、よくも悪くも貫こうとするから性質が悪いのだ。
「いたい、いたい」
脛を蹴り上げられ、うずくまる男。
格闘技には脛蹴りという技もあるので多少は脛も鍛えてはいるが、少女の蹴りの威力は半端ない。
男は胸元から懐紙を二枚取り出すと、ペンでそれぞれに何かを書く。それを少女の前に出した。
『護衛の命』『目的地までの護衛』
「これでどうだろう?」
どちらかと引き換えに、少女の肉体を要求しているのである。
少女は気づくか。もしどちらの要求も飲まねば、男はこの場から姿を消す。
しかし、雨が上がった明後日、幾人か護衛が消えることになる。雨の日は多少の音も消える。
そしてその犯人の正体は、不明のまま終わるだろう。ゲリラ戦における偽装工作は傭兵の得意分野だ。
それか、男を護衛として雇うことである。手元に置いておけば、何かと役に立つ。
男は脳筋ではあるが、戦術と奸智にはそれなりのものがある。だからタチが悪いのだ。
■レイカ > 「解ってるなら少しは自重することを憶えてください。…本当に頭の悪い…。」
うずくまる男を見下ろしながら、私は何度目かの深いため息をついていた。
優しさとは、どう思おうとも貫くものというのは間違いだ。
相手を包み込み、そして信頼されるもの。それが本当の優しさというものだ。
彼のように、要求が先に出ているそれはただの押し売りである。
「……………。」
彼の書いた紙の文字、それを見て私は愕然とした。
この男は、仕事をしてやる代わりに私の体を要求しているというのか…。
勿論、この男は頭が悪いのはよく解っている。
だが、戦略的、そして知略で言えば決してばかではない。
それが解っているが―――此れはあまりに浅はかすぎやしないだろうか。
「貴方……。私がいつ、それを頼みましたか?」
仕事とは押し売りをするものではない。相手から頼まれるものだ。
もしかして、彼は私が要求に応じて、体を差し出す痴女か何かだと思われているんだろうか…。
私はその紙をどちらも受け取り、そして破り捨てた…。
勿論気づいていないわけじゃない。
変わりに、私が突き出したのは一つの依頼だった。
「周辺の山賊の退治。それならばお願いします。
ただし、報酬は1000ゴルド。私の体は渡しません。」
払える報酬があるのだから、無理に体を差し出す理由がないのだ。
それがいやならば、このままここを去ってくれても一向に構わない。
■フォーク > 「お前の身体が、たった1000ゴルドと引き換えになるわけないじゃないか!」
何を言っているんだ、正気になれ!といった様子で男は声を荒げる。
おそらく彼女の身体の価値を一番高く見積もっているのは、この男だろう。
そして男は押し売りをしているつもりなのだ。
「それに受けてもらわないと……困る。あ、ヤベえ!」
男が自分を抱きすくめるようにして、震え声を出した。楽しくなってきたのだ。
護衛をしているという組織の人間と傭兵たち。少なくとも彼女は自分の腕よりもそちらを信頼しているということだ。
(舐められたもんだな、俺)
ならばどちらが強いか見せてやる……という発想。どうやって切り崩そうかを考えていると恐ろしい快感が立ち上ってきた。
狂戦士というよりは、脳みそのどこかがぶっ壊れているといった様子。
「おい、俺のこめかみを蹴っ飛ばせ! 本気でやっちまいそうだ」
自分を気絶させろと言っているのだ。このままじゃ真剣に雨天に紛れて行動してしまいそうになる。
男にとって少女は、すくなくとも当てにならないと思われたくない相手という証拠なのだ。
■レイカ > 「当然です、私の体が欲しいならもっとまともに交渉してください。
もしくは、惚れさせるかですね…。」
もっとも、私はそんな簡単に落ちるような尻の軽い女じゃない。
少なくとも、体を要求し―――そして、危うく落としてくれそうだった相手は、今のところ一人しかいない。
彼のような優しさと懐の深さを見せてくれたら――許してもよかった。
だけど、体が目当てで仕事の押し売りをしようとするものに、私の体は渡せない。
あの時とは状況が違いすぎるのだ。
「…………え?」
突然、彼がやばいといい始めた。
何か悪いものにでも取り付かれているのか、そんなことを思った。
けど―――言い放ったのは…。
「あ、貴方という人は――――――っ!!」
本気で。この男は殺るつもりか…!
こういう男はやっぱりあてにならない、見返りだけもらって消える可能性すら出てきた。
私は、狭いこのテントの中で―――男の頭を蹴り飛ばす勢いで、思い切りこめかみを蹴りこんだ。
「この、大ばか者―――っ!!!」
■フォーク > 頭の中で数多の木目が羅列され、流れていく。
それはこの野営地を表していた。そこに現れる複数の黒い駒。自分の持ち駒は、一つ。
全体図が浮かび上がった。いつも酒場で遊んでいる戦場を模したボードゲームだ。
(こう来ると、ああ動くだろ。そうなると、こう動き、詰める!)
白い駒が動く度に、その軌道が光となり、白駒と触れた黒駒が雲散霧消していく。
最後の黒駒が、弾け飛んだ。
「これだっ!」
実戦にも応用可能な棋譜を思いついた。これなら一人で数百人までなら対処ができる。
必殺の戦術が思いついた瞬間……強烈なショックに襲われた。
「わ……忘れちゃったじゃないの」
少女にくるっと振り向けば、そう呟いて昏倒する。
安らかな寝息を立てていた。
■レイカ > この男は、やっぱり危険だ。
最初は、この男にも護衛を頼もうかと模索していた時期もあった―――けど。
少しでも、少しでも復讐という目標を達成してくれると信じた私が、馬鹿だった…。
「勝手に何を思っているのか知りませんが……とにかく。
貴方にはやっぱり仕事を任せるわけにはいきません……!」
この男の信頼度は、私の中では最悪だった。
体を対価に要求してくるだけなら、まだ性欲が旺盛なだけだとごまかせた。
けど、この男は要求が飲まれないと汁や、ここの護衛を斃すことを考えたのだから。
静かに寝息を立てる、この男はとにかく警戒しなければ―――。
「……で、私はどこで寝ればいいんですか…。」
…私のテントを完全に占拠されてしまった。
最後のため息をつくと、私は雨の中―――少しはなれて止まっている馬車に向かった。
今日一日、彼らと一緒に寝ることになりそうだ…。
ご案内:「野営地」からフォークさんが去りました。
ご案内:「野営地」からレイカさんが去りました。
ご案内:「野営地」にクライブさんが現れました。
■クライブ > 王都からドラゴンフィートまでの大型の馬車数台の護衛を引き受けての何日か目。
雨のお陰で進む事も出来ずに野営に入った馬車から少し離れた場所でロウを染み込ませたフード付きのマントを羽織り見張りにと立つ。
馬車を振り返れば同じように護衛に立つ姿が見え軽くだけ腕を振り異常がない事を知らせ視線を戻す。
「いい加減耳の良い馬鹿どもが聞きつけてるかもしれねぇのがな…。」
普通の馬車なら兎も角大型が数台となれば嫌でも隠しきるには限度がある。
雨で進行が遅れているだけにもしかすれば襲撃の可能性も否定できず見張りにくくはなるがあえて目立つ灯りは持たずに周囲の音や動きに注意を払い警戒を続ける
ご案内:「野営地」にレイカさんが現れました。
■レイカ > 「クライブさん」
私は、見張りに立ってくれている傭兵の彼に声をかけた。
拠点で彼に護衛を頼み、ずっと後方での護衛を頼んで、彼はずっとそれを順次してくれていた。
おかげで、私も組織の皆も後ろを気にすることなく、ここまで馬車を運ぶことが出来た。
それを無料で受けてくれた彼には、感謝しても仕切れない。
いや、私の体という代償は支払ったけれども、それを持って有り余る功績を立ててくれている気がする。
「差し入れです、よければ食べてくれますか?」
さすがに、そんなに豪勢なものを用意できるわけじゃなかった。
このお礼は、拠点に帰ってたっぷりとするつもり。
ほんのささやかなお酒とそのつまみとして鳥のから揚げを少々持って。
■クライブ > 「ん……レイカか?」
かけられた声に振り返ればエルフの娘の姿を捉え馬車に何かあったのかと目を向けるがそのような様子もなく安堵の息を吐き。
改めて娘にと視線を向けて。
「どうしたんだ、こんな所によ。馬車に何かあったのかと思ったぜ?」
貨幣ではないが報酬を先に貰っているだけに手を抜くなどは全く考えず、馬車に乗っている護衛対象を怯えさせない為にと離れていたのだが娘の言葉に目を丸くして。
「いいのか?助かるぜ、丁度小腹がすいてんだよな」
もう少し立てば干し肉でも齧るつもりだっただけに酒とから揚げの差し入れは有り難く笑みを見せれば助かると礼を告げて。
■レイカ > 「用がなくては、ここに来てはいけませんか…?」
私も、彼と同じような考えだった。
何かあってはいけないように、私も少し離れたところでいつも陣取っていた。
ただ―――先日、とある男が私のテントを占拠してしまったために、外で寝る羽目になってしまったのだが…。
「今のところは、襲撃などはありませんよ。
ただ……少し気になることが。先日、冒険者ギルド者が…。」
とある男がやってきたときだ。
彼は言った、ギルドの情報部で馬車が出るとの情報を聞きつけた、と。
隠してきた情報だっただけに、そのことは私にはあまりに驚きだった。
この情報が、大手とはいえギルドに流れているとなると―――。
「そうだと思って…。後、体が温まります。」
お酒は、気付という意味もあるけれど、彼が冷えていないか…。
それが気になって、あえて用意したものだった。
喜んでくれればいいけども、と思ったけど―――杞憂だったようだ。
■クライブ > 「いや、そんな事はねぇよ。むしろ大歓迎だな。慣れちゃいるがやっぱ一人はどうにもな」
どうやら同じ考えを持った娘の様子に流石はと感心するように軽く頷き。
まさか外で寝る事になったまでは知りもしないのだが。
「それなら安心したぜ。この規模の移動はどうやっても隠しきれないからな。
……冒険者ギルドが聞きつけたか、それじゃ他も話は伝わってんだろうな…。」
娘から聞かされる冒険者ギルドでは馬車の情報を聞きつけたという話。
ならば傭兵ギルドや奴隷商人にも既に話は伝わっている可能性があると眉を顰める。
己の様に傭兵と冒険者を兼務でするような者もいれば金の為に奴隷商人に雇われる者がいるのも知っているだけに…。
「流石にこの雨だと冷えるからな。本当に助かるぜ。
よかったらレイカも一緒にどうだ?」
幾らロウで防水をしていても雨の冷たさまでは防いではくれず
冷えた身体には酒と肉は本当に助かると笑みを向け。
ここまで歩いてきた娘も冷えているだろうと、入るか?と言葉をかけマントを軽く掲げるようにする。
やましい考えはなく近くにいればお互いに暖が取れるだろうという事と、万が一襲撃があれば直ぐに庇えるようにと考えて。
■レイカ > 「……そういってくれると助かります。」
来たかいがあった、と私は少し笑った。
まあ、外で寝る羽目になったのは私の落ち度でもあるゆえに、彼には何も告げなかった。
ただ…あの男は信用ならない。
同じ傭兵の筈なのに、彼とはまったく違った…。例えるなら、そう。”野蛮人”と言う表現がぴったりと当てはまった。
「ええ。……むしろ、ここまで襲撃がなかったのが不思議なくらいです。
エデン…という最大手のギルドらしいのですが…ご存知ですか?」
彼の情報網は割りと広いと思っている。
傭兵として各地を渡り歩いているだけに、しっかりとした情報を持っていた。
ゆえに、彼ならば最大手と言われている冒険者ギルド”エデン”について、何か知っているだろうか。
私は、淡い期待を持って尋ねた。
「あ…ごめんなさい。私、お肉とお酒はちょっと……。」
彼に食べてもらおうと思って、私が作ったものだというのは言わなかった。
元々、あまりお肉は好きなほうじゃないし、お酒も飲めない私は自分の分を用意してこなかったのだ。
だけど……少し恥ずかしいけれど。
彼のぬくもりが欲しくて、少しだけ顔を赤くしながら、おずおずとマントの中に入れてもらった…。
■クライブ > 「後は変な勘繰りされない事を祈るだけだな」
こっちを見るなというように馬車の方角から感じる視線に再度手を振れば大丈夫だろうとは思っているのだが。
「出るとは判っても行先まではってやつだろ。けどな、来たって事は行先も割れてる可能性があるんだよな…。襲撃は晴れよりも雨の方が多いから気を付ける様に言っといてくれ。
エデンな……王都にあるギルドじゃ一番デカい場所だな。所属もピンからキリだぜ。あそこの腕の立つのが敵になれば少々面倒になるな」
大手のギルドは大抵は知ってはいるがあのギルドはその中でも最大。腕の立つ奴になれば己でも太刀打ちできるか判らない者からチンピラと変わらないものまで居ると説明をし、面倒な奴らが知ったもんだと警戒心を露わにする。
「そういえば言ってたな。なら悪いが俺だけで貰うぜ」
そういえば以前に酒は駄目だと聞いた事を思い出し、娘の種族を考えれば肉は苦手かと納得をし、から揚げを一つ口に入れ美味そうに食べる。
「こんな場所じゃ流石に何もしないから安心していいぞ。こうすりゃ温かいだろ?」
顔を少し赤くしてマントの中に入った娘を見下ろし、己の熱を分ける様にマントをかぶせて身を寄せる。
■レイカ > ……彼の言葉に、私は少しだけ拗ねたような口になった。
私としては…勘繰られてもいいと思ってしまっている節があった。
でも、彼は傭兵だし…私以外にきっといい人がいると思うから黙っていた。
少しだけ、甘えるように彼に擦り寄りながら、頭を肩に乗せた。
「ええ、既にそのように伝えてあります…。幸い、皆雨でも集中だけは切らしていないようなので…安心です。
やはり…ですか。私は知らなかったのですが…気をつけないといけませんね……。」
幸い、支援物資を持ってきた彼は自己援助だといっていたし、その言葉は信用してもいい、とは思う。
けれど、最大手のギルドに知られたとあれば、確実に闇のギルドにも知られている可能性は十分にある。
雨の中、私は静かに風の声に耳を傾けながら―――。
「ええ、どうぞ。…そのために作ったんですから。
そうですね…昨日やってきた男とは大違いです…。」
とても安心できる。なぜか、彼と一緒にいるだけでとても安心できた…。
警戒している心が安らぎ、ほぅと一息ついて…。
■クライブ > 「どうした??なんか拗ねてるように見えるぞ?」
娘の口元が目に入り拗ねているのかとつい訪ねてしまう。
傭兵ゆえに色々な場所で出会いもあるがほぼ一夜の関係か一度会って別れるが多いだけに微妙に鈍い所もあり。
肩に頭が寄せられれば髪を濡らさない様に気を付け優しく撫で。
「それなら安心だな。雨が降れば襲ってこないと考える奴が多いからな。
そういう隙をつくのが常套手段な奴らもいるしな。集中が切れてないなら大丈夫か。
冒険者や傭兵でもやってねぇなら知らないのも仕方ねぇよ、これから知ってけばいいんだ」
だから気にしないで戻ったら覚えていけばいいと口にして。
娘にその気があるのならば集落を拠点にしている間は己の知る限りを教えるものいいかと考える。
「作ってくれたのか?それなら尚更味わって食わねぇとな。
昨夜?……よく仕事中に女のテントに行けるな…」
己も仕事中に手を出したことは数多にあるがあくまで確実な安全がある時だけと決めているだけに警戒が必要な時に行く考えが解らないと首を振り。
周囲を伺う警戒は解かないが娘が来た事で少しあった焦りや疲労も忘れたように肩の力が抜け。
来てくれてありがとうなと静かに囁く。
■レイカ > 「……別に、何でもありませんよ。」
彼には別の人がいると、私は思い込んでいた。
きっと、私よりも優しく抱いてくれている人がいる、そう思うと今彼の隣にいることが、少し申し訳なく思う。
けど、今の私は、どうも欲求に素直なようで…。
撫でられる髪が心地よくて、余計に拗ねたような顔になっているけど…私自身、気づかなかった。
私も、結構鈍いらしい。
「…組織の彼らも、戦場を経験しているみたいですからね。雨の日ほど危険だというのは熟知していたようで…。
……ふふ、じゃあクライブさんのことは、今度から先生と呼んだほうがいいでしょうか…?」
私のほうがずっと年上のはずなのに、彼のほうがずっと知識があるように見えた。
そんな彼が、とても頼りがいがあって、信頼できて…そばにいたいと願ってしまう。
私は、その考えを静かに追い出して…少しだけ、ため息をついた。
「少しくらいなら、私も料理が出来ますので…。この護衛が終わったら、おいしいものをご馳走しますね…?
…ああ、あの男はデリカシーのカケラもない男なので…。」
先日も、拠点で少し話をしたときに遠慮なくお尻を触られた。
気安く抱きついてくるし、なにより私の体を、護衛の報酬に要求してきた。
そして………”私”を殺した男だった。
「…………?あの、なにか?」
彼の、静かな囁きは…残念ながら聞こえなかった。
何か言っただろうか、と彼に聞き返す。
■クライブ > 「そうか?それならいいんだけどな」
優しく娘の髪を撫でていれば余計に拗ねたように見えたがやめればやめたで拗ねるような気がして撫で続け。
こうやって仕事を抜きにしても気になる相手は行方不明になったと聞いた誰にでも優しく甘くそれでいて信念を曲げない少女と並んで二人目かと考え、こうやって隣にいる事にどこか安心できて。
「傭兵崩れや冒険者崩れとかを雇い入れてる節もあるからな。ああいうのは金にさえなればどこにでも雇われるのが多いんだよな・
それは流石にやめてくれ。むず痒くなっちまうよ」
そんなに立派なもんでもないと首を振ってやめてくれと頼み。
知っている分だけ人や魔物を殺して得た知識だけに誇れるとは思っていないと。
娘のつくため息にどうかしたのかと気にして。
「流石に出来ないとは思ってねぇって。作ってくれるなら楽しみにしてるぜ。
ただ少し間をあけてくれると助かるがな。
傭兵はいつ死ぬかわからないからな。そういう奴は多いもんだって割り切るしかねぇって。」
仕事が終わってすぐでは生死のかかった仕事ほど終わったに来る性的な欲求が酷くなるのを知っているだけに娘にそれをぶつけない為にそう頼み。
「いや、何でもねぇよ。寒かったらもっとくっ付いてもいいぞ」
口に出た事が聞こえていなかった事に安堵し、聞き返された事を誤魔化すために頭を撫でていた手を娘の肩に回して軽く抱き寄せて。
■レイカ > 撫でられると、拗ねていた顔がだんだんと安らかなものになっていく。
数少ない、私が私らしくいられる時間…。もう少しだけ、隣にいるべき人には悪いけど、こうしていたい。
ほんの少しだけ、クライブさんを貸してくださいと、心の中で誰かにお願いした。
「ああ……だとしたら、貴族崩れももしかしたらいるかもしれませんね…。
彼らはその座を奪われると、なりふり構わず…お金になるものを片っ端から捕らえようとしますから…。
ふふ、解りました。クライブ”先生”?」
少しだけ意地悪く、彼にそういって微笑んだ。
…私だって、今まで何人もこの手で殺してきたんだから、人のことは言えない。
どうしたかといわれても、私はそっぽを向いて答えることはなかった。
だって、言える訳がないんだ……。貴方のそばが安心できる、なんて恥ずかしすぎて。
「……だからって、押し売りのように仕事を請け負おうとして、その対価に私の身体をって…。」
確かに、仕事の対価として体を支払うことは幾度としてあった。
だけど、それはあくまで私が頼む場合であって、押し売りのように仕事を持ち込んできて、その対価を一方的に…。
私は娼婦じゃない。彼に、どことなく愚痴のようにそう告げていた。
「………そうですね、雨ですし……もう少しだけ。」
私は、抱き寄せられるままに彼に身を預けた。
心なしか、鼓動が少し早くなるけど…とても、心地よかった。
■クライブ > 「貴族崩れもいるにはいるが…大抵は長生きはしてねぇな。
役に立たねぇのに偉ぶるから大抵は捨て駒にされるのが殆どだな、謙虚な奴なら生き残れるって寸法だ。
頼むから先生は止めてくれよな、レイカ」
己自体が何度もそういう貴族を捨て駒扱いにしているだけに簡単に切り捨てる様に言い切る。
戦場では口だけの兵は要らないというように。
意地悪く微笑み先生と呼ばれれば流石に震えがきて身震いをしてしまい、本当に勘弁してくれというように頭を下げ。
ため息の理由を問う事など忘れてしまう。
「押し売りは俺もしなくはねぇが…報酬指定はいただけねぇな」
渋る相手に押し売りの様に仕事を受け追う事には経験があるだけに耳が痛いというように首を振り。
それでも報酬はたとえ硬貨1枚だとしても依頼人にゆだねるだけに対価に身体と聞けば眉をしかめ。
愚痴の様に告げられた言葉に何も言わずにその通りだというように頷いて見せる。
「風邪を引いたら護衛にもならねぇしな」
差し入れを食べきれば空の器と酒瓶をポーチにと押し込み
預けられた娘の柔らかさを微かに感じ、仕事中だがこういうのも悪くないとその心地よさに少し身を任せる
■レイカ > 「…………。貴族は…嫌いです。奴らを見ていると……怖いんです。
あの目と、笑い声が恐ろしくて………胸が締め付けられるんです…。」
私は知っていた。彼らが、炎の中で嫌がるミレー族をあぶり、その悲鳴を聞きながら笑っていたことを。
私は見ていた。彼らが、ミレー族の目を抉りそれを誇らしげに掲げていることを。
私は……知っていた。彼らが、ミレー族を玩具のように扱い、その体を弄んでいたことを。
それを考えるたびに、心の奥底から震え上がってしまう。
彼から少しはなれ、震えている自分の体を抱くように…私はうずくまった。
「…1000ゴルドでは受け入れられないと突っぱねられてしまいました…。
私の体は、そんな安金では対価にならないと…。」
以前、彼にはミレー族の命を代償に、体を差し出した。
どうやら、それで味を占められてしまったらしい。
それ相応の対価を支払う際には、勿論悦んで差し出すだろう。
けど、仕事を請けないと護衛とミレー族を殺す、と無言で脅してきた…。
それも合わせて、彼に愚痴ってしまった。
「…そうですね。」
どうやら、かなり大きな雨雲にかかってしまったらしい。
精霊の歌を聴く限り、この雨は明日の夕方ぐらいまで続く…。
でも…この雨が永遠に続けばいいのに、と心のどこかで、私は思ってしまっていた……。
■クライブ > 「俺もあいつらは好かねぇな。レイカとは違う意味になっちまうが。
報酬はきっちり払わねぇし人の戦果を掻っ攫うからな」
捕虜を弄び玩具にする奴らの事を思い出せば自然と眉間の皺が深くなる。
人を人と思わないあの行いは許せる物ではないが娘はもっと怖い思いをしたのだと判れば離れて蹲る娘を慰める様に優しく抱いて。
「……随分な言い草だな。そりゃはなっから身体で払わせるつもりだったんだろうな」
1000もあれば十分だと己は考えるが聞いていれば最初から身体が目的としか思えず。
なるべく娘と離れずにいた方がいいのではないかと、気に入った娘がそういう目に合うのは気に入らないという雰囲気を滲ませて。
「俺は頑丈だからいいが…レイカ、お前は気を付けねえとみんなが心配するぜ」
どれだけ降るかはわからないが雨雲を見上げる様に顔を上げ、できれば早く馬車のミレー族たとだけでなく娘のちゃんとした場所で休ませてやりたいと考えて。
■レイカ > 傭兵らしい、彼の答えだった。
彼もきっと、貴族とは私とは違う意味での付き合いがあったのだろう。
けど、そこに嫌悪はあっても憎悪や恐怖は感じられなかった…。
私も、騎士等にならずに冒険者や傭兵になっていれば…ここまで悩むことはなかったのだろうか。
抱き寄せられるその安心感でも、私の恐怖を完全に拭い去ることは出来なかった。
「………大丈夫、です。蹴り倒しましたから……。」
逸れに、もし次があるとしたら……彼には、問答無用で蹴りを入れるつもりだった。
信頼を勝ち取らず、体ばかり求める野蛮人には、鉄槌を下すつもりで―――。
「…大丈夫、ですよ。私もそんなにひ弱じゃありませんし……っくしっ!」
少しだけ、強がって見せた。
彼と一緒にいたくて、強がって見せたけど…私の体は、正直で。
小さなくしゃみをしながら、体を寒さで震わせた。
■クライブ > 「それなら安心…じゃねぇだろ。確か一人用のテントしかなかったはずだな。
つまりは外で寝たのか…」
蹴り倒したと聞けば安堵を仕掛けるが直ぐにそれでは狭いテントでは眠れないはず。
ならば眠れる場所は外しかないとわかり困った顔をして。
抱き寄せてもまだ恐怖に震える娘に落ち着くようにと強く抱きしめて大丈夫だと安心させるようにして。
「強がっても身体が正直だぞ。……あれなら俺のテントで休むか?」
今はどうか判りはしないがもし今日も娘のテントにその男が来れば休めないだろうと。
そう考えて己のを使うかと提案をする。
寒さで震える姿にこのままでは風邪を引くと考えて蹲る娘を強引に抱き上げようとして。
■レイカ > 「……ええ、雨のあたらない場所で…。」
さすがに冷えたので、早朝すぐに火をたいて暖を取った。
幸い風邪を引くことはなかったものの、あの男にはそういう意味で振り回されっぱなしだった。
その上、体を壊されたこともある…。正直、信頼しろというのが無理な話だ。
大丈夫、安心できると彼は言ってくれる。
私の地獄はまだ、色濃く心に刻みつけられているけど……。
「え、えっと………。きゃっ!?」
彼の言葉に、下心がない率直な言葉に、私は少しだけ、ほおを赤くした。
出来ればこの雨で見えないことを祈りつつも…。
そんなことを思いながらも、私は抱き上げられていた。
女の子のような悲鳴を上げながら、彼を見上げる。
……重くはない、はず?
■クライブ > 「そうか。でもな、次からは俺のテントに来い。
ちゃんとした場所で休まねぇと意味がないからな」
大丈夫と聞いても今の時期の野営はつらい事は身をもって知っている。
そんなやつが護衛に交じっていると聞けば敵以上に警戒が必要かとも考え。
「今日は嫌かもしれねぇが俺と寝るぞ。風邪を引かない様に温めるからな」
少女を抱き上げればかろうじて見える他の護衛に引き上げるとサインを送り腕の中で見上げる少女を見下ろす。
「あの時も思ったが本当に軽いな」
己にとっては娘はむしろ軽い方。ちゃんと食べているか心配になるがきっと種族のせいもあると深くは言わずに己のテントに向けて足を進めようとする
■レイカ > 「えぇっ!?……で、でもそれじゃあクライブさんが…!
そ、その、私きっと寝相悪いですし…!」
……いや、待って。私は何を焦っているの?
というか、いつもの口調ではない、砕けたその口調で私は彼に言い訳をしていた。
だけど、本心はぜんぜん違った。
私は彼と一緒にいたいと、心から願っている…。
例え行きずりで、私の一方的なそれだとわかっていても…。
優しく抱いてくれた彼と一緒にいたいと、心から願ってしまっていた。
「う………。で、でも…結構太りやすい体質…なんです。
だから、いつも食事には気をつけてるんですけど……。」
後、運動もたっぷりとしているつもりだった。
重いといわれないだけいいけれども……軽々と抱えあげられるのは、少しだけ安心した。
…太っても変わらないサイズは、どうにかならないものかとも思うけど。
■クライブ > 「俺ももちろん一緒にだよ。
抱き締めて寝るからな、寝相も大丈夫だ」
慌てた様子の娘に笑いかければそういう事はしないが抱き締めてと告げ。
言い訳をする娘を逃がさないという笑みを向けて。
やはり娘は放っておけないという保護欲と他のものに抱かれかもという独占欲の混じった感傷に流されてしまって。
「太りやすい?そうは見えねぇけどな。
自己管理出来てるなら立派なもんだよ」
この男は食べても太る余裕もなく動くだけに全く変わらない体形を維持できているはずなのに増える体重が悩みの種で。
今の娘のスタイルが良いなどと何処かずれた褒め言葉を口にして歩けば周りに見えない様に設置された小さなテントにとつき、抱き上げたままに中へと…
■レイカ > 「い、一緒にですかっ!?…あ、あのっ…!へ、変なことはしないで…くださいね?」
抱きしめて寝る、その言葉に私は一気に恥ずかしくなってしまった。
だけど、その反面うれしくもあった。…彼のぬくもりを感じながら眠れる。
きっと、今日は悪夢を見ないですみそうだ…とも。
そのまま、私は彼と一緒にテントの中へと連れ込まれてしまった。
その夜に……彼に抱かれたかどうかは、また別の話。
■クライブ > 「仕事中はしないから安心しろって。一緒に寝るだけだ」
何もしないと約束すると頷けば恥ずかしそうにする娘の姿に笑みを見せ。
少しでも嫌な記憶を忘れる事が出来ればと願う。
そうしてテントにと連れ込めばもう少しだけ少女と話したのちに言葉通りに抱きしめて休むことに
その夜に何があったのかは二人だけが知る事に
ご案内:「野営地」からレイカさんが去りました。
ご案内:「野営地」からクライブさんが去りました。