2015/10/29 のログ
■ハスタ > 「だぁれがブ男だこのクソビッチ共!いや、良いんだけどね!
おじさんとしては股が緩い子の方がってそういう話をしてるんじゃなあい!
…あー、これいいな時間遡行。今度からこれメインで使うか。」
こうして彼の脳内魔術手帳に新たに有用な魔法が書き加えられた。
時間遡行まで持ち出さなければならない事も結構ある。
「ははははは!おじさんの話聞いてたかい?ガラテアたん。
おじさん男だからね、そんなことしちゃうと興奮しちゃうわけなんだよね。
困っちゃうなぁ~…そんな事されちゃぁ、おじさんすっごく困っちゃうんだけどなー。」
このでかいガタイにどうしてこうなったのやらいつのまにか抱きつかれてしまっていた。
紆余曲折、斯く斯く然然。
抱っこする形で屋敷の御部屋の御外。部下の皆さんに言い残したのと同じ様に一階へと降りていく。
「まったくー、どうしてくれるんだい。」
ニヤニヤと悪餓鬼宛らであるけれど、何処か獣の様な笑みを浮かべて、半裸では済まなさそうな状態の彼女を見遣る。
■ガラテア > 「...分身共を、お仕置きしますか?」
と、はいうが。
二の舞になりそうだし、これはやめておこうか。
腕を回され、運ばれていく。
むぎゅー、と密着する様に抱きしめて。
私の...自慢...じゃないけど...大きい胸が押し潰れるのを見て、段々冷静になって来る。
...まるで、誘ってるみたいじゃないの?」これ。
しかも、一階って
「こ、こっちは寝室の方向ですよね!?」
「冷静です!冷静になりました!」
「だから戻りましょう?ねっ?」
食事の時に、自分の好物が差し出された時のような表情。
このままだと確実にご馳走様されちゃう!
暴れると、その、見えるので、必死にしがみつく。
でもそうすると、必然的に胸を押し付ける形になってしまい...。
これじゃあ、やっぱり誘ってるみたいじゃん!
■ハスタ > 「んなもん虚しいだけでしょ。誰が好き好んで黒い霧をお仕置きするの?
いやまぁ、…キミはそういう感じで男の精を絞り尽くすのかもしれないけどさぁ。」
いやだが、実際に考えてみよう。顔は同じとは言え良い体の女と9P。
良いかもしれない。だが、それが霧だと知った途端萎えそうだ。
萎えようと思わない限りは萎えないけど。萎えたくなるから萎える。
「んん?あ、そう?何考えてるのか知らないけどー。
おじさんは困る、興奮する、お説教としか言ってないなぁ?
ほらぁ、会議の空気乱しちゃったしね?冷静になっても仕方ないよね。
ん?別に誰も寝室に行くなんて言ってないんだけど。」
一応は貴族のお屋敷。無論とて一回に寝室もあるが、他の部屋の可能性も十分にある。
「一体ガラテアたんは何を想像しちゃったのかなー。おじさん分かんないなー。」
ここ棒読み。
■ガラテア > 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!//////こんのぉっ!」
拳を高く掲げる。このニヤついた顔を消し飛ばすために。
両の手で殴り倒す為に手を挙げるが、当然そうなると...胸が...相手の目の前に..
数瞬考えた後、すぐ抱きしめ直す。
何もしていない。殴りかかろうとなんてしていないし。
「会議を...あぐぅ...もー...」
それを言われると、弱い。
しかも、あれだけ会議をしようと声高らかに叫んでいたのだ。
合わせる顔がない。
「あっと...その...触るだけなら...いいですから...許して...ください...」
■ハスタ > 「ん、ほお…タワワな御胸が。
はっはっは。奇しくもかなえられたな、人前じゃあ御披露目せんらしいし、良かったじゃないか。
あー…隠すことはないのに。立派なものだ。誇ると良い。」
ガン見である。ガン見であったが、しかし残念ながらそのユートピアが見られたのは数瞬。
眼福とばかりにその大きな胸を舐め回し見遣る…程の時間もなかった。
「うん?何か言ったかい?聞こえないなあ。」
にっこりと穏やかで、それでいて悪戯な笑み。首を傾げて耳を澄ませるフリ。
「おじさんは未だ何も言ってないよ?はっはっは。」
セクハラは何度も何度もしようとしたが、結局部下の前では未然で止める様にしている。
というか、このおっさんがセクハラを仕掛けるのは別に彼女だけではない。
色々含みはあれども。
「なんだい。そんなに触られたかったのかなぁ?」
これまたそこそこ豪華な暖色系メインの寝室へと向かう。
■ガラテア > ...朝か。
結論から言おう。触るだけじゃ済まなかった。
「おーきーてー...はすたさまー...はーすーたーさーまーっ!」
昨日はあんな嬲るような残虐的な笑顔を浮かべていたのに、今はこんなにも愛おしい寝顔だ。
やっぱり...私は、この人に弱い。
.........あ。
『で、そのままイチャイチャして寝ていたと?』
私の部下の淫魔。
なんで正座して怒られているのかと言うと。
『会議室の私達を放っておいて?自分は好きな人とぐんずほぐれつしてたんですね?』
.........どうやら、皆あのまま待っていたらしい。
『罰です。昨日やった事をその時の心情も加えて作文してください。』
「えっ...」
『そしてそれを私達に淫夢として見せること。』
「えぇーっ!?」
どんな作文を書いたかは、また今度話すことにしよう。
約1名、調子に乗った魔王様が正夢にしたことも、書き記しておく。
ご案内:「魔族の国/とある屋敷」からハスタさんが去りました。
ご案内:「魔族の国/とある屋敷」からガラテアさんが去りました。
ご案内:「離れにある建物」にフォーティアさんが現れました。
■フォーティア > 平民地区、少し離れた場所にある建物。
そう人が訪れる事もないその建物の中には、足場もない程に様々な資料や雑誌が雑に置かれている。
そこに設置されたテーブルに広げられた書物、すぐ横に色々と書き込まれた紙。
少女は椅子に腰かけ、いつものように書物の解読に勤しんでいた。
結局、あの魔法に関する資料は王城宛への手紙に資料を添えて送る事にしておいた。
さすがに資料全てという訳にはいかないので、その内容の一部だけ。
複雑で大規模ではあるが、一定範囲内に効果を及ぼす加護の補助的な魔法…らしい。
上手く使えれば、防衛手段としてはかなり強力だろう。
そして、内容はほとんどが対魔に関する攻撃なり補助なりといったものだった事を記しておいた。
その手紙が王城に居る誰の手に渡るかは知らないが…
ともあれ、必要ならば誰かが来るかもしれない。
不要と判断されれば音沙汰のないまま終わるだろう。
■フォーティア > 全く興味が無いといえば嘘になる、当然、少女もその書物に記してある通りにやってみた。
大きなものではなく、出来る限り小さいものを実際に作り上げた。
幸か不幸か周りとの建物の距離はある、裏の空いたスペースに魔法陣やら文字やらを記し、試したのだが…
効果が実際に出ているのか分からなかった。
考えてみれば、加護が多少とも強化なりされて影響があるのは魔族だ。
自分が入ったところで、何がどう変わる訳でもない。
出来ているのか魔族をわざわざ連れてきて試す、なんて事も出来ない。
仕方ないので諦めて戻り、別の書物を解読始めた…という流れである。
■フォーティア > こうして、好きな事をしている時間がなにより心安らぐ。
かりかりとペンを走らせる音、時折、それにページを捲る音が加わる。
そういえば、これが前に購入した内の最後の一冊。
これの翻訳が終わったら、また別の書物を探さないといけないな…ふとそんな事を思いながら、一旦手を止めた。
休憩がてらにぐるりと部屋を見渡し、窓の外へと視線を向ける。
今日も父の姿は見えない。
よく分からないが、最近は妙に仕事が忙しく戻ってくるのは夜遅くが多い。
…とはいえ、そういった遅い時間に戻ってこようと、少女はまだ起きている事が多いのだが。
しばらくは、のんびりと外の景色を眺めて。
ご案内:「離れにある建物」に魔王アスタルテさんが現れました。
■魔王アスタルテ > (アスタルテ率いる魔王軍は、王城内にも根を伸ばしていた。
魔王軍に所属する者が、王都の王族や役人達に成り済ましているのだ。
王城に一通の手紙が届いた。
それはとある魔法の資料だった。
要するに、王城に送ったフォーティアの手紙はあろう事か魔族の手に渡ったという事である)
(建物に、役人の馬車が止まる。
もちろん、この役人は魔王軍の手の者。
役人は馬車から降りて、扉をノックした)
『王城の役人でございます。
そなたが王城に送られた資料について、少し話を聞かせてくれますかな?』
■フォーティア > 近くに止まる馬車の音とノックをされる扉の音、外へ向けられていた視線がそちらへと移る。
そして、外からかけられる言葉。
こんなにすぐに来るとは思ってなかった、それが正直な感想だ。
だから、気持ちも切り替える余裕がなく、慌てて入り口へと向かっていった。
ゆっくりと、扉を開いて顔を覗かせる。
「は、はいっ…え、っと………あの…こ、こちらです…」
相手は何人だろう?ちゃんと顔を上げずに見ている為、はっきりと分からない。
とりあえず…扉をちゃんと開き、案内をするように自室へと向かう。
相手が本来の目的の相手ではない、そんな事は少女が知る訳もなかった。
■魔王アスタルテ > (馬車の数は三両。
そんな馬車から降りてきたのは魔王アスタルテと人間化した四天王ロータス、役人が二名、兵隊が三名の計七名。
馬車の中には他の四天王と残りの兵隊などが待機していた。
役人は畏まり、)
『お邪魔させてもらいますぞ、フォーティア殿』
(と一言言ってから、フォーティアに自室に案内してもらう)
『突然の訪問で申し訳ありませんな、フォーティア殿。
そなたが送られてきた資料に、大変興味を持ちましてな。
一定範囲に加護を及ぼす大規模魔法や魔族に対して有効な魔術……これさえあれば、魔族との戦闘において有利になりますからな。
是非とも実用化させたいものです。
それでは早速、その魔法について詳しい事を聞かせてもらえますかな?』
(役人はあくまで丁寧な口調で、フォーティアに問いかけた)
■フォーティア > 足音からの感じで結構やってきた人が多いというのが分かる。
せいぜい使いの者が1人か2人と思ってた為、より緊張は増してしまう。
自室までやって来れば、散らかっているので気をつけてください、とは伝えておいて。
さっきまで座っていた席、そのテーブルの引き出しに手をかけ、開ける。
中に入っているのは一冊の書物とそれなりに分厚いまとめられた資料である。
「あ、あの…はい…そ、そうですね…
それで、その………まずは、これを…」
翻訳中だった書物と紙を退けると、そこに目的であろう書物を置いて、肝心のページを開く。
合わせるように隣へと資料を置き、そのページを解読した場所を開いた。
少女の言葉でそのままだと余りにも長くなってしまうので、以降はその部分を伝えた内容である。
魔力の媒体を六芒星の位置通りの6ヶ所と、更にそれを繋ぐ位置で6ヶ所、計12ヶ所に設置。
6人の術者を六芒星の位置であった6ヶ所に、魔力を注いでいく。
そうして、魔力が行き渡っている間、その中の加護の力は増加される。
簡単に説明するとこんな感じだ。
実際には、その六芒星の中の決められた所々にも文字やら図形やらを書き込まなければならないので、かなり面倒である。
他、魔族に対して有効な魔法に関しては、細かい点はそう無いのでここでは省いておこう。
「ただ…その、あのですね…」
少し言い難そうに、少女は俯くも…小さく見上げ、言葉を続ける。
「…これを…そ、その…逆用する、事も…可能…らしくて…
で、ですから…これの、え、っと…扱いだけは…ちゃんと…して、貰えると…」
つまり、扱い方次第では効果が逆転する。
この書物をちゃんと保管し、魔族の手に渡らないように…という事である。
■魔王アスタルテ > 『多人数ですみませんね。
他にも仕事がありましたが、その足で訪問させていただいたのですよ。
少々の無礼はお許しください』
(役人の二人はフォーティアに頭を下げるが、アスタルテと四天王ロータスは笑みを浮かべてその様子を見ているだけだった。
フォーティアは件の書物を置いて、ページを開いた。
そして、フォーティアの長い説明が始まる。
なるほど、かなり大掛かりな仕掛けがいるようだ。
なにより加護の力を増加されたら、魔族にとってはたまったものじゃない)
(人見知りなのか、フォーティアは少し緊張しているようだった。
その部分は気を使う事にし、アスタルテはロータスや役人二人、兵士三人を一歩下がらせ、自分は一歩前に出る。
外見上、年下に見える女の子との方が彼女も安心して話せるだろう)
「それは確かに、魔族に対しての有効な手になり得るね。
六芒星内では、活動し辛くなる魔族も増える事だろうね。
それで、逆用とはどういう事なの?」
(アスタルテはきょとんと首を傾げて質問してみる。
魔王の言葉に、役人が続く)
『もちろんですぞ。
書物は我々がしっかりと保管させていただきますからな』
(まあ、フォーティアの目の前にいる者たちが既に魔族なのだが)
■フォーティア > 「い、いえ…あ、はい…その、だ、大丈夫、です…」
はっきりと物を言えぬ少女では、そう返すのがやっとで。
さすがに、入るにしても人数が多過ぎる…とは当然言えない。
と、少女から見て大柄な男性が下がり、代わりに前に出てきた自分より小さな少女。
どうしてこんな子が?という考えは、その少女からかけられる言葉で途切れる事になる。
「あ、え、っと…そのまま、です…
本来の、効果…ではなくて…加護を…抑えてしまう…と、思われます…」
当然、こんなものを残すのは人間だ。
魔族にいい様にさせない為に作ったものだが、強い効果を持つものは、扱い方次第では非常に手痛い思いをする。
作っていく工程で見付けたのだろう、六芒星に書かれる文字と図形をある形に変えてしまうと、強めるはずの加護を弱めてしまうのだと。
様々な文献を手掛けてきた少女だからこそ、それを作った相手と同じ結論に到った。
そして…その作り変える方法も、なんとなく分かる。
「と、ともあれ…その…ほ、本当に…お願い、します…」
そこまで言うと、ふう、と小さく吐息を吐く。
相手が少女だからか、少しは落ち着いているらしい。
■魔王アスタルテ > (まあ数多の魔術を使いこなす魔王としては、結界の逆効果は想像できないわけでもなかった。
加護を抑える。
それも、大規模結界により広範囲に渡ってのものだ。
それが魔王の力でなくとも、術者六人で出来てしまうのだから朗報以外のなにものでもない。
だがそんな喜ばしい表情は、ここにいる誰もが見せない)
「それは余計に、魔族の手になんて渡っていいものではないね。
この魔術で、加護を強化できるよ。
さらに魔族を牽制できちゃうね。
ありがとね、フォーティア」
(アスタルテはにこりと笑って、フォーティアにお礼を言う)
「ほんとに、ちゃんと保管しとかないとだめだよ」
(と、アスタルテは役人に念を押すように言う。
だが実際は、アスタルテ達魔族によって、書物は魔族の国に持ち変えられるのである。
役人は、フォーティアに近づき、書物を受け取ろうとする。
代わりに、大量のゴルドをフィーティアに手渡した)
『今回のそなたの成果で、この国は魔族の脅威から遠のく事になるでしょう。
さすがは文献学者フォーティア殿でございますな。
少しばかりですが、お礼をさせてください。
今後のそなたの活躍も期待しておりますぞ』
■フォーティア > 書物と資料を渡し、これで自分の役割も終わりと思えば少しは気が楽になったかもしれない。
その渡した相手の内心など知る由もないが。
「…は、はい…その…わ、私は、それが…役立てれば、そ、それで…十分、ですので…」
お礼を言い笑顔を向ける小さな少女。
それくらいはちゃんと返さないと、と思い、一度眼鏡を外してにこりと慣れない笑顔で返す。
役人が近付けば、書物と資料を重ねて渡す。
資料を作るのに別紙に書き込んだメモは引き出しへとしまっておく、一応、念の為にといつもやっている予備を残す為である。
そして受け取るゴルド、別に今回は報酬を目的としてなかったので、一瞬きょとん、としてしまう。
「あ、は、はいっ…一応、渡しましたが…分からない点、とか、あれば…また、伺います、ので…」
手にしたゴルドは戸棚へと置いておく、期待の言葉には、深々と頭を下げて応えて。
■魔王アスタルテ > 「感謝するね、フォーティア」
(アスタルテは一度、踵を返す。
だが、何かを思い出したかのように、アスタルテは再びフォーティアに向き直った。
そして申し訳なさそうに、両手を合わせた)
「あとごめんね。
機密保持のために、この書物の内容と資料に関する記憶は消させてもらう事になっているんだよね。
他に残っているメモとか資料も、処分させてもらうね。
こういう情報が外に漏れちゃうと危険だから、どうか理解してよ。
君が報酬を貰った理由とかは、自然な理由で改ざんされるから安心してね」
(そして二人の役人もまた申し訳なさそうな態度で頭を下げる)
『従われない場合は、それなりの対処をさせてもらいます。
申し訳ございません……』