2023/05/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 横道通り「酒場」」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >
 やや湿った空気 雨のない空
 それでも山中よりは大分マシだろう空気。
 酒場の一つ 平民地区でも構わず顔を出すメイラの強みのある性格は、多くの住人が知っている。
 隠すことも無い 王以外は平等 それは貴族が出す例のごとくなものとは違う。
 触れなければ何もなく、挨拶をすれば返っても来る。
 頭が高いと近くの席で罵る貴族を うっせぇですわ と頬に拳の痕を付ける。
 それがメイラである以上、平民地区で皿を重ねる事自体 煙くされることも無い。

 戦場からのいつもの一時的帰還
 傷跡は新しく増えてもいるかもしれない。
 珍しく獣肉ではなく魚肉。
 大柄な魚の骨も無い肉の塊に細かい硬パンを塗したカツレツみたいなそれ
 塩を塗したり、柑橘を絞ったりと、好きにかけながらナイフを入れて、二本歯のフォークでザクリと頬張っている。
 喉を鳴らし、口元をハンケチで拭いながら野菜も載っていない大カツレツのみのそれ。
 途中、果物酒を飲み干しながら、次をカウンターの店主に注がせる。


   「偶には魚肉も悪くはないですわね。
    おいしいですわよ、この衣。」


 高品質ではなく、逆に保存のきく硬い塩パンを削ってつくっているせいか相性は良い。
 油を多く使うものの、それも含めて金を頂戴できるから、店主にとっては上々か。
 下手にペコペコする必要がないから、大食漢の女戦士並な扱いで良いとされている。
 口に出す返事も、そりゃあよかったです、と気楽なものだ。


   「おかわり。」


 そう言った怪力令嬢の一言にも、別の木皿で次のザクザクな衣のついた
 魚肉のカツレツみたいなステーキを差し出すのだ。 

ご案内:「王都マグメール 平民地区 横道通り「酒場」」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。