2023/04/28 のログ
■リス > 自分の腕の中で、褐色の肌が踊る様に乱れていき、ピンク色の可愛い乳首が、褐色の弾力のある胸がばるんばるん、と、大きく跳ねる。
少女の胸にバチン、バチンと押し当たり、乳首がこすれて気持ちよくなっていく、汗ばんだ体から零れるフェロモンに包まれて。
自分のフェロモンを塗りたくるように体を押し付けて、ベッドの上で、乱れて、求めて重なり合う。
濃厚なフェロモンが、彼女の甲高い声が、蕩けている彼女の表情全てが、可愛らしくて、愛おしく感じられる。
「駄目じゃないわ、ゼナ……♡私の嫁なんだもの、旦那の子供、孕んで♡
嫌なんて、言わせないんだから♡
それに、ゼナのおまんこは、孕みたいって、私の子供産みたいって、こんなにディープにキスして。
ちゅぅちゅぅ、吸ってくるのよ?」
ポーズでしかない彼女の否定、金髪を揺らし、嗜虐心をくすぐるような、嫌がるふり。
足を大きく開き、自分の腰に絡みつく彼女の太腿に、涙ぐんで嬉しそうにしている雌の表情。
唇を重ねて、唾液で濡れ光り、誘うように揺れる柔らかな唇も。
何もかもが、言葉だけの否定であり、本心が求めてくれていることを理解できる。
だから、リスは、更に、激しく、強く、ごつ、ごちゅん、と愛おしいゼナの子宮を叩いて、彼女の動きに合わせ、奥へと。
ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、と押しつぶすような程に強く締め付ける膣道を、押し広げる様に。
ぶくり、ぶくり、と愛液を泡立てて、子宮の中に、ずぶん、と先端を挿入する。
「あ♡あ♡いく、ゼナ、いく♡っんっ、でる、でる……っ!」
肉棒が痙攣し、びくり、びくり、と先端が膨らんでいく。
彼女の絶頂を導き、彼女の絶頂に合わせるように、深く、強く腰を押し付けて揺らしていく。
腰を抱きしめ、逃がさぬように上から押さえつけるようにしつつ、にくぼうをずぐり、と子宮口を強引に割開き。
子宮の中へと挿入していく。
そこから、びゅるるるるるるるっ、と勢いよく、ごぼり、ごぼり、と彼女の子宮の中を蹂躙するような濃厚な射精。
マグマの様に熱い塊で、ゴムのようにべっとりと張り付く孕ませ精液を、ゼナの中に、子宮の中に、たっぷり注ぎ込む。
ぶくりぶくぶく、と子宮の端から溢れんばかりに勢いよく射精し。
震える彼女を抱きしめ続け、一滴遺さず全て注ぎ込む様に。
「っ、ふ……ぁ♡」
力尽きて、痙攣する彼女の中。
膣の中に、どびゅ、どぶ、どぴゅ、と止まらぬ射精で、逃がさないとばかりに。
彼女の汁を、愛液を受け止め乍ら、耳元に唇を寄せて、愛してる、と囁き続ける。
■ゼナ > 「はぁ……♥ はぁ……♥ 駄目って、言ったのにぃ……♥」
徐々に落ち着きつつある呼吸の最中、子宮にまでぐっぽりと嵌まり込んだ上で精を注いだ恋人に咎める様な言葉を向ける。
しかし、その表情は彼女の精をたっぷりと注がれた事による雌の多幸に包まれていて、むしろ甘えているかの様な風情を醸し出していた。
「わたしもですよ、リス……♥ ん……っ♥ ちぅぅう…っ♥」
未だ彼女の物を腹奥に呑み込んだまま、ゼナの双腕が彼女の背へと回される。
耳朶への囁きに答える表情は口元を柔らかく綻ばせ、そのぽってりとした唇で恋人の唇を啄み啜る。
ゆったりと流れる事後の一時。
鼻腔を擽るのは長時間自慰に浸った後の自室で嗅ぐ淫猥な香りと、そこにねっとりと絡みつく竜娘の精臭。
今のゼナは、そんないやらしい匂いにも『あぁ、ようやく冒険から帰って来たんだなぁ……』なんて想いを抱いてしまう。
それほどに彼女と過ごすこの時間が何気ない日常となっているという事なのだと思う。
「わたしが冒険に出ている間、あの子達は元気にしていましたか? それと、また新しい人、増えたりしました?」
ころんと寝返りをうって、くってりとした彼女の身体の重みを脇へと降ろし、ちむ、ちゅむっ♥ と戯れの口付けを彼女の唇に、頬に、触れさせながら問いかける。精液でどろっどろのおまんこで、未だ元気なままの竜ペニスを咥えこんだままでのピロートークは、額や鼻先を擦り寄せるかの至近距離で紡がれた。
■リス > 「だって……♡さみしかったんだもん♡」
ダメ、と言いながらも抜こうとしない彼女、そして、自分の肉棒を舐めしゃぶる様に絡みつく、ゼナの肉壺。
何度も愛しているのにかかわらず、処女の様に、キツキツに締めてくるかと思えば、トロリと絡みついて吸い付いてくる。
そんな彼女の中であれば、萎えることなく、硬くなったままで。
窘める彼女の表情も又、ダメと言いながらも幸せそうで可愛らしく、蕩けていたので、いいよね、と。
「ん♡ちゅぅ♡んんっ。」
ちゅ、ちゅ、ちゅ、と唇が押し付けられて、リップノイズを響かせながら、何度も何度もキスを繰り返す。
肌と肌を重ね腕は自分の背中に回り、リスの腕も、彼女の背中へと回る。
確りと抱き着き合って、バードキスで、ちゅ、ちゅ、ちゅ、と小刻みに啄んで吸っていく。
とろとろと溢れていく、リスとゼナの混合液、それが強い精臭を出しているけれど、包み込まれるような気がする。
厭らしい匂いは、鼻に心地よくて、くんくん、と思わず彼女の肌に顔を寄せて。
ゼナの質問に、えぇと笑って。
「そうね、元気しているわ、シロナは、学校に通い始めたし……。
淫魔として覚醒したって言ってたわ。恋人も出来たみたいね。
新しい人も、増えたわ。
第一夫人のゼナに挨拶したいって。」
彼女の腕はたくましく、強い肉体なのはわかる。
その褐色の腕に、腕枕されてしまえば、何方が旦那なのかわからない。
と言っても、二人とも精神的には女だし、これで好いのだ、とリスは思う。
質問には肯定の返答を一つしつつ、此方もお返しに、と頬に、首に、胸に。
キスマークをちゅ、ちゅ、と堕として見せて。
「あぁ、あと、竜胆が新しいポーションを作成したから、ゼナにプレゼントしたいって。
時間のある時で良いから、寄ってあげて?」
そう言えば、と思い出したように、恋人に伝えて見せる。
妹は時折、錬金術の素材を手に入れるクエストを、頼んでいるらしくて。
そのお礼なのだろう、と思いながら。
■ゼナ > 「ふぇえっ、恋人ですかっ!? シロナちゃんが??」
活発なあの子が学院に通い始めたというだけでも驚きなのに、実年齢的にはまだ1歳くらいなのにもう恋人が出来たと聞かされてゼナの蒼瞳が丸くなる。
双子のもう一方はそれほど代わり映えしていないのだろうなぁなんて事も考えつつ
「だ、だいいちふじん……。なんだかわたし、未だにその呼び方に馴染めないんですよね……」
ありふれた―――とまで言うのは流石に卑下し過ぎだとしても、ただの冒険者でしかない自分がまさか大貴族や王族の妻の様な呼び方をされるようになるとは考えもしていなかった。
そのせいで、未だにその呼び方を耳にするたびくすぐったい様な居心地が悪い様な変な感覚を覚えてしまうのだ。
そもそも、日頃冒険であちこちに出掛けていてほとんど館におらず、珍しく滞在していたとて素っ裸でゴロゴロしているかセックスに浸っているかのどちらかというゼナなので、第一夫人らしい働きなどまるで出来ていないという自信がある。
そのせいでなおさらに分不相応な気になってしまうのだろう。
「……………?」
何気ない腕枕にじぃっと空色の瞳を向ける恋人に、幾度か双眸を瞬かせる。
確かに己の体躯よりも余程に重たげな竜大剣をぶん回す膂力はあるし、そこいらの街娘に比べれば肩や二の腕にもふっくらと肉の膨らみが確認出来る。
それでも逞しいといえる程ではなく、冒険者としては実に頼りない細腕だ。
まぁ、商売人であり余り活発という訳でもないお嬢様に比べれば、逞しいと言えるのかも知れない。
「――――う"っ、り、竜胆ちゃんが……」
思わずその表情が固まったのは、彼女との記憶にはべっとりとリスには言えない背徳が絡みついているからだ。そのせいでポーションをプレゼントしたいからと言われても、媚薬的な物が混入しているのでは……なんて失礼な疑惑も浮かんでしまう。
とは言え、好意でしてくれているのは間違い無いし、ゼナの方とて彼女の事は憎からず思っているので若干の警戒心は覗かせつつも会いに行くことになるのだろう。
今回の冒険でも彼女が欲しがっていた珍しい薬草を手に入れていて、それを渡しに行く必要もあるのだし。
そして大抵の場合そこでぱっくりと食べられて、背徳の不倫経験を積み重ねてしまうのだ。
■リス > 「ええ、恋人は彼女ね。
シロナも、クロナも、精神的には……そう言うのが居ても良い位の、年齢なのよ。
余り子ども扱いしすぎるのも、とおもうわ。」
実際の年齢は兎も角、精神的な年齢は外見と同じくらい、中学生くらいの精神年齢なのだ。
肉体的な年齢的にはまだ早いのかも知れないけれど、それで、早い早いというには―――行かないと思う。
噂では、シロナに関しては、淫魔としての眷属が出来てる、とか何とか。
クロナも、其れなりに成長しているのだろうと思うのだ、最近見てないので、偶には見たい、と思うが。
多分その辺りは、母親のゼナと似ているのだろう。
「無理に馴染む必要はないと思うわ。
私の嫁、之で十分、でしょ?」
ハーレムで、一番最初の嫁という意味なだけである、たいそうな意味などは考えてない。
なので、馴染めないなら馴染まなくても良いと思うの、と伝えて見せる。
大事なのは、リスの嫁かどうか、愛し合っているか、の方だと思うの、と笑いつつ、ちゅ、と頬にキスマークを。
働きだのなんだのって、貴族じゃないんだから、と。
「えへ。」
自分を見て、碧の双眸を瞬かせるので、笑って見せる。
見られている、彼女が自分を見てくれる、それが嬉しくて軽く笑って見せた。
目を細めて、唇を吊り上げて、にっこり、と。
「―――?何かあるなら、ちゃんと言ってね。」
ゼナは、竜胆が苦手みたいだ。
彼女の心中が判らないから、というのが大きい。
隠し事があるとしても、リスは踏み込まない、彼女が必要だと言ってくれるまでは詮索もしない。
ちなみに、竜胆は媚薬を渡すなら媚薬という。
その辺りは、頑固な物作りのマイスターのような安心感はあるはずだ。
ポーションと云えば、ポーションだ。嘘は言わないし、混入もしない。
ただ、全力で口説きに行くのは間違いないし、全力で、彼女を性的に愛するのは、間違いない。
その全力が問題なのだろうけれど。
リスは、二人の背徳を知らない。
■ゼナ > 「あぁ、女の子の……って、友達じゃなくて恋人なんですよね……。リスの血がしっかりと受け継がれてますね……」
自分とて百合性癖をこじらせてふたなり娘に嫁いだというのに、それは棚上げしてすっかり同性愛に目覚めてしまっている我が子に向けて遠い眼差しを向けるゼナ。
「ん、そう言ってもらえると安心します。リスのお嫁さんの役目でしたら、わたしもきっちり果たせますし♪」
ようやく火照りも収まりつつある頬への口付けを片目をつむって受け入れながら、にゅるっ、にゅるんっと膣襞の蠢きだけで恋人の逸物を愛でる。
「いいいいいいいいいえっ? な、何もないですけどっ!?」
ぴゃっと蒼瞳を反らしつつ、竜胆ちゃんとの仲は良好であると言い張る。
そう。良好なのだ。ちょっと良好過ぎるだけなのだ。
娶りはしてもパートナーの性生活にはものすごく鷹揚なリスなので、竜胆ちゃんとの関係も分かった上で見逃している可能性もあるのではないかと思うのだけれど、例えそうなのだとしてもゼナはそれで安心して背徳の義姉妹不倫エッチを愉しむなんて割り切り方も出来ない。
「――――……んっ♥」
横臥の裸体をもそもそ這い上げ、すっかり仲良くなった怒張を子宮から、そして膣口からぬぼんっと引き抜く。
途端にでろぉ…っと溢れ出す白濁の粘着く熱にぞくりと背筋を震わせながら、戦士娘はゆっくりと汗濡れた上体を起こし
「ちょっとトイレです。戻ったら続きをしましょう♥ 今度は、お尻のほうで……♥」
ひょいと顔を寄せて軽やかなリップノイズを響かせた後、豊尻を揺らしながらぱたぱたと部屋付きのトイレに向かう。そこできっちり腹腔内の洗浄を行って、綺麗になった後孔で二回戦を愉しむつもりなのだ。
そんな淫乱妻の内腿を伝い落ちる白濁が蜜濡れて光る小麦色の肌に映え、淫靡なコントラストを竜娘の視界に残していく。
■リス > 「ゼナの血もたっぷり受け継がれてると、思うけど?」
正直に言って、之に関しては、二人の血だと思う、だって、二人とも同性愛者だからこそ、結婚したのだ。
その二人は、娘が出来た後も、いちゃいちゃラブラブしているのだし、間違いなく、自分だけではない、と伝える。
リスとしても、愛し合うなら、性別なんて、と思うタイプなので、幸せになってくれるといいけど、と。
「お願いね?ゼナ。
偶には、デートとか、して欲しいんだから。」
もう一度、ちゅ、と頬にキスを落として、きゅ、と少しばかり力を入れて身を擦りつける。
膣肉の蠕動だけで、肉棒を愛撫する彼女。
はふ、と熱く濡れた吐息を吐き出して、もう、と腰を揺らして見せて。
「ゼナ、落ち着いて。
本当に、大丈夫なの……?」
ゼナの態度、言わされている感が凄くするのだけど、本当に大丈夫?
不安がちょっと沸き立つ。彼女の、ゼナの考えている不安と外れた不安だけども。
何かあったら、ちゃんと言ってね、と。
「あ……んっ♡」
ずるり、と引き抜かれていく肉棒は、彼女の愛液でぬらり、テラリと、淫靡に光る。
部屋の明かりを反射する肉棒からは、愛液が糸の様に引いて堕ちて、ちょっともったいないわ、と思うのだ。
身を起こす彼女を、何処に行くのか、と視線を向けて居れば。
彼女の方から、答が返ってくる。
「ごゆっくり。」
お花摘みであれば仕方がないわね、と、プリンとしている褐色のお尻を見て思う。
トロリ、と零れ堕ちる精液、サーモンピンクの秘所を彩る白い色を見てビクン、と肉棒が。
「ゼナは、お尻、好きね……。」
お尻は、あまり好きでは無いのだけども。
ゼナが望むなら、と、リスは思うし、嫌がりはしない。
綺麗にしてくれるから、大丈夫か、と思う程度だった。
■ゼナ > 「――――あ、あれ? リス、こっちの方でのエッチって余り好きじゃありませんでしたっけ??」
入念な洗浄と準備を整えて、流水の残響も生々しくトイレから戻ってきたゼナは、あまり乗り気でなさそうな恋人の様子に蒼目を瞬かせる。
前孔よりも先に悦びを覚えた事もあり、確かにゼナはそちらの孔でのセックスも大好きなのだけれども、気乗りしないパートナーを無理に付き合わせる程ではない。
そんなわけでよじよじとベッドに這い戻り、横向けた童顔の頬を枕に埋めてお尻を浮かしたアニマルポーズとなった新妻は
「まあ、リスが相手でしたらこっちでのエッチも問題ありませんしね。はい、召し上がって下さい、リス♥」
にゅぱぁ……っとお尻に回した双手で改め秘所を広げて恋人を誘う。
先の摩擦で充血し、常よりも赤みを増したピンクの媚肉が、拉げた狭孔からどろぉ…っと中出しされて間もない白濁を粘り落とす淫猥な光景を見せつける。
そうして始まる二回戦。
更に続く延長戦もたっぷり時間を掛けて楽しんで、この日も二人は夜更けまで甘く爛れた喘ぎ声を響かせるのだった―――。
■リス > 「ええ、私は、アナルは、好きじゃないわ……?
他の恋人さんと、間違えたのかしら?」
セックスは愛し合う好意であり、生殖行為、だから、好きなのであり、アナルとかそう言った場所は、好んでは行わない。
ゼナが強請るなら、付き合うけれど、自分から求める事は無くて。
ゼナのアナルを沢山穿っているのは、何方かと云えば、妹の竜胆だ。
後は、他の恋人なのかもしれない、間違えたのかしらぁ?とどこか楽し気に、目を半眼にして追及。
いう程怒っては無いけれど、でも、間違えたねー?と。
そんな風にしながら彼女は、再度ベッドによじ登り、自分に見せつけるようにお尻を突き出す。
アナル、というわけでは無くて、両手で秘所を開いて、見せつける。
先程迄吐き出していた精液が残っている膣の中。
零れ堕ちる愛液と精液の混合液をみつつ。
柔らかなお尻に手を這わせて、きゅ、と握って。
「いただきます♡」
そして、再度始まる二人の行為は。
二回、三回と、お互い求めあい、混じり合い、愛し合うのだった―――
ご案内:「喫茶店 Nodding anemone」からゼナさんが去りました。
ご案内:「喫茶店 Nodding anemone」からリスさんが去りました。
ご案内:「城塞都市 アスピダ 山中」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ > ◆
黒い大鉈 肉厚な片刃斧
二つを携えた黒い奔流を生み出すのはメイラ・ダンタリオ
午後の山中 其処は硬く閉ざされた過去の英雄が巣食う場所から出てきた有象無象を狩りつくさんと
自軍の手勢の中でも足腰の鍛えられた、平地戦闘ではなく山中に慣れた者ら
更には狩人なども加わった者らである。
「―――■■■■■ッッッッ!!!」
白く尖った歯を剥き出しに、赤い瞳が白い眼に裏返るかのような形相
両手に持つ片手ずつで振り上げているというのに、革やつなぎ合わせた鎧を千切っていく肉圧な刃達。
今ここは、まごうことなき戦場である。
手足を一本ずつ落とすだけで、それは1ではなくなる。
0にする必要はない 1を出来損ないの1に変えていけばいい。
役立たず共を誰かが0へと変えるなら、メイラは欠けさせるだけでよかった。
走り抜き、刃を振るう
首 脇腹 横胴 腿 手首 脳天
振るう個所はもはや自由 剣の切っ先で貫く箇所を見定めて を行わなくていいメイラの剣撃は
1から0へと変える事に拘らなければ 全てが急所。
グレートソード級を愛用する重戦士の強みである在り方だ。
そして 首無しの馬や顎と脚爪が強い大蜥蜴に跨るのではなく徒歩で挑むメイラは
供回りのメイラの狂気に染まりあがった古兵ら以外にも数匹の獣を連れている。
―――魔犬 いや、猟犬と言うべきか。
土と黒がメッシュ状に混ざり合った土影色
全身茶褐色 枯葉色等 全てが山の色に毛並みをなじませた大型の犬という名のケダモノ
虎が草原に身を潜ませるだけで、あの見事な毛並みが掻き消えるように
地味な色合いをしたこの者らは鼻でかぎ分け、大きな体をぶつけて体を倒転させ、腕や足を引きずる。
『ヒ、ヒィィィィ―――ッッ』
悲鳴一つ上がるだけで、また新たな1がそこにある。
メイラのやり方に倣って、1を1ではない1にさせるためにほかの者も動く。
革鎧ごと、レザーガントレットはその歯列で固定され、顎で ゴリッ ミシリ と圧迫されていき砕かれるザマ
猟犬の一頭が剣を振るわせずに戦うのならば、咥え、倒し、引きずり、悲鳴を上げさせることに徹底する。
其処を仕留めていけばいい。
見事な体格の猟犬らを、馬や蜥蜴の代わりに連れて始まった狩りは、思いのほかアスピダと噛み合っていた。
猟犬らも、この場では戦士の一人だ。
ご案内:「城塞都市 アスピダ 山中」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。