2023/04/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >
 午後の王都 曇り空と、時折の小雨
 今はもう、降りやんでいるものの、また気をそらせばパラリとかかってきそうな、そんな天気。

 先日の夜は、まるで反射するかのような見事な満月の夜だった
 綺麗な円を描いた月と、それが白々に輝く強さは月に中てられるとは正にああいうことを云うのだろうと。
 メイラはそんな、まだあの月に受けた影響を感じて居ながら治癒院の一つから顔を出す。
 戦場帰りのいつもの事 これに加え、遠征でやや喉を傷めたか 時折快癒術と丸薬による治療を行っていた。
 表面上の傷ならばまだしも、滑らかな内側の肉 喉がやや裂けたくらいなものながら
 酒も肉も飲み込む際に一々その煩わしい感覚を添えるのはいただけない。
 半魔の回復力にも物を云わせて、先ほど異常なしとされたばかりだ。


        「全く わたくしも齢ですわね。 昔ならいくら吠えようが構いませんでしたのに。」

 
 未だ全体的な全盛期であることに変わりはない。
 しかし、少しずつ変わっていく身を感じる。
 緩やかな半魔の齢の取り方を感じているのか 微々たる変化自体ですら気に入らないかのよう
 それは王に注ぐものに変化がありそうなことを恐れている、狂信的な忠義からくる悩ましさだろうか。
 そう言って、手の内側で腰の愛刀の柄を撫でる。