2023/03/27 のログ
ゼナ > 安物に見えて防水はもちろんの事防虫に軽い魔物避けの術式さえ付与されている高級テントの内側で、旅の最中絶えず戦士娘の肢体を守り抜いて来た竜鱗鎧を脱ぎ、肌着も下着も脱ぎ捨てて、全身余すところなくこんがりと日に焼けた小麦色の身体の全てを晒していく。

そこから少し離れた場所で何か―――恐らくは木片と思われる物が地面に刺さる音はしっかり聞きつけていたし、それに少し遅れてのっしのっしと近付いてくる何者かの足音も当然察知していた。
しかし、その気配には夜這いや盗みを目的とする者が滲ませる緊張や悪意といった物が欠片も感じられず、それ故ゼナも油断していた。
その結果―――。

「…………ッはぁぁあぁあ~~~♥ この解放感っ! これですよ、これっ! やっぱり人間はこの姿で居る事が自然なん………でう?」

無毛の腋も堂々晒し、歓喜に突き上げた両腕でたわわに実った爆乳もぱゆゆんっと弾力性たっぷりに弾ませていた戦士娘は、てらいなくぺろんと捲られた野営幕の下で腰を屈める巨躯に、丸くした蒼瞳を向け童顔ときょとんとさせた。

ぱちり、ぱちくり。
瞬きを一つ、二つ。
膝立ちの裸身がなんとなく振り向いて天幕内を確かめるも、そこは当然ゼナの私物ばかり。
自分が間違って誰か知らない人の天幕で粗相した訳ではない事を確かめよじよじ、膝を滑らせ改めて正面に向き直る。

暴力的なまでのHカップの丸みも、その先っぽでぷっくらと乳輪を従え膨らむ乳首も、ぽこぽこと腹筋の小山を連ねるヘソ回りも、ふっくらとなだらかな曲線を描く子宮の丘下、黄金の稲穂を薄く茂らせ大き目の淫核を包み込む肉莢のピンクを覗かせる縦筋の秘所も全てが全て、ランタンの薄明かりに照らされて見知らぬ異性に晒されていた。

「―――――きゃぁぁあぁぁあぁああッ!?」

そうしてたっぷりとサービスシーンの間を取った後、男がぽかんと呆けているなら両目をぎゅっと瞑ってクロスさせた両腕でたわわな肉果実を覆い隠した戦士娘の絹裂くような悲鳴が野営地にて盛大に轟く事となるだろう。

グライド > (――最初は、流石に少々理解が遅れた。
自分の天幕で何故女が、しかも、堂々と裸身を晒して居るのかと
心底疑問の視線が、きっと互いにぶつかり合った事だろうか
されど、天幕の無い層から、置かれた私物から、先刻の僅かな違和感から
此処が、恐らく自分の天幕では無いのだと理解して、一寸表情引き攣らせた直後

――不味い、と、其の巨躯には似合わぬ素早い踏み込みにて
反射的に、叫ぼうとした女の口を、塞ぎに掛かったろう
流石に騒ぎを起こすのも不味ければ、こんな所で要らぬ悪評が立つのも不味い
女が騒いで、周囲が集まって来るのはもっと不味い。)

「――――――……ま……った…! 流石に勘弁してくれ…!」

(咄嗟に降ろし切った入口の幕が、どれだけ音を遮断してくれただろうか
本当ならば、早々に天幕から離れて仕舞うのが一番良かったのだろうが
もうこうなっては、判断の速さを寧ろ自分で褒めてやりたい所

其の身体を押し倒す形と為ったのは、勢い上致し方ない
己が体躯の下へと組み敷く形で、せめて、相手が後頭部を打たない様にだけ注意した上で
其の眼前に、耳元に、頼むから落ち着いて欲しいと言う都度を告げよう
――落ち着けば、或いは己の顔に見覚えが、多少なりとあるやも知れぬ
普段は全身鎧の関係上、人相が隠れる兜を被ってばかり居るが
冒険者ギルドなどで、傭兵として依頼を受けたりする姿では、この顔

――むろん、だからと言って今の状況が、天幕に侵入してきた怪しい男なのは変わりないが。)

「間違えた、間違えたんだ…! ……まさか絶賛お楽しみ中だとは思わなくてよう…。」

(相手が、もし何か言おうとするならば、塞ぐ口から手を退けて遣るだろうが
叫ぼうとするなら、すぐにまた塞ごうとはするだろう
兎も角、事故で在るとだけ伝わる様に弁解しつつ――

――鍛え上げられた腹筋の、見事な陰影の上に。
其れ以上に鍛え上げられた、雄其の物である腹筋の感触と
ゆっくりとカタチを変えつつある熱の気配を、感じ取らせる
――先に終えた依頼と戦闘での昂ぶりが、其れを齎して仕舞う
この良く判らない状況への倒錯も、多少なりとあるのやも知れないが)。

ゼナ > 「んむぅぅううぅううっ!?」

巌のような体躯に見合わぬ獣めいてしなやかな踏み込みに虚を付かれた事もあろうが、この期に及んでなお眼前の大男から悪意や害意が感じられないという事実が戦士娘の反応を日和らせた。
反射の組打ちで迎え撃とうとする身体を抑え、悲鳴を発するべく開き掛けていた唇を無骨な手指で塞がれて、不安定な膝立ちはそのままシーツ代わりに敷いていた毛皮のマントの上に押し倒される。
まん丸に見開いた蒼瞳が分厚い手の平にむーむーと抗議の熱息をくぐもらせ、じたばたてちてち鉄槌の打擲を筋骨の鎧に打ち付ける。
本気を出せばオーガと腕相撲して勝利を収められる程の膂力はここでも抑えられ、街娘のそれに比べればちょっと痛いかな程度の衝撃しか与えない。
その癖、激しい挙動に引っ張られて大きく撓み揺れる爆乳のビジュアルは、然して広くもない天幕内に充満する乙女の香りと共に男の理性に揺さぶりを掛ける。

こうした事態を避けるため、他者の天幕から少し離れた場所でテントを建てたのが災いし、戦士娘の奏でた騒音は春先の夜気にあっさり沈んだ。
そんな中、雌を組み伏せた優位どころか必死さの滲む声音の弁明が向けられれば、鉄槌肘打ち膝蹴り踵落としの抗撃もぴたりと止まり

「…………………………」

ふーっ、ふーっと興奮の乱息と武者震いめいた雌身の戦慄きこそ残しつつも、相手の真意を読み取ろうとする蒼眼がじぃっと男の顔を見上げ始め――――たのだが。

「―――むぅうッ!? むぅぅううッ!! むぅぅぅううぅううッッ!!」

てちてちべちどちごすどすごりゅんっ!
『絶賛お楽しみ中』などという一言で瞬時に童顔を炎上させた小娘のゼロ距離コンボが改めて男の巨躯に叩き込まれる。
今度のそれはオーガパワーこそ発揮されてはいない物の、何発かは鳩尾やらリバーやら喉元やらに撃ち込まれて結構な痛みを与えるだろう。
確かにスるつもりはあった。
一度や二度では収まらず、結構な夜更かしまでしてしまいそうな予感もあったが、それでもまだやってはいなかったのだから冤罪も良い所である。
そんな乙女のそこそこ本気の抵抗は小麦色のたわわをますます荒ぶらせ、触れ合う男の体躯に食べごろ娘の程よい弾力を備えた柔らかさをこれでもかと感じさせるのだから、彼としてはたまった物ではないかも知れない。

グライド > 「やれやれ…参ったぜ、全くよう…。 ――――あ、ぐっふ…!」

(理解してくれた――か、如何かは分からないが、女の抵抗が一旦解けた
少しばかり安心して、やれやれ、と僅かに肩を落としかけた――が
日頃から戯言ばかり紡いで居る口が災いしたか、其れ迄とは別の意味で突然暴れ始めたなら
放たれる拳やら肘やらを至近距離でまともに受け止め、流石に少々蛙が踏まれたような声を滲ませた

拳が減り込む体躯の、強靭さ其の物は感じ取れるだろう
大木か、或いは重量級の獣を殴って居る様な感触を、冷静に観察出来る余裕こそ無さそうだが
暴れるが故に、やめろとばかりに其の身体を押さえつけに掛かるが
立場としては己の方が圧倒的に悪い自覚もある為、痛みは与えたりすまい
唇から掌を離す代わりに、女の両手首を掴んで床に縫い留めれば
傍から見れば、間違い無く女へと夜這いに来た男、其の物の様では在る、が。)

「待て待て待て悪かった、俺様も反省してる…! 最中を邪魔する心算は無かった、本当だ…!」

(だが、矢張り口が悪かった。 普段であれば平手打ちの一発でも覚悟の上で放つだろう冗句が
この期に及んでも立て板に水で放たれる。 其れこそ、女にとっては酷い冤罪であろう
暴れれば余計に抑え込もうとして、今度は己の体重を掛ける。 膝蹴りや踵が放たれても力が入らぬ様に
相手の両脚の間へ身体を捻じ込み、完全に組み敷く形
そうなれば、今度こそ女の股座には、今度こそ完全に形を膨れ上がらせた、雄の熱杭が押し当てられよう
巨躯の男は、代わりに矮小、なぞと言う根拠の無い戯言は、男女問わず時折耳にするが
其れとは真逆、巨躯を其の儘反映した様な、凶悪為る威容を、肌着越しながら秘裂に、肉芽に
そして、腹筋の上に刻まれた子宮の、其の場所へと到達せん先端の槍先を押し付け、触れさせて

――雄自身が、その高揚を自覚するよりも先んじて
雌の、熟れ切った身体を。 魔を内包する其の血を、煽り立てる。
胸板で押し潰されるだろう褐色の乳房もまた、其の先端を肌同士で擦り合わせる事と為り
肌を、汗ばませる。 先刻、水を浴びたばかりだと言うのに)。

ゼナ > 「してませんっ! まだしていません――っ! 失礼な事、言わないで下さいっ!!」

鳩尾にめり込む肘先が感じ取ったのは、同業の中でも特に練り上げられているだろうと感じられる肉束の逞しさ。館で己の帰りを待っているだろう旦那様(♀)とはまるで異なるオスの性を否応なく意識させる体躯だった。
とはいえ、それで口元を押さえつけていた広手が緩むと見るや炎熱した顔を振ってそこから逃れ、まずは失敬な冤罪を晴らしに掛かる。
それと引き換えに剥き出しの爆乳を覆い隠す前に両手首を捉えられ、羽をピン留めされた蝶の如く押さえつけられてしまったが。
ともあれ、乙女の抗議は正しく巨漢に届いたらし――――。

「ちちちちちちーがーいーまーすぅぅうう! まだっ!! まだしてませんでしたからぁぁああっ!!!」

まだ言うかこの野郎とばかり、組み伏せられた小麦の裸身がじったんばったん腰を浮かして抵抗を再開させた。
しかし、先の連続攻撃が余程イイ所に決まったのか、微妙に位置を変じた巨体は有効打撃を加える事の出来ぬ完全なる抑え込みの形を作っていた。
そもそもの体格差と重量差ゆえに、必死で腰を浮かせてもほんの僅か巨体が揺れる程度であって、暴れる裸身は下腹の密着や火照って行く体温で、一層の猥感を醸し出すばかり。

「―――――ふぁ…っ!?♥ や、やだ……何硬くしてるんですかっ! へ、変な気起こしたりしたらただじゃおかないんですからねっ!?」

そんな抗動が不意に止まったのは、持ち上げた下腹に押し付けられる先ほどまではぐにゃぐにゃしていたはずの牡蛇の硬い膨らみを感じたからだ。
怒りにそまっていた童顔が、かぁぁぁ…っとそれ以外の紅を広げ、改めて密着する肢体は悪漢にレイプされる乙女そのものであると今更ながらに気付いてしまう。
ここで本気の抵抗を見せるでもなく、爆乳の奥で鼓動を早め、むっちりとした太腿を擦り合わせるなんて反応を見せてしまうのが戦士娘の秘めたる淫蕩を示していよう。
最愛の竜娘とのラブラブふたなりセックスも大好きなれど、こうした背徳的で倒錯的な状況にも妖しい興奮を覚えてしまう程度には被虐の気質を持ち合わせているのである。
それゆえ、口先ばかりはまともな事を言うものの、押さえつけられた手首の藻掻きは形ばかりの物となり、今なお諦めてはいないのだと言わんばかりに悶える腰は、腹筋の小山のぷにぷにとした弾力で怒張を揉み込むかの悦楽を男に与える。
意識しての事ではないにせよ、誘われたと勘違いされてもおかしくない所作だろう。

グライド > 「まぁ、失礼極まりねぇのはそりゃそうだ、其れは謝る、謝る…! ……まだ?」

(一応、真摯に謝る気概は在るのだ、が。 していない、と言う主張よりも寧ろ、"まだ"と言う前置きの方を指摘する
じゃあ結局、スル気が在ったんじゃないか、と言うのは話の流れ上、言外に。
でなければ一糸纏わぬ全裸で露出癖宜しく天幕の中転がって居ないだろう、と

……其処まで言葉にした訳では無い、が
一度失礼極まりない発言が始まると、其の儘踏み罠を踏み抜いて行くかの様だった

――少しだけ、違和感を覚えたのは。 騒いで抑え込んで、弁解を続ける最中だからか。
女が指摘したのと同時に気付く、高揚。 裸身の女を前にしては当然と言えば当然だろう
だが、其れにしても――そう、違和感の理由を探るよりも前に、また女が暴れる
先刻までよりも、力無く。 まるで――口だけ、と言える抵抗で。)

「―――……御前さんよう。 ……本気で抵抗すりゃあ、こんな程度じゃ済まねぇだろうよ。」

(――ふと、そんな事を問うてみた。 相手が、実際如何考えて居るのかは知らぬ。
本気で抗って居るのかも知れぬし、己が少々都合良く考え過ぎているだけかも知らぬ。
だが、其処で。 女の両手首を一つに纏め、片掌で縫い留めれば
肌着を脱ぎ落し、下胎へと押し付けて居た熱杭を、今度は直に、其の肌へと触れさせ、滑らせ
淫蕩に、微かな開閉を繰り返す膣孔へと其の先端を押し当てれば。)

「……、……よう、御前。 ……期待してやがるな。」

(ずる、り。 熱塊が粘膜を押し開き、未だ、触れても居なかった膣孔を蹂躙しながら、ゆっくりと、這入り込む
自らの体重を挿入の力強さに変えながら、鍛え上げられた腹筋を、ゆっくりと、ゆっくりと
押し上げて其の胎に、熱塊の質量と輪郭を、次第に薄らと浮き上がらせて行く
粘膜に潜む襞を、ぴんと引き伸ばして開いた雁首で掻き乱しては、其の途上、僅かな抵抗をも容易く食い破り

――奥を、子宮を。 抉り潰して、仕舞え)。

ゼナ > 「――――あ……。い、いや、違……っ、くは、無いですけど、と、とにかくしてなかったんですからねっ!!」

茹った頭で放ってしまった『まだ』という失言に思わず間の抜けた単音を漏らしたゼナは、羞恥に任せた否定の言葉を紡ごうとして無駄に生来の正直な気質を滲ませごにょごにょと。
だったらなんで素っ裸なんだと問われたならば「裸でいるのが好きだからですっ!」なんて、それはそれでどうなんだと思われるだろう反論で応じるしかない。
そんな強姦の悲壮どころかある種喜劇めいた趣もあるすったもんだの末、戦士娘は抵抗の火照りに豊乳の上下する全裸の肢体を半裸の巨躯に完全に組み敷かれていた。
自分は強姦魔などではないと言いつつも、未だゼナの裸体に圧し掛かったままどこうとしない大男がふと何かに気付いたかの様な問いを向けるなら

「な、何を言っているんですか? ただの勘違いだったというんでしたら、いいから早くどいて下さい」

羞恥に頬を赤く染めた童顔は抗心で背けたまま、どこか迷いを感じさせる蒼瞳だけが咎めるように直上からこちらを見下ろす男を睨む。
"睨む"と言いながらも繊指で横腹を甘くつつくような風情のある視線。
無骨な双手でそれぞれに押さえつけられていた両手首が、外跳ねする金髪の頭上でゆっくり一つに纏められれば、ひくんっと小麦色の裸体が震えた。
きゅぅうっと秘所を締め付ける臓腑の蠢きは、子宮の収縮として下腹に密着する彼の怒張にも伝わってしまったかもしれない。

「――――ひあっ!? ちょ、な、なななななにしてるんですかっ! こ、こんな……本当に、じ、冗談では済みません……よ?」

空いた片手が下衣を緩め、その綻びから灼熱の鉄柱をまろび出させたのを目にした乙女は、改めて常識的な抵抗で珠汗の滲み始めた裸身の悶えを再開させる。
6つの小丘を連ねながらも岩塊の如き硬度を誇る男の筋骨とはまるで異なる、ぷにぷにと柔らかな戦士娘の腹部が悩ましいくねりを見せる中、猛々しく反り返った牡の象徴が先走りを塗り付けるかに雌肌を撫で下ろす。
そうしてまばらに生えた黄金の叢のいやらしい恥丘が肉塊の先端に押しつぶされ――――くちゅり、と熱く濡れた感触で男を迎え入れてしまう。

「そ、そんな事……っ。駄目です、そ、それ以上は……っは♥ あ、やだ……入って、きちゃ、……んんぅッ♥♥」

巨根が圧を強めるごとに溢れる蜜は量を増し、ひゅくひゅくと収縮を繰り返す媚肉は雄を知り尽くしたかの淫蕩さで怒張を舐める。
しかし、明らかな甘声と共にブヅッと下肢にて響くのはどこまでも滑らかにオスを咥え込もうとする不貞の肉孔を守らんとした薄膜の破られた感触。
巨体に見合う太幹を柔軟に呑み込みながらもどこか硬さを感じさせるちぐはぐな膣孔が、それを期として一気に最奥まで怒張を受け入れ。

「――――くひぃぃいいぃいッ♥♥」

ずどんっと打ちのめされた子宮口が発するポルチオ快楽で、旅の最中にじくじくと淫欲を溜め込み続けた人妻の身体はあっさりと最初の法悦に至った。

ご案内:「王都壁外 大門前野営地」からゼナさんが去りました。
ご案内:「王都壁外 大門前野営地」からグライドさんが去りました。
ご案内:「辺境の領主の館」にメレクさんが現れました。
メレク > 王都から離れた辺境の地。
魔族領と隣接するその土地を治める領主の館で夜会が催されていた。
控えめに照明を落とした薄暗いホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
そして、灯りの届かぬ会場の隅からは男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてくる。
彼等は皆、一様に仮面を付けており、己の素性が何者であるのかを分からなくしていた。

表向きにはやんごとなき者達の社交の場である不埒な夜会。
だが、その実、この屋敷で行なわれているのはただの乱痴気パーティではなかった。
王国貴族と魔王、二つの顔を持ち合わせ、人界と魔界の各々にて隣り合わせる領土を有する大領主。
そんな彼が莫大な富と権威をちらつかせて集めた客達には人間、魔族、双方が存在した。
しかも、認識阻害の魔法の影響で来客の殆どは仮面の内側の正体が何れであるのかを知らずに接している。

結果、羽目を外した教会の司教が淫魔の女王とまぐわい、精を搾り尽くされて、
魔軍を率いる勇猛な将軍が、擬似陰茎を身に着けた人族の姫君に尻穴を掘られて嗚咽を漏らす。
普段であれば敵対する人間と魔族が、仲良く揃って快楽に翻弄されて堕落する様を、
会場中央の壁際にて二人掛けのソファに腰掛けた夜会の主は愉快そうに眺めて嗤うのであった。

ご案内:「辺境の領主の館」からメレクさんが去りました。