2023/03/26 のログ
ご案内:「王都壁外 大門前野営地」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 「―――そう…、ですよね。ええ、そうですっ。誰に迷惑を掛けるという訳でもなし、ここならモンスターや山賊の夜襲に怯える必要もない。わざわざ天幕を捲って中にいる相手を確認するような人も居ないでしょうし………よし、決行してしまいましょうっ」

ランタンの明かりのみを光源としたテントの暗がりの中、ぶつぶつと独り言を呟いていた戦士娘は、懊悩を振り切るように握った拳でむんっと気合を入れると、もぞもぞごそごそ身に着けていた物を脱ぎ始めた。

既にとっぷり日もくれた王都街壁の外。
城門そばの街道脇、ちょっとした野営地の様になっている広場での事である。

長期間の冒険を終え、本日昼過ぎには王都に帰還していたはずのゼナは、途中、山賊に襲われていた旅人の救援とその後処理に時間を取られ、閉門前の到着が適わなかったのだ。
同様の理由で聳え立つ街壁の前で一晩過ごす事となった旅人たちの天幕群の中ほどにテントを張ったゼナは、簡素で侘しい夕食も済ませ、後は身体を軽く拭いて眠りにつくだけといった状況だった。

しかしそこでフラストレーションが爆発する。
本来ならばゆったりとお風呂に浸かり、美味しいご飯をたらふく食べて、最愛の竜娘とたっぷり愛し合った後、生まれたままの姿でぐっすりと眠りに就いていたはずなのだ。
お風呂とご飯、そして性交については我慢するしかない。
しかし。
しかしである。
テントの中で素っ裸の解放感を味わう事くらいは許されるのではなかろうか!
そんな衝動的な思い付きの結果、裸族気質な戦士娘は若干のリスクは呑み込んで汗臭い鎧を脱ぎはじめ、鎧下はもちろん下着の一切も脱ぎ捨てて、久方ぶりの解放感に浸る事を選んだのである。

ご案内:「王都壁外 大門前野営地」にグライドさんが現れました。
グライド > (女戦士が、煩悶の末に意を決して解放感を選んでから、暫し経つ

水浴びの為に、一時自分のテントを後にして居た最中
目印として、自らのテント前に刺して居た小さな木札が
偶々傍を通りがかった、酔っぱらいの冒険者に蹴り飛ばされたのが始まりだった

木札が飛んで行き、別のテントの傍に刺さる
他の冒険者含めた、多数の天幕に囲まれた中で、偶々刺さった場所こそが
絶賛解放感を堪能している女戦士の所だったのは、運も悪かろう
酔っぱらいの景気良い笑い声は少々遠くに響き、ついでに、天幕の外側
さくっ、と何か音がしたことに、さて、気付けるかどうかだが
他にも物音は多い、気に留めるような音でも無いのは確かだろう。)

「――――……あん? ……嗚呼、あっちだったか…。」

(そうして――木札を頼りに、天幕に戻ろうとする、男が一人
惰性で正しい天幕に戻れて居た筈なのに、刺さる木札を見つけては
場所を間違えて居たかと、其方に移動して行こう
水浴びを終えたばかり故に、上半身は肌着も纏わず
場所が場所、本来危険な事など無いであろう故に、多少気を緩めて居たのも在ろう
自分の場所だと思い込んで、ばさりと天幕をめくり、当然の様に入り込んだなら

――さて、其の頃には、天幕の主である女戦士は、如何なって居る事か)。