2023/02/05 のログ
メイラ・ダンタリオ > ―――城塞都市 「アスピダ」 城壁周辺地域―――

―――今日のわたくしは、特に血が香っている
―――最近復帰したばかりなのだから そう 今のアスピダは肥えている。


タナールに一定期間“浮気”していたメイラが、最優先事項であるアスピダ攻略戦に再び顔を出した
それは、周囲にとっては良くも悪くもない。
時折かかる 城壁を超えさせろ病 が発症すれば止められるものは少ない
況してや今の状況 王席の争奪戦を繰り広げている場においてメイラを止められる
もしくは飼い慣らせる王がいないのである。

故に、戻ってこなかった間は、しくしくと進まない状況
時には強すぎる味方 イカれきった味方がいない分増長する気配すらあった。
中には金品を差し出して城門を超えるのを見逃す騎士らもあったという。

だからだろうか
今のアスピダはここ最近よりも躯が増えやすいとすら思う
しかし、飽くまでも籠城の都市
無駄に減らすことを好しとしないだろう
撤退は磨きがかかり人材が減ることを防ぐことも上手い。

元より背中の傷や敗走になんら心を痛めない
逃げれば勝ち を体現できるのが今のアスピダ内の敵だ。


「それでも躯の数が多いと感じるんですもの。
 戻ってきてよかったですわ。」


城跡周辺 メイラは仲間達と共に、山脈中腹故に馬を用いらず、城壁周辺を見回っている。
刈り取ることを目的としていた中、ガリッガリッと城壁に鎧手甲の鋭い指先
爪といってもいいそれで掻き続けながら歩く姿。
不快な音 爪痕 それを咎める者はいない。


「外側ってね 便利ですのよ。」


ポツリとこぼす。


「特に躯や生ゴミなど、城壁の外から投げ込むから汚い箇所がある。」


だから時折顔を覗かせる輩がいた場合、上手い狩人が射ることで落ちてくるザマなどは
そう、最高に痛快だと述べるそれ。

しかし働かされている者でもある可能性から
今は無暗矢鱈は禁じられている。

寧ろうろついて狙い続けているぞと触れまわさせるほうがいいというかのよう。

メイラ・ダンタリオ > 雪が降っている。
夜ならば脅威で体を鈍らせる雪
それに仲間達が一瞬怯える。
雪で指がかじかむだけで剣の握りが甘くなる
火が入ったような足の指先が、踏み込む強さを甘くする。

メイラのような特別な体ではない。
毛深い亜人系なら優秀でも、人間では積もりそうなら城門前に戻りたがるだろうか。
そんな静かに雪が深々と降り始める光景でも、メイラは笑みを浮かべている。
気持ちが下がる事なんて全くない。
黒真銀の鎧に組み込まれている、精神に作用するそれが、体の熱を作り出してより狂狷さを強くする。

まだ戻る時間ではないのだ。
メイラの足取りが変わらず、ガリガリと掻く仕草をやめて両の手を掃った時に
遠くにシルエットが見えた。


『(姐さんっ)』


小声でメイラに呼びかける声に、メイラは三日月の笑みを深めた。
口角を持ち上げ、口の形は三日月のまま、内側は真っ白な葡萄酒の染みも食いかけもない
白い白いギザ歯を綺麗にかみ合わせたジグザグを見せて、足を止める。
垂れさがるロープ 城壁の一部に組み込まれた戸。
何かを捨てる一部にされているのか足元には少し積もった蟻塚みたいな屑山が見えた。


「見ぃツけた。」

メイラ・ダンタリオ > 大剣と、手甲砲台を地面に惜しげもなく落とし、ガランッガランッと音が響く
ロープを伝って城壁に上っている途中だったシルエットが、粉雪の視界の中で見つけるシルエット
赤い瞳 ギザ歯 黒い鎧

ヒィッ

そんな音が聞こえた瞬間、メイラは駆け出した。
周囲はロープを切ろうと矢を構える者 ナイフの投擲を視野にいれるもの
その中で、メイラは壁に対して爪と装甲足の先に仕込まれた爪のようなスパイク

それを用いて、背中に延びる尾刃を装甲力で浮かせながら、城壁に引っ掛けるようにして
足で3度掻けて昇り奔り、爪で4度目をしのいだ後でロープにつかまったままの相手に飛び掛かり、とらえる。


助けて ロープを切れ 目元と頭上の声が重なり、メイラは熱い抱擁をしたまま斬られたロープ
捕らえた腕の中の誰か それが、地面に互いで落下しながら猫のように姿勢を変え
地面にドスンッと鼻の軟骨と肋骨が数本潰れた手ごたえと共に、クッションの代わりにさせた。

グルンッと仰向けにさせた後で、メイラは赤い瞳をギラつかせて笑みを浮かべるまま。


「いい逢引場所があるんですのねぇぇ。」


メイラは、城壁戦闘よりも楽し気に、目の前の相手に両手で頬を包み
親指の先を眼下を覆う肉に添えている。

何度こういうことをしているのか
誰が入っていくのか
何をしていたのか
息継ぎもせずにべらべらと口に出ていく言葉。
目の前も相手はきれい好きには見えず、しかし軽やかに鍛えた体をしている。
コソ泥向きと言えるかもしれない。


「安心なさって、此処では答えなくていいから。」


そう言ってスリスリと頬を撫でたまま鼻先をツンと触れ合わせて述べる。


「耳に百足 腹に鼠 唇を抜歯。 正直に謳う術はいくつもありますもの。」


終わりごろにはパピプペポしか言えない脳みそにしてあげる、と
メイラは普段口にすることがない 誰かがやるのだろう拷問の手管を語りながら
猿口輪を噛ませて手首をへし折った。

ご案内:「城塞都市「アスピダの外側」」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にエスティさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」にリサさんが現れました。
リサ > ギルドで受けたゴブリン討伐の依頼。
準備を整え少年と共に森にあるゴブリンの巣穴へと。
数次第では討伐ではなく偵察になったのだが、何とか対処できる数であったので討伐へと。

巣穴の正面にいた見張りと思われる二匹を始末し、そのまま巣の中へ。
灯りとして松明を投げ入れ、巣にいた残りのゴブリンの討伐。

「如何にかなりましたね。でも巣穴で剣を振るのは向きませんね…」

ゴブリンの全てを彼と共に倒し終え、残りがいないことを確認しては息を吐き。
お互いに怪我もなく終わったことによかったと笑みを浮かべ。

「そちらに何かありましたか?」

恐らくは何もない巣穴ではあるが一応の確認をしては声をかけていく。

エスティ > 「長剣は振るいにくいね、うん」

血振りをしながら、それに応えて。
なんとか対処できる数だったこと、無事に終えたことに安堵して。
奥を調べても何もないことを確認し終えて。

「特に何もなかったよ。何かしでかす前だったってところかな……食糧とかもなかったし、今回は幸い被害なしってところかな」

奥の確認も終え、隅々まで探索を終えてからの一声。
これにてゴブリン退治は無事終了、と言うわけだ。
あとは、依頼完了と言うのをギルドに届け出ればいいだけ。
なのだが。

リサ > 「次は外で戦うようにしましょうか。折れても困りますから」

戦いにくくはあったが数の少なさに刃こぼれなどはなく。
それを確認しては血を払い鞘にと剣をしまって、何もないと思われる入り口付近を調べて。

「こっちもありませんね。何かをする前に駆除出来たならよかったですよ」

探索し何もなかった事に出来てすぐの巣だったと安堵し。
これがもし何かあれば被害が出ているという事。
これならギルドに明るい報告もできると気も楽になり。
後は帰るだけとなれば討伐の証明を集めようと少年にと告げて。

エスティ > 「うん、そうしよっか」

戦闘の後だから、戦意が高揚しているせいか。
身体の熱さをごまかすように、紅色の眼が少女を見て。
それは今たがが外れている様子でいつもより催淫効果が高い様子で。
けれど、それに気づいた様子もなく、身体の熱さ……淫魔に起因するそれも知らぬ少年は、討伐証明を集め始めて。

「こういう所の武器も地味にいいものがある時もあるって聞くけど……今回は外ればっかりかな……」

刃こぼれしたボロい武器ばかりなのを一瞥してから討伐証明のゴブリンの耳を切り落としていき。
それを袋詰していけばそちらは? とまた紅色の魔眼で見てしまう。

リサ > 野生動物の相手とは違う戦いはやはり気を使うことは多く。
それが終われば本当に気が抜けたというように肩を落として笑みを浮かべ。
少年によかったですと笑いかけるが、瞳が合えばどくんと胸の奥に何かを感じとり。
もしかしてゴブリン討伐の戦いで興奮したのかなと思いながらもゴブリンから討伐の証明を切り取って袋に詰めて。

「そういうのがあるのは何処かを襲った後が多いみたいですよ。
ここは何もしてないようなので…食料でもあれば御の字でしたよ」

高価な武器や宝などがあれば何かを襲った後という事。
それがないのは被害が出ていない事なので良かったと口にし。

「こちらも集め終わりましたよ」

近くのゴブリンから耳を回収しては少年を見返し、瞳が合えばまた体の奥に熱のようなものを覚えて。

エスティ > 身体が熱い。目が合う度に鼓動が高鳴る。
淫魔の血のたがが外れて目の前の娘を襲え、と脳内で響く。
何言ってるんだろう、と思いながらも。

「被害がなかったのは良い事かな。集め終わったし、外に出ようか」

そう言いながらもまた瞳が合えば、催淫の魔眼がどぐん、と二人の熱を高ぶらせる。
瞳に写った自身の魔眼にこちらも反応してしまった様子で。

「……ごめん、なんかおかしいかも」

そう一言だけこぼして。

リサ > 戦いを無事に終えた時とは違う感覚。
その感覚が何かのかはわかるが今は感じるのがおかしいと思え、早くなる鼓動に戸惑い。
きっとうまく討伐が出来たからだと考えることにして。

「ゴブリンの武器は毒が塗ってることもあるそうだし。
そうですね。何時までもここにいるのもですから」

そうしましょうと少年の言葉に頷き、瞳が合うたびに体の熱が高まっていくことに息を吐き。

「きっと血の匂いのせいですよ、外にで出れば落ち着きますよ」

そう言っては先にと巣から出ようと歩き出して。

エスティ > 「そう、かな。そうだね、外に出ようか」

そのまま巣の外へと歩き出した彼女に続き、巣を後にして。
その後姿を紅色の魔眼で囚えたまま。
たがが外れたそれは見られているだけで熱を感じさせるだろう。

互いに何か変なことを感じているのはわかる。
わかるが、自身が原因だとは露知らず。
少女に何度も催淫効果のある視線を何度も何度も送ってしまい。

リサ > 「空気が籠る場所ですから」

外に出ればきっと気分も変わると先を歩き。
後ろから感じる視線にむず痒いような感覚を覚え。
不思議と体に感じる熱は大きくなっていくばかりで。

「外はやっぱりいいですよね。洞窟はあんまり好きじゃないです」

そのせいでおかしな感じがするのだとそう思い込むことにし。
外に出れば大きく伸びをするように体を伸ばし。
そして振り返れば膨らみはその動きにつられて揺れ、少年にうまくいってよかったと笑おうとするが、瞳が合えば顔に赤みがさして。

エスティ > 「いや……こう、うん」

それとは違う気がしながらも。
外に出て大きく伸びた際に大きな膨らみが揺れたのを最後に。
ぷちん、と何かが切れたような感覚がして。
瞳を合わせれば、催淫の魔眼が全力でリサを見つめて。

「ごめん、嫌だったら拒否していいから」

そう言いながら抱きしめようとして。

リサ > 【部屋移動いたします】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からリサさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森」からエスティさんが去りました。