2023/01/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道 ゾス村~山賊街道」に幸龍さんが現れました。
幸龍 > 濡れた石のような色合いのフード付きの羽織
繋ぎ止める部位もないそれの胸元を手繰り寄せ、街道を歩く。
ゾス村での出来事 それは何かしらの出来事があったのか
衣の端には赤い点 飛沫がいくつか残っていた。

しかし思い返す余韻に至る出来事ではなかったのか
静々と街道の先へ先へと足を進めていく。
衣の先 足先の裾から伸びる鞘の尻が、携えるものは刀であると自然に知らせる。

刀持ち 本人は護衛や馬車に便乗するつもりもなかったように徒歩での移動
現在は、山並みが見える 麓の道なりは山賊に出会う確率が高いとされる、山賊街道
分かれ道の先は魔の境界線上 タナール砦。

地図で見れば小さな世界も、歩いて渡れば広大な土地
山の先に見える城へと歩いていけば三日もかかったなどという話もある。
二つがこの道のりの中で最も濃い場所かと思いながらも、刀持ちは白い吐息を口元から静かに零し
そして歩き続けるだけ。


―――もっと。もっと強くならないと辿り着けない。
―――狙われるのもいい アケローンについてもいい
―――偶然の出会いだって、構わない。


刀持ちは危険な匂いがする手段と道のりに敢えて惹かれてしまうかのように道筋をいく。
途中のこの国では随分とお人よしなのだろう
馬車を緩く止めて、乗っていかないかと声をかける事だってあった。
刀持ちはそっけなくも、断りと気持ちを受け取ってから歩き出す。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道 ゾス村~山賊街道」から幸龍さんが去りました。