2022/11/12 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 麓」にセラサスさんが現れました。
セラサス > 昔の山は もっと静かだった
そんな風に呟く同輩は多くいた。

山の中で息をして山に同化するように
其処には必要のない盗賊や害獣化した獣を討伐
山の中の不穏な場所などにも対処していく。
道の崩れた場所の復興や、怪しげな宗教を摘発する。
アスピダという城塞都市に対しての貢献
湯屋の者からの感謝など、やりがいに満ちたそれだった。
獣同然になることに踏みとどまれて 人として感謝されるのだから。

今では血と泥に塗れることが増えた
あの城塞に近づくのは人間だけ。
獣達は食料として襲われ始め、麓へと逃げ出して村を襲う類も増えたと聞く。
あの山脈は今では 死出の山 と呼ぶ者もいる。


「着いたか。」


麓で斜面でも凸凹でもない場所に足をつけると
やっとあの世界から降り立ったように感じる中で、セラサスを含める山中の部隊。
久しぶりの外の世界に思える場所で息をする。
土と湿り気が少なく、場所に比べて冷たい匂い。

負傷者達を見送りる過程で使われたセラサス達は、又すぐに戻るというわけでもなく
少し体を入れ替えるようにそこで革や竹の水筒から山水を口に含みながら
体の中の淀みを流していくだろうか。

ご案内:「九頭龍山脈 麓」からセラサスさんが去りました。