2022/06/11 のログ
ご案内:「城塞都市 アスピダ周辺 山脈山道」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 城塞都市 アスピダ 周辺

そこで暴れる黒い塊は メイラ・ダンタリオ。

城塞都市に殴り込みにできるような修羅の徒勢はおらず 片道の死にザマを見せるようなもの好きもいない。
単体や一部隊で殴り込みにいくほど、メイラも獣ではなかった。

どこまでも どこまでも 今はもういない空位の王の為。
最優先命令が下されようと その王はいない。
しかしそれでもなお 空の玉座の前に 数十の首級を並べて良しとする。

生き様も死に様も、地獄に居わすあのお方に魅せられればそれでいい
そんな、自己満足の塊 自分で完結してしまう。
故にこそ、それについてこれる者は狂気に伝染し 男だからと 騎士だからと 剣を取る。

逆に命あっての種と謡うのならば、嫌がらせのように削り続ける際にでてきた鎧や剣
食料に魔玉 なんであろうと 欲しければ早い者勝ちだとメイラは歌う。

穢し 散らかし 屠り 悦ばせる。

全てを真っ平にする為ならばと メイラは手段など択ばなかった。

周辺での増殖を防ぐような参列者を屠り続ける
又は物資輸送に対する 皆殺しという大嫌がらせだ。

「―――シャア゛ァッッ!!」


両手に携える、槍よりも癖のある大鎌という長柄武器。
怪力という呼び名の通り、まるで重量を片手剣一本のように振り切るそれ
内側に力がかかった瞬間切り落とすという引き斬りの大鎌 それは、真横に思い切り振られたメイラが
数人まとめて両足を切断しながら転倒させるほか、最後の一人が肉の塊で圧されることで難を逃れたとしても、振り切った後の柄の後ろ
それを両手で握るメイラによって、その浅い反りの切っ先を腹部に深々と喰らうという顛末で終わりを迎えた。

その姿はまるで耕されたかのよう。
斬るや叩き割るとは違う殺し方に、周りは ゾクリ と何かを覚える。

ご案内:「城塞都市 アスピダ周辺 山脈山道」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。