2022/06/05 のログ
ご案内:「城塞都市「アスピダの外側」」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 王国内の騎士団は腐敗している。
これは有名な話であり、金も女も酒もたばこも、何かしらに使えてしまうだろう。
その中で、清廉潔白 強く 逞しく 慕われる 兼ね備え過ぎた男への肥えた貴族周りの言葉は

死んだ英雄だけが 良き英雄。

これを示すかのように疎まれ、妬かれ 最後にはその在り方すら口伝でしかない。


男に関する認識度は国の中では遥かに高い。

王にしか首を垂れぬ暴れ狂う女とて
国の内部を浄化するあの男とて
全てに置いてあの男はその上なのだろう。


そんな男が生きていて、死に間際で悔やんだ者らを率いて幹部としてあの城塞都市にいる。


ハテグやタナール ゾス 討伐任務。

色々な事柄が全て小さく見えてしまうそれを前に、メイラ そしてそんな狂った女に慣れてしまっている一部隊
雇われ者らは仕事が仕事だけに、見極めてからそれを請け負い参加している者らが多いだろうか。
中には、途中で抜け出しアスピダの内部に入り込もうとする
端からそれが目的だったのか そんな好奇心の塊のようなイカれだっている。
しかしそれも些末なこと。

大きな舞台が出来上がる前に散らかす 徹底的に散らかす。

戦場での当たり前の一つと言わんばかりに
メイラを含んだ部隊はアスピダの外側ではびこる一部を相手に刈り取る行為を続け、離脱を繰り返す。
そんな徹底的な嫌がらせを始めていた。


「シャアアアア―――!」


赤い瞳は理性の光を無くし、ギザ歯は咢を開けてギラギラと上下で白く見えている。
ヤニや葡萄酒で染まった歯とは違う。 食って汚れた歯ではなく 食いちぎる為にあるのかというような歯の色。
何もかも投げ打ったかのような突進で背中には大鎌を携えた姿で、山脈という平坦ではない道の中
黒い首下甲冑を着込んだ塊が突撃していく。

両手には腰から抜き放つ、肉抜きされた柄を持つ薄い反りの半月鉈。
切っ先は切り落とされたカッターナイフのように鋭くされた 非常に単純な鋼の塊。
それを逆手に持ち構え、剣に当て、脇を裂き、手首を千切る。

連撃 連撃 連撃。

獣のような動きと時折奔る靴底蹴りは、芯に鉄棒を入れているかのように鉄胴を凹ませ、数人まとめて横転させる。
周囲にだれもいないのならば、跨ってから真っ直ぐにその切っ先を貫通させるように突き立てる。

肺と腸が中で終わらせられた男の末路はもはや、鉄の中で死ぬことだけでしかない。

ギコッと引き抜いた半ばから先が赤い双鉈を手に、メイラはギザ歯の奥から、白い吐息が熱を見せるように零された。

ご案内:「城塞都市「アスピダの外側」」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。
ご案内:「修道院 院長室」にフィンさんが現れました。
フィン > いつにも増して憂鬱な朝、おつとめを果たす間もずっと、引き摺るように残る熱。
それらの原因たる人物からの呼び出しに、けれど逆らう術も無いまま、
修道衣姿の子どもはとぼとぼと、ひとり、離れの廊下を歩いていた。

窓という窓をカーテンが覆っているからか、昼日中とは思えない薄暗さ。
まだ真新しく、清掃も行き届いているのに、何故か鼻腔をくすぐる湿った香り。
ますますもって憂鬱になりながら、突き当たりの重厚な扉を前に、
しばし、躊躇う間をあけたのち、に。

「神父さま、……フィン、です、お呼びでしょう、か」

昨晩も部屋に忍んできて、執拗にからだを弄りまわしていった、
そのひとが、あるいは、そのひとに招かれただれかが。
待ちかまえているであろう部屋に向かって、そう、声をかけた。

ご案内:「修道院 院長室」にメレクさんが現れました。
メレク > 院長室の奥からの『入りなさい』と掛けられた声に少女が扉を開けば、
彼女を待ち構えていたのは院長を務める神父ともう一人の男性の姿。
少女とは親子程の年齢差がある男性は、でっぷりと肥えた腹を煌びやかな衣服に包み込んでおり、
一目見ただけでも、やんごとなき立場の人物、即ち、王国の貴族である事が見て取れるだろう。

「ふむ、……成る程。この子ですか?
 躾けは施していても、未だ花を手折っていない、と。」

貴族の男性はまじまじと少女の頭の天辺から足の爪先までを観察するように眺める。
その様子を見ながら、院長である神父は頭を下げて、両手を揉みながらへこへこと彼の様子を伺い見る。

「……好いでしょう。寄付金には色を付けさせて頂きますよ。
 彼女の部屋でも何処でも構わないのですが、二人きりにさせて頂けますか?」

傍らの神父に懐から金貨数枚を取り出して握らせれば、欲望を果たす為の場所の準備を尋ね。

フィン > いっそ不在であったらいいのに、という願いは、今日も聞き届けられないらしい。
応えが返ってくれば、当然、扉を開くしかない。
重い扉に両手を掛けて、からだごと、ぐっと押しやるように開くと、
まずはその場で、深々と頭を下げた。
その頭をおずおずと持ちあげて、はじめて、部屋の中に神父以外の人影を認める。
とたん、子どもの丸いほっぺたに、じんわりと赤みが差した。

「ご、ごめんなさ、い、…… お客さま、でしたか」

扉の開けかたがなっていない、とか、また叱られてしまうだろうか。
一見して、お金のある――――いわば『大切なお客さま』だと知れるから、
思わぬ粗相に慌て気味で、おどおどとしている間にも。
値踏みするような眼差しと、よくわからない言葉のやりとり。
そうして、―――――『お客さま』の台詞に相好を崩した神父から、
気味の悪いほど柔らかな、甘ったるい声がかかった。

『フィン、聞いたであろう。
 こちらの紳士を、奥の部屋へご案内しなさい』

そう言われて、子どもは戸惑いを露わに。
だって奥の部屋には、自分だってまだ入ったことが無いのだ。
それでも、重ねて『行け』と命じられれば、仕方なく頷いてみせるけれど。

もごもごと、こちらへどうぞ、と呟きながら、先に立って奥へ向かう、
子どもの背後で神父が『お客さま』に囁く。

『道具でも薬でも、ご希望があれば用意させます。
 逆らうようならどうぞ、存分に躾けを、お好みのままに』

奥の扉を開いた先には、とっておきの部屋がある。
贅を尽くした寝間、あるいは恐ろしげな性の牢獄、もしかすればその、両方が。
そこへ客を招き入れた子どもの運命は、この瞬間から、
『お客さま』の手の内に握られて――――――。

ご案内:「修道院 院長室」からメレクさんが去りました。
ご案内:「修道院 院長室」からフィンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に種喰らいの獣さんが現れました。
種喰らいの獣 > 暖かさを飛び越えて暑くなってきていた今日このごろ。
この日は曇りがちで弱い風が吹いて心地が良い。かぶりを振って、大きな口であくびをする。
この獣にとっての餌に困ることなどないこの国、この街で朝から漁りに出ることなど滅多ない。
昼下がりまで惰眠に耽り、日がてっぺんを越えた辺りからのそりと動き出した。
そう、のそりと。

路地を歩く獣の姿は大型犬の姿。
路地裏を歩くには痩せぎすな野良犬という風情ではなく、首輪もつけている。
目つきや牙は鋭く、毛並みも手入れされたような輝きを放っていた。

たし、たし、すんすん。
鼻を鳴らし、裏通りを進む。表から追い込み漁をしてもいいが、今日はそんな腹具合とは違った。
これまで喰らったことのない匂いがそこらにポツンと転がっていないものか。
肉付きは豊かでも貧しくても構わない。出来れば若く、瑞々しい方がいい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にハクさんが現れました。
ハク > 「さて、ひとっ風呂浴びてから帰るにござるかなぁ」

冒険者ギルドで仕事を終えて、大通りに出て背伸びをしながら尾をくねらせつつ呟く。
住んでいる場所に帰る前に一度九頭竜の水浴び場に行ってさっぱりしたいと思いながら、出店で軽食である羽獣の腸詰め焼きを1本購入して食べながら路地に入った。
既にこの地区に住んで長い期間もたつので道に迷う事はない。
今日も見知った九頭竜の水浴び場までの近道として裏路地を選択して、その道を進んでいく。

「……?」

尾を揺らしながら肉汁あふれる腸詰め1/3ほど食べた所で、路地の向かい側から歩いてくる犬に眼を向けた。
こんな場所であるにも関わらず、首輪もついていて毛並みもいい。
何処ぞの飼い犬なのだろうか、と思いながらその見た目を記憶に刻んでいく。

そういう記憶をしておくのも、もしこの犬が迷子犬であるようならそういう依頼がギルドにくるからだ。
そしてその時に記憶が一致していれば、さっと解決できてお得、という考えである。

もしこの犬が愛嬌もって近づいてきたなら撫でてもいいし、逆に人に警戒心を持っているようならあまり近づかないように、狭い路地ではあるが意識を向けつつできるだけ離れた箇所をすれ違うように進んでいく。

種喰らいの獣 > はじめに鼻についたのは香ばしい肉の匂いだった。
それを嗅ぎつけてついつい嗅覚を集中させるのは、ヒトも獣も同じ。
肉の匂いに続けて若く、瑞々しく――濃密な魔力の匂いをさせる雌の匂いが飛び込んできた。

地面へ向いていた鼻先を持ち上げ、更に鼻を鳴らす。目の前の幼気な雌が若く瑞々しい姿というだけではないのを確信する。
ハ、ハ、と犬らしい息遣いを零し、雌に視線を向けた。
尾を振って近づくでもなければ、路地の向こうから進んでくる雌と距離を作るでもない。
雌が十分に路地に踏み込んで来るのを待って、すれ違う。
すれ違いざま、雌が背中を向けた瞬間。

「――――!!!」

大吠えを放ち、飛びかかった。
前足で細い肩を押し、背後からマウントをとって被さる。
抵抗するなとばかり繰り返し吠えて威嚇を行い。
その時点で勃起を始めている肉棒を、背中に、尻にカクカクと擦り付けてケダモノの欲望を示す。

ハク > ちらりと犬がこちらに視線を向けてきた。
それは今まさに食べている腸詰めの肉に向けてのものだったが……
犬にもプライドがあるのか、すぐに視線をそらしてそのまま近づいていく。

もぐもぐと腸詰めを食べながら、特に近寄ってくるでもなければ何もする必要はない。
念のためしっかり記憶しながら腸詰めのこり半分に口をつけ、噛みつきながらすれ違った瞬間――

「ひょあっっ!?」

犬の吠え声と共に背後から勢いよく突撃される。
正直いってそんな気配なぞカケラもなかったので油断していた、というのもあってそのまま持っていた腸詰めを放り出しながら地面にうつ伏せに倒れ込んでしまった。
しかもがし、っと両肩に前足を載せられ体重をかけられてしまう。
そうなると子供の体格であればはねのける事もできずに抑え込まれてしまって。

「っぐう、こ、こらっっ!?」

背後から犬の咆哮を浴びせられつつ、なんとか逃げ出そうともがきながら――
魔力皮膜の薄い膜で覆われた股間に犬の勃起がこすりつけられるのを感じてしまい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から種喰らいの獣さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からハクさんが去りました。