2022/02/06 のログ
■エリザ > 「いや、何もそこまで…。てか、こう堅苦しいの嫌だからな?」
親切に屈んでくれたのは良いものの、動物に跨る経験は全く無く、騎乗した所で何処に手を掛ければ良いか分からず、相手が此方から目を離している頃には、目を泳がせて。
取り敢えず股を締めて、馬の背に手を置いて、重心を安定させるため、極力低い姿勢を維持する。
それで一般人なら振り落とされてもおかしくない力強い走りに対応出来る辺り、彼女の体幹の強さが無意識のうちに分かるだろう。
「…改めて、私はエリザ。まあ、なんだ、あんた等とは真逆の平民だ。だから別に、そんな上等な宿、逆に落ち着かないぞ」
下落すれば、取り敢えず一時的なスリルから解放されてひと息付いたのちに名を名乗り、同時に気乗りしない様に、視線を宿へと移して。
■ネメシス > 動きのぎこちなさから馬の経験が乏しいと判断し、極力速度を落とし、足場の悪い場所は避けての到着となった。
それでも振り落とされそうにならない辺り、相手の練度が伺える。
強い相手が好きなネメシスとしては尚更興味が湧き、途中口笛を吹いていたりした。
「まあまあ、それならあまり気を遣わない部屋にさせるから。
この時間にいきなり入れる宿ってそんなにないし我慢してよ。」
既に宿の入り口に馬を繋ぎ終えていただけに、文字通りエリザの背を押す形で宿へ。
実際選んだ宿は富裕地区にしては地味な建物。
その代わり通された部屋は広く、ベッドも二人用の拾い物。
「着替えてくるからちょっと待ってね。」
そう言ってネメシスは途中で姿を消し、暫くしてから部屋へと入ってくる。
白銀の鎧姿から白のニットにジーンズと言ったラフな格好になって。
「堅苦しいのは苦手ってことだから着替えたけど、どうかしら?」
■エリザ > 「我慢とかじゃなくって…!ああ、もう…!」
王都まで送って貰うだけで良いはずだったのだが、何故か宿まで手配されている。
断ろうにも、背中を押されて強引に足を前へと進まざるを得なくされ、考える事を放棄したのか、片手でぐしゃぐしゃと跳ねた髪を掻き乱した。
「いや、普段着になったからどうとかじゃなくて。…もう、なんかどうでも良くなってきた」
確かに平凡な外装だが、中を見れば普段の数倍は取られる様な広い部屋に、上等なベッド。
何か訴えようとしたが、普段着姿で完全にオフモードの相手に、呆れと共に考えも詰まり。
流されるまま一晩過ごす気になったのか、遂にベッドに腰掛けた。
■ネメシス > 着替えるネメシスを待つ間、ベッド脇のテーブルにツマミ類、林檎酒が入ったボトルやグラスが並べられる。
それらを運んだ宿の従業員は一礼するとそそくさと退室。
これ以上部屋には入ってこないようだ。
「まあ良いじゃない。冒険者なんでしょ?
これも依頼のうちだと思えば。」
隣に腰掛けると、さり気なく肩に手を回そうと。
「いつもは一人で依頼とか受けてるの?
身のこなしは凄く良さそうに見えるけど。」
■エリザ > 一先ず身を休めたいのか、サービスで注いでくれた酒類や摘みの数々を一才口にせず、そのままじっと動く様子はない。
「依頼ねぇ。……それなら、そこらのボロな酒場で手続きを踏んで欲しいものだけど」
さり気無く回された腕、抵抗無く受け入れはするが、自ら寄り添う様子は無い。
そのまま、続けて相手の問いに答える。
「一人。依頼は気紛れで受けてる。今回のも余裕そうだから受けた。…結果、退屈だったけど」
そう言えば、漸く丸めた身体を伸ばして、その大人びた体躯を主張する様に、グッと後方に身体を逸らした後に
「…それで、あんたの依頼は一体何なんだ?」
ここは宿であり、つい先程まで自身が居た場所と真逆の治安の富豪地区。
しかし、何故か拭えない重苦しい空気、違和感を抱いた様な口調で問いかけた。
■ネメシス > 「次はそういう所を用意するわ。
でも、本当に飛び込みで入った宿で普通着替えなんてないじゃない。
その点ここはうちで所有してるからなんでもできちゃうのよね。」
肩を掴むと、そのまま引き寄せる。
身長的には相手の方が高いが、指に触れる感触は心地よい。
「となると、腕は立つわけね。
普通冒険者ってあまり仕事を選べないって聞くし。」
余裕を伺わせる答えに、満足そうに頷く。
これは楽しめそうだと思わず舌なめずり。
「そうね…ウチで働いてくれるのが一番だけど。
流石に初対面でそれは高望みでしょうし。
まずは明日以降で一度腕試しなんてしない?」
■エリザ > 「そうか、それは理解ができないな。スケールが違い過ぎる…」
この土地に来て、知り合いすら居ない状態。平民の生活すら理解が浅いのに、貴族の価値観を当然理解は出来ない。
羨むべきか、どんな感情を持つべきか、眉を下げて険しい顔を浮かべる。
そんな中、相手に引き寄せられれば、自身の豊満な乳房が相手の肩に触れて形を変えて。しかし、それを全く気にしていない様子である。
「そうだな、仕事を選べない。子守りなんてのが仕事に入るくらいだからな…」
相手は此方を、冒険者の中で並以上実力だと思っている様子だが、決してそうではない。
騎士団等の業務に比べれば、お飯事レベルの依頼が殆どなのだから…。
しかし、単純な腕っ節となれば、実力が認知されていないだけで定かではない。
「悪いけど私は誰に付く気もない。他を当たって欲しいが、……腕試しか、騎士の実力を体験する機会なんて無いからな。本当に良ければ望む所ではあるぞ?」
■ネメシス > 「そう驚くことじゃないわよ。
この国が荒れた時に上手い事一攫千金当てただけだから。
だから貴族らしい振る舞いなんて御見せ出来ないわ。」
自身を上流階級と見なしてくる相手にため息を吐くと、軽く身の上を説明する。
今着ている服も相手の要望に合わせてと言うよりは、身軽な格好が好みだからである。
スタイルの良い相手を寄せると、肩に柔らかい感触が。
ネメシスは思わず肩を掴みながら、優しく撫で上げようと。
「子守は流石に大変そうね。」
やったことがあるのだろうか?と相手の横顔を覗きながら場面を想像する。
自らもそうであるが、向こうも子守が似合うようには見えなかった。
「なら決まりね。 明日にでも早速腕試ししましょう。
場所はウチの屋敷の庭でいいかしら?
武器は何か用意しておいてほしい物ある?」
■エリザ > 「金さえありゃなれるって事か。……それはそれで夢のない話だな」
貴族の地位を羨ましいと感じる事はないが、生まれ育ち以上に財力が物を言うシステムだと理解すれば、少々残念そうな表情を。
まるで、奴隷から平民に上がる方が難易度が高いのではないかと、考えが脳裏をよぎった。
「こら、触り過ぎだぞ…!
って、こんな感じに絶え間無くガキに注意しなければならないからな。まあ、そもそも人の乳を弄るガキは居なかったけど」
頬を僅かに朱に染めて、静かながらも表情とドスを利かせて、多少怒りを演じて注意するも、そこから依頼内容の詳細へと続ける。
無愛想ながらも、舌が回っている辺り、別に子守りも悪くはない様子だ。
「明日…、に出来たらやりたいが、十分に時間が確保出来ないかもな。まあ、そこは時間合わせだな。
武器は…、必要なら持参するから別に良い」
■ネメシス > 「金もそうだけど、武力も大事よ。
でなきゃ質の悪い連中に襲われる可能性があるからね。」
つまり自らはその両方を併せ持っていることを示して。
残念そうな表情をしている相手の顔をじっと眺める。
「えぇぇ~、いいじゃない。
折角一緒に寝るのだし、ちょっとくらい。」
赤く染まった横顔が楽しく、肩を触れる指先が愛撫じみた触り方へと。
注意された所で聞き分けるような相手ではなかった。
「じゃあ明日の夕方でいい?
準備が要るのならもう少し日を跨いでもいいけど。
貴女がどんな武器を使うのか今から楽しみだわ。
やっぱり買った方が依頼料増えるとかにした方がその気になる?」
■エリザ > 「それはどの立場でも同じか…。ああ、そうだ。もう、飽きる程思い知った」
相手に同意する様に応じるが、残念そうな表情に、今度は瞳から色を失い。しかし、目を瞑った後に、一層目つきを鋭くさせる。
武力に対して反応が強く、過去に何かあっただろうという事を伺わせる。
「お前はそっちのベッドがあるだろうが…!だから、やめ、…駄目なんだ。そういうの!」
逆に相手の自虐心を煽ったか。相手の愛撫に応じる様に鼓動を打つ辺り、性交経験の薄さを垣間見せ。また、それを誤魔化す様に、向かいのベッドを指差して戻る様に促す。
「少し日を跨ぐ事になる…。なんだ、連絡先でもあるなら追々連絡するが。
金は要らん。命を失えば何の役にも立たないからな。…知識と戦法に経験、それが私の欲しい物だ」
■ネメシス > 「え、何、何かやっかいごとでも抱えているの?
私で良かったら話を聞くけど?」
コロコロと変わる表情と口ぶりに何ごとかと興味を抱く。
元より曰くつきの人間などを多数抱えている立場。
今更人一人増えた所で何も問題はない。
だが、初対面の相手がこちらを信用するかどうかはまた別。
「う~ん、仕方がないわね。
本当はもっと楽しみたかったけど、試合後に取っておくわ。」
肩を竦めると、ベッドに戻ることこそなかったものの。
相手の肩からは手が離れていく。
「連絡はこの宿に取ってくれたら構わないわ。
そう? どうせなら報酬位受け取っておいた方がいいと思うけど。
まあいいわ、気が変わったらいつでも言ってね。」
■エリザ > 「いや、もういい。もう終わった」
そう素っ気なく返すが、本当に、もう全て終わったのである。
隠すつもりも無ければ、面白くも無い自身の話で重苦しい空気に引き戻すのも宜しくない。
だがしかし、騎士である相手が詮索しようものなら、名前と顔を用いて容易に特定できるだろう。
違法な賭博の闘技者として名を馳せ。また、そこから抜け出す経緯の中で、賭博に関わった複数人の殺害に関与している事が。
「そうか、それは尚更負けられないな。
離れる気は無いのか、…まあいいが」
あっさり止めてくれたかと思えば、まさかのそのような条件を付けてきたか。更に、指摘しても持ち場に戻る様子は無い。
しかし、危害を加えないのなら、今度は逆に此方から肩を寄せて、ベッドに倒れ込む。多少の警戒は解けているのか、共に就寝する分には問題は無い様子である。
「そうか、まあチェックアウトする頃には希望の時間を伝えておくぞ?
要らん要らん。貴族に上がる気はないし、使い道もあんまり無いからな。言えるとしたら、…まあ遠慮なく全力で来てくれ」
■ネメシス > 「ならいいけど。」
人手を使えば詮索も出来るだろうが、そう言った事はしない。
終わった話と言われれば素直に引き下がる。
こんな状況である以上、誰しも何かしらの過去を持っていても驚かない。
「その方がお互いやる気になるってもんでしょう?
少なくとも私はこれでやる気十分だわ。」
後は二人してベッドへ倒れ込み、どちらともなく夢の中へ落ちていくことだろう。
「そう? それは嬉しいわね。」
眠る前、相手の言葉に満面の笑みを浮かべてから。
ご案内:「まれびとの道」からネメシスさんが去りました。
ご案内:「まれびとの道」からエリザさんが去りました。
ご案内:「温泉迷宮」にE・T・D・Mさんが現れました。
■E・T・D・M > ご存じだろうか、九頭竜山脈には温泉が湧く!!
そして無名遺跡はその北方に配置されている!!
地を走る水脈を通し、地熱を以て沸かした湯を此処まで引いて来た!
今洞窟内の狭い一室内は湯煙で満たされている
■E・T・D・M > 温かい湯がぽっかりと掘削した円形の穴の中に満たされていた
泉質は決して悪くない、透明度は高く掬って飲む事も出来る位だ
そしてその湯中に半ば溶け込むようにして、この温泉内の管理者が潜伏している
ぶくぶくと時折に中央から泡が立つが、白い煙に霞んで殆ど見えまい
■E・T・D・M > 最近気づいた、獲物達の肌艶が大分悪い、と
己の課された使命はあくまでも撮影を本質とするならば
その映像に出て来る役者達の健康も気遣わねばなるまい
かくして洞窟の一角にへと湯泉が湧きだす事に相成ったのだ
工事に関しては大分苦労した
細々と長年の月日と吸収してきた余剰の魔力を駆使してやっと形を成したという次第、感無量
■E・T・D・M > 洞窟付近に棲息している柑橘類の皮や薬草を湯中にへとぷかぷか浮かべる
湯水は弱アルカリ性、温泉の効能は美容神経痛疲労回復腰痛内臓疾患その他諸々
かく言うなれば自分自身も今浸かり切っている
血行が開き切り普段よりも赤らんでいる粘膜質が湯面に浮かび揺蕩った
温度調整の為に時折に湯底から湯内を触手の腹がかき回す、所謂湯もみという奴だ
■E・T・D・M > 開いた全身の細かい穴から老廃物が漏れ出て行くのを実感する
普段よりも動きが鈍いのも、吸収した水分の所為で嵩増しされているというだけではない
身体的な心地良さに蕩け切った触腕は、ざばーと僅かばかりに這い出し
湯の回りに敷き詰められた石畳の周囲に座椅子や寝台などを並べ直す
ウリ科の植物を乾燥させて拵えた垢すりも無論完備だ
脱水で倒れる恐れを考え果実を搾ったものと家畜の乳を混ぜた飲み物も備わっている
■E・T・D・M > 「…♪~~」
冒険者達が時折に歌っている、町の流行歌だろうか?
拝聴したことのあるメロディが鼻歌染みて浸かる触手の排気孔から
あたかも口笛のように奏でられて周囲にへと響き渡った
長閑に弛んだ曲調が場を満たし、それに釣り込まれたように迷宮に住み着く
他の生き物達もこの場所にへと寄って来る
欲求さえ満たされていれば、普段は危険極まる生物達も平和なものだ
■E・T・D・M > 「………」
だがそこに割り込んで来る人影がある!
これは決して今回に限定した事ではないという事を報せておこう
自分のような待ち伏せ型は獲物が来るのをかくに待ち受ける訳であるが
それが『満足行く相手』であるとは限らないのだ!
「………!?」
即ちは想像に心馳せるが如き美女たちが群成して訪れるばかりではない
寧ろにおいて熟練の迷宮探索者達となればむくつけきおっさん達が徒党を成して立ち入って来る
そんな事は迷宮内でもまた日常茶飯事となる
即ちはビヤ樽みたいな腹を揺らし筋骨隆々な戦士達が温泉にへとやって来たのだ!
うわ止めて湯の中に出汁が溶ける!おっさん達のAM(アダルトムービー)に需要はないから!
いやあるのか!?世界は広く蔓延する性癖は星の数程
なればオヤジと触手の組んずほぐれつの景観の鑑賞を求む者もまたいるかも知れないじゃないか!
ああ自らの欲求に駆られるのではなく、全ては己を創り出した魔術師たちの願い赴くままに……
さればにおいて豪放磊落に笑って酒をかっくらいながら洞内の温泉に寛ぐおっさん達を相手取り
地獄の饗宴(サバト)を此処に繰り広げる覚悟を決める他にないのであった
これ以上は需要が無いと思われる為に続かず、どっとはらい
ご案内:「温泉迷宮」からE・T・D・Mさんが去りました。