2021/11/27 のログ
八蛟 > 「魔力ってやつはピンとこないけどね。
 妖力とも言うけれど、アタシはもっぱら こっち だろ。」

そう言って、酒の栓を絞めて腰に下げ直すと、左腕を硬く腫らせば力瘤を魅せるだろうか
獰猛な笑みでウィンクするように片目を閉じて見せれば、金棒をトントンと肩に叩く真似をしながら
目の前の度量のある少女の反応 腰に手を当てて、鬼の血肉を欲しがる様子に笑った。

「クハハハッ 勇気あるねぇ 気に入ったよ。
 すぐに殺し合いを始めようと思ったし、ひん剥いて犯そうと思ったけど
 これならアタシも楽しめそうだ。」

そう言って、手を伸ばし、ごしごしと頭を撫でる仕草
それは格下と見るよりも、まだ幼げな女をはっきり出していない様子の相手を
純粋に褒めるよう。

「本当に人間か怪しいもんだ。
 匂いは人間なんだけどねぇ。」

腰を曲げ、スンスンとする様子は 血肉汗の匂いで分かるとでもいうのか
鬼だから だけでそれは片付けられる事柄。
そして、ひょいと尻から持ち上げて掌を腰掛代わりにさせるかのように
軽々と持ち上げて見せようか。

「なら適当な場所に行こうかね。
 いやぁ、好い拾いもんしたよ、お嬢。」

そう言って、二人は意気を合わせて悠々とその場所を離れた
残った肉のタネらは、野犬や鳥が自然と啄むだろう
ここで死肉には 事を欠かない

ご案内:「奴隷都市バフート 奴隷市場」から八蛟さんが去りました。
ダスト > 【移動します】
ご案内:「奴隷都市バフート 奴隷市場」からダストさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/川辺の小屋」にエミルさんが現れました。
エミル > 自然地帯にある森の中を流れる川の側に立つ一軒の小屋。
そこから姿を見せるのは小柄と言っていいエルフの少女、その手には釣り竿が握られ。

「やっと終わったー、これからはしばらくお仕事はなし。
釣りでもやってのんびりしよっと」

そんな事を口にしながら川辺に腰を下ろして釣りの準備。
針に餌を付ければ軽く振って針は川の中へと落ち、透明な川の中に見える魚が餌に食いつくのを魚を誘うように釣り竿を揺らして眺めて。

エミル > のんびりと釣竿を揺らして釣りを続けていると魚が食いつくのが見え。
次には釣り糸が引っ張られ水面に水しぶきが上がり。

「これは大きそう。絶対に釣り上げないと…頑張れボク…!」

釣り針が外れたり糸が切れないようと気を付けながら立ち上がって竿を動かし。
魚が弱り動きが少なくなるまで竿を動かし必死の戦い。
やがて動きが小さくなってくれば今とばかりに魚を釣り上げ。

「結構大きいね。今夜は豪華になりそう。釣れてよかった」

そして釣りあげた魚の大きさに満足そうに動かし、魚を釣り針から外すと小屋の中へと戻っていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/川辺の小屋」からエミルさんが去りました。
ご案内:「自然地帯/川辺の小屋」にエミルさんが現れました。
エミル > 日も暮れてしまい夜闇に包まれた自然地帯の森に面した川辺。
そこに立つ小屋の窓からは明かりが漏れ、近づけば鉄を打つ音が聞こえ。

「これぐらいですかね。鋳型で作ったのを打つよりも一からインゴットを打つ方がいいんだけど…。
同じのを打つなんて仕事、受けなきゃよかったかも」

鋳型から取り出した剣の形をした鉄塊を打ち形を整えて一息吐き。
鉄の棒だった刀身を平らにすれば後は砥ぎを入れるだけの所にまで作り上げると同じように打った剣の所へと置き。

「あと何本だったかな。打ち終わったら次は砥がないとだけど」

同じぐらいに仕上げるのは大変だと息を吐き。
もう長く受けていないオーダーメイドの発注でもないかなと考えながら次を手にし。
金床に置けば形成の為に刀身になる部分にハンマーを振り下ろして。

ご案内:「自然地帯/川辺の小屋」にクレイグさんが現れました。
クレイグ > 「おーい、誰かいるか、いたら少し部屋の隅でも貸して欲しいんだが」

突然外からそんな大きな声が聞こえてくる。
夜闇の中灯りを見つけた誰かが、声を掛けてきている様子。

声は男のもので、幼いという感じは受けないが、少し急いでいるような気配は感じる。

エミル > 鉄を叩く音が響く中、微かに聞こえた声。
一度手を止めて気のせいかと耳を澄ませると人の気配を感じる。
日が暮れてしまったこんな場所に来る、灯りを見つけたと思われる内容。
念のためとハンマーを置き作りかけの剣を手にして扉に向かい。

「いるよ。迷子か何かかな?」

扉の前に立てば相手に聞こえるように声をかけ、閂を外すと扉を少し開けて外をのぞいて。

クレイグ > 「迷子というか、ちょっと困ってな」

迷子かなと問いかけらえると言葉が返ってくる。
覗いてみれば、背の高い体格の良い戦士風の男が一人、黒いマントに身を包み。
背中にはバックパックに、盾のように見える大きなものを背負って。

松明を片手に扉の少し手前に立っている。
みれば、足元が濡れている様子で。

「途中手間取って。暗い中野営できそうな場所探してたら、ちょっと水の中に足が嵌ってな。
膝くらいまで濡れてしまって、そこで灯りが見えたんで来てみたんだが」

そう言って、できれば乾かす場所を貸して欲しい、ともう一度述べる。

エミル > 歯切れの悪いような言葉、覗くとそこには自分よりもかなり大きな人間の男性。
格好と装備を見て傭兵か冒険者だろうと考え、念のために持っていた作りかけの剣を握る手に力が籠る。

松明を手にしている事に森の中を歩いてきたのかと見て。
上から下と視線を向けると足元が濡れている事に気が付く。

「何をしていたかは聞かないけど夜の森を歩くのは危ないよ。
水の中って……小河にでも落ちたの?
何もしないって約束できるなら隅っこぐらいなら貸してもいいよ」

この時期では濡れたのが脚だけでも風邪を引くかもしれない。
後、無理矢理に入って来る訳ではなく頼むあたり好意的には見ることが出来。
多分大丈夫と考えると扉を開けて男を中に、鍜治場へと招き入れて。

クレイグ > 「危ないのは判ってたんだが、途中何回か遠回りが重なってな。
いや、これは言い訳だな…ま、それに近いな、踏み込んだ先が、深い水たまりになってたんだ。
場所を借りられれば、特に他には望まないししないさ」

扉が開き中へ入ると、背中の盾?と荷物を降ろし、バックパックから布を取り出し、ブーツを脱いで布で足を拭きながら。

「助かった、感謝する。
…ここは、もしかして鍛冶場か?」

そして、落ち着いて周りを見て疑問の声を上げ、珍しいなとそんな感じの視線を少女と鍛冶場両方に向け。

「…ん、数打ちメインなのか?」

さらに置いてある剣になる前の物を見て、疑問が増える。

エミル > 「夜はさ、場所を探すよりは木に上る方が狼や魔物相手なら結構大丈夫なんだよ。
深い水溜り?何処か陥没したのかな……。
キミはそれを守りそうだし信じるよ。嘘だったら叩き出すからね」

中に入り荷物を下ろす男を見れば面白い盾を持っていると目が引かれ。
ブーツを脱いで足を拭きだす姿に小さな椅子を勧めて。

「気にしないでいいよ。ボクの気まぐれだしね。
そうだよ、森の鍛冶屋にようこそ。何も出ないけどね」

珍しそうにする男に少しだけ大袈裟な仕草で自分の城である鍜治場を紹介するようにして笑みを浮かべ。

「これ?本業は剣のオーダーメイドだけど、ちょっと近くの村の依頼で数が欲しいって頼まれた品だよ」

本当はこんなのは作らないというように告げると持っていた作りかけの剣をその剣の束に置き。
男がやってくる前に座っていた椅子に座ると打ちかけの剣を手にして眺めて。

クレイグ > 「…木登りは苦手じゃないんだが、夜目が利かないからちと無理だな。
灯りの見えた感じから大体の場所は判るから、明日にでもいってみるか?
流石にこんな状況で嘘言う程、強気でもなければ馬鹿でもないさ」

椅子を勧められれば、さらに取り出した毛布を椅子に掛けてから座り。
盾に視線が言っているのを見てとり。

「気まぐれに感謝だな…気になるなら、どうぞ。
んで、少し体温めるんで、一杯やるつもりだが、仕事中だとお前さんは飲めないか?」

斧盾を、前に置き、腰から水袋を外して、くいっと酒を飲む仕草。

「剣のオーダーメイドか、高くつきそうな感じだな。
なるほど、仕事しないと生活が、か?」

鍛冶場の熱いほどの空気の中、苦笑しながら剣を見て、少女を見る。

エミル > 「……あぁ、人間って夜目が効かないんだったね。
その水溜りに?ボクは遠慮しておくよ、たぶん大丈夫だしね。
前に一度ね、川に落ちてるのに嘘をついたのが居たんだよ」

本当に馬鹿だよねと呆れた声、先ほどの言葉通りに叩き出したのを感じさせ。
態々毛布をかけて座る姿に律儀な男だとみて。

「それにさ、いつもはもう火を落として眠ってるしキミは本当に運がいいよ。
それじゃ見せてもらうね。
それってお酒?折角だし少し貰おうかな、急ぎの仕事でもないんだよ」

前に置かれた盾、近くで見ると斧の機能もあるようで不思議なつくりだと感心し。
酒を飲む仕草に少しご相伴になると笑って。

「そうでもないよ。鉄で質実剛健な作りなら2本から3本分の値段で打つよ。
素材や装飾に拘るならその分上乗せるけどね。
生活だけなら川と森、後は裏の畑で暮らせるよ。
偶に打たないと腕が鈍るからだよ」

こんな安物でも練習にはなると告げては斧盾を手に取って色々な角度で眺める。

クレイグ > 「そういう事、灯りの魔法なんかも使えないしな。
そんじゃ、放置でいいか、俺もそっちはいかないだろうし。
意味のない嘘は、ついてもしかたないのにな」

その言葉に苦笑を返し。

「そういう事なら運がいいな、腕の良さそうな鍛冶師とも知り合えたし。
俺が口付けて無い方だから、蜂蜜酒になるけど、いいか?」

武器を見るという言葉には頷きを返し。
腰につけていた三顧の水袋から、一個を差し出して。
更に小袋をぽいっと投げる。

「武器は武器の機能があれば十分だな、2,3本分か…小剣とかでもいけるか?
そっちの理由か…てことは、狩りか何かで、剣の腕は保ってるのか?」

小袋の中身は干したベリーの詰め合わせ。
少女の動きや、入った時に持っていた剣の持ち方等細かい所から剣の使い手と判断したらしい。

エミル > 「魔法が使えないんだ、それは不便だね。
ボクは大丈夫、キミもいかないならそのままで大丈夫だよ。その内に妖魔が落ちる自然の罠になるだろうし。
そうそう、嘘はつかないで年長者に敬意を払うぐらいが丁度いいんだよね」

嘘をつかない人は良いよと頷き。
あまり人付き合いはしていないので駆け引きのない会話は楽でいいと。

「少なくとも人間よりは腕は立つって言えるよ、長くやってるからさ。
蜂蜜酒は久しぶりに飲むんだよ、それでいいよ。むしろそれがいい」

差し出された水袋を受け取り蓋を開けて匂いを吸い込むと頬を緩め。
更に投げられた小袋をキャッチして中を覗き。

「でもこの作りにはそれなりに意味があるんだよね?
小剣?勿論大丈夫だよ、どういうのがご希望かな?
ボクが剣も扱えるってよくわかったね。そっちは時々に畑を荒らす猪や妖魔の相手で維持してるんだよ」

袋の中のベリーを一つ摘まむと口に入れ。
剣を使えることをよく見ていた事にそれなりな手練れなんだと驚いて。

クレイグ > 「魔法だけじゃなくて、自分の魔力が必要になる系の魔道具や武器も無理だったりするな。
初対面で、いきなり嘘つく奴はそこら辺考えてないんだろうな」

水たまりに関しては、軽く頷きを返し。
駆け引きが無いのが楽なのは同意しつつ。

「なるほどね、人ではできない長さの修行って事か。
喜んでもらえるならよかった」

自分用にした水袋を空けて、中身を一口飲んで口元を拭う、どうやら赤ワインらしい。
バックパックから投げたのと同じような小袋を開け、ベリーを摘まんで。

「それか、基本は盾で、斧の機能も付けたって作った鍛冶屋は言ってたな、戦場で突撃する時使ってたらなじんだから使ってる感じだ。
俺の肘から手先位の長さで、頑丈なのがいいな、装飾はなしで。
傭兵やら冒険者やらで結構長くやってるからってのと、きちんと観察してるからな、特に初対面の相手は」

くっくと喉奥で楽しそうに笑いながら、少女の事をじっと見る、まぁ男なので色んな意味の視線は混ざってはいるが、おおむね観察が主なのだろう。
チラ見するようないやな感じは恐らく与えないはずであった。

エミル > 「珍しいね、それだと色々と不便だよね。
大方森に珍しい鍛冶屋がいて、それが女だから欲を出したんだよ」

上手く落ちてくれれば後日に引き上げ森の獣の餌にしようと決め。
久しぶりの客が話しやすくて安堵して。

「間違いではないけど女性に言う事じゃないよ?
これは一気に飲むのが勿体ないね」

その香りをしばし楽しんでから口をつけ、蜂蜜酒の甘味を味わい。
貰ったベリーも良いつまみだと味わって。

「形的にはありだね。突撃した後に振り回せば一石二鳥って感じかな。
ボクも昔に盾にランタンを仕込んだ色物は見たけど、こっちは実用的だ。
その長さで頑丈、装飾ナシなら直ぐに作れるよ。素材は鋼?それともミスリル辺りかな?
そう言うのを見ないで見た目で小娘扱いする子が多いからね、ちゃんと見てるキミは腕がいいってよくわかるよ」

しかも初対面でよく見ているという事に感心して。
男の視線は気にはなるが見た目よりも長く生きているので全く気にせず。
注文を受けた品の準備と蜂蜜酒の入った水袋を置いて立ち上がり、素材次第では型を取った物で仕上げれるかと考えていて。

クレイグ > 「不便だな、そのおかげで荷物がこんなさ。
そういう話か、相手が何であれ、その話に出たのは馬鹿だって事だな」

酒を飲みながらの話は男も気が楽で。

「おっと、それはすまなかった。
良い蜂蜜使ってるっていう話だしな、又買い込んでおくかな」

酒入りの水袋を二個も持ち歩くような酒好きだからか、美味い酒を探すのも趣味らしく。

「そうなんだよ、昔から体格いいから大抵それもって最前線で突撃してこいってな。
ランタンは色物すぎるというか、夜戦でも目立つし、冒険者としても使いにくいだろうに。
素材は鋼がいいな、ミスリルは軽すぎて。
そう言って褒めて貰えるのは随分久しぶりだな」

この年で素直に褒められるのが、少し照れくさいのか、額の傷あたりをかるく掻きながら苦笑する。

エミル > 「その大荷物は見ているだけでボクはまいっちゃうよ。
その馬鹿はそこの川に投げ込んだんだけどね」

久しぶりに仕事以外の話しは楽しく。
ついついと色々と話し込んでしまい。

「ボク的にはあまり気にはしないよ、けど人間の女性はこの手の話しに敏感って聞くからさ。
それは良い事を聞いたよ、ますます味わって飲まないとね」

もしいい酒を見つければ教えて貰いたいが次に会えるかは判らず。
なのでそれは口にはせずに。

「その体格でもその扱いは酷いんじゃないかな?
遺跡に潜る時は良かったみたいだよ、武器を手放さなくてよかったってね。
鋼ね、丁度下地があるから直ぐに作れるよ、運が良かったね。
事実を言ってるだけだよ。キミみたいな戦士が増えると夜も安泰だね」

自分より大きな男が照れている様子は可愛く見え。
その姿を微笑ましく見ながら探し物、鋼で作られた剣の形をしたものを持って戻り、金床に置けば早速精製を始める。

クレイグ > 「俺的にはもう何年もこの荷物だから慣れたもんだけどな。
皮に住み魚たちに良い迷惑だったろうな」

川に放り込んだと聞けば、またくっくと喉奥で笑って。

「ま、それでも女性にそこら辺はデリケートな問題だから気を付けるさ。
おう、存分に楽しんでくれると、俺も嬉しいね」

酒に関しては楽しそうに微笑んで頷き。
年齢に関しては苦笑する。

「そもそもは奴隷だったからな、その後戦功を認められたりで、突撃隊の隊長とかになってたけど、一番先に突っ込むのは変わらなかった。
遺跡のなかじゃ、大体の敵は暗視もちか、それだとまだ使えるか。
そいつはありがたいな、いい武器が一個でも増えると手札が増えるからな。
だから、いや、その言葉ありがたく受け取るわ、うん」

頭をかきながら、ふぅっと息を吐いて頷く。
バックパックの中から、ジャラと音のする袋を取り出して、自分の膝の上に置き、じっと鍛冶の様子を見つめる。

エミル > 「いつもそれなら慣れるって事だね、ボクには無理そうだけど…。
その時は大きなワニがいたしね、きっとおいしく食べてるね」

何処まで本当か分からない事を冗談のように口にして。

「それならいいよ、気遣いは出来るようだね。
これだけあればしばらくは夜酒に困らないよ、本当にありがとうね」

一気にではなく一口二口を長く楽しむつもり。
エルフは人間とは年と見た目が違うのだからと。

「その辺りはつくづく思うんだよ、労働力ならゴブリンでもコボルトでも捕まえた方が効率がいいって。
盾の灯りで照らせるから重宝するみたいだけど…もう長く見てないね。
お世辞でも嬉しいよ、その言葉。
素直に受け取るのがいいよ、お礼は…特に取らないから安心していいよ」

楽し気に話しながらハンマーを振るい鋼の剣の下地を叩き。
少しずつ刀身の形を整えていけばバランスを確かめるように振るい。
それを何度か繰り返すと今度は場所を移動し、水車を利用した砥ぎ機へと移動をして刀身を砥ぎはじめて。

クレイグ > 「誰かがいってたっけ、人は慣れる生き物だって、良くも悪くも。
ワニか、水中じゃあれには勝てないよな普通は」

しかも投げこまれたのなら服を着ている事になる、逃げるのも無理だろう。

「この手の仕事長くしてれば、普通は気遣い位は憶えると思うけどな。
俺だとその一袋持って二日だから、その感覚が俺には無理だな」

多い荷物には慣れても、酒をちびちび飲むのには慣れないな、と苦笑する。

「俺は奴隷ではあったけど奴隷を持ったことは無いから、そこら辺は実感ないな。
見てないってのは…ま、便りが無いのはとかいうし、俺が気にしても仕方ないか。
実際、手札が増えるのは俺には生存に係るんで、質の良い武器は特に。
あいあいまむ、此処まで年下扱いもホント久しぶりだな」

狩る口を叩きながらも、視線はしっかりと鍛冶の作業を見つめ。
出来上がっていく小剣を嬉しそうに、待っている様子は、体のでかい子供ともいえるかもしれない。

エミル > 「習うより慣れろって言うのが大本だったかな?
水中で勝ちたいならマーマンを連れてくるべきだね」

食べられたのか他から岸に上がったかは判らない。
ただあれ以降顔を見ていないのだけは事実。

「それは良い事だよ、覚えないのは長生きできないしね。
ボクは一人暮らしだから酔い潰れれないんだよ」

酔い潰れて起きてどうにかなっていても困ると。
本当にあまり人が来ない場所なのである意味身を守るすべでもあり。

「同族を奴隷にするっていうのがボクには今一ね。
多分どこかに行ったか死んじゃったんだと思うよ、冒険者だったし。
生き残るにはいくら手札があっても困らないのはよく知ってるよ。だから最高の出来にしておくね。
実際にそうなんだか」

そんな事を話しながらも砥ぎは進んでいき。
やがて綺麗に砥ぎ上がった刀身を確認すれば試し切り用の藁の束に刃を当て。
その切れ味に満足出来れば握り手に革のベルトを巻いて仕上げて。