2021/07/16 のログ
ご案内:「設定自由部屋」にロイスさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋」にフリージアさんが現れました。
ロイス > 今日は、遺跡から帰還した記念として、ギルドで飲むことにした。
尤も、飲むといっても、ロイスはあまり深酒をするタイプではないので、ちょっと高めの酒と料理を頼むぐらいだが。
それでも、普段は口にすることはない料理を見ると、嬉しそうに顔を綻ばせて。

「それにしても、結構お金溜まったね」

普段は食べない、牛のステーキを切りつつ、男は何とはなしに呟いた。
元々、二人共派手に豪遊するタイプでもなく、仕事もマメにこなすので、大怪我などが無ければ相応に金は溜まる。
いざという時にプールする金は確保しておくべきだが、それを差し引いた分でおかずが一品増えたり、冒険者装備の更新が叶っていたりして。

「フリージアが来てくれたお陰だよなあ……」

とぽつりと漏らす男。
酒のせいで多少頭が曖昧なのか、何も考えずに出たという風情だった。

フリージア > 普段は食事やお酒は彼の部屋で済ませるのが多いのだが今日はギルドで。
遺跡からの帰還はそれぐらいの贅沢は許される事かなと考えての事。
そう言って彼と同じで自分もお酒はたしなむ程度なのだが…。
しかし偶には贅沢も良いかもと頬を緩めていたりとして。

「贅沢をしないし、それに私の魔法で消耗品も使うのが減ったから。
多分だけど……凄く溜まったよね?」

食べるのは普段と同じな豚料理なのだがお酒はいつもよりも少しだけいい物。
二人ともに贅沢はせず、仕事は真面目にし、そして必要な経費が浮けばお金も余裕が出来る。
その溜まったお金は一応は把握しているが、ほとんどの管理は彼にる投げをしていて。
今の貯蓄額は分らないが食事が少し豪華で装備が新しくなっているのを思えば溜っていると思えて。

「私はロイスに保護されてるから。だからこれぐらいするのは当たり前」

聞こえた言葉にじっと見つめてそんな事を返し。
いつもより良いお酒に酔ったのかなと見つめて。

ロイス > 「まあね。収入だけで言うならソロでやってた時の三倍は入ってるし――フリージアが来た事で増えた支出を勘定に入れても、二倍ぐらい貯蓄は溜まってるんじゃないかな」

フリージアの言葉に、男は頷く。
冒険者としての彼女は、戦闘能力こそ他の冒険者としてやや見劣りするものの、それ以上にかゆい所に手が届く存在だ。

軽い怪我なら彼女が治してしまうし、リスクを取って強敵と戦う時には彼女の支援はありがたい。
出費――特に医療品の消耗が抑えられているのは、紛れもなく彼女の功績であるし、今まで受けられなかった大型の仕事を受けられるようになったのも彼女のお陰だ。
だからこそ。

「保護――か」

その言葉に、少しばかり複雑なものを感じる。
最初の頃こそ、その言葉は正しかったが、今では大分その言葉もそぐわなくなってきた。
仕事の面でも勿論、私生活でも彼女に助けられた事は幾度もある。

勿論、彼女はまだ、この世界に対しては無知である。
だが、それも経験が足りないと言うだけで、少しずつではあるがこの世界での立ち回り方も解ってきている様に思う。
元々、考え方や芯はしっかりしている娘だ。
やがて、自分一人でも十分、通用していく様になっていくだろう。

「(そうだよな――このままずっと、俺が"保護"してる訳にもいかない、よな)」

だから。
あくまで、軽く。酒の席での話の一つとして、男は彼女に言ってみる。
多少寂しくはあるが、それも仕方ないと自分を制して。

「うん。でもほら。フリージアもそろそろ前に比べて大分逞しくなってきたしさ。今なら一人暮らしぐらいはできるんじゃないかなーって思ってたりするんだけど」

今なら、お金も結構あるしね、とついでに言う。
勿論、そうなっても二人の関係は続いていく。
だから、仕事の上では問題はない――ただ、フリージアが自由になるというだけで。
ただ、部屋が少し広くなると言うだけで。

フリージア > 何度か聞いた記憶はあるが、そんなに収入の違いが出ていたのだと改めて知り。
彼は弱い人ではなく器用なのにそんなに収入の違いがある事、自分が増えた程度でそうも変わるのかが分らず。

ただそれは自分が行っている治癒や支援のおかげという事には考えが回らず。
彼の役に立つようにと思いやっている事で余裕が出来、当たり前と思って入り仕事が実が大型だとも思っていなく。

「本当に感謝してるから」

あの時に彼に出会っていなければ自分はどうなっていたかなどは考えもできず。
最初は色々と迷惑をかけたが、最近はようやく仕事や私生活でも彼の助けが出来ているという自覚もできて。

ただ、まだわからない事も多く。
図書館などで調べはしているは役に立つものは少なく、ただ過ごしていれば身の危険が多いという事だけは直ぐに分かり。

「一人暮らし?ん……私は今のままで十分。今から一人暮らしは大変だし……ロイスが嫌でなければずっとお世話になろうと思ってる」

それでいいよね、そう問う様に見つめ。
一人暮らしは出来るかもしれない、それでも仕事などは共に行動をするが、
そうだとしても今の生活がなんだかんだで楽しく、他に行くつもりはないと伝えて。