2021/06/16 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 野良温泉の薬湯」に鐵さんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 野良温泉の薬湯」にリーリアさんが現れました。
■鐵 > 九頭龍山脈 山中 野良露天温泉場
大陸風の意匠を表す、ゴシックファッションを纏う鬼
上下ラフスタイルな山中では動きやすい服だろうか 共に歩く獣人
ニコ目をした青白い髪色の鐵は、ニコニコと笑みを絶やさぬ糸目フェイス
山中には適さないように見える服装も、其処は鬼
手指の先から足指の先まで 向き不向き程度で揺らぐ五体ではないのか、斜面も獣道も困らない様子だった
逆に動きやすい服装と、持ち前の獣人系スキルや耳の良さを用いたリーリア
鼻先は鉱泉や薬効水の匂いを嗅ぎ分け、水辺の音を聞き分ける
リーリアが道を示し、鐵が道を踏破する
示し合わせた役どころながら、困った様子もなく続く道のり
ただ、道中時間がたつほどに、鐵の頬や指先には赤が増えていくだろうか。
「もぅ 偶には宿辺以外の場所で楽しみたいっていうだけなのにさ
なんで獣も山賊も向かってくるのかな ボク今そういう気分じゃないんだよ。」
野外 露天 宿の湯では得られない、天然薬湯
声も、視界も気にしなくていい気ままな湯治目的だったというのに
山中の障害は二人を放っては置かない しかし、其処はやはり鬼だった
向かってくる者らを、まるで楽しむ気持ちもなく唯々堕とす
事が終わるそれが数度続けば、愚痴の一つもでるものだった
獣の方がまだ賢いと言えるだろう 本能が 理性が 二人の具合を察して草葉の裏から逃げていく
「ね、リリ。」
眉を逆八の字にしても、糸目は糸目 ニコ目はニコ目
威圧もなにもない、怒ってますという表情がずいぶんと甘口マイルドになっているだろう
そんな表情で、振り返ってはリリと詠んだ気心知れている相手と共に
タオルやちょっとした軽食の入ったカバンを手に、前へ進んでいく
着くころには、岩辺に囲まれた白緑色に濁った、いい塩梅で鼻先をくすぐる野良露天湯に出会えるだろう
それまでの間は、こうして鐵とリーリアはたわいもない触れあいや会話と共に、山中散歩としゃれこんで。
■リーリア > 傍から見れば、人と獣人の組み合わせである。
けれども、単純な戦闘力で見れば、見た目通りとは限らないのが、この国だろう。
見た目通りの感覚の良さを生かして進む女は、久々に深い自然の中を歩き回っているからか。
何時もより足取りは軽く、上機嫌な様子ではあったようだ。
襲撃者が思ったより多くなければ、であるが。
「ま、山賊は山賊だからねえ…。
獣まで逃げないで向かってくるのがいるのは…ちょっとびっくりだけど」
山賊は元々、名前の通り人を狙う賊なのだから、襲ってくるのはまだわかるだろう。
けれども、縄張りをわざわざ踏み荒らしても、居座ることもない。
明らかに野生が無駄に戦うことを避けるような、鬼いるのに襲ってくる獣が少しはいるのが少々意外だったようである。
そういう意味では、鮮血に濡れていない女の方に狙いを定め。
軽く撃退された者たちはまだ、不幸中の幸いといえるかもしれないが。
どちらかといえば、本来の役目は今回は温泉を探る方なのだ。
戦闘は彼女に極力任せていれば、必然的に大多数の襲撃者は、彼女の手によってお仕置きを受けることになったのは、間違いない。
「クロの気配と、その有様を見て…襲ってくるんだから、お疲れ様…だよね。
温泉の方は大分近くなってきたみたいだけど…」
元々戦いに明け暮れに来たわけではないのだ。
彼女が追い払ってくれているとはいえ、これだけ何度も襲撃されれば零される言葉に、頷きの一つも返すものである。
そんな軽口を交えつつ、流石に血と殺気ともいえる気配が強くなれば、獣は逃げるようになり。
そこからは山賊を除けば多少気楽な足取りにはなったのだろう。
耳をよく澄まし、鼻をヒクつかせて香りをたどる。
方角まで詳しく把握できなくても、どちらからきているか。
それが代替把握できれば、二人にとって十分なのだろう。
時折温泉の気配ともいえる方向を確かめるようにしては、女はその都度方向を指さし。
徐々に強くなる香りや気配に向けて、散歩さながらの様子でしばらく突き進んでいくことにしたようだ。
■鐵 > 「オレサマ オマエ マルカジリ が顔に出てたよね。
ボクからしたら、雑な漢飯ばかり出てきたような気分だよ。」
リーリアの獣まで来るとは、と意外そうに言う部分
それは普段鐵が、他の鬼や洋鬼のように威圧や鬼らしい振舞がないせいだろうか
故に獣らは、向かい合って 触れあってはじめて気づく 肉になるのは自身だと
ならばリーリアは獣人なのだから、その耳やマズルフェイスを以って
なにか獣の言葉で説得でもできればよかったのだろうけれど
鐵が、リーリアが、障害を潰していくと獣とのコミュニティもあったものではなかった
そんな中、リリとは先陣で守りを担うときもあれば
隣同士で歩きながら麓宿に戻るころには、宿のごはんも温泉卵もきっとおいしいね
などと湯治を終えた後の食事や、快眠の寝床を想って話す
知己深い二人で歩き、食べ、そして寝る
十分に楽しい空き時間の一日
そんな話と共に時間はすぐに立つもので、やがて白緑色の湯殿にたどり着く
言わばや木々に囲まれたそこは、余計な落ち葉ゴミも浮いておらず肥えた熊が5、6人は入れそうな広さ
二人で入浴するには十分な場所といえる。
「山中なせいかそこかしこの呼吸も多いし、湿度も高いしで結構蒸れたねぇ
あつい……早く入ろ?。」
そう言って適当な場所に荷物をまとめると、お互いで脱ぎにかかり。
■リーリア > 「流石に完全に野生の獣と会話は…難しいし…。
逃げる相手は追撃しなかっただけ、まあ弱肉強食って感じだよね」
獣人であり、その姿も二足歩行の獣に近い姿であれば、動物とも意思疎通が完全にできそう。
そう思われても無理はないだろう。
実際には、獣といっても色々な種類がいる上に、十人十色どころではないのだ。
流石に動物と完璧に会話できます。
何てことはできないわけであれば、危機感をもって回避する。
もしくは襲ってきても、直ぐに悟って逃げる。
ということを多少促してあげられる程度が限度だったのだろう。
それでも襲ってくるのであればそれは、運動にもならない障害とみなされることになり。
そこは野性の世界である。
仕方なしと女も考えているようであり。
苦笑交じりに彼女に言葉を返しつつ、軽口を続けて、さらに奥へと向かい足を進めていくことになった様だ。
「とうちゃーく…っと!
思って以上に広い…っていうか、奇麗に整ってるねここ」
そうしていればやがて視界に広がるのは、多少湯気が立ち上る温泉である。
流石に人工的な手入れがされているといった様子はないものの、予想以上に見た目にも奇麗な湯の様子であれば、いい意味で予想以上だったのだろう。
その広さにも満足そうに、少し一息つく様子をみせるが。
お宝探しのお宝を発見したような、そんな気分でもあるようだ。
「っと、そうだね。
とりあえず、ゆっくりつかろっか」
当然見つけただけではなく、ゆっくり入ることが目的である。
彼女に促されれば、そそくさと特に回りを気にするでもなく。
女も手早く衣服を脱ぎにかかっていくが。
毛皮を纏っているせいもあってか、山の中といっても、脱ぎっぷりがいいのは相変わらずといったところのようである。
チョーカーのみを残して、サクッと脱ぎ切ってしまえば、特に体を隠すでもなく。
タオル片手に彼女に並んで、湯殿の方に進んでいこうとするだろう。
流石に飛び込んだりせず、まずは湯の温度を確かめるつもりのようだが。
■リーリア > そしてしばらく二人は、温泉を堪能した後にまたゆったりとした足取りで宿にもどっていっか。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 野良温泉の薬湯」からリーリアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 野良温泉の薬湯」から鐵さんが去りました。