2021/05/31 のログ
■リス > 「―――よし。」
今現状の警備を行ってくれている傭兵さんたちに礼を言い。そして、店内の見回りを一通り終わらせる少女。
それが終わってしまえば、取り合えず、其処にいる傭兵さんの傭兵団への打診を行おう。
警備部門が出来たので、専属にならないか、という事、それが出来るのであればそれで、そして、ノウハウを得ることも出来よう。
あと、実家に連絡しての相談だ。
先程も考えて居たのだけども、バフートの警備のマニュアルなど、そう言ったものの回収も出来るはずだろうし。
これから忙しくなるだろうな、と思いながら、少女は階段を下りて事務室へ。
「警備に関して、詰めてくるわ。」
警備の顧問―――ラミス、警備部門の長、ルミス、彼女等も連れて、詰めた方が良いだろう。
そうと考えれば、少女の行動は早い。
後はお願いね、とミレーの店員に話をして。
そして、少女は店を出て、去っていくのだった―――
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」からリスさんが去りました。
ご案内:「墓所」にリュクスさんが現れました。
■リュクス > ――――――霧の深い朝だった。
王都の喧騒もここまでは届かない、鬱蒼と木々の生い茂るその奥に。
貴族たちが多く眠る墓所へ、『少年』侯爵は訪れていた。
白薔薇の花束を携え、墓所の入り口近くで馬車を降りると、
御者役を務めた従者に、そこへ留まるように伝え。
朝露にたっぷりと濡れた芝の上を、緩い歩調で辿り歩く。
――――――やがて、真新しい墓標の佇む前に。
片膝をついて、携えてきた花束をそこへ供えると、
そのままの姿勢で目を伏せ、頭を垂れて、しばし―――――。
「父上、母上、―――――…」
もう一人の名を、口にすることは出来ない。
そっとくちびるだけを動かして、祈りの言葉にかえた。
■リュクス > 「あ、―――――――」
遠く鐘楼の鐘の音が聞こえて、ふと我に返る。
これが聞こえてくるということは、もうずいぶん長いこと、
ここに、こうして居たということだ。
墓石の下には、もう、何もない。
あったとしても、わずかな灰の名残程度のもの。
それでも、ここに来てしまうのは―――――来ると、長居してしまうのは。
墓石に刻まれた名前のひとつが、自分自身であるから、かもしれなかった。
ご案内:「墓所」からリュクスさんが去りました。