2021/05/09 のログ
ご案内:「娼館通り」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 王都の入り組んだ路地の先、さまざまな娼館や乱交場がならび、
列状をそそる店名やキャッチコピーの看板を艶やかな照明が爛々と照らす娼館通りと呼ばれる一角。

今宵も望みの雄を、雌を、客を、獲物を物色する男女が声を掛け合う妖しく猥雑な通りを、
ぺたぺた裸足の音を立てて呑気に闊歩する、幼い薬師の姿が一つ。

ふらりと散歩にでも出かけたような気楽さと無邪気さは場違いでもあり、
しかし裸の肢体に桃色シャツを一枚羽織っただけの格好は、幼年の少年少女を好むもの好き紳士に声をかけられたり、
年下に欲情する娼婦や、スカウトの店員に誘われたりと、妙にこの場になじんでもいた。

「ん~っ、おくすり、買ってくれる~?…それなら、かんがえちゃうけどー。
…え?いらなぁい? ふふー、じゃあ、だめーっ」

と、薬師の手には薬瓶や錠剤の詰まったバスケットのカゴがひとつ。
今日は娼館や性に溺れる客の夜を彩るような薬を卸し、営業に訪れたようで…

口調や態度がどこか酔ったようにぽわぽわして、頬がわずかに赤らんでいるのは、
ここに来る前にその「夜の薬」を複数味見したせい。

酔ったような様子の幼子が繁華街をふらつく様子は、いかにも危うげで、妖しい。

ご案内:「娼館通り」にイルルゥさんが現れました。
イルルゥ > 娼館通りにて、働かされている少女
ふらふらと歩いている少年ならば、少しでも楽ができるのではないかと思い
金、というより…疼きを収めたいだけだから。

声をかければ、後は…お薬と、稼ぎの計算をしてから与えられた部屋へと―――

ご案内:「娼館通り」からイルルゥさんが去りました。
タン・フィール > 【移動します】
ご案内:「娼館通り」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「稲荷神社」に朱音さんが現れました。
朱音 > (帰り道か寄り道か、そこは問わず。
アナタが道を歩いていると急に視界が奪われ、そして次に目を開けばどこかわからない神社がそこにあった。
周りには綺麗な赤色をした紅葉が咲き誇り、空には綺麗に満月が飾ってあった。
そして、神社と思われる場所はどこか屋敷の様な旅館の様な雰囲気を出しており、その建物の前には巫女が立っていた。)

「…おや、これはこれは…。
なんじゃ?迷子か?これは失礼しなのぉ…?」

(どこかおかしい喋りをしながら藤色をした髪の少女が振り向く。
口は溶けている様に上唇と下唇が繋がっており、目は黒く、赤と青の瞳がまるで宝石のようにそこにはあった。
下駄をカラコロと鳴らし、近づく。)

ご案内:「稲荷神社」にエルリットさんが現れました。
エルリット > 近郊の森での薬草採取。特に魔物との遭遇もなく、平穏に終わるはずだった。

さて帰ろう、という時。
この森では見覚えのない、赤子の手のような形の可憐な赤い葉が視界を掠める。

「え? わっ……!?」

目でそれを追おうとした時、一陣の風に顔を庇い……
腕を除けた時には、その幻想的な光景があった。

ふと少女の掛けられる声に向き直り、ドキリ、と胸が跳ねる。
幼い身体に、肌も露わな異国の装。宝石のごとき黒い瞳。
口元は人離れしているのに、それも含めて美しくも見えて、視線を離せなかった。

「え、エルリットといいます。
おっしゃる通り、気がついたら、ここに……」

(この雰囲気。剣は、抜いちゃダメだ)

冒険者としての直感に、空を掻いていた手を引き一礼する。
銀の髪が、空に浮かんだ月光を帯びた。

朱音 > 「ほぉ…えるりっと…と言うのか。
わしは朱音じゃ…おぬしは運悪くわしの結界の中に入り込んでしまたようじゃのぉ?ケッケッケ…。」

(袖を口に当てて笑う巫女姿の少女。
何処か楽しそうで巻き込んでしまったことについての反省は無しであった。
その後、少し顔を近づけては鼻の音を立てる。
スンスンと動物みたくエルリットの周りを歩き背後に回って止める。)

「ふむ、おぬし…不思議な匂いじゃな…?
これは…草…薬草かえ?
おぬし、見かけは若く愛らしく見えるが、薬剤師か…?」

(薬草採取を行った後だからか、彼から香る薬らしき匂いを感知して話しかけた。)

エルリット > 「結界……それで、こんな不思議な……
マグメール王国じゃ、見た事ないですから、こういうの」

聖域然とした佇まいも、守護獣と思しき石像も、全てが目新しい。
不思議な少女だが、害意はなさそうなのが幸い……
安堵したのも束の間、自分の周りを嗅ぐように歩き回る彼女。
困惑しつつも、その肌が至近にくれば、心臓は高鳴る。

「い、いえっ! ボクは冒険者で、薬草を取ってきてほしい、って。
依頼を出したのは、たぶん薬剤師さんだと思いますけど……
あの、アヤネさんっ!? 近いです、近いっ!」

ヒールポーション用の血止め草の根。
スタミナポーション用の強壮効果のある種。
酸味のある食用の野草。

それらが交じり合った匂いを纏う少年は、顔を真っ赤にしていた。

朱音 > 「ケッケッケ…そうじゃろうな?
わらわも…このような国は知らんからのぉ?
まぐめーる…と言うのか、なんじゃか、聞いたことが無い言葉ばかりじゃのぉ?
おぬしの名前も…わらわは聞いたことが無い…。」

(国が違うと言うことだろう。
巫女服に石像、そして、大きな神社…全てこの国にはない異文化な雰囲気を明らかに醸し出しているのが丸見えであったために、呼びなれないのも言いにくいのも致し方がない。)

「ほぅ、冒険者!
それは面白い!冒険と言うことは、異国にも言ってきたと言うことか!?
のぉのぉ、聞かせてはくれぬか?わらわの居た国以外にどんなものがあったんじゃ?!」

(冒険者と言うワードを聞いて興味を湧かせた。
黒い目が更に広くなり、赤青の瞳が見やすくなるようにしながらカツカツと下駄の音を大きくして近づく。
近いと抗議する相手を無視して近づき、両手を包むように相手の手を掴もうとし、顔をギリギリまで近づけようとした。)

エルリット > 「ぼ、冒険っていっても、ボクは、駆け出しみたいなものでっ!
こうやって薬草を取ったり、開拓村を荒らす魔物を倒したりとか、だ、だだだだから近いですってばぁ!?」

低級冒険者の仕事は、『冒険』という響きに反してその実、採取や駆除など、地味でもある。
帝国やシェンヤンといった異国にも足を運んだことはなく、彼女が期待するような話も出来るかは……いや、それよりも、近い。近いのだ。

「はっ……はぁぅ……」

顔色は、ここの鮮やかな赤い葉と同じぐらいに赤く。

握られた手に伝わる柔らかい感触。
ともすれば唇が触れてしまいそうな距離。
革鎧のズボンの下で、小さいながらも『男』が反応してしまいそうで。
目も反らせず、引き下がることも出来ず……固まる。

朱音 > 「おや?そこまで外の世界を出ては居なかったのか…。
それはそれは…だが、しかし…これからと言う期待もあるだろうし、おぬしが出たのだったら、ぜひ聞かせてほしいのぉ?」

(そこまで外に出たことが無いとの話。
しかし、今後の成果を期待する様に手を離して離れる。)

「ん~?ケッケッケ!
おぬし、顔が真っ赤ではないか?固まってしまうとは、青いのぉ~?
…ところで、えるりっと…それ、どうしたのかえ…?」

(赤くなり固まる少年を楽しそうに笑いながらもその様子を見ていた。
そして、チラリと瞳を下に下げると指先でピシッと反応しそうになるその『男』に指先を当てようとしたのだった。)

エルリット > 「ア、アヤネさんのご期待に、応えられそうなら……
っ……!? ちょ、触ったらっ、ひぁうっ!?」

指先が触れると、ビクリ、と身体が跳ねて。
少女のような声を上げつつ、石畳にへたりこむ。

「わ、解っててやってます!?
そんなカッコで、そんなことされたら……!」

常に楽しむような表情に、声も震えたまま。

朱音 > 「おやぁ?どうしたんじゃ?」

(石畳にへたりこむ少年を見下げるようにし、横に広がる口。
楽しそうに見つめるようなその表情をしながら、少年を見ると、その上に重なるように片膝を石畳に乗せて近づく。)

「わからんのぉ?
わらわはこんなことは知らぬ童子であったからなぁ…。
して、触られたら…どうなるんじゃ?」

(目を細めて楽しそうに笑う朱音。
そのまま気にもせずに少年の太ももに触れ、またしても触ろうとする。
手で覆うようにし、包みながら柔らかな肌で触り、手のひらの中心で先っぽを触る。)

エルリット > ズボン越しに太ももを擦り、先端を包み込む。
彼女の細い指と柔らかい手の平が動くたびに、得も言われぬ快楽に襲われ、びくんっ、びくんっ、と背が跳ねる。
「は、はっ」と息を荒げながら、真っ赤な顔で抗議するように、少女の愉悦の表情を見返した。

「ぅ、ぅううっ……! 
ボクは、こんな見た目でも、オトコなんです!
もう、知りませんからね!」

重なるように近づく彼女の身体。
左手でその背を抱き寄せ、その広がった口への接吻を試みる。

右手は露出の多い巫女服の隙間から、幼い胸に滑り込ませるように。

朱音 > (楽しそうに弄り回すと今度は相手から行動が起きる。
左手で抱き寄せられ、接吻をされる。
ぴったりとくっつく唇、溶けているように見えても口に当たるのは普通の口だった。
その後、胸に滑り込まれると、未発達な胸に手が当たる。
小さく脂肪が集まった胸が指に当たり、全体で掴めば、固い突起が掌に当たる。)

「…ケッケッケ、大胆じゃのぉ?」

(しばらく接吻を味わったのちに少し離れて自分の口に手を当てる。
楽しそうに、恥ずかしそうな表情をしながら細めた目で彼を見る。)

「わらわは…こういった行為は知らんのじゃ…。
だから、これから何をすればいいのかわからんのぉ?」

(するりと少年から離れると石畳を登って神社に近づく。
すると、自動ドアのように襖が開く。
中は畳が張られ、二人は入れる広い布団が引かれており、行灯のみが部屋を照らす部屋が目の前に見える。)

「外でするのは寒かろう…
ほれ、こちらで温まって・・続きをしようでないか?」

(脚を合わせて布団の上に座る。
色目かしく、緋袴の横から露わになる細く綺麗な生足を見せつける。)

エルリット > 「ん、ふはっ……♪」

口づけは思いの他、普通の感触……。
相手の素性は知らぬものの、手に触れる突起の感触は生者となんら変わりはなかった。
恥じらいらしき表情はあるものの、あまり堪えた様子のない相手に、むぅぅ、と小さく唸る。

「……うそつき。絶対知ってますよね。
誘われたら、ボク、行っちゃいますからね?」

両開きに開くフスマを見て、少年はジト目に。
据え膳食わぬはなんとやら、という彼女の国の諺は存じてはいなかったけれど。
知らないなら、ご丁寧に布団を敷いたそこが用意されているはずがない、と。

収まりのつかない己は誘われるまま。
全ての服を脱いで、二次性徴前の少女のごとき身体を晒す。
唯一の男の特徴は、小振りながらもそそりたった男の証。
経験は少ないながらも、童貞は脱している身。

遊女のごとく足を見せて招く彼女に、再び重なるように。
左手で巫女服の上半身を着崩す形に。
右手は晒された足を伝って、彼女の股へと滑っていく。

朱音 > 「…ケッケッケ。
ああ、そうじゃな…。
おぬしから見れば、わらわは嘘つきじゃろう…。」

(この雰囲気にこの空間。
明らかに知っている人間だからこそセッティングできる雰囲気だ。
恐らく、この状態を作ったのは『九尾の狐』だろうと思うが、それは気にしなかった。)

「おやおやぁ…顔も愛らしいと思えば、そこも…愛らしいものじゃないか…?」

(口に手を当ててケッケッケと笑う。
明らかに煽るような雰囲気で話すも近寄れば重なり服を脱がされる。
露わになった少女の体、未発達ながらもそれ故に見える童子らしい体の作り。
小さく膨れている胸に赤い実の様に育っている突起。
股へと滑られると体を一瞬震わせて反応を見せた。)

エルリット > 「ボクから見れば……?
なんだか、含みがありますね」

彼女の意図も、その背後の存在も、少年には知る由もないこと。
あくまでも煽るような少女の言葉に、少年は拗ねたように口をへの字に曲げる。

「アヤネさんのおっぱいだって、ずいぶん可愛らしいですけどねー。
あんまりからかうなら、悪いけど、手早くいきますっ!」

少女の可憐な乳首に、性急なまでに吸い付き、ちゅるちゅると舌を絡める。
相手の一瞬の震えを感じては、右手で彼女の袴を足ごと持ち上げ、言葉通り速攻での挿入を試みる。

相手が愛らしい、などと揶揄したそこは半淫魔の力でヌルヌルと濡れ、前戯なしでも痛みを与えずに、ぬにゅるるる、と入っていけるゆえに。

朱音 > 「ケッケッケ…言ってくれるのぉ?
そんな細かい事を気にしてたら、自慢の物も小さいままじゃが?」

(懲りずに減らず口を叩く。
への字に曲げる口やからかい返す相手の様子も楽しく思い、思わずフフフっと上機嫌に笑ってしまう。)

「んぅぅ…!
大胆じゃのぉ…?急に乳を啜ろとは…しかも…んっ舌が絡んで…♡」

(乳首に吸い付かれ、舌が絡まると反応し、ゾクゾクと体が震える。
甘い声が漏れ、更には足を持ち上げられては挿入されてしまう。)

「はぅぅん♡
こ、これぇ…焦らしもなしに…こんな、すぐにぃ…♡」

(色の籠った声を漏らしながら感じる。
小柄ながらもしっかりと存在を示しているエルリットの男根。
体が反応し、膣が締め付けるように引き締まっていく。)

エルリット > 「んんんんっ……♪」

煽りも抗議も、わざと無視した。
口の中に入ったままの乳首を、舌先を震わせて高速で弾くように。
離して逆の乳首にも同じく。

きゅううう、と締め付けてくる幼い膣壁は、細茎を余すところなく吸い、たまらぬ心地よさを与えてくる。

びゅるるるっ、と一度目の射精。
これで終わりなら、早漏と笑われ、あるいは蔑まれようものだが……
ふは、と乳首から口を離し、息継ぎした。

「んっ……はっ……♪
アヤネさんだって、気持ちよさそうじゃないですかぁ……
焦らしなんて必要ないくせに、この、えろえろ童女っ……♪」

ぐちゅん、ぐちゅん、ぐちゅんっ……!
一見少女にも見えるような丸い尻が、ぐいぐいとえげつなく前後に動いた。

出した精をも掻き回す、萎えることのない少年の本体。
両手で相手の足を開かせ、抱え込むように、種付けの姿勢へと移行する。

朱音 > 「はんっ…♡ぅ…うー…!♡」

(高速で弾く舌使いに体がより一層反応した。
感じやすくなっている突起に刺激が走るためか、それに合わせて甘い声も漏れた。)

「んぅ…♡
…おや?出したのか。お早い事よのぉ?」

(案の定煽り言葉を吐き出すも、その後にえげつない腰振りを喰らう。)

「はぅん!!♡んぃ…♡ん…♡
え、ええのぉ。小童は…それぐらい…あぁ…♡元気じゃ、ないとぉ…はぁん!♡」

(体を揺すられ種付けの姿勢になると、それに合わせてこちらも足を絡まてホールドする。
喋る時以外は喘ぎ声を漏らし、布団を掴みながら気持ちよく、苦しそうに顔をしかめて喘いでいた。
先ほどと比べて弱々しい少女の様な印象を与える姿を目の前で晒したのだった。)

エルリット > 「んぅぅっ♪ ボク、そーろーちんちんだけど、何度も、出せる、からっ♪
はぁんっ、あんっ♪ 気持ちいいぃっ……!
だめ、また出ちゃうっ……♪ イくっ♪ うぅっ……♪」

ポニーテールを揺らし、メスの声を上げながら、それでも行動はあくまで男。
びゅるるっ、二射目。出した先から奥へと押し込み、あぶれた精は膣口から漏れていく。

言葉とは裏腹に儚げな表情を見せた少女。
けれど、足を絡みつけられては、荒い呼吸を繰り返しながらも、少年の顔に笑みが浮かぶ。

「はぁっ……はぁっ……♪ 
アヤネさん、赤ちゃん欲しいの? ボク、責任とれないよ? 
今だって、何度も何度も出してっ……♪ 
アヤネさんのロリまんこ、精液便所に、しちゃってるのにっ……♪」

たん、たん、たんたんたんたんっ……!
腰を打ち付ける音が早くなっていく。
身勝手に相手の穴を使い、快楽を貪る動きへと。

朱音 > 「んぅぅぅ♡
はぁ…♡ぁあ…♡わらわをイかせもせずに射精とは…これは困った子じゃのぉ?」

(中に出されるアツイ精液の感触。
溢れて、尻に垂れていきすぐに熱を失うこの感触がたまらなく気持ちよかった。
それでも萎える事を覚えずに腰を振り続ける少年に好きなだけ膣内を犯される。)

「はぁ♡ん…ぁあ…♡
よいぞぉ、出せ…好きなだけ…♡
わらわは…わらわは子を孕めぬのだから…好きなだけ、おぬし専用の肉便器に…わらわの中に…注いで…はぁぁん!♡あ、あぁ…♡」

(すでに亡くなってる体。
いくら注がれても子供を孕むことはないために注がれても平気であった。
早くなる腰の打ち付けにさらに興奮が増し、声も大きくなっては体が熱くなり、汗が噴き出て来る。
繋がる結合部は自身の愛液と汗によりぬるぬると厭らしくなっているだろう。)

エルリット > 「あんっ♪ だって、アヤネさんのおまんこ、気持ちよくってっ……♪」

こればかりは体質。煽られても仕方ないとは少年自身も思う事。
声も表情も甘く蕩けているから、感じてくれているとは思いたいけれども。

「っ……! ぁ……んっ……!」

彼女の足の動きに反して、孕めない、と言われては言葉を詰まらせる。
謝罪の言葉を紡ごうとして飲み込んだ。
きっと相手はそんな言葉を求めていない。

代わりにもう一度、左手で彼女の頭を抱き寄せてディープキス。
右手で背を抱き寄せて、ピッタリと密着交尾。

腰を振り続け、彼女の熱と自分の熱が、彼女の体液と自分の体液が、快楽の渦の中で交じり合っていくのを感じていく。

「んんっ……♪ んぅ――――っ……♪」

びゅるるるるるっ……!! 
三度目にも関わらず、輪をかけて大量の射精。
膣も子宮も、全て満たさんばかりに。

朱音 > 「ケッケッケ…嬉しいのぉ。
二度目の人生じゃ…たっぷりと味わうがよいぞ…♡」

(気持ちよさそうに秘部を味わう少年の姿に母性を思わせるように蕩ける様子の朱音。
その後、キスを交わされれば、両腕を少年の体に絡みつけ抱きしめる。
四肢で体を固め、離さんとばかりにくっつく様子で交尾を続けられると更に熱い波がくる。)

「ん、くぅぅぅ!!♡♡」

(三回目の射精、しかもかなりの量であった。
この射精がきっかけとなり、こちらもついに絶頂を迎えた。
歯を食いしばるようにすれば先ほどまで見れなかった歯が現れ、貝らしくしかめて、最高に気持ちよさそうな声を出して締めつけたのだった。)

「ハァ…♡ハァ…♡ハァ…♡
三度も出しおって…フフっ、まるで孕んだように…膨らんだぞ…?♡」

(腕を離し、腹を撫でれば、射精に耐えれずに子宮が膨らんでいた。
溢れる量があったにも関わらず、いくつかは子宮に納めたために膨らみ、重さで苦しく感じていた。)

エルリット > 「んんんっ……♪」

とろ、とろ、ぴゅっ……
外も中も、抱きしめられ、締め付けられる心地よさに、残った精が搾り出される。

「あ、すごぉい……♪ アヤネさんのお腹、あんなに……」

身体が離れてもなお、余韻を味わいながら、大きく膨らんだ彼女の腹を見て、呆けたように微笑んだ。
心地良く出しきって力尽きたか、少年は軽くふらついて倒れ込む。
転がった服もろとも、薄れていく少年の身体……
結界の位相がマグメールの森と再び重なり、元の世界へと戻っていく。

「アヤネ……さん……」

消え際、もう一度、彼女の名を呼んで……

ご案内:「稲荷神社」からエルリットさんが去りました。
ご案内:「稲荷神社」から朱音さんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋」にジェイクさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「街道」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を肥やすための手段に他ならなかった。

「――――よし。次の奴、こっちに来い。」

でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、御国の為ではなく利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。

ご案内:「街道」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にプリシアさんが現れました。
プリシア > 王立コクマー・ラジエル学院。
平民地区と富裕地区の境に存在し、広大な敷地に様々な学びの場を提供している場所だ。
そうした敷地内に在る寛ぎの場。
庭園の中のベンチの一基に座って寛いでいるのは、小さな少女だった。
緩やかなウェーブの掛かった背中迄届く漆黒の髪、可愛らしいゴスロリドレスを微風に靡かせている、見た目お人形の様な容姿。
ベンチのサイズに合わない為に足をプランとさせ乍、背凭れに背を預け。
薄っすらと雲は掛かるも温かな陽気に、眠た気にうつらうつらと舟を漕いでいる。

授業も終わり、少し余裕が出来たから学院内のお散歩をして。
ちょっと疲れたから、此の庭園のベンチで一休憩。
勉強や散歩の疲れからか、其の心地良い陽気からか、眠り掛けているのだ。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にセルフィアさんが現れました。
セルフィア > 春から夏へ向けての麗らかな晴れの日は、思わず外に出たくなる。
甘い匂いのする空気、心地よい風、降り注ぐ目映いばかりの日差し。
部屋の窓を開けておくだけで、外の雰囲気に気分が弾む。そんな季節。

――だからだろうか。少女もまた、開放感を求めて学内を彷徨っていた。
手元には、幾つかのマフィンが入った籐籠を持ち、ゆっくりとした足取りで。
放課後の少しばかり忙しない空気は、遊びに出ようという皆の思いが出たものか。
案の定、少女も友人に出会い、遊びの誘いを受けるのだが。

「おや、お疲れさまですー。あ、私はこれからおやつタイムなのでー。
 えぇ、そうですそうです。気持ちよさそうでしたので。また誘ってくださいな」

にこやかな笑顔でサラリと断り、ペコリと一礼して別れる。
今日はおやつをゆっくり食べると決めたのだ。マイペースな少女は頑なで。
そうして、てくてくと歩いた先、やってきたのは学院内の庭園だった。
やっぱり自然の中で、というのが良いですよね!と内心で独りごちながら。
風が通る木陰みたいな、丁度いい席がないものかと探していると――。

「うん?あれは……プリシアちゃんかしら?」

見覚えのある可愛らしい女の子が、ベンチに座っている様子が遠目に見えた。
手元のおやつに視線を落として――うん、一個しか無いわけじゃないから大丈夫。
小さく一つ頷いてから、ゆっくりした足取りで彼女の元へと歩み寄っていこう。
そーっとそーっと。気づかれなかったら驚かしちゃおうかな、なんて悪戯心すら秘めて。
とは言え、もしかしたら、少女の気配より先に、おやつの甘い匂いが届くかもしれないが。

プリシア > ポタポタ陽気がとても心地良くて、微風に揺れる木の葉の擦れる音も聞こえるぐらいの静けさも在って。
こんな空気の中で眠く為らないのが嘘だと云うくらいに恵まれた気候。

誘う様な眠気に意識が薄らいでゆく、そんな時だった。
其処に加わる様な甘い香りが更に鼻腔を擽り、依りホンワカとした気分に為っていき。
此の侭本当に眠ってしまったら、屹度美味しいお菓子に囲まれる楽しい夢を見られるんだろうと思わされて。

ちゃんと目が覚めている様な意識がはっきりとした状態だった為らば、間違いなく直ぐに気付く筈。
だけども、近付いて来る少女と、其の少女が漂う甘い匂いの元なのだと気付けない侭に。
眠りに落ちる寸前に迄、意識は沈んでいくのだった。
そんな状態なのだ、よっぽどの事が無い限り周囲の事に気付く事は無いだろう。

セルフィア > 慎ましくも無邪気な少女は、そーっと、そーっと、足音を殺して近づいていく。
傍から見れば、小さな子に忍び寄るへっぽこ小娘だ。一歩間違えば事案である。
しかし、そんな事を気にするでもなく、ベンチまでもう少しの所まで進んで。

「ぷーりーしーあーちゃーん……?」

気付くかしら、と名前を呼んでみるが、思った反応が帰ってこない。
どうしたのかしら、と首を傾げて、それから少しの後に。

「もしや、お昼寝中でいらっしゃるとか……?」

浮かんだ考えを確かめるべく、努めて静かにベンチまで歩み寄り、彼女の前に回って様子をちらり。
これはもしや、完全にお昼寝モードな気配。天気が良いから、仕方ないよねと得心しつつ。

「プリシアちゃん、寝相は良い方なのかしら……」

今は大丈夫そうだが、もしも横に転がってしまったりしたらどうなるだろうか。
こつん、とベンチにぶつかるか、それとも足元に転がり落ちるか、或いは。
何れにせよ、可愛そうな気がする。ならば、これは決して邪な理由じゃないと心の中で唱えつつ。

「セルフィアお姉さんが、お隣失礼しちゃいますよー」

そーっと彼女の右隣に腰掛けて、彼女をキャッチする準備を整える。どきどき。
なお、反対側に倒れたらどうするんだろう、という問いへの答えは持ち合わせていなかった。

プリシア > そんな状態なのだから、近付く気配にも反応は出来ていない。
忍び寄る少女は其の狙い通りに直ぐ傍迄寄って来れるだろう。
小さく呼ばれた名前に、ピクッと閉じた瞼は少しだけ揺れるのだけど、其れだけだ。
其の様子から自分の名前が呼ばれた事に気付いたと云う依りも、声が音として聴き入れられた感じだろうか?

完全に眠ってはいないものの、其の意識も略まともに働いていない。
今だユラユラ揺れてる頭は、少女の心配通り其の内に転がったり落ちたりするだろうか。
そんな揺れ動いている処、少女は右隣に。
座る事で起こるほんの僅かなベンチの軋み、其れと共に小さな身体はユラッと少しばかり大きく揺らぎ。
ポスンとキャッチする準備を整えていた少女の元へ、ゆっくりと倒れ込むのだった。
倒れ込むとは云っても、とても軽い其の身体はそう力を入れずとも支えられ。
傾いた事で、フワッと靡く黒髪が少しだけ少女の方へと流れ落ちる。

「ん……」

そうする事で少女の温もりも感じる様に為れば。
其の温もりと感触に、半ば無意識に少女へと身を摺り寄せるだろう。

セルフィア > 隣りに座って、自分の右隣にマフィンの入った籐籠を置いて。
膝を空けて準備万端、いつでもおいで、と言わんばかりに隣を見る。
その瞬間、彼女の体がぽすん、と自分の腕の辺りに寄り掛かってくる。

(……!!やわっこくて温かくてなんだか幸せなんですけど、けど!)

声に出したら起きてしまいそうだから、無言の悶絶でふるふる。
彼女の矮躯は年相応故当然のことだが、それにしても軽い気がする。
ちゃんと食べてるのかしら、と首を傾げてしまいそうなほどだ。
以前お会いした親御さん――緊張しすぎて殆ど記憶が抜けてる――は素敵な人だった。
だから、きっとお家でも幸せに過ごしているはず。杞憂だと結論づけて。
さらりと膝の上に流れてくる艷やかな黒髪。吸い込まれる様な漆黒を手のひらで受け止めて

「……ん、本当に繊細な子ですよねぇ――っとと、ずり落ちちゃいますよー?」

髪を戻そうとしたら、彼女の体がより近づいてくる。密着、密接。温もりが伝わる。
これ明日いきなり馬車に轢かれて死んだりしない?と自分の将来を訝しむ程の僥倖だ。
眠たげな甘い声。これは、起こすより寝かせてあげた方が良いかしら、と思案。
それから、彼女の体を支えている左手をゆっくりと動かして引っこ抜いて。

「さぁ、抱っこしてあげますから、遠慮しなくて良いですからねー」

彼女の体が何処かに行かない様に、左の腕をそっと回してしっかりガード。
それから、自分の胴にくっつく也、膝までゆるっと落ちるかは彼女自身におまかせ。
あくまで流れに逆らわない様に、しかし少しずつ、彼女を腕の中に収めようとする。

(だって、転がっちゃったら大変ですし!えぇ、そうですとも!!)

邪な考えはシャットアウト。でも、ぎゅっと抱きしめてみたいのは確か。
頑張れ理性。負けるな社会的倫理。今の少女は、もふもふ欲求と絶賛格闘中だ。

プリシア > 無意識の侭、支えてくれている少女の温もりへと其の身を預ける。
硬いベンチの背凭れと、柔らかな少女の身体。
其の感触を身に感じる事が出来ているなら、当然の選択だったと云えるだろう。

少女の心配や期待を余所に、気持ち良さそうに表情を緩めているも。
時折スンスンッと鼻を小さく鳴らしているのは、少女の横から漂う甘い匂いに反応しているのだろう。

「お、かし…おい、し…の…んぅ…」

そんな言葉をポツポツと零すのは、浅い眠りから来る寝言か。
小さな唇を少しだけ空けてから、モグモグと動かす様は、其の夢の内容をありありと感じさせる。

支える腕が抜ければ、自然と寄せる身は少女の身体へと擦り寄らされていき。
僅かに顎を上げる様に為れば、まるで抱き付いて見上げる様な形に為るのだろうか?

何かを食べているかの様な仕草は、漂う甘い匂いの所為であるのだから。
此の状況の侭で在る限り、屹度美味しいお菓子を食べる幸せな夢が続くのだろう。
因みに此の体勢である為か、少し視線を後ろの方にずらせば嬉しそうに揺れる小さな翼と尻尾が見えるのだが。
見えるのか見えないのかは、其の視線を動かすかに因るものである。

セルフィア > どぎまぎ。性的な某は期待しないにせよ、可愛らしい子を愛でるのは好きなのだ。
先日の図書館での出来事で人となりを知っている分、可愛いと思う感情も増幅されている。
なるほど、これは天使だ。天使の可愛さだ。可愛いの女神から遣わされた存在だ。
ぽわぽわ。ふにゃりと蕩けた笑顔を浮かべる少女は、やがて聞こえてきた寝言に。

「……ふふ、夢の中で沢山食べてるのかしら?好きなだけ食べて良いのですよー。
 私もおやつ食べるつもりではいましたが、零してプリシアちゃんを汚すのはダメですし」

これは、我慢というか役得というか。もぐもぐしてるのもいいなぁ、なんて。
キュッと抱きついて見上げるような状態に、ナイスアングル!と悶絶。
そのまま、ぽふ、ぽふ、と頭をリズミカルに優しく撫でて、安眠を誘いつつ。

「ふふ、寝る子は育つって言いますし、きっと今日もお勉強頑張ったんでしょうから。
 遅くなったら前と同じ様に送って行くことにしましょうかー……ぅん?」

自分の妹でも娘でもないのだが、目に入れても痛くないという雰囲気の少女。
その視線が彼女の表情から僅かにずれた時に、何かが動いたような気がして。
よくよく思い返すと、少し前から視界の端を動いてたような気もしてきて。
んー?と首を傾げながら、ちらと覗き込んで――ぉー、と視線を戻す。

「……んー、前会った時は気づきませんでしたねぇ。なるほど、なるほど。
 とは言え、この可愛さの前には全てがどうでも良くなる訳ですけれども……」

尻尾と翼が見えた。とは言え、少女もいわゆる耳長種族の混血故、気にはならない。
あったらあったでそれらの動きも含めて可愛いよね、という位にしか思っていなかった。

プリシア > 食べても食べても尽きる事はない。
お腹も膨らんでこないし好きなだけ食べれる。
小食で何時も直ぐ満腹に為って食べ切れない自分にとって、どれだけ幸せな空間だろう。
夢なのだから当然の事ではあるのだけれども。

そんな幸せな夢を見ている時、其の現実では。
少女に優しく頭を撫でられる、心地良さの増えてゆく時間は続いていた。
自分にとっても、屹度少女にとっても。
そんな時間を過ごす中で、少女は此方の翼と尻尾に気付いた様子。
其処に目を奪われ手元の注意が逸れた、其の瞬間に何かが起こる。

「あー…むっ」

ユラッと頭が揺れたと思ったら、パクンッと少し開いた小さな唇が少女の指を咥え込んだ。
とは云えども強く噛んだりはせず、甘く歯を立てる程度のもので。
指を引けば簡単に抜く事は出来るだろう。
そうしなければ、少女の指を咥え続ける事に為るのだろうが。

セルフィア > 何度ももぐもぐと小さな口を動かしながら眠る様は、お菓子の国に迷い込んだかの様で。
どれほど食べてもなくならないお菓子に囲まれる。それは確かに子供の頃の夢だった。
自分も同じ様に、当時の好物だったクリームたっぷりのケーキに埋もれたいと思ったものだ。
寝ても覚めても、クリームを舐めて、スポンジを齧って、いちごを楽しむ。そんな夢。
自分もかつて思ったものと同じ、きっと幸せな眠りについている彼女を無理に起こすことはするまい。
それに、起きてもおやつはあるから、がっかりしょんぼりにもならない筈だ。多分。
ずっとこの時間が続けばよいのに。そんな少女に向けて神が与えるのは、ご褒美か、試練か。
ちらりと彼女の背中に視線を向けたその時に、はぷ、と小さく音がした。気づいたのは少し後だ。

「いやぁ、それにしても……指先が、なんか温かい気がして――!?」
(え、ちょ、なんで、なんで!?カプカプされてますよ私、おやつじゃないですけど、けどぉっ!?)

指先の敏感な肌に、彼女の生え揃った歯が優しく食い込んでくる。
或いは、夢の中で飴玉のような何かを食べているなら、舐め転がしたりもするのだろう。
それは、少女にとって上げ膳据え膳染みた素敵体験だが、同時にちょっと刺激が強すぎる気もする。
とは言え、今指を引き抜くのは忍びない。どうする。どうしたらいい。神様は何も答えてくれない。

「……んぁ、う。ぷ、プリシアちゃん、それはおやつじゃ、ない、ですよぉー?」

結果、日和った少女が取ったのは眠っている彼女に、小さな声で囁くのみ。
良く言えば気を使った。悪く言えば欲望に従った。こんな出来事二度あるかないかだし。
今この瞬間だけは、灰色と桃色の混ざった脳細胞がぎゅんと回った気がする。

(ぶっちゃけ、これで自分が男だったら完全にヤバい人ですよね。うぅん)

自分が女に生まれたことを感謝しつつ、先日魔法学の授業で教わった呪文を思い出す。
鋭利なものを鈍くさせる魔法。イメージして、自分の指先――爪の切っ先へ魔力を通して。
小さな口の中に万が一傷をつけてはいけないから。若草色の魔力が一瞬、口の中で淡く瞬いた。
その後は、運良く(或いは、少女的には運悪く?)口が離れるのを待つのみ。理性の敗北である。

プリシア > 「あむ…あむ…」

食べても食べても其の感触は失われない。
当然だ、甘噛みしているのは少女の指なのだから。
然し夢見ている自分にとっては甘いお菓子。
其の行為は満足する迄続けられる事請け合いであろう。
そうして、そんな行為を好きにさせていれば。
時々其の指先に小さな舌が触れ、ペロペロと舐める。
少女が考えていた様な飴玉なのか、氷菓子か、はたまたクリームやチーズの類か、其れは分からないが。

少しの間、そうして好きにさせている最中。
小さな手が少女の手に添えられ、キュッと柔らかく掴む。
咥えていた指をチュゥッと吸い付く様は、今度は何を食べているのかと想像を掻き立てられるものだろうか。
そうした事が続けられ、少女の指先は段々と唾液に塗れていくのだが。
少しずつ動きが緩慢に為ってきた。

其れは、そろそろ訪れる目覚めを意味しているのかもしれない。

セルフィア > 「あわ、あわわわ、あぅー……これ、こそばゆくて、ムズムズしますねっ」

ただ指先を食まれているだけなのだが、何かいけないことをしている気分になる。
それは、彼女の意思を問わずに、己の指という体の一部を舐めさせているという倒錯感故か。
甘噛みが舐める動作に変わると、ぬるりとした熱い舌先が指の表面を幾度も擦る。
甘くなくてごめんねぇ、と思いながらも、その刺激が心地よくてやっぱり指は引き抜けない。
指先がふやけてしまう気もするが、そんなことは最早些事だ。今この瞬間には代えがたい。

「――お、っとと。今度は何して……ん、ふふっ、吸われてますね、もう……」

何を食べているのだろうか。チューブ入りのゼリーかしら。それとも、蟹爪の根本かしら。
彼女の家は食にも糸目をかけてなさそうだから、凄いもの食べてそうだしなぁ、という感想。
指先に感じる暖かな粘膜の感触が、少しずつ緩やかになっていく。夢の終わりが来たのだろうか。
彼女は聡明な良い子だ。指を咥えていたなどと知ったら、恥ずかしがってしまうかもしれない。
それなら、とゆっくりと、彼女の動きに逆らうことなく待って、吸い付く動きがなくなってから。

「……ゆぅっくり、引き抜きましょうね。っとと、よ、いしょ……」

そっと、彼女を起こさないように注意しながら指を引き抜く。唾液が伝わないように左手も添えて。
やがて、指を引き抜き終えたなら、ぬらりと唾液で艶めく指先を少し名残惜しそうに見つめつつ。

(これに口づけしたら間接キスー……なんて、そんなことしたら、プリシアちゃんの顔まともに見られませんよ私!)

誘惑を振り切って、ふと拭くものがないことに気づいて、そっともう片方の袖口に押し付けて拭った。
後は、眠りが浅くなりつつある彼女の様子を確かめつつ、僅かに身動ぎした頃に。

「プリシアちゃん、お目覚めの時間ですよー?」

ゆらゆら、と彼女の体を優しく揺さぶりながら、起こそうとする。
今回は理性の辛勝である。ギリギリ崖っぷち背水の陣だったことは、少女のみ知る秘密だ。

プリシア > 直ぐ隣で続いていた少女の、自分との戦いに気付かない侭。
居心地の良い夢の世界もそろそろ終わり。
心遣いからか口元から指は気付かぬ様に抜かれていれば、其の事実を知るのは少女のみと為るだろう。
ゆっくりとした足取りで覚醒に向かう意識。
其れは自分に掛けられた声と、身体を揺さ振られる感触で辿り着く。

「……ふ、あ…?」

閉じていた目がゆっくりと開き。
眠た気な半開きの空色と蒼色の眼が少女へと向けられる。

「はえ…?せるふぃあ、おねー、ちゃん…?」

ポーッとした表情を浮かべ乍、少女の名を呼ぶ。
不思議そうに、小さく小首を傾けて。

セルフィア > 揺さぶれば、彼女の夢は完全に終わる。
上目遣い気味の瞳がゆっくり開いて、色違いの宝石みたいな双眸と目が合う。
寝起き特有のとろんとした眠たげな雰囲気に、にこやかな笑みを浮かべつつ。

「おはようですよ、プリシアちゃん。お昼寝、気持ちよかったですか?」

首を傾げる彼女へとそっと腕を伸ばし、彼女を抱いてゆっくり持ち上げる。
自分の膝の上に乗せて、座らせてしまうような形で、きゅっと抱きしめて。

「一人でうとうとしてたので、暗くなるまで寝てたら大変だと思いまして。
 私が一緒なら、前みたいに送っていけば、プリシアちゃん怒られないかなって」

怒るより心配が優先されそうですけれどねー、と添えつつ、抱っこ。
嫌がらないでいてくれるなら、そのまま少しだけ、彼女の感触を堪能しよう。
さっきまでも勿論素敵だったが、能動的に楽しむのはこれが初めてなのだ。
それにしても軽くて小さいなぁ、とか、柔くて温かいなぁ、とか、色々考えながら。

プリシア > 目の前に在った少女の顔。
其れを見上げる様に見詰めた侭、少しの間が空く。
如何やって此処に来て、此処で何をしていたのか思い出そうとしているのだ。
其れは意識がはっきりとするのに合わせ、ちゃんと思い出せてきて。

「あ、あのね、えっとね。
おはようございます?セルフィアおねーちゃん」

そして、何時の間にか居た目の前の少女と云う存在に迄考えが至れば。
何かを察した様に、何処か申し訳無さそうに、少女へと挨拶を返すのだ。

抱え上げられれば、わっ、と少し驚いた様子で。
膝の上に座らせて貰えば、チョコンと云う表現が合う感じに。
抱き締められ、擽ったそうに首を竦める。

「あのねあのね、プリシア、まだ知らないのいっぱいだから。
知りたくて、お散歩してたの。
それでね、ちょっとお休みって思ったら、寝ちゃった…みたい?

いいの?セルフィアおねーちゃん」

両手を振ったり動かしたりし乍、此処迄の経緯を少女へと話し。
其の際、翼と尻尾を知った為らば、其処も見ると動きに合わせて揺れるのが見えるだろう。
そして、又送ってくれる事も聞けば、ジッと見上げて確認する様に此方からも聞くのだ。

セルフィア > 寝顔だけじゃなくて寝起きまで見られるとは、僥倖ここに極まれりだ。
明日は出来るだけ大人しく過ごさないと自分の幸運が怖い。心の底からそう思う。
彼女の挨拶には、良く出来ましたと言わんばかりに、優しく撫で撫でしつつ。

「ん、今日もいっぱい頑張ったんですねー?良いことです。偉いですよー。
 ただ、眠い時にお外で寝ちゃうと雨が降ってきたりしたら大変ですから、注意です。
 ……ふふ、お外でお昼寝したい時は、私と一緒だったら寝ても平気ですよー?」

心配しているのも本当なのだが、つい魔が差して、自分の役得を添えてみる。
一緒に寝ていたら、天気の具合が怪しい時などに、起こすか抱き上げて移動ができる。
或いは、彼女は良家の娘だろうから、人攫いなんていう不埒な輩もいないとは言い切れない。
そんな時のために――そう云う建前だ。本心は、慕われて一緒に遊んでお昼寝を見守りたいからである。
送っていくという言葉に対して、良いのかと問われれば、分かりやすい大きさで頷いて

「――ん、勿論。私はプリシアちゃんのお友達で、おねーちゃんですから。
 おねーちゃんとして、妹分のことはちゃんと面倒を見ますよー。えっへん」

ふふ、と少しだけ自慢気にない胸を張ってみせたり。尻尾と羽も素直に揺れていた。
感情がストレートに出るんだなぁ、という謎の感動を懐きつつ、膝の上に彼女を下ろす。
それから、寝起きということもあるからと、彼女の身支度をささっと整えていこう。
髪を、服の僅かな乱れを、手早く済ませてしまえば、あとは――どうしたものか。

「ん、ふふ、でーきた。それじゃ、後はどうしましょうか。
 あぁ、私はおねーちゃん、ですから、気を使わなくていいですよー?」

彼女の気分を確認。ついでに気遣い無用の旨を言い含めておく。
そうは言っても、きっと彼女は気を使ってしまうのだろうけれど。それはそれだ。

プリシア > 少女が何を思うかは彼女次第として。
挨拶の後に優しく撫でられれば、又擽ったそうに、でも気持ち良さそうに。
自分からも頭を寄せてゆくのだった。
だって撫でられるのは好きだから。

「うん、覚える事いっぱいで、楽しいの。
眠い時は、おねーちゃんと一緒なら大丈夫?
それじゃあね、それじゃあね、次はおねーちゃんと一緒ね?」

今回みたいに寝てしまうのもあるのだけれど。
少女が隣に居れば知らない所も色々と行けるんじゃないかな、と自分の考えもあって。
つられる様に大きく頷けば、キュッと其の手を小さな手で握ってみせる。
其の間に自分の身支度を整えてくれる彼女の手には、大人しく其れを受けていた。

眠ってた時間は案外長くはなくて。
送って貰うにしても、もうちょっとだけ時間は在りそうな、そんな時間帯。

「えっとね、セルフィアおねーちゃん。
だったらね、セルフィアおねーちゃんと、もうちょっとだけお散歩したいの。
あっちとか、そっちとか、プリシア、よく知らないから」

少し考えてから、手を握った侭でそう伝える。
言葉に合わせて指を差すのは、教室のある校舎以外にも学院内に在る他の建物だ。

セルフィア > 撫でれば頭をくっつけてくる辺り、とても人懐っこい子だなぁ、と感慨深くしみじみする。
前の時はこうして触れ合えなかったから、今回はその分も追加で撫でておくとしよう。

「ふふ、毎日を目一杯に楽しんでいるようで何よりです。
 えぇ、私と一緒だったら、お膝も貸してあげますからねー?」

一緒、一緒、と彼女の言葉を追うように繰り返して、にっこり微笑んで。
きゅっと握りしめる小さな手。それが何れは自分と同じ大きさになるんだろうな、なんて。
そこまでも、その先も、彼女の友人として、出来得る限り見守りたい。頑張ろう。

身支度を終えると、少しずつ日が斜めに変わりつつある頃合いになる。
少しずつ赤色が混ざり始める日差し。空はまだ紫にもなっていない、黄昏前。
もう少しだけ時間がありそう。そんな判断をしたのだろう、彼女の言葉には頷いて

「えぇ、では、一緒にお散歩しましょうか――っとと、それじゃ、下ろしますねー?
 さて、あっちの建物はなんでしたっけねぇ。おねーちゃんも、あまり良くは知らないのです」

彼女の体を横のベンチに下ろすと、マフィンの籐籠を片手に立ち上がる。
籐籠をぶら下げるのは、彼女の居る側とは逆の方。手を繋いでも大丈夫なように。
それから始まるのは、二人一緒ののんびり散歩。少女も知るか知らぬかの場所へ。
彼女の好奇心に引きずられる形で、非日常へと足を踏み出した。

プリシア > 前回の事も在ってか、隣に居る少女に対する認識は甘えられる優しいお姉さん。
そうで在れば、今の状況も踏まえ遠慮なく甘えられると考えて、其の上の行動だ。
彼女の傍に寄り添う様にして、満足する迄撫でられている事だろう。

「うん、わかったの、セルフィアおねーちゃんっ」

確りと彼女の手を握り締めた侭、嬉しそうなニコニコ笑顔で元気に返事。
彼女に続く様に日差しへと目を向け、もう一度頷くのを確認し、彼女の言葉を聞いた後。
其の序でと下ろして貰い、自分の足で確り立ち乍。
籐籠を手にする彼女に続き、自分もベンチに置いてあった鞄を手にし、背負う。
此方は両手が空くので手を繋ぐのに何ら問題は無しだ。

「うーん、何なんだろう?
行けば、セルフィアおねーちゃん、わかる?」

そう聞き乍に彼女の手を握り直し。
今度は此方が其の手を引いて、先を進み始めるのだった。
知らない所ばかりなので、行き先が何かを深く考えない侭。
二人が歩む先には何が在るのかは、今はまだ分からない。

セルフィア > こんなに甘えてくれる妹みたいな存在は、これまでに居なかった。
自分の異母兄弟・姉妹ですら、親の意向で顔を合わせるのは節目の行事のみ。
ちょっかいをかけようにも、相手の親に窘められてしまうから出来なくて。
それ故、ある種理想にもなっていた可愛い妹分に、すっかりでれでれだった。
満足するまで、と言うことで普通の人よりちょっと長めに撫でたのは秘密。

(くぅ、それにしても、おねーちゃんというのはいい響きです、はい)

元気の良い笑顔に見惚れつつ、少女はうんうんと何か頷いていた。
それから、彼女がしっかりと足で立つのを確認してから手を離す。
身支度は完了済み。かばんをせっせと背負い直す姿もしっかり心に刻んでから。

「ん、どうでしょう。分からなかったら、おねーちゃんと一緒に質問しに行きましょう。
 きっと、知ってる人が教えてくれます。ここはそういう、学び舎なのですから!」

きゅっと繋いだ小さな手。そのすべすべした感触を味わいながら、歩き始める。
行く先は彼女の好奇心の赴くままに、だから前を行く彼女に引っ張られる形で。
ゆらり、ふらり。こうして二人はどこまでも、日が暮れるまで楽しくお散歩。
空が紫色を濃くして星が瞬き始めたら、今度は彼女の手を引いて、送っていくこととしよう。
家についたら前と同じ様に、しかし前よりは緊張せずに、彼女を引き渡して。
それから彼女の家を辞去した後は、幸せそうな笑顔で己の家へと帰ってゆく。
その後、指先に残った彼女の口内の感触に、ひっそり煩悶したのは少女だけの秘密である――。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からセルフィアさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からプリシアさんが去りました。