2021/04/04 のログ
ご案内:「設定自由部屋」にジェイクさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「街道の検問」にジェイクさんが現れました。
■ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を肥やすための手段に他ならなかった。
「――――よし。次の奴、こっちに来い。」
でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、御国の為ではなく利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。
ご案内:「街道の検問」にアルシェさんが現れました。
ご案内:「街道の検問」からアルシェさんが去りました。
ご案内:「街道の検問」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「とある工房」にヴィリアさんが現れました。
■ヴィリア > 「───よう」
夜。様々な職人達が各々の仕事場を構える区域の、とある工房。
入り口を潜り、主を見つけた女はその背に声を掛ける。
「これ、前に頼まれたやつ。ここに置いておいていいか?」
問いを投げるや否や、返答を待たずに肩に担いでいた木箱をその場に置いた。
口調こそぶっきらぼうではあるが、仕事については割合丁寧を守る。
注文の品、調達してきた材料についても、なるべく傷つけないようにと気を配っているのだ。
「ふぅ……やれやれ」
大きく息を吐き出し、ちょっとした休憩のつもりか壁に凭れ掛かる。
主は未だ作業中か、それとも此方を向いたか。
どちらにせよ、ちょっと笑って話しかける。それくらいは許してくれるだろう。
「首尾はどうだい。……ってか、客入ってんのこの店?」
存外失礼な質問だが、まぁ二人の仲だ。許してくれるだろうという浅い考え。
そうでなくても、こういう不躾な会話をつい交わしてしまうのが自分の悪い癖だ。