2021/02/01 のログ
ご案内:「港湾都市 ダイラスのはずれ 海岸沿い」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー > 海沿いに連なる発展した場所の中でも、イメージの強い港湾都市 ダイラス
都の中は金と欲望が渦巻き、建築が発展する世界
新たな店 新たな趣向 国や奴隷とは違う楽しめる場を提供する代表都市

しかし都を外れれば、其処には裏路地と変わらないスラムや、魔物が徘徊する外の世界が広がっている

濃い月明り色を魅せる海岸沿いは、波の音 潮風ばかりが広がっている
細かな粉のような砂 砂利と続く広い海岸は、ここからでもダイラスが伺えた。

        そんな場所で、金属の悲鳴が鳴った

           ギ ィ ン ッ !

            剣花が咲く

鉄と鉄が、互いで振り降ろし、こすり上げ、舞い散る鉄粉が熱を以て白く一瞬だけ光り散る剣花
白い月明りの下で、竜翼のような逞しい翼をもつ半魔であるエレンは、シルエットだけでもわかる風貌
赤い瞳は満月の下で、濡れるように薄く光り、逞しい鬼歯を笑みを浮かべた唇の下で覗かせる

貴族である父を疎んだ誰かなのか
ハイブラゼール内でエレンを消したがる誰かなのか
小柄なエレンと打ち合う剣撃は何合に及んでいるのだろう

密やかに殺しにかかる物ではなく
海岸まで散歩で出向く形でエレンが誘い、エレンに火をつけた相手
屈強な奴隷 仕込まれた暗殺者 誰だっていい
アケローンや店では味わえない、刃を打ち合わせるそれ

「あはっ。」

背丈の差がある、面貌を頭巾と陰りで閉じる相手と、今また剣が撃ち合った
鍔迫り合いという形で、互いに擦れるそれは鉄の刃軋り
エレンは楽し気に、声に出して笑みを浮かべ、鬩ぎ合う。

エレン・ローズマリー > 剣撃が続く
回り合い、撃ち合い、擦れ違う
殺し合いは結果を求める為の先読みや、先手
後の先を求めるようなものばかりを求めるというのに

まるで過程を楽しむかのように、剣を撃ち合う
まるで茶番 チャンバラに等しい行為

その半魔の力量で撃ち合いながらも、踏ん張りを消され、小柄な体
浮き上がるように宙へ跳べば、翼を広げて佇んだ
モーツァルトブルーのミディアムヘアを後ろへ流しながら、笑みを浮かべ

「楽しい、楽しいわ」

恨み辛みではない、業務的な殺意
機械的と言ってもいい

しかし、撃ち合いを続けながらも、懐の懐中時計が時刻を知らせる

「あらいけない、待ち合わせの時間だわ。」

そういうや、空を飛ぶままに、相手へと突き進むエレン
愛剣から、青紫色の電流が迸る

「さようなら♡」

剣の腹を向け、まるで打撃武器のようにして
撃ち合う剣事相手の体へ押し込むような一撃

電流という痺れで、握力がほどけ、武器事海の深淵へと飛沫、沈む

「さて、早くいかないと。」

背中に剣を掛け、供回りらも焦れている頃合いだろうか
空を飛びながら、ダイラスへと戻っていく姿はやがて溶け消えていく。

ご案内:「港湾都市 ダイラスのはずれ 海岸沿い」からエレン・ローズマリーさんが去りました。
ご案内:「タナール砦 屋上」にトルナードさんが現れました。
トルナード > タナール砦 冬の屋上 
もっと北のほうでは雪が降り積もるものの、この周辺は冷雨に変化したり、霙状態のものばかりが降る
戦場となる舞台の一つは、白で埋まることもなくては、休戦状態になることはない。

天候は黒みがかる雲が千切れ広がる、半端な空という昼間
翼と四肢が鋼と化しているトルナードは通路淵に腰を下ろし、両足をふらつかせていた。
壁に当たると、壁が欠けるからあまりバタバタ動かすなと言われたのは新しい記憶だ

屋上での投石と矢を射かける通路の淵で腰を下ろすまま見張りをしながらも、差し入れとして出されたのは果実
気温から保存ができているのか、糖度の高い氷点甘瓜が切り身で渡されいた。

   シャクシャク シャクッシャクッ

「うん、おいしいっ。」

戦闘行為となれば生かされる身体も、羽を休めれば人や子供と変わらない
ムシャリと寒さを気にせず、四肢をさらけ出した半袖ミニスカートスタイル
今日も以前、強襲成功して以来、異常のない日々。