2020/12/12 のログ
ご案内:「龍王洞」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「(..........人の世界とやらも面白いものだ)」

そう心で独り言ちながら彼女は辺りを見回す。そこにはたくさんの____ガラクタが置いてあった。
両手剣や槍、冒険者が残したであろう遺品がそこら中に散らばっていた。
これらの遺品は全てここを訪れ、命からがら逃げて行った者たちのものだった。取りに来るのを待っているが、その中にはうっかり殺してしまい既にこの世にいない者も多々居た。

「......今度からは気を付けなければな」

そういうと白銀の龍は14歳ほどの少女へと姿を変え、懐から黒いファイルを取り出し、読み始める。
彼女が自身の手で見て、驚いたものを記録し、感想などを綴った、所謂日記のようなものだった。
その中には初めて堪能した“お酒”と呼ばれる飲み物や経験したあんなことやこんなこと、その他に冒険者の概念や王都、付近の情報など事細かに記載されていた。そんなものを読みながら、物音一つ逃さぬよう耳を澄ませ感覚を研ぎ澄ませていた。侵入してくるものに素早く反応できるよう、静かにファイルのページを捲った。

ソラム > 「.......ふふっ、あぁ、こんな時期もあった、な」

ファイルを捲ると聞こえてくる笑い声。それは一人きりなのを隠すための声なのか、または純粋な笑い声なのか、
どちらにしろ、笑っているのは彼女一人だという事実しか残っていない。

ご案内:「龍王洞」からソラムさんが去りました。