2020/12/08 のログ
ロイス > 実際、プロの冒険者として、出来ることは多いと、そういう自負はある。
どんな食材が料理に使えそうかは彼女に判断を任せるにしても、それを何処で取れるかについては男の方が詳しいはずで。

「いや、こっちにも色々と思惑というか、考えがあってね。
勿論、お詫びなのは本当なんだけど……うん、話すと長くなるから、それについてはまた今度で」

裏、という程の裏でもないが。
男にも、彼女の料理が広まると都合がいいという事情はあった。
自分にとって、というよりは、自分の周囲にとって、という方が正しいが……それはまた、別で会った時に話すこともあるだろうか。

だが、それはそれとして、自分の失言の報いはやはり受けることになった。
報い、というか、元より彼にお出しされた料理なのだが。

「う、うう……解った、全部食べます……」

数十分後、塗炭の苦しみの末、見事完食し、彼女の家を後にする男。
その後暫くは、彼がパスタを口に入れることは無かったという……

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