2020/11/01 のログ
■フェリーチェ > 男の表情を伺う余裕が無かったのは、少女にとって幸か不幸か。
ただ失態を重ねてしまった自身への失意から、無意識の従順さは高まったかもしれない。
相手の脱衣を見せられると立場の違いは勿論のこと、半脱ぎの乱した格好が余計に情事のためだけに開けた姿だと意識させられ、少女の手の震えはいまだ収まらず……。
残る一枚のスリップの裾を握りしめた格好で抱きしめられれば、力ませた拳から肩まで震えが伝わる。
勝手にリズムを上げていく心音は耳の後ろから自分でも聞こえるほどになり、身体の震えのせいで落ち着かせることも出来ないままに、密着した胸から伝わる鼓動は全力疾走にも匹敵するモノ。
「綺麗なのではなく、ただ誰も手を付けたがらなかっただけです。
だから偽りなど宣ってどうなることでもございません。
それに、これから汚さ……"あそんで"戴きますから、すぐに何の意味も無くなるでしょう」
さっきよりも自分から肌を触れさせるように身体を押し付け、男の胸元に額を寄せる。
胸を借りるという言葉そのままに頭を軽く押さえて片手でポニーテールのリボンを解けば、ゆるくウェーブパーマを掛けたような波打つ白さの強いプラチナブロンドの髪が背に広がって、肩を流れた髪束は男の手にもかかる長さまで落ちる。
綺羅びやかな部屋の照明もあってか、それは艶々と輝くけれど……その色合いとはまた別に、スリップに密着した下腹部から薄っすらと柔らかな青い光も溢れている。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
抱き締めた少女の躰から、伝わる震え。
伝わる少女の鼓動は、緊張と羞恥によって激しく脈打っていた。
だから、それを更に煽る様に。唇を少女の耳元に寄せれば、ゆっくりと言葉を紡ぎ始める。
「それは、周囲の男共の目が無いな。可憐な少女を抱き、穢そうと思わぬのは、貴様の周囲には雄としての自覚が足りぬ者ばかりだったのだろう。
とはいえ、今回はそれを幸運に思おうか。こうして、貴様の初めてを摘む事が出来るのだからな」
汚される、と言いかけた少女の言葉を否定する事も咎める事も無く。ただ、少女の躰に初めて雄の印を刻める事を悦ぶかの様に、少女の耳元で囁くだろうか。
そうして、少女が己に躰を押し付け、その額を己の胸元に寄せれば、それに応える様により強く少女の躰を抱き締めつつ。
己の手にかかったプラチナブロンドの髪に指を絡ませ、手で梳く様に撫で、柔らかなその感触を楽しむ様に手を伸ばす。
同時に、僅かに腰を動かせば――衣服越しにも、固く張り詰めた肉棒が、ぐり、と少女の躰に押し付けられるだろうか。
「……その光、流石に宝石の類では無い様だが。
何か術式でも仕込んでいるのか。それとも、加護でも持ち合わせているのか?」
少女の下腹部から零れる柔らかな青い光に気が付けば。
へえ、と瞳を押し付けながら、先程と同じ様に、少女の耳元で低く囁いた。
■フェリーチェ > 甘く褒めそやす声は少女の心まで擽る指先を伸ばしてくるようだけれど、それは寸でのところで届かない。
過去自分と同じ境遇の者は、少なくとも醜聞として知れ渡った以後の者たちは、本人が望まぬのと同じくらい周囲も肉体関係を望みはしなかった。
母国だと真実がどうあれ最悪の売女と関係を持つ不名誉は誰も背負いたくないと、10歳になったばかりの少女に家庭教師は口を酸っぱくして説いてくれた。
だから、少女が背中の心地よさで恐怖の合間に浮かべた表情は、嬉しさ半分、きまずさ半分の硬い笑み。
「もうずっと前、100も200もまだ先の先までさかのぼった頃の、よくわからない術式です。
加護として受け継いではおりますけど……私には何にも良いこともないっ、関係ないっ…ものです」
実際、魔術の勉強中も影響のないようにやっていたから、直接的には練習中に身体が熱くなりやすい程度のものだった。
周囲から押し付けられた、醜聞とそれに伴う扱い以外は。
無関係を意図せず少し強調して言って身体を攀じると、お腹に押し付けられた硬いものがその柔肌を凹ませながらなぞって少々擽ったい。
お腹に意識を向けて動くと今度は少女自身の……良く言えば可愛らしく控えめな、要するにまだ膨らみというには乏しい摘めるサイズの乳房が擦れる。
相手の衣服が残っているせいでそれはちょっとした刺激にもなり、生理現象として勝手に尖った乳首がスリップの裏から薄い桜色を透かし、少女がもじつけば紋章の青とコントラストになるように2つが白い肌の上で揺れる。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > ――後日継続にて――
ご案内:「カジノVIPルーム」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「カジノVIPルーム」からフェリーチェさんが去りました。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──よしこんなモンかな」
その中の一室を臨時スタッフとして担当している金髪の男は、施術用ベッドの近くにあるアロマの噴霧器(ティフューザー)の前に立って
ゴソゴソと何やら怪しい挙動をしていた。
男の手が離れたあとには、噴霧器のそばには銀色の小さな箱のような物体が置かれているのが見える。
それは最近になって入手した撮影用の魔導機械であり、ようはマッサージ中の映像を撮影してやろうという魂胆である。
なおこの箇所だけでなく、室内の他の場所にも密かにいくつか設置済みのため、あらゆる角度からの撮影が可能になっている。
「あとはいい感じのお客が来るのを待つだけなんだが……おっとと」
眉下げて笑いながら、うまく『標的』になる客がやってきてくれるかどうかが問題だ、なんて考えていれば、
狙ったようなタイミングで背後のカーテンが開く音がして振り向く。
はてさて、そこに現れたのは男が望む対象なのか、それとも──
■エレイ > 「……何だお前かという顔になる。何か用かな?」
現れたのは知り合いの男性スタッフ。フンスと鼻を鳴らしつつも、仕事の話をし始めて──。
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。