2020/10/28 のログ
ご案内:「王都 冒険者宿」にノウブルさんが現れました。
ご案内:「王都 冒険者宿」にシンディ・オーネさんが現れました。
ノウブル > (王都へ戻って来たのは、久方ぶりの事だった
元より宿無しである事の多い自分では有るが、其れにしても随分離れたなと思う
とは言え、久方ぶりに訪れたとは言え、王都の様子其の物は、以前と何ら変わって居なかったが

ギルド伝の連絡が、きっちりと届いて居るなら、恐らくは来客が来る頃だ
誰かを出迎えると言うには特段の用意は無く、ただ、用件である荷物が、テーブルの上に置かれて居る位のもの。
部屋を借りた主はと言えば、ギルドへの報告兼ねた文書の筆記を前にして
至極厄介気な表情を浮かべて、腕組みをしていた。)

「―――――何故、終わらせたの一言では駄目なのだろうな…。」

(――全てが全てと言う訳では無いが
時折、こうして文書にするよう求められる時が有る
適当に其れっぽく書けば良いのだ、なぞと良く言われるが
生憎乍ら、作文は苦手なうえ、ついでにこの国の文字も未だにうる覚えだった)。

シンディ・オーネ > 冒険者ギルドで伝言アリと聞くとドキリとするようになってしまった。
メルド子爵夫人からの呼び出しは利益もあるが不穏だし、
グラハム・ド・バランゾ侯爵などは名を伏せそうだけど、それっぽい連絡がきたらどう対処して良いか分からない。
私の事など忘れてくれているだろうとアテにしているけれど、
いざ呼びつけられてからでは遅いので今のうちの暗殺を真剣に検討するレベルだ。
検討した結果は、おそらく立ち向かうより夜逃げが無難の結論になって、
しかしそれはしたくないという意地で半端な結果になりそうなのだが、さておき。

そんな中で防具完成のお知らせは嬉しい部類。
ノウブルとも気まずい事になってしまっているけれどそれは一件落着したつもりで。
手土産に屋台で一口サイズの揚げパンにタコ入ってます的なものをしたためて、覚えのある宿の部屋を訪ねた。

「――ノウブルー?」

いますかー?とよく通る声を控え目にかけてからのノック。
…ちらりと、個室よりオープンな所でと思わなくはないけれど、
運動場なんかの更衣室に男女一緒に入るのはおかしいし、色々制限されるのを思うと部屋が無難。
意識しないぞ、しないぞと、しちゃいながら言い聞かせる。

ノウブル > (暫くして――扉を叩く音と共に、聞こえる声
連絡した相手だと判れば、腕組みを解いて、筆記は其の儘に一旦棚上げ
程無くして、がちゃりと扉が内から開き、外の女を出迎えるだろう。
王都の方へ帰って来なかった間、色々在ったらしき女の事情や近況なぞも
生憎乍らこれっぽっちも知らぬ身
ただ――、戸を開けて女を見た刹那、ほんの僅かに双眸細めたのは
僅かな匂いを――人では無い、何かの気配めいたモノを、感じ取ったが故の。)

「―――――来たか、入れ、其処に在る。」

(だが、其れを今問う事は無く。
予定通り、受け渡しと確認をして貰うべく、部屋の中へと促そう。
扉を引いて道を空ければ、女が足を踏み入れた後で、静かに戸を閉める
分かり易く、一番大きなテーブルの上、ドンと置かれた布袋こそが例の品物
勿論、其の材料を考えれば、金属鎧などに比べ、圧倒的に小さな容積で収まっているが。)

「渡すまでに時間が掛かって悪かった。 急な依頼で、中々戻れなくてな。
必要なら、着替えは其処の部屋で出来る。 何か在れば声を掛けろ。」

(――其の依頼自体を漸く終えて、渡しに来れる様になった、と言う所。
また、先刻の椅子へと腰掛け、筆記具と羊皮紙を前に腕組みしながら
部屋の奥、更衣室の場所を示しては、自由に使うように告げよう)。