2020/09/27 のログ
ご案内:「大図書館」にラズベルさんが現れました。
ご案内:「大図書館」からラズベルさんが去りました。
獣魔目録 > 慌しい人の行き来を不思議そうに眺める利用者達。
その怪しげな司書達の行動に警戒し図書館から退去する者も居れば、気にせず目当ての本を探す者も居る、魔導書を扱っている図書館だけあって良くある光景なのだろう、気にして騒ぐ者は誰一人としていない。

――…ただ目聡い者は異常事態であると気がついている。
主人を守るために退去を促す執事やメイドの姿もちらほらと。

その本は喧騒の中心にあると言うのに静かに書架に収まっている。

大陸に存在する魔獣でヒトの目に一度でも止まったことがある魔獣であれば海に巣食おうが、天空を舞おうが全て記述している凄まじい情報量の魔導書であるのに厚さはありふれた本と同様の厚みであるが、怖ろしいのは情報量ではなくこの魔導書に記載された魔獣と必ず一度交渉することが出来る事。

1日1度などと言う制約はない。
魔導書から呼出した魔獣であれば通常なら言葉を交わすことが出来ない魔獣でも交渉することが出来る。
どんなに希少な魔獣でも通常なら遺跡の奥に生息している魔獣でも可能である。

獣魔目録は読み手となった女の願望を読み取り、願望を叶える為に適した魔獣を目録にして読み手に紹介する。

――…その願望が善であれ悪であれ、魔導書には関係がなく獣魔目録は力を貸すだろう。

獣魔目録 > 今宵は魔導書を見つけられる人間は居ないようだ。
司書の慌しい足音共に魔導書は誰かの手に取られるその日を待ちわびるように静かに書架の中に収まり続けるのだった。

ご案内:「大図書館」から獣魔目録さんが去りました。
ご案内:「街道」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を凝らすための手段に他ならなかった。

「――――よし。次の奴、こっちに来い。」

でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、御国の為ではなく利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。

ご案内:「街道」からジェイクさんが去りました。