2020/09/07 のログ
ご案内:「闘技場 訓練室」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 剣闘士の仕事は収入が良い。
だが、それは試合に依る為に不安定である事も否めない。
そうなると、それを安定させる為の努力がどうしても必要になってくる。
早い話が、訓練である。
そんな訳で、クレス・ローベルクは今日も剣の修行に勤しんでいるのである、のだが。
「(や、やりづらい……)」
今日に限っては、調子が余り出ていない。
というのも、今日は訓練室に、一般客が多いのである。
それも、戦士などではない、所謂試合だけを見に来る様な、そんな人達もかなり混じっている。
そうなると、男は非常にやりづらい。
悪役である自分が、その戦力維持の為の努力を人に見せるのはどうしてもためらわれるのだ。
「(う、うおおお!そんな、『やっぱり試合ではああだけど、訓練となると真剣だなあ』みたいな目で俺を見るなっ!)」
別に、常日頃から鍛えてるとかじゃないから!
今日だってお偉いさんが訓練室で訓練しろって言っただけで、普段はあんまり使わないから!
そんな言葉が喉元まで出かかるが、必死に抑える。
――要するに、この男。試合ではない『普段の自分』を見られるのに照れているのであった。