2020/08/21 のログ
ご案内:「古城」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 城に入ってすぐの、エントランスホール。
長く放置されて尚、艷やかな大理石が、天窓から漏れる月の光を冷ややかに反射する。
そして、城主の部屋に続く二階に続く大きな階段――その階段を塞ぐように、太った男が一人、立っている。

「さてさて……そろそろ、この場所に辿り着いても良い頃だと思うのだが」

手元の懐中時計を確認して、そう独りごちる。
この城に来る前、王族の血に連なる娘を一人、誘拐している。
わざと目立つように、空を飛んで、娘の叫び声を周囲に聞かせながら、である。
おまけに、この場所を暗示するような置き手紙を残して、『返して欲しければ我と戦い、勝利せよ』とまで書き残したのだ。
何故、そんな物語の魔王の様な事をしたのか。その理由は単純。
単に、面白そうだったから――そして、あわよくば『美しき心を持つ女』を炙り出せるからである。

「(まあ、それが女であるとは限らんし、もっと言えば軍勢を差し向けられる可能性もあるが……人間の軍勢程度なら、容易にあしらえる。有望なのを何人か奴隷にして配下に与えれば、無駄にはなるまい)」

等と考えつつ、『姫君を救う勇者』の到来を待つ男。
ちなみに、誘拐した娘の方は、今の所"丁重"に扱っている。
最もそれは、この魔王なりの"丁重"ではあるが――

ご案内:「古城」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > 長い月日を経ても輝きを失せない城の壁は、それを作り上げた民と城主との信頼関係を示しているのだろう。きっと隆盛を誇った土地。今やその城壁のうちで、愉快犯が攫われた少女と共に立てこもっていると知れば、城主は嘆くに違いない。

古びてエントランスとしての機能も果たせるかどうか妖しいホールの入り口、ちょうど月の光の方向から何かがきらめいた。
それは一本の矢で、褐色肌の冒険者が内部の階段に太った男が1人居るのを確認するなり放った先手だ。

先手といっても、それは警告に近いもの。そして戦闘が始まる鬨の声でもある。矢の狙いは一応、相手の手にしている懐中時計だがそれほど正確ではない。それて、衣服の裾をかする公算が高いだろう。

「こんばんは、隣人さん。
念の為聞いておきたいけど、こんな手紙を残して女の子をさらったのは隣人さんで間違いない……?」

矢を片手にしたままホールの中へ。姿を見せる小さな人影。
もとより犯人の居場所は十分ほのめかされていた。
確信はしていても、改めて相手が残した置き手紙を取り出し、見せて確かめる。

「攫った、キルギス家の女の子は無事?どこに居る?」

相手との距離は20m程度。その位置にまで歩きながら、再び言葉を続け。

ご案内:「古城」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「古城」にタピオカさんが現れました。
ロブーム > 服の裾が、飛んできた矢に破かれ一部が散る。
だが、男は気にせず、ゆっくりと懐中電灯の蓋を閉じ、今宵の勇者と相対する。
予想よりも随分と幼い――少女と言っていい年齢の女。
だが、そこで面食らいも、蔑みもせず、鷹揚に彼女の問いに答える。

「こんばんは、と返しておこうか。勇敢なる少女よ。
彼女は、この奥、二階の部屋に捕らえているよ。
ああ、心配しなくても、"そこまで"乱暴な扱いはしていない」

そこまでとは、どこまでなのか。それは敢えて明言しない。
下手に悲劇的な答えを返すよりも、ある意味では相手の焦りを生むと解っているからだ。
焦りは、行動を雑にする――撤退の判断を鈍らせる。
男は、この少女を逃すつもりはなかった。

男は、かつん、かつんと足音を立てて、少女に近づいていく。
一歩、二歩――三歩と。そして、四歩目をかつん!と強く打ち鳴らして、

「最も、君自身に対しては、その限りではないがね」

次の瞬間、タピオカの背後と、それからエントランスホールの外に続く全ての扉の前を塞ぐように、毒々しい紫色の触手が生えた。
触手は、うねうねと蠢いている――触ればどうなるかは解らないが、少なくともタピオカにとって幸せな事は起こるまい。
つまり、タピオカは今この瞬間、閉じ込められた、のだ。

タピオカ > 「そっか。……生命は無事みたいだね」

人質に関する答えを聞いた時に、非常に曖昧な表現である事が気がかりではあった。小さく息を吐いた。そこまで、乱暴、と続けばひとまずは生きている証拠に値するとは思う。
同時にそれがどんな手ひどい意味を持つか、時間が立てば人質が危ういかを暗示しているようで矢を持つ手に汗が滲む思いがする。

「誘拐犯さんにはキルギス家からの依頼で指名手配がとられてるよ。お金持ちを怒らせたから、特別に冒険者ギルドのギルド員にも衛視と同じ権利が与えられたんだ。今の僕には逮捕権がある。……誘拐及び監禁の罪で、あなたを逮捕する」

一歩ずつ近づいていく気配に気圧されないために、意識してお腹の下から声をあげる。相手が3歩歩き終える頃、矢の先につけられた火薬を弓の胴にこすりつけて点火。火の矢と変える。それを自分の右方向、エントランスホールの側面にある開いたままの扉へ向けて矢を射る。攻撃のためではない。誘拐犯と人質の居場所を捜索中の味方に知らせる合図だ。同時に弓を捨て、曲刀で戦う。そんな思惑であったけれど――。

「……な、に、これ……!?」

びっしり生えた紫色の触手に火の矢は阻まれた。
増援は呼べず、それどころかここから脱出できるかどうかも怪しい状況。

「僕を……甘くみないで!」

退路が絶たれたとしても、おそらく親玉である相手を倒せば触手は消え去るはずだ。
気を奮い立たせると、自分は相手が攫ったような弱い雌じゃない事を証明すべく。大きく踏み出した脚で前に飛び、一瞬で距離を詰める。その丸い胴の中央から分断してしまおうと横薙ぎに得物を振るった。しかし、その攻撃には人質の状況がわからない事と触手に囲まれた事での焦りが滲み、踏み込みは甘めだ。

ロブーム > 逮捕権がどうとか、そういうのは人間の都合故興味はない。
だが、その言葉の内容はともかく、その声の張り方は明らかに勇気を奮い立たせる為のものだった。
そして、その勇気は、合図の矢が不発に終わっても尚、消えてはいない。
状況だけ見れば無謀の一語だ。こちらは、悪魔にして魔王ロブーム。対するあちらは、あくまでも人間でしか無い。
だが、その心は、

「中々美しいではないか」

のんびりとひとりごちる男。
だが、一瞬で距離を詰めた筈の、その場所に既に男は居ない。
既に、タピオカの背後に回っている――それも、彼女を背後から抱きしめる様な体勢で。
何時、とかどうやって、とか、そういうものを全て省略したかの様な唐突さである。

「さて、と。勇敢な君の相手をもっとしていたかったのだが……多少、配下にせっつかれていてね。彼らに褒美をくれてやらねばならんのだよ」

男は、タピオカをまるで猫を持ち上げるように、首根っこを持ち上げた。
そして、その先には何時の間にか、柱の様な細長いものが立っていた。
否、それは厳密には柱ではなく――触手がより集まり、一つになったものである。

「悪いが、手早く決めさせてもらうよ」

言うやいなや、タピオカをその柱に思い切り投げる。
当然、触手の柱にぶつかれば、その四肢はあっという間に拘束され、慰み者になる未来が確定する。

タピオカ > 一族の掟に従い、15の成人を迎えて街へ出て、そして冒険者になる前。幼い頃から剣は握っている。遊牧民族の出自では皆、まず立って歩けるようになってから最初に与えられるのは武器だ。そうすることで遊牧生活で遭遇する魔物を、家族総出で何世代にも渡って退けてきた。剣の腕には自信がある。1対1の状況下で負ける事は無い――はずだったが。

「っ!?ひっ、……ゃ、……ぁ……!」

魔王には移動という手順も必要が無いというのか。
脚を動かす体重移動の気配も無い、脚さばきもない、靴音もない。そんな一瞬で自分の背後をつかれて目を丸める。
抱きしめられて、武人に似つかわしくない声を漏らして。
その身体は細いが、雌相応の柔さが魔王の手に伝う。

「う、ぅぅっ……っ……!何のまじないを使った、卑怯者……!
――ま、……待って、……あんな気持ち悪い柱に、僕を、まさか、ぁ、あっ、……ぅわああああああっ!
やめろぉっ、離せっ……!離してっっ……!」

無力なペットのように持ち上げられ、背後に手をのばして振りほどこうとあがき。
相手の視線が相手の手元と共に向かう先にある、何とも不気味な触手柱を見上げて青ざめる表情。
細かくうねる、水生動物思わせる蠢きへの嫌悪に震えるも。
抵抗する余地もなく触手の肉牢獄に囚われて絶望に喘ぐ。
這い回る肉の手の感触に取り囲まれながら手足に力を込め、無駄にあがく。揺れる巻きスカートの奥の慎みを守ろうと内股に膝を動かすが、触手にこじあけられたらひとたまりもなく。

ロブーム > 魔王が行ったのは、実は種さえわかれば簡単な事。
単純に、自分をタピオカの背後に再召喚しただけ。
だが、無詠唱で、しかも他の人間と密接する様な形で行うなど、通常の人間には不可能である。
これは、タピオカが弱いということではない。もっと単純な、人間と魔王の間にある格差でしかないのだ。
そして。彼女はそれを、この直後に知ることになる。

「さて。それでは、配下の相手をしてもらおうか――なあに、ほんの三体程だ。多少異形が混じってはいるがね」

先程と同じく、何の前触れもなく、五体の魔物が、タピオカの周囲を取り囲む。
一体は、触手の塊。
一体は、両腕が羽の形になっている、女。ハーピーと呼ばれる種族だ。
そして、もう一体は――狼にも似た、大型犬。

「さて、それでは任せるが、くれぐれも丁重に扱い給えよ」

と言った直後、まずは大型犬が彼女の股座に飛びかかり、スカートの奥を舐めしゃぶる。
同時、触手の方も出遅れたとばかりに、彼女の胸に吸い付くような、円筒型の触手を伸ばす――彼女の乳首を吸い上げるために。
残る一体、羽の生えた女は、今は序の口とばかりににやにやとタピオカを見ているだけだが。

陵辱が、始まる。

タピオカ > 「誰、がっ……!誘拐犯の遊び相手になんか……っ……!
身動きを……とれなくしたから、って……、はぁっ、はぁ……っ……!いい気になるなっ……!」

魔王の生む触手だ、きっと筋力として数えたら人間を遥かにしのぐ腕力がその一本一本に備わっているのだろう。
それを身を持って知りながらも、手足に無理やり力をこめ。袖先の二の腕を張り詰めさせながらわずかでも四肢の可動域を作ろうと悪あがきをする。3体の異形と、実質無抵抗で対峙しても、眼光鋭く眦釣り上げ。

「ぅ、……ぐ……、うぅっ……!
ひぁ!……あ、ぅ、……ぁ、……ァあぁぁ……!
く……、ふ、……うぅううっ……!はっ、……はっっ……ぁ……ぁああぁ……!」

睨み続ける目元が、怯えをなした。
犬と分類できるかもあやうい、もしかしたら自分よりも大きいかもしれない。異形の犬に巻きスカートの奥の慎みを舐められてぎゅっと瞳を瞑る。その内股はうっすら雌の甘い汗で湿っており、ぴっちりと未成熟な縦筋を淡いブルーの紐ショーツで覆われて。舐めるたび、否応がなしに柔らかくひしゃげ。やがて唾液にまみれ薄桃色の恥丘が透けていく。
声をあげるものかと食いしばる歯も、開いて苦しげな息漏らす。弱い乳首へ、まだ出ない母乳を啜り上げられる感覚がつきぬけて熱い息を零し。触手張り付く浅い胸が、ひっきりなしに上下させられる。

ロブーム > 大型犬の舌技は、とても犬とは思えぬ程に豊かなもの。
勢いよく舐めしゃぶるだけではなく、時にじっとりと舐め、緩急を付けて翻弄してくる。
そして、その快楽の上から、更に胸の快楽。
どうやら、母乳が出ないことがご不満であるらしく、吸い付きが徐々に強くなり、更に円筒の内にチクチクとした硬い毛の様なものが生えて、チクチクとした、鋭い感覚を織り交ぜていく。
その責めの中、ロブームが感心した様に言う。

「ほほう、良く耐えているな。我慢強い子だ。
絶頂までとは行かずとも、この時点で快楽に溺れる者も居るのだが……これは楽しめそうだ」

そんな事を言いつつ、男は先程から責めに参加していないハーピーに目で合図する。
ハーピーは、タピオカの背後――つまり、柱の後ろへと消える。
それを横目に見つつ、男は陰湿な笑みを見せ、

「それでは、趣向を変えてみようか。
彼の方も、先程から餌が全く手に入らずに不満なようだからね」

そう云うや否や、触手の塊から更に一本、太い触手がタピオカの喉元を犯す。
だが、その目的は快楽ではなく、その先端から分泌される媚毒と、そして――利尿剤の方。
発情と尿意。少女の身体を、二つの異質な感覚が責めさいなむ事になる。
犬と触手による責めは、何時の間にか緩慢になっていた――まるで、絶頂や尿意を我慢させ、その様を愉しむかのように。