2020/07/25 のログ
ご案内:「龍王山・最奥部」にソラムさんが現れました。
■ソラム > [グルルゥォォォォォォ!]
広間のような円形型の場所で銀色の龍が咆哮し、辺りの地面が揺れる。
広間の隅にはこれまで訪れてきた冒険者の遺品が散乱している。
ダンジョンと話題になってからここを訪れる冒険者が増えてきたが、手加減しつつ安全に、そして平和的に帰してきた彼女だったが、たまに冒険者を叩き潰したりした時があった。
今度来る奴には配慮しようと思いつつ、新たな来訪者を待ち構える。
ご案内:「龍王山・最奥部」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 「………まずった…」
咆哮が聞こえる。
コレはまずい。よろしくない。
噂では龍の住処だとかなんだとか聞いていたが、正直眉唾ものだと思っていた。
割と帰ってきたものも多いし、今回の依頼…冒険者の遺品回収も
おそらく他のなんかの要因で死んでしまったりしたのだと考えていた。
そもそもドラゴンなどというものが近隣に住んでいたら王都の連中が黙っているわけないのだ。
だが、山の奥まったところにそれはいた。銀鱗の巨体…まさしく伝説に謳われるドラゴンの姿。
そのドラゴンの鎮座する広間の入口あたりでひっそりと身を隠す。
遺品は広間の中…見つからずにそれだけ回収は不可能…
「……(これは…逃げ帰ることも考えねぇとな…」
■ソラム > [.....誰もいなさそう、だな?]
キョロキョロと首を回し辺りを見ると、
「...よいしょっと」
龍の姿から少女の姿へと変貌する。
「.....あ!?服何処やったっけ」
引き締まった自身の裸体を見て焦り始め、恥ずかしくはないのか、裸のままいそいそと服を探し始める。
■ブレイド > 下手に動けば見つかる。部屋の中の龍の様子を見てすきを突いて…
……いない?
中を覗いてみれば、先程まで確認できた龍の姿がなくなっている
代わりに裸の少女?なんだ?どういうことだ?
「な、なんだかしらんが…」
ともかくチャンスだ。
広間の中に駆け込む。
あの少女の幻術か何かだったのか?それともあの少女もたまたま子にいただけ?
とにかく…
「おい、あんた」
声をかけてみることにした。
■ソラム > 「.....ん?」
声を掛けられ、後ろを向く。
龍から少女になったのは誰もいなかったという判断だったが、誤算をしてしまった。
それに気づいた瞬間、
「あ//ちょっ、これは!ですね!?」
顔が徐々に赤くなり、ブレイドへの必死の弁明が始まり、ぺたんと裸のまま座り込んでしまう。
■ブレイド > 「あんた、さっきまでここにドラゴンが…」
などと聞こうとしたのだが、少女は真っ赤に頬を染め
慌ただしくも声を上げ、ついにはへたり込んでしまった。
どういうことなんだ…?むしろ理解が追いつかない。
「あー……ぇー……」
言葉に詰まる。どうしよう。気まずい。
とりあえず裸の少女に少し歩み寄ると、自身のフード付きの外套を投げ渡す。
■ソラム > 「あー.....服、あるんですよ....探してて」
そう言いながら外套を受け取ったが、
「大丈夫」
そう言って外套を投げ返す。
立ち上がって近くに転がっていた蒼いコートと黒のコンバットスーツ一式を持ってきて、その場で着始める。
■ブレイド > 投げ返された外套。
とりあえず受け取って…
いや、なんで服があるのに裸だったのか…
むしろこんなところで裸で何をやっていたのか。
大丈夫とは言うものの目の前で着替え見ててもいいのだろうか。
疑問は尽きない。
尽きないがとりあえずは…
「…えーと、いいか?ここにさっきまでドラゴンがいたはずなんだが…
あんた裸で何やってんだ…?」
■ソラム > 「えっと.....」
馬鹿正直に私が龍でーす、だなんて自白できるだろうか。答えは否。隠すことを決め、
「居たような居なかったような....見たんですか?」
この人物がもしドラゴンを見たと答えれば、正直に白状しよう、そう思ったが、はてさて男の反応は....。
■ブレイド > 少女の言葉は曖昧なもの。
あの巨体を居なかったような…というには少し無理がある気がする。
そもそも少女の答えでは質問の半分でしかない。
むしろ、見たんですかなどと言っているが、思いっきり咆哮が響いていた。
この少女がいることのほうが見間違えだと言われたほうが納得できる。
「………あんたが、なんかやったのか?」
その視線は猜疑の色を帯びていた。
■ソラム > この反応....咆哮を聞かれてしまったようだ。
そんなことを思いながらも、
「なんか...ねぇ」
顔の視線を逸らすが、今まで隠していた銀鱗に覆われた尻尾がチラリと出てしまう。それは明らかにあのドラゴンのものと酷似している。
■ブレイド > 言葉を濁し、視線をそらす…
あからさまにあやしい。
何らかの関係者であることは違いないだろうおそらく…
「……ん?」
なんか見えた。
ちらりと、少女の背後、視界の端…尻尾?
まさかとは思うが…
「あんたか、さっきのドラゴン」
■ソラム > 「しくったぁ....」
正体を看破され、頭を抱える。
この後どんなことが待っているかはさておき、この男には何とか帰ってもらわないトナー等と現実逃避し始める。
その姿はさながら何かを落としてしまった少女そのものだった。
■ブレイド > 「えぇぇ……」
しくったぁ…ではないが。
まるで財布を落としたかのようなリアクション取られてもこっちが困るのだ。
しかし話が通じる相手だというのなら話は早い。
「えー、あんたがドラゴンってことでいいんだな?
そういうていで話すが、オレは遺品を取りに来ただけだ。
もってかえってもいいか?」
■ソラム > 「あ、遺品の話?」
遺品なら....と言いながらキョロキョロと見て、
「あそこに貯めてるはずだけど..」
そう言って金属の山を指さしそう言う。
■ブレイド > 貯めているとは。
おそらくこの少女がドラゴンで間違いではなさそうだ。
少し抜けているようだが…
「…そうか。んじゃ、あのへんのもんもってくけどいいか?
別にあんたを討伐しようってわけじゃねぇから安心してくれ。
そもそもドラゴンに一人で挑むなんて無謀もいいとこだしな…」
コレで終わりというのならば、思った以上に楽な仕事になった。
棚からぼたもちと言ったところだろう。
少女の指差す方向へと歩き始めて
■ソラム > 「あ、トラップには気を付けてね」
付け足しで警告する。何故ガラクタの周辺に罠を仕掛けているのか。
前にも金目当ての盗賊がおり、自身のハンドガンを盗もうとしたため、翼脚で叩き潰した経緯がある。
その過去の教訓を生かし、罠を仕掛けたのだった。
■ブレイド > 「罠?」
なんで罠?
自分の守る部屋に罠なんて仕掛けるものだろうか。
首を傾げつつ遺品の山に歩み寄るも……
『…カチッ』
なんか踏んだ。
ご案内:「龍王山・最奥部」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「龍王山・最奥部」にソラムさんが現れました。
ご案内:「龍王山・最奥部」からソラムさんが去りました。