2020/07/10 のログ
ご案内:「娼館の廃墟」にチマキアさんが現れました。
■チマキア > 殆ど機能を失った穴だらけの天井から月明かりが差し込み、半地下を照らしている娼館の廃墟。
風化したキメラのミイラや魔力を失ってただの瓦礫になった愛玩人形、朽ちる事の無く眠るように転がっている
ホムンクルスの骸を足元に崩れた石に腰かけている男が静かに佇んでいる。
「…………」
男にとってココはすっかり気に入った場所になった。想像も出来ない程長い時間の中で生きている自分に
朽ちる人形と朽ちないホムンクルスの遺骸のあるこの廃墟は、自分が一人過ごした長い時間があるという
事実をいくらか忘れさせた。
今日も無言の男と同じく静かに何も答えない骸。さらりと乾いているが柔らかさを失わない
ホムンクルスの亡骸その髪をただ、そっと撫でて過ごしていた