2020/06/01 のログ
ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にリスさんが現れました。
リス > 王都の平民地区と富裕地区の中間にある、大きな商店―――トゥルネソル商会、その店には様々なものが売っていて見つからないものはない……とは言わないが、大体のものは手に入る。
 店頭に置いてなくても、声をかけて貰えれば探すし、取り寄せる。そんなお店。
 それに、この店はモノだけではなく、馬車による陸送、船による海運、ドラゴン急便という空輸まで兼ね備え、いつでも何処でもモノを運ぶことができる、トゥルネソル商会の強みは商品よりもむしろこの、運輸にあるといっても過言ではない。
 ほかにも、武器や防具の修繕するための、技師の照会サービスや、魔法の道具の鑑定サービス、冒険者による護衛のサービスや傭兵斡旋。
 あまり目立たないだろうサービスなどもたくさんしているし、お金を貸したり、奴隷の売買さえしている。

 そんな、お店は今日も元気に営業をしております。
 様々なミレーの店員たちが、お店の掃除をしたり、道具を並べたり、お困りのお客様の案内をしていたり。
 騒がしい店内を店長の少女、リス・トゥルネソルは、店員に指示を出したり、在庫のチェックをしたり、と動いている。
 今は、少し落ち着いたので、1階の事務室に戻り、売り上げなどを数える。
 入り口から見える場所にある事務室、何かあれば店員を通じてすぐ呼ぶこともできる、扉をノックすれば店長は出てくる。
 とても気安い場所として、設定しているから。何かあればすぐ、来るだろう。
 それに、誰かが入れば、事務室の窓からお店の入り口は見えるので、すぐに気が付くこともできる。

ご案内:「トゥルネソル商会 王都・マグメール店」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「......此処に、あるかな」
そう言って中に入ってきたのは少し小柄な少女。
背中には自身よりも大きいバスターソードを背負い、腰には純白の棒のようなものが吊るされている。

リス > 『いらっしゃいませ!!』

 新たなお客様、そのご入店に反応して、受付のミレー族の少女が声をかける。イヌ科のミレー族で、そういうときの反応はすごくいい子だ。
 少女は聞こえてきた声に、視線を向ける、店員の様子は―――受付の女の子も、接客中ではあるが、来店したときの挨拶はしっかりしてくれたらしい。
 これは、大事なことだ、新しいお客様が来たことを他の人に知らせるための挨拶でもあるのだから。
 店内、きょろり、と見まわしても、偶然か、必然だろうか、ミレーの店員たちはそれぞれお客様の対応をしているようだ。
 今、手を開けられるのは少女――リスしかいないようで。
 ならば、と少女は事務室の扉を開いて、パタパタと小走りに駆け寄ることにする。

「いらっしゃいませ、お客様。
 トゥルネソル商会へようこそいおいでくださいました、何か、お困りですか?
 店内は広いですから、不慣れであれば私、リスが、ご案内いたしますわ。」

 にこやかな笑みを浮かべて、バスターソードを背負う少女を見やる。
 年齢などは関係は無いだろう、冒険者は実力があれば誰だってなれる、彼女の事は冒険者だという認識をした。
 あと―――種族は違えども、同種だ、と。竜に連なる存在だという事も理解した。
 彼女の探し物が何であれ、全力でお手伝いいたしましょう、と気合を背中にめらっと燃やす。

ソラム > 「えっと......砥石と火薬...液体のかな。それ探してるんだけど...なかなか見つかなくて、此処ならあるかなって思ったの」
来店した理由をツラツラとそう言うと広いと呟く。

リス > 「ありがとうございます、はい、ご用意はございますわ。
 ただ、お求めのですが、物によって、幾つかのご用意はありますので。
 砥石の用途、液状化薬、それぞれの用途のご説明をいただければ。」

 端的な言葉、必要最低限の事を話す彼女はおそらく、そういったタイプなのだろう、必要最低限最小限での行動が身に染みていると。
 ドワーフさんに多いタイプかしら、と考える。あの人たちも仕事の最中などは、それに集中しすぎて端的になることが多いので。
 それは兎も角、と少女は自分よりも小さな彼女に手を伸ばして見せる。

「まずは、売り場に案内いたしますわ。
 砥石は……そちらの武器の補修用であれば。」

 三階に連れていくのが正しいだろう、武器に使う砥石と、包丁とをぐ砥石、それぞれ用途が違うので質もまた、変わってくるのだ。
 あと、携行のしやすさという点もあり、別物といって良いものに仕上がる。
 そして、銃は、以前にも取り扱い―――銃弾だがはしている、彼女の装備を見れば、それ用の火薬ではないかという推測もできる。
 だから、彼女の手を引いて、三階へと。

「しかし、お客様。
 とても素晴らしい武器をお持ちですね?」

 バスターソード、それは叩き切るという、力任せの剣ともいえる武装、彼女が自分の考える存在であれば。
 適していると言えるだろう、筋力的に考えれば、少し軽めかもしれないという思考さえ。
 彼女がその話に、付き合ってくれるかどうか、と。

ソラム > 「.....これは少し重めのバスターソードなんだよ」
三階に向かっている途中に苦笑しながらそう言うと改めてと言う顔をする。
「砥石はエストックとバスターソードを研ぐためので、液体火薬は弾丸の弾に使う」
砥石と火薬の用途を店長の少女にそう伝える。

リス > 「あら、そうなのですか。でも、重さは攻撃力にも直結しますし。少し程度であれば。」

 振り回して使うにはむしろ良いのだろう、少女は考えて首を傾いで見せる。彼女がそれを携帯しているというのが一番の理由で。
 店内は何処もレンガ造りのしっかりしている店であり、要所要所には、警備員らしき傭兵もいる。
 それに交じって、少女ならわかるだろう、竜が人に化けて店員をしてさえいる、一匹や二匹ではないレベルで。此処で盗みを働こうものなら………。
 それを思わせないぐらいに、少女の手は柔らかくて。温めるように彼女の手を握る。

「エストックににバスターソード……その両方の武器の素材は何でしょう?素材によってお勧めできるのが変わりますわ。
 弾丸用の液体化薬、ですね。畏まりました。
 通常弾用のものであれば、ご用意できます。」

 用途を伝えられて、ありがとうございます、と微笑みを浮かべ、首を傾いだ。
 彼女を案内するために進む階段、三階に到着する。
 三階は武器や防具などが所狭しと並んでいるフロアで、その入り口付近には、風の魔力の纏った鎧や杖、剣や槍が立てかけられている。
 その奥にある武器はどれも品質はいいが、どれも、量産品であることが判るだろう。
 本格的なものは、一階でオーダーメイドしてもらうシステムでもある。

「まずは、と。」

 軽く手を振って店員を呼び。
 彼女の銃に使うための液体火薬を持ってくるように指示をする。
 そして、あ。と小さくつぶやいた。

「ええと、火薬はどのぐらい必要でしょう?」

 弾丸にして、何発分必要なのかを聞き忘れました、と舌をちろ、と出して見せた。

ソラム > 「えーっと......確かエストックは何かの牙を溶かした液体と金属を合わせた物で、バスターソードが純粋な金属で出来てる」
そう説明すると三階へ到着する。ここもまた広いなと呟いていると弾薬の数を聞かれ、
「弾薬は6発分の火薬をお願いできます?」
数を告げる。

リス > 「ええと。金属は何の金属、でしょうか?例えば、アダマンタイトとか、ミスリル銀、とか、ダマスカス鋼、玉鋼、鋼鉄、金銀銅……それぞれありますし、その金属に沿った砥石が必要になるのですわ。
 武器を手入れするには、正しい砥石を使った方が長く持ちますの。」

 なんとも。名称不明が出てきてしまった、何かが判ればこれですわ、と差し出せるものだが、そうでない場合は、ちゃんとしたものが出せない。
 現物があればそれを見て鑑定することもできようが、いま彼女はそれを持っていない模様。
 背負っているバスターソード用の砥石ぐらいしか用意が出来そうにない、困りました、と少女は眉根を下げる、が別に投げ出すつもりはない。
 もう少し、もう少し、お話を聞いてみよう。

「畏まりました、6発分の液体火薬ですね。用意させていただきます。ご存じとは思いますが、液体火薬はとても危険なものです。
 取り扱いにはご注意お願いしますわね。」

 前に液体火薬を買って振り回して一帯を爆破させた愚か者もいる。
 ここはそれで壊れるようなやわなものや人はないが―――一応説明はしておくべきなのでしておこう。
 そして、奥のほう、売り場のカウンターの近くにソファーが置いてあり、其処に案内する。

「お待ちの間、ここにお座りくださいましな。
 バスターソードの方を、見させていただいても?」

 一応、バスターソード、現物がある方は、ちゃんとした砥石を渡すために、見せてもらえませんか、と問いかけた

ソラム > 「んー.....確かロジウム....だったかな」
思い出したと思いながらもそう言う。店長の少女からの液体火薬の取り扱いを聞いてコクリと頷くと売り場のカウンターの近くのソファーへ案内され、バスターソードを見せてくれないかと聞かれると。
「大丈夫だけど.....持てる?」
普通の人には持てないと言うことを忘れていたのかそう聞く。

リス > 「白銀ですね、判りました。それであれば。
 少しお時間をいただきますね。」

 それ用の砥石を用意することは問題はない、白銀にも幾つか種類があるから、彼女のように曖昧ではなく言ってもらえると、用意しやすい。
 ああ、よかった、と、素材を聞いて息を吐き出し、店員に専用の砥石の準備をするように伝える。
 店頭にはないが、倉庫の在庫の中に幾つかまだある、珍しい種類の金属だからさすがに、表にはなかったのだ。
 とはいえ、この店の倉庫なので、裏手にあるから、さほど待たせることは無いだろう。
 そんな話をしている間に、店員は、液体火薬を持ってくる。しっかりと封をした透明な器の中に6発分の液体火薬が入っている。
 それを、慎重に器を包むようにタオルを巻いて、箱に入れることにした。

「はい、見た目よりは力がありますわ。」

 彼女と同じく竜に連なるものだ、500キロ程度のものであれば平然と持てるし、まだまだそれ以上も問題はない。
 そんなに重いものであるならば、と候補はいくつか絞られてくる。
 大丈夫ですよ、と言いながら、両手を差し出して、その件を預けてもらおうと。