2020/04/28 のログ
ご案内:「設定自由部屋」にラヲさんが現れました。
■ラヲ > 行きつけの誰もいない阿片窟。最近は帝国内の大物も金を落としてくる事があるのか
設備が急に広くなった気がする。春先の夜に窓も無い個室でタバコをふかしている女が
上質な絨毯の敷かれた床に寝て、クッションを背にくつろいでいた。
最近はイイ女も出来て、そのきっかけになった阿片窟にお礼とばかりにこうして入り浸っているのだった。
「………生きているのがメッチャ楽しい、もうすげぇ生きてるけど」
扇情的な普段着に豊満な肉体、いやらしい喘ぎ声。そんなイイ関係になった女との関りを思い出しながら
思わず上がった口角のまま紫煙を天井に上らせていた。
■ラヲ > 「でもいねぇんだなーーーーー今……すげぇ逢いたい」
勢いよく息を噴出し、大きな紫煙の塊が天井に上って揺れているのを見ると、愛する彼女を思い出す。
煙草を操る妖仙。可愛い彼女、良い女達
今とても不信感を煽るだろう表情のまま、その時の情事を思い出し楽しんでいた。
逆に言えば、今こうして誰もいなければ…せめてそれを思い出して楽しんでいるのみであった。
「そして相変わらずアタシの所には誰も来やしねー。デブのオッサンかバケモノがうろついてるだけ」
「可愛いお嬢さんとかはやっぱ家で大人しくしてるもんなのかね、まぁそれがいいんだろうけども」
■ラヲ > そのまま誰もいない阿片窟でタバコをふかして過ごしていた
ご案内:「設定自由部屋」からラヲさんが去りました。
ご案内:「平民地区/公園」にスバルさんが現れました。
■スバル > 平民地区片隅にある、少し広めの公園のベンチに、少年は一人腰を掛けている。
その少年の背格好は、この国では一般的な服装だが、同じ歳の平均的な子供よりも一回り小さく華奢なイメージを思わせる、髪の毛は伸ばされていてそれが前半分を隠しているので、少年の目はうかがえなくなっている。どこかおどおどしている様子なのは、何かにおびえているのか、若しくはそういう性格なのか。
そんな、少年であった。
そんな少年は、普段の訓練を終わらせて、帰りがけにふらりと寄った公園のベンチを見た時に、少年は少しの疲労を感じて、バックパックをベンチの脇に置く―――その中には、大事な籠手や、タオルや飲み物が入っている、弁当は食べ終わっているので空箱が中に入っている程度だ。
とは言え、雑に扱わないのは、少年の性格から、だろう、静かに置いて、ふぅ、とため息をつく。
少年は、見た目の通りに非力であり、戦闘などできよう物でもないのだ、それでも訓練しているのは―――少年のプライドと言うか、男の子としての責任感だろうか。
疲労が抜けるまでの間、思考に耽る事にしたのか、視線を夜空に向けるのだ。
「大変なことになっているね。」
最近は城塞都市アスピダと言う所だったか、其処で大きな暴動が起きているようで。
父親と、妹がそこに向かって居る事が判っている、母親は判らない、姉は―――興味は無いだろうな、と思う。
父親は、死のうが何しようが構わないけれど、妹は、心配になる。
自分よりもはるかに強く、騎士団の副団長という地位に居るらしい妹、それでも、妹なのだ、兄として、心配するぐらいは良いだろう。
力が欲しいと思う事は、良くある。母や、姉や、妹を守りたい、そういう力。
でも、この身は、呪われているかのように、弱い。
訓練しても、訓練しても、筋力が付くためしがないのだ。とはいえ、最初よりは、改善されている―――はず。
悲しくなるなぁ、と一度溜息