2020/04/12 のログ
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──はーいお疲れチャン。また来てくれたまへ」
そんな中の一室から、満足げに出ていく宿泊客を笑顔で見送る、スタッフ用の作務衣姿の金髪の男が一人。
今日も今日とて知り合いからの依頼で、臨時のマッサージ師として仕事に精を出しているのだった。
「ふぃー……こういう普通のマッサージも悪くはないのだが、そろそろ一発エロマッサージでもしたいところであるなぁ」
個室内に戻り、施術用のベッド脇の椅子に腰掛けながらそんな詮無い独り言を漏らす。
今日は現状、立て続けに男の『標的』にならない客の来訪が続いたため、男はごく普通のマッサージ師として
仕事をこなすばかりであった。
男としてはそれもそれでやりがいを感じなくはないのだが、やはり役得の一つぐらいは欲しいところであった。
「まああそれも時の運というヤツなのだが……──おっとと一息つく暇もなさそうだったな」
ボヤキを続けようとしたところで、閉じたばかりのカーテンが開く。
さて、やってきたのは男の『標的』になりうる客か、それとも……。
■エレイ > そして男は客を招き入れ、カーテンは再び閉じられ……その向こうでの出来事は当人たちのみの知る所で──
ご案内:「九頭竜の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。
ご案内:「平民地区/冒険者ギルド」にルインさんが現れました。
■ルイン > まだ日が開けたばかりの頃の平民地区の一角にある冒険者ギルド。
朝一から仕事を求める冒険者に混じり、依頼掲示板ではなく受付にと向かう人影。
そこで係員に声をかければ大きめの袋を手渡して。
「依頼を受けていた薬草です。確認お願いしますね」
そう言えば相手も手慣れたもの、確認するといい奥へと引っ込み。
それをただ待つのも勿体なく…待つ間に次の仕事を探そうと掲示板の前に移動して。
ご案内:「平民地区/冒険者ギルド」にリムリアさんが現れました。
■リムリア > 受付の奥から、ややお疲れモードの少女が顔を出す。
昨夜は宴のお手伝いに駆り出されていたので、片付けなどを含めると深夜までのお仕事だったのだ。
「ん……あー、あー……もう大丈夫、かな?」
小さな欠伸を漏らしてから、発声練習。
普段どおりの語尾にホッと一息つく。
怪しい糖蜜のせいで、変な言葉遣いになっていたのは封印事項。
自棄になって猫耳まで付けてみたけれど、他の誰かに見られなかったか心配で。
「あ、ルインさん、おはようございます。
依頼なら、まだ張り出してないのがこっちにありますよ。」
掲示板の前に見知った顔を見つけると、小さく手招きして―――
ご案内:「平民地区/冒険者ギルド」からリムリアさんが去りました。
■ルイン > 何かいい仕事があればなと思い眺めていれば呼ぶ声。
誰かなと思うも知った声なので直ぐに笑顔で振り返り。
「おはよう、リムリア。
え、いいんですか?では…」
出ていない仕事がある、それを聞けばどんなのだろうと吸い寄せられるように呼ばれて行って……。
ご案内:「平民地区/冒険者ギルド」からルインさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋」にテアンさんが現れました。
■テアン > 「ん……。」
一人がけのソファの上で少年が小さな声を漏らす。
どこかぼんやりと、微睡んでいるような様子。
実に無防備な姿を晒しているが、それは居眠りなのか、はたまた誰かの薬や魔術でそのようにされているのか。
それはどこかの一室。
宿の一室かもしれないし、どこかの邸宅の部屋かもしれない。
はたまた結界などで切り離された空間かもしれない。
ともかく、その場所で少年は一人ぼんやりと過ごしている。
その一室に誰かがやってくることがあれば―――。
ご案内:「設定自由部屋」からテアンさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋」にゼロさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋」からゼロさんが去りました。
ご案内:「平民地区」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 平民地区の一角に、白銀の鎧に身を包んだ兵士が一人立っていた。それは金属が擦れる音を響かせながら、平民地区を進んでいるのだ。
その鎧姿の存在は、左腕に一つ古い腕章を付けていた、古いと言っても、そんな時間が経っているわけでは無いものだ、第七師団と刺繍された腕章は、現在の将軍のものでは無く、一つ前の戦死した将軍の頃の物という意味である。
王国軍、第七師団……兵士、それが少年の肩書と言う程のものでは無いが、彼を表現するのにちょうどいい言葉なのだろう。
その兵士の格好は白銀の全身鎧に、背中にはバックパックに、鉄の槍、腰の辺りには一対の大ぶりの短剣という。
髪の毛はシェンヤンを思い起こさせるような漆黒の髪の毛で、その顔は―――仮面に隠されている、首元も紅いスカーフを身に付けていて、肌の露出が殆ど無い存在であった。
警邏をしているというには少年の動きは規則が無く。
珍しい事に、少年は本日休暇、なのである。
しかし、特に趣味と言う程の趣味の無い少年は、休暇の過ごし方が上手ではなくて、只々、町の中を徘徊するという行為で時間を潰しているのだった。
■ゼロ > 普段から仕事ばかり―――任務ばかりしていた少年は、元々は戦争の為の駒として造られた――作り替えられた存在であり、一部の友人の力添えもあるが、まだまだ常識と言う物に疎い所があるのだ。
その尤も足ることが、趣味が無く、家にだれもいないから、と平民地区、家の近くを徘徊すると言う物だ、正直全身鎧で仮面の存在が徘徊していれば怖いものがあるだろう。夜の夜中、暗い中であればなおさら。
少年自身はそれを意に介することもなく、只々、歩き回る、理由としては街並みや人の生活も見ていて面白いのだ。
だからなのかもしれない、少年はただただ、平民地区を歩くのは。
―――そうしていても、腹は減るもので。どこかで何かを食べるのも良いだろうか、と考える。
兵士をしていて、趣味が無い故かそれなりに金はある、基本的には家に居れて家族の自由にさせているが、自分が食事をする分くらいは持ち歩く。
何処かの酒場で、肉でも食べようか、などと言う思考もまた、生まれるのだ。
そう考えていたら、腹が、ぐぅ、となるので、本気でどこかで食べようと、少年は足の歩みを変えることにした。
■ゼロ > さて、何処にするべきかと、少年の足は動く、このような状態でも少年の足は―――驚く事に正確無比と言って良いだろう、時計が秒針を刻むように、一定のリズムで足を進める。
それは、そういう風に訓練を受けてきたから、そして、そういう風に動くように訓練をしたからに他ならない。もう一つの歩法を忘れぬように。
進んで行けばそのうち、平民地区でも区域が変わって来る、料理店が並び立つような区域であり、様々な酒場や食堂がひしめき合う一角。
食事処と言えばいいのだろう、肉、魚、野菜、酒……高級店であれば甘味さえあるような一角だ。
とは言え、富裕地区のそれに敵うわけでは無かろう、少年は、何処にするか、と視線を巡らせる、と言っても仮面で表情や視線は解らぬだろう。ぐるり、と仮面を被った頭が、色々な店を眺めているのだという事位。
「――――」
暫しの逡巡の後に、少年は一つの店を決めた模様。
そして、その店に入っていくのだった―――
ご案内:「平民地区」からゼロさんが去りました。