2020/04/07 のログ
リサ・エルバ > 実際には絶頂状態になれているだけなのだがそこまでいちいち訂正するような無粋なことはせず。
相手に抑え込まれて激しく中を蹂躙されれば接合部からは卑猥な水音を響かせ。

「は、い……い、一杯私の中にぶちまけて、孕ませてください!
 っくぁぁぁぁ!」

子宮口に亀頭が密着したかと思えば勢いよく中に出され熱い精液の存在を感じながら今日で一番の絶頂を迎え。
相手の腕の中でビクビク痙攣を繰り返しながら、排卵された自分の卵か
相手の一物に蹂躙されるのを感じ取り。

「っあ……は、凄い、です。 
 お腹の中に、一杯出てるのがわかり、ます。
 
 あ、は……これは絶対に出来ちゃいましたね」

ジェイク > 無責任に女の膣内に精液をぶち撒け、孕ませる勢いで子宮を白く染め上げる。
胎内で打ち震える肉棒は一度で飽き足らず、二度、三度と震える度に膣内を満たしていき。

「リサのおまんこ、すっげぇ気持ち良かったから、俺も滅茶苦茶出たわ。
 なぁ、……こんなに都合のいい精液コキ捨て穴、独り占めしたら罰が当たるよな?」

膣内射精を受けて、余韻に浸る女を前に、肉棒を膣から引き抜けば立ち上がり、
天幕の入口まで近付きながら、彼女の方を一度、振り返ると口端を歪めて嗤う。
入口の扉代わりの布を持ち上げれば、数人の兵士がにやつきながら天幕内に足を踏み入れて。

「お望み通り、壊れるまで使い潰してやるよ。……此処にいる全員でな」

当初からの目論見通りと言わんばかりの表情を男は女に向ける。
良い獲物を見付ければ、ひとりで独占せずに共有する兵士達の取り決め。
天幕に足を踏み入れた男達は、下卑た嗤いを浮かべながら一斉に女へと群がり。
それこそ、彼女が望んだように、代わる代わる女の身体に覆い被さり、精を吐き捨て、
壊れる迄、使い潰そうと雄達が延々と腰を振り続ける肉欲の宴が幕を開き――――。

リサ・エルバ > 「ありが、はっっふ……ございます……っぇ?」

何度も注がれた中から一物が引き抜かれればそれだけでも軽く逝ってしまい。
息を整えながら絨毯の上に倒れ込み横になる様に寝転がりながら下腹部を撫で。
相手の言葉が続けば小さく声を零し。

「っ……うふふ……」

ぞろぞろと屈強な男たちが獲物を見る目を向けながら天幕の中に入ってくれば思わず心臓が跳ね。
しかし呼吸は興奮を隠せないように荒くなり、思わず赤い舌で唇を舐め。

「はい……皆さんで雌として終わるくらい、私を犯して壊してください」

うっとりとした目で兵士たちを見れば自ら手を広げて男たちを迎え入れ。
文字通り群がる男たちに貪りつくされればそのうち頭の中が快楽で真っ白に消し飛び。
途中からはただ喘ぎながら男を受け入れる肉奴隷に落ちていくがそれでも男を満足させる床技は衰えずに楽しませ。

当然のように宴は一夜で収まらず、兵士の一人が娼館に届けるまで続くだろう。
余談だが、届けた際には料金請求どころかお礼と詫びとして報酬をつかまされたという。

ご案内:「街道」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「街道」からリサ・エルバさんが去りました。
ご案内:「廃教会」にティアフェルさんが現れました。
ティアフェル >  ――晴れてうららかな春の昼下がりだというのに、その廃屋の周囲だけは何となく薄暗く、陰気に感じられる。
 かつての聖域は打ち棄てられ、信者も管理する者も一切なく、近づく者すらほとんどいない。
 その廃教会に用があるものと云えば、他者の眼を厭うようなこと目的とした者くらいである。例えば、闇取り引き、後ろ暗い算段、あるいは――内緒の危うい密会。

「ったくー……。んなとこで逢引きとか……何考えてんだか……」

 教会の敷地を囲う柵が一部破損している箇所を見つけて、そこから潜り込みながら、嘆息交じりでぼやきながら訪れた女は――残念ながら、密会でも取引でもない。逢引きは一番ない。
 ここで逢引き目的でやって来た、やんどころない立場のご婦人が落とし物をしてきてしまい。それを探して回収してきて欲しいと依頼されたのである。

 壊れた鉄柵の間を潜る際にスカートの端を引っかけてしまい、舌打ちしながらほつれないように外し。教会の礼拝堂に続く門扉へと進み。

 ギィィ――と軋んだ音を立てながら錆びた扉を開いて中に入ると、埃っぽく薄暗い礼拝堂の内部に眉をしかめ。

「ここでデートねえ……ぜーったいごめんだな、わたしは……一部のお貴族様ってのは何が哀しくてこんなところでいちゃつくんだか……」

 肩を竦めながら、雨漏りで一部腐り、ぎしぎしと踏むたびに不安になるほど軋む床を歩きながら、ついつい静まり返った室内の陰気さに独り言が零れる。

「うぐいす張りかっての。……ええっと……どこら辺に落としたの、かな……?」

ティアフェル >  ぎし、ぎし、と歩くに合わせて鳴る床にそこはかとない不安を覚えながらも、入り口から奥の祭壇の方へ進みながら並んだ信徒席の間を覗き込んで、貴婦人の落とし物を捜索し――、

「あっ……」

 中央部まで進むと、埃の積もった床の上に違和感――鮮やかな色が小さく映って、あれかも、とそちらへ一歩踏み出した、途端。

 べき!

「えっ?!」

 めきめきめきっ……!

「ぎゃあっ!?」

 踏み込んだ右足が床を踏み抜いて、べきべきと腐った板をぶち折りながら膝まで――嵌った。

「うっそ! もぉ…! この腐れ床ー!」

 足にささくれが刺さって地味に痛い。とにかく足を引き抜かねば、と無事な左足に力を入れて右足を持ち上げようとした、が――、

 ばきめき!!

 今度は左足の床が抜けて、両足とも嵌った。なんならそのまま腰元までずぽっと床に嵌り込んだ――。

「嘘でしょー!! ちょ、あっ…!! えぇぇー…!? ぬ、っけな……いぃぃぃー!!?」

 ぎちっと綺麗に嵌り過ぎて軽く床材に挟みこまれ、床に手をついて引き抜いて行こうにもその床も大分腐っていて下手に力を入れられず……で、出れない……。情けない……。

ご案内:「廃教会」にイディオさんが現れました。
イディオ > (最近、この周辺にはアンデッドが蔓延るので退治してほしいという依頼がある、本来であれば男が受けるような依頼ではない、そもそもの話、アンデッドに有効な武器が無いわけでは無いが、回数制限がある上に威力が高く、近くにある廃教会の建物にまで被害が発生するのが目に見えているからだ。
しかし、冒険者ギルドには、依頼をこなせる人間が今回で払っていて、何時ものように採取クエストを受けようとしていた冒険者一名にお鉢が回ってきたのだ、本当にお願いしますと、涙ながらに縋られてしまえばNOと、言いたいけれど言えないのがこの冒険者。
もしかしてちょろいとか思われているのではないだろうか、と不安になったときもある、気にしてはいけないと脳内偉人が言うので気にしないことにするだけれども。
そんな男は、普段のように、アンデッドと同じような、光の無い目で、彼等のいる墓地へと進軍し、聖水だのなんだの買い込んだうえで、退治を行って居た。

それも終わりに近づいて、掃討残しが無いか確認していた所―――――)


なんの、音だ?今、凄い音が聞こえた気がする。


(廃教会の近くの墓地、退治を終えて廃教会の方も見て回ろうと男が歩いていた矢先に聞こえてくる音、何かが壊れる音。それは、一階で終わることもなく、めきめきバキバキまだ言って居るのだ。
もしかして、まだ、仕留めていないゾンビやスケルトン等のアンデッドが中に居るのだろうか。
鉄柵に囲まれている教会、その入り口の方に移動して、依頼を受けた際に預かった鍵で、柵の入口を開けて中に入る、ちゃんと占めるのは忘れない、鍵も締めておくのは、ゾンビ警戒のために。
のしのしのし、と大盾を左手に構えた男は、右手にはクロスボウを。まずは遠距離攻撃、其処からの近距離攻撃に切り替える積り。
今回の依頼の為に、特別に聖別された銀のクオーレルを使うのだ、これが今現状ゾンビに一番ダメージを与えられるからで。)

入口が、空いている……?
聴いた話では、出るときは閉めたと聞いていたけれども。

(入口まで近づき、扉の鍵が開いていることに気が付いた、ふむ、と男は腰のランタンに光をともして、扉を開けることにする。
先ずは盾を構えたまま、盾を突き出し、周囲を警戒しながら、一歩教会の中に入り込んだ。)

ティアフェル >  苦手なアンデット退治に精を出している、イチ冒険者の事情など何もご存知ないまま。
 廃教会での貴婦人の落とし物回収という地味なクエストの最中。
 床にまんまと嵌ってしまった女は、ステンドグラスの破れて薄暗い光が差し込むだけの、はっきり見えない室内では床から生えている新種のバケモンのよう。

 他に人がいるなんて、ここに来るなんて存じていない当人は、思い切り床に捕らえられて、歯ぎしりしながら喚いた。

「あぁぁー! もおぉぉぉ!! 肥ったかなあぁぁ!? 肥ったのかなあぁぁ!!? 否!否…! わたしの自己管理に間違いなどない! 過度なダイエットはしてない!だが、規則正しい生活!バランスの取れた食事には一切の隙はないのよー!! 神に誓って! 神に誓って!!」

 賑やかというか小うるさい声を響かせる最中に――……、

「………んぁ…?」

 錆びて軋んだ扉は開くだけで音を立てる。その、開閉音に気付いてぴく、と耳とアホ毛を震わせて、扉を開けてすぐに存在する礼拝堂へ入って来る気配にそちらを振り向くが……下半身が床に嵌っているため、扉からでは信徒席に隠れて近づかなければこちらは見えないかも知れず。それはこっちも同じ。

 誰か、何か来たのか、と今さら警戒色を強め。
 誰何の声を発するか、息をひそめるか悩んだ末――、

「ど! どなたですかー!」

 ど直球で訊いた。人や魔物ならば、先ほど騒いだので今さら声を潜めたところで無駄と気づき。さらに魔物がこんなに物静かな可能性は低い。何かよからぬ目的で訪れた人間なら声を発すれば逃げるだろうと考えて。

イディオ > (冒険者の依頼などそういう物である、依頼主が違えばこういうことも有るだろう、別々の依頼で、同じ場所に来るという案件。
今回はたまたまそういう事になったという事なのである、因みに、苦手かどうかで言えば嫌いである、命に係わる様なバトルとかそういうのはもう、遣りたくないのである。
そんな冒険者が、嫌々ながらにクエスト受けるのは、恐らくきっと、ギルドの受付嬢の力量なのだろう。

閑話休題

男は盾で身を守りながらも扉を開き、中を確認すると、物凄い勢いでわめいている存在が、バンシーなのだろうか。バンシーだったらきっと鼓膜が吹っ飛ぶ。)

『どなたですかー!?』

冒険者ギルドで、アンデッド退治の依頼を受けた冒険者だ!救助は必要か!?

(男は、姿の見えぬ、誰何の声に対しては声を上げて返答する、高位のアンデッドは生前の知識を持つともいわれるので、罠の可能性もあるのだが、それに拘泥しても仕方がない。
むしろまごまごして助けられるべき命を助けられない方が問題であろうと、声を上げて、周囲を確認するように視線を動かす。
無論、探すと言う事よりもアンデッドが居ないかどうかの警戒が先。
ぎしり、ぎしり、と床を軋ませながら男は、盾を構えながら、声のした方に―――祭壇の方へと足を運ぶ。)

ティアフェル >  相手が魔物なのか人なのか分からないままに誰何の声を雑に放った適当な性格の女だったが――。

「……………」

 あら。なんだかとってもまともなご返事がありました。しかも、なんかどっかで聞いたような声だな……。そんな風に小首を傾げながら考えていたんで少々間が空いてしまいつつも。

「あー! めっちゃ要るー! ちょっと助けてくださーい! 床に嵌って抜けないのー! ちなみにデブじゃないよ!? 信じて……?!」

 多分入口の方向にいるのだろう彼に向って、等間隔で並ぶ横長の信徒席の間、場所にして全体の中央部くらいから、床に嵌って一歩も動けないまま、片手を挙げて、こっちーこっちーとぶんぶん振りながらヘルプミー。

「って……あれぇ……?」

 そして近づくにつれて薄暗い室内で見えてくるシルエットが、徐々に見知った姿形であることが分かって思わず目を丸くした。

「イディオさんじゃん! 何してんの?!」

 こっちの科白では、ない。

イディオ > (救助は必要、らしい。とは言え、緊急性は高くなさそうだ、床に嵌ったと言うセリフには、なぜここに居るという疑問も残るのだけれど其れは後で聞けばいいだろう。
なんか、どこか親しんだ気軽さだな、というか、此処アンデッド沢山いるのだけれどよくそんな所にいるよな、と思ったのだが。
先ずは助けるべく近づこうと歩くのだ。)

ティアちゃん?
なんかまたすごい状況になってるな……何故に其処に?
近づいたら……まあ、うん、きっと。

(大声を張り上げる推定女性の声、近づいていき初めてその正体が明らかに。彼女は冒険者仲間の前衛ヒーラーのティアフェル。この依頼を受けたわけではなさそうだけれど、自分を見て驚いている。
自分も驚いてる、何時ものようにハイライトさんは戻って来てくれないけれど、眼は見開いた。くわっ。)

今さっき言ったけど、この廃教会の周囲にアンデッドが発生して退治の依頼が来ていたから、それを受けたんだ。
そういうティアちゃんは……。聞くのは後だ。
まずこの盾に捕まってくれよ。

(そういって差し出すのは、左手に持っている盾、男の体がすっぽり入るような盾であり、上部には、捕まる事の出来る位の取ってのような場所がある。本来は盾を地面に杭打った際に、引き抜くための握り手だが、こういう時には便利に使える。
盾の長さも1.5mはあるから、彼女を助けるなら、これに捕まってもらえれば一番早いだろうと。)

ティアフェル >  アンデット退治なんて云うからには、聖騎士だの神官だの退魔師だの、そういう手合いだろうと思い込んで。まさかそのどれにも当て嵌まらない顔が出てくるとはまったく予想だにせず。素で驚いた。
 そもそも冒険者ギルド以外で会うこともほぼほぼない。よりによって床を踏み抜いている現場で出会うとは、運がいいのか悪いのか。
 ともかく間違いなく助けてはくれそうなので安堵はして。

「わたしもわたしで依頼だけど……個人情報漏洩になるので詳しいことは云えないの。今回は特に守秘義務が厳しくって」

 貴婦人のプライバシーにかかわるというか漏れたら完全にゴシップネタになってしまうので情報の取り扱いには今回神経質。依頼で来たとしか云えない状況で。少々気まずい表情を浮かべた。
 しかし、それよりも、速やかに救助に入ってくれるのでそっちに集中する。

「アンデッド……なんでまたイディオさんがそんなもん受けてんの。
 あ。うん、引っこ抜いてくれるの? 助かる。
 捕まるって……これ……こう? んん……つかみにくい、な……、あぁ、ここか。よし、掴んだ!」

 最初取っ手に気づかず、どこら辺を掴んだらいいのかと逡巡したが、遅まきに気づいてぎゅ、と取っ手を掴んだ。それから、

「あ、床、あちこち腐っているから気を付けて。そっちの足場平気?」

 雨漏りで所々腐ってしまっている古びた床材。どこがイカレているか不明なので、まずミイラ取りがミイラにならぬように、と彼の足場確認をお勧めする。

イディオ > (まあ、低位のアンデッド、しかも、ゾンビだのスケルトンが中心なので、冒険者に依頼が来たのだと思う、あれらはまだ物理で何とでもなる手合いだし、聖騎士や神官はいても、聖騎士は数が少なく、神官で戦闘に耐えられるのは少ない、冒険者をしている神官ならともかく、冒険者神官もまた、数は少ないはずである。だからこそ、普通の冒険者にも、こういう低位のアンデッドの退治は回ってくるのものだ。)

ああ、それなら聞かない。
しかし、運が良かった、本当。もう、帰るつもりだったしね。

(守秘義務に関しては、男も同じ冒険者、自分だけでは無くギルドの信用問題故に、ああ成程、と頷く事にする、こう言うのは突っ込むと寧ろ面倒くさいから。
そして。依頼が終わったらそのまま帰るつもりだった、彼女が騒いでいたから気になって見に来たのだと、彼女の幸運を笑って見せるのだ。)

それが、いつもの薬草採取の依頼を受けようと思ったら、受付の人が泣いてすがるんだよ、他に手隙の冒険者はいないし。メインのグループは別の依頼に出張ってるし。
それに、終了期限が近くて早く終わらせないといけないって。正直、戦闘の依頼は受けたくないのに。

床……ああ。そうか。大丈夫じゃないか?だって、駄目だったらもう既に。

(彼女の忠告、腐って落ちている様子の床、然し、考えて欲しい、男の装備はガチガチの鎧に武器に盾に―――彼女の体重の優に三倍……四倍は重いのである。
彼女の言うとおりに全て腐っているのであれば、男はすでに床の中に落ちているだろう。念のために踏みしめて確認を。
ぐ。ぐ、と何度か踏みしめても問題はなさそうだ。)

――――。大丈夫そうだ、引き上げるから、しっかり捕まっててくれな。

(確認が終わったら、男はそのまま盾を垂直に持ち上げる。彼女の体が、床の周りの板にぶつからないように垂直に持ち上げたのだ。そして、そのままくるーり、と45度回転し、入り口の方の床に移動する、自分が歩いた場所なら、彼女を下ろしても大丈夫だろう、と。)

ティアフェル >  たまには他者に内容を漏らしてはいけない依頼内容もある。魔物退治などなら公に出来るが、今回自分が受けたものは完全に口に出すのはアウトだ。
 ――本音を云えば云い触らしてやりたいもんだが。ぐっと耐える。
 こちらの事情を察して深くは追及しないことにほっとしつつ。

「あぁ、そうなの? もう終わるとこ? お疲れー」

 本来なら魔物を討伐してさっさと帰っただろうに、大騒ぎしたもんだから見に来てくれたらしい。騒いでみるもんだと実感しつつ。

「……泣きつかれたって、それ……嘘泣き……あれは……有名な嘘泣き……だよ? 
 いい人というより、人がいいね。
 断る時は断らないと……まあ、持ちつ持たれつ、嫌でもやんなきゃなんないことがあるのが――お仕事ね

 一応注意して……大丈夫ね?」

 ギリギリ持ちこたえていた床が負荷が加算されて耐え切れずに抜けることなんて珍しくない。だが。そちらの方が侵食されていないらしく大丈夫そうな様子に安堵して。

「OKー よろしくー。――おぉ……力持ち」

 両手でしっかりと取っ手を握りしめて、盾を持ち上げられるとそれに合わせて床に嵌っていた下半身が直上する。足に食い込んだ床板のささくれが少し痛かったが、問題ない程度で。そのまま安全な場所まで持ち上げてもらって下ろしてもらうと。
 はあ、と胸を撫で下ろして床に脚を付き。

「ふあぁっ……ありがとー。助かったー……」

イディオ > お疲れーと、言いたいところだけれど、まだまだあるんだよな。

(今現在進行形の状況。それが終わるまでは帰るに帰れません、というか、今この状況で彼女を見捨てて帰るというのは、色々と無いわーというレベルなのである。
騒がしいのもまあ、時と場合に寄れば良い事なのだろう。)

……判ってるんだ、ああ、何度も、何度も。でも、いやだ、と言ってたら仕事まわしてくれなくなるかもだしさ。依頼で食べて行くならば……いやでも飲むしかないというか。
いいように使われてるんだろうなぁ、って、思う事はあるんだよ。ああ。

(彼女のストレートな突込みに、ハイライトさんが旅行に出ていた目は、何処かを見るように遠くを見るのです、もう、ゾンビと同じ目かもしれない。
さらに、眼から汁がだぱっとこぼれてしまいます、ええ、男の子でも泣きたくなる時はあるのです。
イイ人でなければやっていけない世界なのですよきっと。)

ま、これは特技みたいなもんだし、さ。
もともと、力だけはあるんだ、だから、戦士職をしてるんだけども。

(人よりも重いものを持ったりするのは得意だからね、と軽く笑いながら彼女を下ろし、盾を掴みなおす。胸をなでおろす彼女を眺め近づいて。)

いやいやどういたしまして、と、守秘義務が関係するなら、一緒に行動、は難しそうだし。そっちの仕事、終わってないなら、外に出てるけれど?

(怪我とかに関しては、彼女はヒーラーだし、自分で癒すだろうな、と思うので、問いかけはしない。
他の助けに関して、守秘義務を鑑みて、間接的な、ゾンビとかのアンデッドが此処に来ないように、周囲の警戒をしてこようか、という提案ぐらいか。
冒険者だし、困ったときは助け合いの精神。)

ティアフェル > 「そなの? じゃあ助けてもらったし、ちょい手伝う?」

 まだ途中の所を横道に逸れさせてしまったらしい。申し訳ないというよりはありがたいのは間違いない。軽く拝んでおこう。なむなむ。

「分かる判る……。なんだろうね、この使い捨てポジション感。
 てーか、イディオさんって冒険者以外の職業の方が向いてるんじゃないの? 保守的だし、封建的だし」

 まだ若く丈夫な身体があれば贅沢を云わなけれなつける仕事は他にも色々とあるだろうに、何故無茶な依頼を受けさせられながらも冒険者に拘っているのだろうと、不思議に思って首を傾げた。泣くほど嫌ならマジ辞めなって、ねえちゃんおもう。 

「それにしたってなかなかのバカ力だねえ。かんしーん」

 そんな馬力があるのが周知されているから、時々無茶振りもされていくんだろか、と勝手にお察しして、足のささくれを抜いたりスカートの汚れを払ったりしつつ。近づく彼に顔を上げて。

「ああ。こっちは……もう――大丈夫よ。
 イディオさんは? 怪我とかは今のとこへーき?
 あれなら回復するよ?」

 見た所大きな怪我やらはなさそうだけれど。助け合い精神はこっちも釣られて発揮した。
 依頼品の落とし物は、先ほど見つけたもので間違いないようで。それとなく拾って小さな装飾品なのでポケットに仕舞い込んでおいた。