2020/01/24 のログ
ご案内:「設定自由部屋」にクロイツさんが現れました。
クロイツ > 【お約束待機です】
ご案内:「設定自由部屋」にエシル・アルトワーズさんが現れました。
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ご案内:「設定自由部屋」からエシル・アルトワーズさんが去りました。
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エシル・アルトワーズ > 「勇者」の看板を降ろしても、仕事は案外あるものだ。
ーー魔物の国、その北方にて武力蜂起せんとしている勢力があるとのこと。依頼はその勢力の鎮圧。

魔王としても気に入らないモノだろうし人里にでも雪崩込もうものなら屍の山ができるのは明らかなこと。最近平和続きで欲求不満気味なのはナイショの話だ。


ーーそして今。
新調した黒銀の鎧に身を包み、雪山の頂きに立つ。
眼下には魔物の群れが見える。
着々と力を蓄えていると言ったところか、竪穴か何かから出入りする様が見える。

「結構集まってるな...1匹1匹は強くてもデーモン程度、油断さえなければ敵じゃない」

冷たい兜でくぐもった声が白い息と共に吐き出される。
後ろに目を遣る。視線の先には話を聞いているのか聞いていないのか余裕そうな笑みを浮かべる魔王。
多分心配入らないだろう、そんな気がする。

クロイツ > 魔王と名乗ってはいるがその名前を使い何かをしたのも忘れるほどに昔の事。
今は伴侶となった勇者の少女と平和で楽しい毎日を送る日々。
そんなある日に伴侶である少女の依頼についていく。

依頼内容は簡単に聞いてはいるがそれで人里に被害でも出れば色々と面白くはない。
しかしそれよりも少女が心配という気持ちが強いのは内緒でも何でもない事。

そして今はエシルが新しく新調した黒銀の鎧姿がよく似合うなと笑みを浮かべて共に雪山の頂き。
今回は勝手についてきているので出来るだけ邪魔はしないようにと後ろに控えるように立ち。
そっと覗き込めば竪穴でもあるのかそこに出入りする姿が見え。

「それぐらいの強さのがいるなら結構脅威だね」

少女の言葉に以外に強いのがいると恐らくは演技なのだが、驚いたような声を小さくだし。
視線を向ける少女を見返せばいつもの笑みを浮かべて軽く手を振って見せる。
その姿はいつも通りの燕尾服のような服装、一見見れば危険そうに見えるがその心配がない事は少女が一番知るはずで。

エシル・アルトワーズ > 思ったより驚いたような声は多分冗談なのだろうか。

「余裕そうだな、じゃあ行こうか」

立膝から立ち上がり、長剣を担ぐ。
戦闘になるとどうしても口調が以前の荒いものへと変わってしまう。

振り向き、視線を結ぶ。
呼吸1拍して跳躍する。狙うは大物、先ずは出鼻を挫いてやろう。

クロイツ > 「はは、あの程度ならね。エシルの方がよっぽど怖いよ」

どれだけの数がいるかは正確な数は判らない。
だがあの程度の魑魅魍魎程度ならば目の前の少女の方がよほど恐ろしい。
少女が長剣を担いで立ち上がり、言葉使いも出会った頃のもの。
そんな口調を懐かしそうにして、視線が合えば静かにうなずきいつでもと。

「じゃ、お仕事だね」

跳躍した少女を追いかけ迷いなく飛び降りる。
大物はきっと狙うだろうから……雑魚の上に着地するようにコースを調整して。

エシル・アルトワーズ > 冷たい風を体で斬りながら墜ちる。雪にわたしの影が映る。
何事かと魔物が見上げる。

「遅せぇッ!」

その視線がわたしを捉えるより早くわたしの足が白野を踏み締め、黒刃が魔物の体を通り抜ける。
濛々と立ち上がる雪の飛沫、その銀幕が晴れると同時にわたしの倍はあろうかという巨体が断末魔をあげる間もなく左右に斃れる。

慌てる魔物、怒る魔物、逃げる魔物...

「クロイツ!上手く避けてくれよ.....ッ!」

周りを見ることも無く、剣を掲げる。黒い雷を纏ったそれを勢いよく振り抜けばまるで津波の様な電撃波を放つ。

クロイツ > 「うん、あの時は運がよかったって思っちゃうな」

もし初めて会ったのが平民地区ではなく野外なら左右に分かれた魔物の様になったかもと笑みが少し引きつる。
少女の不意な襲撃に慌て逃げる魔物の上に着地をすれば、まさに勇者という姿で魔物を薙ぎ払う姿に見惚れるが…。

「………今のは直撃したら僕でも死ぬからね?」

掲げられた剣が降りぬかれ雷撃波が津波のように広がる。
避ける事も出来るが微妙に足長悪く僅かに間に合わず…。
使った手段は足元の魔物の死骸を即アンデットと仕上げて盾にする事。

電撃波を受けたアンデットは崩れ去ってしまうが当人は無事。
軽い声だが少しだけ本気という声色で少女に告げ、襲ってきた魔物を氷漬けにして数を減らしていく。

エシル・アルトワーズ > 色々な音に紛れて恨み言が聞こえた気がしたけど聞いてないことにしておこう。

元々出力には自信があるけど、契りを結んでから特に強くなっている。今までの感覚で放てば「ついやり過ぎて」しまうかもしれない。

しかし狭い場所とちがってここでは思う存分に暴れ回れる。
気持ちいいことこの上ない...!

凍り砕ける魔物を後目にわらわらと溢れ出てくる魔物を一瞥する。

「ハッ、まだまだ暴れられそうだーー!」

冷たい兜の中、口端が釣り上がるのがわかる。
多分今のわたしは相当な悪人面だろう。

クロイツ > お互いに本気で戦った事はないが少女が自分を倒せる強さを有しているのは知っている事。
契りを結んでからは自分の魔力が少女へ流れている事もあり、おそらくは自分が知る以上の強さになっているはず。
その結果が今の雷撃波であったのだが…。

「帰ったらお仕置きだからね?」

本当に気持ちよさそうに暴れまわっている後姿に小さく呟き。
少女には勝てなくても自分にならと考え襲い来る魔物を魔法や素手で駆除しながら意地悪な笑みを浮かべ。

「暴れるのは良いけどね、次に雷撃波打ったら雪崩が起きるよ」

ここまで楽しそうに暴れているのだから好きにさせてあげたくなる。
愛する妻がすることを制止しようという考えはもとよりほとんどはないが…。
埋まるのだけは嫌だしとそれを告げ、少女の死角から襲い掛かる、自分に向かってくる魔物を楽し気に減らしていく。

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