2019/12/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原)/草原地帯」に白冥花さんが現れました。
白冥花 > メグメール(喜びヶ原)に存在していた草原地帯。
しかし今は青々と広がる草原地帯だったら名残は無く、有るのは一面の純白である。

遠目からその地を見れば雪景色と見紛うばかりの白であり、傍に近づいていけばその純白は雪などではなく咲き乱れる花の花弁だとわかる。

昨夜まではまだ一区画だけであった白の侵食も今や区画などと言う表現ではすまされない広さになっており、地面もまた大地が剥き出しになる場所こそ少ないくらいに花の花弁が重なり積もっているのであった。

ギシギシギシギシギシ、と今まさに純白が緑を浸蝕していく姿が見えよう、その音を辿れば白と緑の境界線にある枯れ木が純白の蕾を点々とつけた蔓により巻かれ圧し折られ、花弁が積もった地面に引き摺り倒されている。

倒れた音と同時に巻き上がるのは土煙などではなく、地面に重なり積もる白色の花弁がそれの代わりに舞い上がりひらひらと揺れ落ちた。

その花弁が全て落ちて再び重なり積もる頃には枯れ木からも純白の花の蕾が点々と生えた状態になるだろう、それだけ夜空に輝く月の輝きが魔力が白冥花にとって補遺純なる力の源になっているのだ。

冬の寒さ、乾燥した空気にも負けぬ魔性の白花。
地面を覆う白い花弁とその隙間から伸びる新緑の茎、その先端に鮮やかに咲き月光を浴びる花達―白冥花―その花が支配する領域に踏み込むものはいるのだろうか。

一面の白、薄っすらと香り広がる甘い花の匂い、幻想的であると同時にここはもう草原地帯などではなく魔性の花が蔓延る危険な領域である。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原)/草原地帯」にレフェーリアさんが現れました。
白冥花 > 一面に広がる白冥花の花弁。
誰よりも沢山の月光を浴びるために伸びる新緑の茎。
最初は人の踝に届くか否かの高さであったそれは今や踝どころか膝に届くまでに伸び、花弁積もる足元を見ることすら危いくらいに成長を遂げている。

それも全て種として繁栄する為。
誰よりも月光を浴びて魔力を蓄え、迷い込んだ人間に種を植え付けて運ばせて咲かせて、と支配領域をもっと拡大するため。

今はただ甘い香りを運ぶ風に揺られて大輪の花を左右に揺らすくらいしか動いて見せないが、此処に1人でも人間が足を踏み入れたら別、先程枯れ木をそうしたように人間すらも襲いその身体に種を植えようとするだろう。

そして種を孕ませる事が出来たなら、苗床には種を育てさせるために栄養ある蜜を滴らせよう、種が上手に芽を出すまで或いはその身体につぼみをつけるまで、種を注ぎ、蜜を飲ませて飲ませて飲ませて……。

豊潤な栄養を含んだ蜜をつくるために、苗床になりそうなヒトを白冥花の群生地に誘うために、競い争い少しでも多く月光の魔力を求めるのだ。

レフェーリア > 月明かりに照らされている自然地帯が、以前と比べて格段に明るく見えるのは決して気のせいでは無い。
月光の光を反射して暗がりの中に青白く光る薬草を求めてやって来ていた。
しかし、普段の光景とは異なり、彼女が目にしたのは、当たりを付けて置いた範囲に見えるのは薄暗くもない、真っ白な光景。

「これ、は…っ……」

仄かに感じる魔力に、再び活性化し始めた下腹部の淫紋が酷く疼いてしまうのを感じながら、何が起こっているのかを彼女は目にする事になる。
そこに拡がっていたのは真っ白く、燦然と輝く花畑。見覚えも何も無いが、その花々から宿る魔力の存在には感付いた。
少しでも踏み入ったら危ない存在であるのだとも分かってはいる。あまりの奇妙さか、その美しさに惹き付けられて手を伸ばす者もいるかもしれない。

彼女はその危険さをほぼ完全に理解した上で、胸の高鳴りと淫紋の疼きとが溢れて感じ取れる。
少ないながら薬草を収めていた籠への執着すら消え去り、熱の籠った調子で広がる花畑を眺め、そして――

「…………っ……」

危険よりも淫猥な欲求の方が勝ってしまった様に、彼女は無造作に足を花畑へと踏み出す。
身体には淫紋が仄かに光を帯び、豊富な魔力と整った肉感的な裸体はローブの下からなら容易く覗き込めるもので。