2019/09/27 のログ
ご案内:「平民地区 訓練所」にスバルさんが現れました。
スバル > 誰もいなくなった、夜の訓練所、其処に一人の少年が静かに動いていた。
 それは、まだ男と女の境目があいまいなぐらいの若さであり、今時分こんなところに居るべきではない少年。
 それでも、この場所に来る理由が有ったのだ。

 柔軟体操をして、走り込んで、筋肉トレーニングをして。
 そして―――木の打ち込み台に向かい、鞘をしたままの脇差で突きの訓練。
 こつん、こつん、と静かに打ち込み台に打ち込む少年は、髪の毛に隠れた瞳で、打ち込んでいる場所をしっかりと見据える。
 踏み込み、突き、突いた場所の確認。
 かれこれ、一時間近く、同じことを繰り返している。

スバル > 「……は……あ、……っ!」

 子供である少年だからこそ、体力などはあまりなくて、頑張っていてもそれなりにしかついていない。
 だから、少年の息はすごく上がっていて、頑張って突きの練習をしていたが、それが……。

「あ!」

 鞘に入れていたのも有るのだろう、つるんと打ち込み台を滑って刀が転がってしまう。
 からん、と音が立って地面に転がる刀を見つめる少年。
 そして、自分の両手はぷるぷる、と震えていることに気が付く。
 握力もまた、無くなっていたのだろう。
 ふうと、軽く息を吐き出して、から、とことこ、と小太刀に近づいて拾い上げる。
 そして、それを腰に戻してから、訓練所の隅へと歩く。
 其処には、あらかじめ準備していた食料と、水があり。
 其処で休憩することにした。

スバル > 少年は、炭のスペースに腰を下ろし、水筒のふたをとる。
 冷たく冷やされた水が入っていて、それを一口含むと、体が冷やされるようで心地がいい。
 こく、こく、と喉を鳴らして飲み込んで、そして、息を一つ吐き出す。
 疲れが少し抜けたような気がするので、少年は食料に手を伸ばす。
 体力回復に良いと言われる果物とか、そういったものを沢山詰め込んだサンドイッチ。
 特性サンドイッチなので、これを食べて少し休めばまたすぐ動けるようになるだろう。
 そんな風に思いながら、少年は、もくもくもく、とサンドイッチを食べて。
 其れから水を飲んで、サンドイッチをと、繰り返していく。

スバル > もくもくもくもくもくもくもくもく。
 少年は静かに弁当を食べている、もくもくもくもく、と。
 弁当を食べて、水筒から水を飲んで。
 お腹がいっぱいになったところで息を吐き出して、周囲を見回す。
 周囲には誰もいないことを確認して、そして、壁に寄り掛かる。
 適度な休息は、訓練でも必要だと思うから。

 しばらく、少年は休息してから。
 また、小太刀を手にして、訓練を始めるのであろう。
 そんな、少年にとっては、普段通りの一日―――。

ご案内:「平民地区 訓練所」からスバルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にオーベさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からオーベさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中/木こり小屋」にオーベさんが現れました。
オーベ > 山々の麓、深い森の中にぽつんと開けた場所に立つ石造りの木こり小屋
頑丈な作りの小屋の周囲が暑いという事もなく寒いということもないのは辺りに張り巡らされた結界のおかげ
かといって季節の移ろいを感じられぬというわけではないらしく小屋の周りには
秋を感じさせる野花、野草が自生している
コボルト達が切株をテーブル代わりに賽子ゲームを楽しみ、冬眠前のヒグマが陽だまりの中で
ゴロゴロと転がりながら午睡に勤しんでいる

いわば、魑魅魍魎、盗賊山賊人買いに冒険者、魔物に魔王…そんな者共が跋扈している…かもしれない、
この森の中にあって数少ない安全地帯であった

そして、この結界を張った張本人であり、木こり小屋の主といえば、小屋の脇に作った小さな菜園で
収穫し終えた様々な植物や野菜の残骸を片付けて、新たに手に入れた薬草であったり、野菜であったりの
種蒔き、苗植えを朝から初めてようやく、一段落ついた所であった

「南方から入ってきた苗はダメかもしれないけど、一応…」

脇でぼんやりと畑仕事を眺めていた共に暮らす老犬に語りかけながらローブを脱ぎ、薄着になれば農具を片して
休憩、休憩、と腰を叩きながら腰を下ろせば賭け事が盛り上がっているコボルトたちの方をぼんやり眺める
いつの間にやらコボルトに混じって小鬼やら多種族が混じっているようにも見えるが、
喧嘩にはなっていないようなので一安心である

オーベ > 吹き抜けていく風は肌に農作業に火照った肌に心地よい
賽子の方も盛り上がっているようで、騒がしいが和気藹々とやっているようである
朝から飲まず食わずで作業をしていたせいか、空腹を覚えて立ち上がれば軽く伸びをして
日陰に伏せていた老犬がちらりとこちらに視線を向ける

「…流石に飲まず食わずだったからね…小腹に何か入れようかと」

一緒に来るかい?と首を傾げて老犬を待てば、立ち上がり此方へと寄ってくる
さて、何か食べられそうなものはあったか、と考えながら1人と一匹、木こり小屋の中へ入っていくのだった

ご案内:「九頭龍山脈 山中/木こり小屋」からオーベさんが去りました。