2019/08/25 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」にエレイさんが現れました。
■エレイ > ──温泉旅籠内の、主に宿泊客向けに用意されたサービスの一つが、このマッサージ室である。
その施術室はいくつかの個室に分かれており、客は専用のカウンターで受付を済ませた後、各個室で待機しているスタッフと
一対一でマッサージを受けることになる。
なお、客にどのような施術を行うかは、スタッフの判断にすべて委ねる、というあたりはこの旅籠らしいといった所。
ついでに、各個室内には客に安心感を与え、施術への抵抗感を知らず知らずのうちに薄れさせてゆく効果を持った、
ほのかな香りのアロマが炊かれていたりもする。効果がどれほど出るかはその客次第なのだが。
「──くーわわわ……」
──そんな中の一室で、施術台の横の椅子に座って待機しながら大欠伸をかましているのは、スタッフ用の作務衣に身を包んだ金髪の男。
男は正規のスタッフではないが、スタッフの一人である知り合いの頼みでヘルプとしてこの場に入っていた。
一応、名目としては冒険者としての依頼という形にもなっており、報酬も出すとのことなので、男としては断る理由もなかった。
「……難点は客が来るまでヒマだということなんだがな。──ンン?」
待機し始めてしばらく、客の来る様子もないので男は暇を持て余していた。
が、詮無い独り言を呟いたところで、出入り口のカーテンが開かれたので男はふと顔を上げた。
個室は廊下に面しているため、受付を経ていない誰かも稀に紛れ込むこともあるらしいが、それはまあさておき。
「──やあやあいらっしゃい。マッサージをご所望……でエエですかねぇ?」
男はへらりと笑い、ゆるりと立ち上がってその来客を迎え入れようとする。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」にミヤビさんが現れました。
■ミヤビ > 「ここ、初めてですね」
温泉など全く縁がなかったが、ひょんがなことからサービスチケットをもらって訪れたのであった。
のんびり温泉に使いながら……などと考えながら、ふらふらとマッサージ室に入ってくる。
「えっと、あなたがマッサージ師でしょうか、よろしくお願いします」
入口でそう頭を下げる。
■エレイ > 現れた来客の格好に、思わず驚きが表情に出た。
それでもマッサージを受けに来た客らしいとわかれば、すぐに笑顔に戻り。
「うむ俺がここのマッサージ担当だヨロシクだぜ。ではまず中に入ってくれたまへ」
頭を下げられればサムズアップで応じつつ、客を中に招き入れてカーテンを閉じ。
それから改めて、ジロジロとその姿を眺め回し。
「……しかしなんちゅうかスゲー格好してるのぅキミ。なんかのコスプレ系ですかな?」
■ミヤビ > 「こすぷれ? ですか? これは豊穣の神の巫女服ですよ」
かなりきわどい服装なのだが本人は極めて真面目にそう答えながら上着と靴を脱ぐ。背中も大きく開いたレオタードだけになる。
「えっと、マッサージは初めてなのですが、どうすればいいのでしょうか?」
ベッドの横に立ちながら、どうしていいか戸惑っている。全くなれていない素振りである。
■エレイ > 「巫女服ねえ……変わり種の巫女服はなんぼか見たことあるがキミのはひときわだぜよ」
ごくごく真面目な様子の彼女に眉下げて笑い、それホントに豊穣の神? という疑問は飲み込んでおいた。
「ン、そうだな……じゃあまあ全部脱いでコイツを体に巻いたら、そこの台の上でうつ伏せになってくれぃ」
そう言って、ベッドの傍らの台の上に置いておいた白いバスタオルを差し出しながら誘導する。
際どい格好なのはいいが男的にはその肢体はボリューム不足なので、今回は普通のマッサージにしておこう、なんて考えつつ。
■ミヤビ > 「わかりました」
そのまま体にタオルを巻いて服を脱ぐ。そしてそのままベッドに横になった。
見た感じ15歳前後に見える、まだ幼げが残る外見である。ただ、その腰つきには肉がついていて、若々しい肉体であった。
うつ伏せに横たわり期待で尻尾がゆらゆらと揺れていた。
■エレイ > 「──よし、んじゃあ始めるぞよ。痛かったりしたら遠慮なく言うべきそうすべき」
指示通りうつ伏せになった彼女を見下ろし、軽くワキワキと指の準備運動をしてからそう告げて。
将来有望そうな肉付きの肢体に目を細めつつ、その背にタオル越しに手を添え、ゆるゆると
撫で回した後ぐい、ぐい、と指を食い込ませてマッサージを始めてゆく。
男の手技は本格的で、彼女の筋肉を丁寧に解していって。
「しかしまあなんだ、俺は客としてもここによく来るのだがキミはあまり見かけたことがなかったな。
ひょっとして初めてだったりする?」
マッサージを続けながら、なんとなしにそんな事を問いかけて。
■ミヤビ > 「あっ♡ んっ♡ きもちいいですっ♡ ああっ♡」
色っぽい声を出しながら気持ちよさそうにマッサージされる。
肩や腰など結構凝っているところは多い。
「んっ♡ そうですねっ♡ はじめてきましたっ♡ あっ♡ そこっ♡ いいですっ♡」
腰回りがゆるんでおり、もしかしたら産後からあまりたっていないことなんかが分かったりするかもしれない。
■エレイ > 「ふぅーむ……結構あちこち凝ってますなあ。かなり身体を酷使しているようだったな。
特にこの腰回りとかが……」
マッサージするほどに漏れる艶声に苦笑しつつ、凝りのある場所を重点的にマッサージして丹念に解してゆく。
マッサージ師としてそれなりの数の客を相手にしてきた男には、酷使の理由も
ある程度察しはついていた。あえて口にはしないが。
「そうかならゆっくりしていくべき。ふむ、気に入ってもらえたようで重畳です。
豊穣神の巫女ってのはなかなか大変そうじゃのう」
ともかく彼女の反応から具合は良さそうなので笑顔でそう言いつつ、骨盤矯正のマッサージやストレッチも施したり。
■ミヤビ > 「んっ♡ んあっ♡ ありがとうございましゅぅ♡♡」
非常に気持ちいいマッサージで体がほぐれていく。体がホカホカして、血流もよくなっていく。
一通り背中側をマッサージされ、ストレッチもされてぐったりとした狐娘。尻尾もくったりと力なく垂れ下がっていた。
「本業は薬屋さんなんですよー、何か欲しいお薬あればお譲りします~」
骨盤矯正までされて、かなりすっきりしたようで満足げにそんなことを言う。
「豊穣神の巫女の部分は、まあ、時々やってる感じですね」
■エレイ > 「ほう薬屋か。じゃあ入り用になったら頼むとしようかな。店はドコですかねぇ?」
薬屋、と聞けば少し意外そうにしつつ。
マッサージですっかり脱力したその姿を楽しげに眺めて。
腰回りのマッサージを終えれば、脚のもみほぐしも行ってゆき。
「時々ねぇ……まああ無理するななんては言わんが程々にな。──よしこれで終わりだべ、おつかれチャン」
足先までしっかりとマッサージし終えれば、全行程の終了を告げて。
■ミヤビ > 「これ、名刺になります。傷薬からエリクサー、媚薬から排卵促進剤まで、避妊薬以外は何でも扱っていますよ」
そういいながら服から名刺を取り出して渡す。紙には狐のイラストと地図が入っていて、平民街にある薬屋の場所もわかるだろう。
「ありがとうございました。またお願いしに来ますね」
嬉しそうにしながらマッサージ上がりで服を着ていく。
■エレイ > 「へー。避妊薬以外は、ってとこがアレだが……まあいずれ寄らせてもらいましょう」
差し出された名刺を受け取りながら、彼女の営業トークに眉下げて笑い。
「うむ、また疲れたらいつでもきたまへ。まああ俺は非常勤なんで次も俺に当たるかどうかはわからんがな」
別のマッサージ師に当たれば、今度こそ彼女は施術にかこつけて犯されることもあるかもしれない。
まあ、そこら辺は男の関与するところではない。それに豊穣神とやら的にはそちらのほうが歓迎なのかもしれないが。
ともかく男は、着替え終えた彼女を出入り口まで見送る心算で。
■ミヤビ > 「じゃあ遊びに来てくださいよ。うちに来てマッサージしていただければ料金をお支払いしますよ」
そういいながらそのまま温泉の方へ向かう。どうやら浸かってから帰るようだ。
そうしてエレイに温泉の入り口まで送られて、中に入っていく。果たして無事に帰れたかどうかは、まだこの時点ではわからなかった。
■エレイ > 「考えておくます。んじゃーごゆっくりッ」
ハッハッハ、と笑いながら温泉の方へ向かう彼女を見送り。
彼女のその後の事にいつまで思いを馳せていたかは不明だが、ともかく男は
また施術室に戻り、のんびりと客を待ち始め──。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」からミヤビさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 マッサージ室」からエレイさんが去りました。