2019/05/12 のログ
ご案内:「ゲーゼルリング邸」にヴァレリアさんが現れました。
ご案内:「ゲーゼルリング邸」にアゲハさんが現れました。
ヴァレリア >  
ただ広いリビング
その中央に鎮座する白いゴシック調のテーブルについて、優雅にティーカップを傾ける少女

白く長い髪に、更に透き通るような白い肌
人間とはどこか違った妖しくも神秘的な佇まいで、血のように赤い紅茶を愉しむ

マリーとして、人間の少女として、商人としての姿
もはやそういった振る舞いにも慣れたものである

アゲハ >  
「あわわわ。遅刻、遅刻っ!」

タッタッタッと軽快な靴音

扉の前でふぅっと、息を整えたあと

「た、ただいま帰りました―」

ノックした後そぉっと入って

髪はボサボサである。息を整える余裕は合ったのに

ちなみに。30秒前。約束ギリギリであった

ヴァレリア >  
「入ってきなさい」

ノックに対して、口からカップを話しつつ言葉を向ける

息を荒く零す少女が姿を見せれば、どうぞと白い指先でテーブルにつくよう促す
対面する席には裏返されたティーカップが一つ…

「おかえりなさい、アゲハ」

アゲハ >  
「あ、ただいま帰りました。あんま、情報はないんですけど――お花はたくさん売れて。えへへ」

え、座っていいのなんて顔をしながら――

「あ、いえ。その前に、紅茶、入れますっ。メイドかっこかりですしっ」

ヴァレリア >  
「そう、良かったわね」

花がよく売れたと笑う少女に微笑みかける

「いつまで、かっこかり、なのかしらね」

くすくすとからかうように笑って、
それじゃあ、淹れてちょうだいとカップをソーサーへと戻す

アゲハ > 「わ、わかりません」

といいつつ、テキパキ習った通りの紅茶の入れ方をして――

「……はい、できました」

最後の一滴までしっかりと。

「あ、えっとその、あの。報告したいことって言うのはですね……」

口ごもりながら、椅子に座り。もじもじ

ヴァレリア >  
「それはアゲハが決めてくれていいものなのだけど」

習った通りの手順で、特に手をおぼつかせることもなく紅茶を淹れる少女を眺めて
これならもう普通にメイドとしてのお仕事も十分こなせるだろうに

「ええ、どうぞ。
 何かしら、改まって」

淹れてもらったばかりの紅茶の香りを楽しみ、もじもじする様子を伺いながら、カップを口へと運ぶ

アゲハ >  
「お花売りしてる最中に、その。2人ほどにいろいろされてしまいまして。はい」

ちゃんと報告するように、と言われているので
起こったことを、言葉を濁しつつ、伝えて――

「その、口より先も、はい……」

ヴァレリア >  
「あら、いろいろって?」

カップを置いて、小首を傾げながらそう尋ねる
いろいろ、の意味をわかって聞いているのか、それとも

どちらとも取れる様子で、少女の続きの言葉を待っていた

アゲハ >  
「――あ、えっと。一人は男の人、で……その、花売り? を、別のものと解釈されていたらしく、がまん、できなくなった、そうで……」

思い出しているのか、顔を真赤にしながらうつむきつつ。
いつものように、蜜の香りを、漂わせていく――

「その、もう、一人は――女の、人、でして……うう……」

ヴァレリア >  
「え、それはそうでしょ。
 だから言ったじゃない?今までよく何もなかったわね、って」

今更何を言ってるのやら、といった表情であった
でもまぁ、なんだか顔を真っ赤にして報告しているのでそれはちょっと面白い

「そうなのね。
 それじゃあその時のことを深く思い出しながら、
 どんなことをされたか説明してくれる?」

にっこりと笑って、そう言葉を向ける

アゲハ >  
「――そんなに、匂いますかね? 私」

体臭を気にしたように、うぅっと。呻いて

「あ、えっと。男の人には、その、あの――いろいろ命令しながら、しまして。えっと――また買うとか、その。飼い主がいるのとか、聞かれました。そんなにひどくは、なかったと思います」

ぽつぽつっと、思い出して、言うとおりに。
従順――けれど、抵抗ある部分もあるのか、とちゅうとちゅう濁して――また蜜の香りが濃くなる――

「女の人には……真っ白になるくらいにされ、ました……」

ヴァレリア >  
「ええ、臭うわよ?甘ったるい、獣を誘う蜜のにおい」

笑みを浮かべながら、その言葉を肯定して

言うとおりに、それでも言葉の端々を濁して答える様子に笑みを深める
こんな娘、虐めたくならないわけがない

「そうじゃなくて…もっと詳しく教えてくれない?
 貴女の身体のどこをどうされたのか、とか…♡」

アゲハ >  
「…………う、外、出ないほうがいいんです、かね?」

きゅうっとドレスのスカートを握りつつ。

「うぇ……えっと、そんなことも報告しないといけないんですか?」

ほんとに? なんて上目で主人を見る。一縷の望みにかけた眼差し

ヴァレリア >  
「さぁ?貴女がそういうのをイヤだと、思うなら…
 外に出るにしても、もう少し見の危険を覚えたほうがいいのかも…?
 そもそも、貴女は人でもないのだし…良かったわね?悪い人に捕まったんじゃなくて」

細めた赤い瞳が、アゲハを見据える
どこか、嗜虐的な視線

「言いたくないことなら、別にいいけれど。
 ティータイムのちょっとしたお喋りじゃない♪」

貴女も飲んだら?と裏返されたティーカップを見やる

アゲハ >  
「あ、えっと。そこはその、同じ人じゃない方だったので。一人は」

もうひとりは分からないけれど

「え、あ、いや……言いたくないといいますか。恥ずかしいじゃないですか。それに汚い? ですし」

疑問符つけつつ、あ、いただきますと。自分の分もいれつつ

「……うぅ……」

ヴァレリア >  
「そう、じゃあ大丈夫ね」

にんまり、と笑みを深めて

「恥ずかしいだけじゃ死なないから、続けて♪」

お茶の席でする話かどうかは置いておいて、
恥ずかしげにそういった話をする少女というのもまた趣がある

アゲハ >  
「あぅ……」

結局継続なのか、とうなだれた

「男の人、と女性の方、どっちにしましょう……?」

せめてもの足掻きとして、片方に限定しようと試みる

ヴァレリア >  
「え、両方聞きたかったんだけど…?
 うーん…そんなに濃密に話してくれるんだったら片方ずつでもイイわよ?
 そーねぇ…」

んーっと口元に指先をあてて考える仕草、そして…

「じゃあまず男の人相手のほうから、でどうかしら」

アゲハ >  
「――の、濃密に?」

そんな喋り上手ではないのだけれど――と冷や汗を掻きつつ。

ぽっぽっと火照る頬を手で撫でて――

「えっと、その。まず花を売っていたら馬車が通りまして
大きい馬車だなぁっと思っていたら前でとまって
中に案内されて――外に出ないようにされてしまいまして
やんやかんやと、その――することになって
膝ついて、男の人のものを、咥えて一回出すまで、はい」

うぅっと、恥ずかしいのか、それとも”そういう気分”を思い出してしまったのか
甘ったるさがまたましていく――

ヴァレリア >  
「無防備ねぇ…ふふ、それで……?」

その身体から甘い香りを醸し出してゆく少女を眺め、にんまりとしながら

馬車に連れ込まれて、口での奉仕をさせられて…
そう語る様子を愉しげに、見ながら…

「なんていうか、ちょろいのね、アゲハ…。
 え、もうちょっと女の子として危機意識、もったら…?」

そんな感想を口にして、続けるように

「それで、アゲハはどんな気分だった…?」

アゲハ >  
「――へ? ちょろいというか、その。勘違いさせてしまったみたいですし。匂いのせいでそういう気分になったみたい、なので。女の人、もですけど……」

きょとんっとしながら。ある意味では罪悪感からなのかも、しれない

「えっと……ご主人様? としたときのようにしたほうがいいのかなって、思って。苦しかったですけど、頑張らないとなぁ、みたいな?」

気分を聞いているのに、なんだか的はずれな答えを返した

ヴァレリア >  
「……えっと、ね」

ちょっと、どころではない
世間知らずもいいところである

「私もうちょっとアゲハは世間に慣れてるものだと思ってたのよね…。
 花を売って生活?なんか、していたみたいだし……まさかここまで世間知らずだなんて」

頬杖をついて、はぁーと溜息をつく
どうやら呆れられているらしい

「それ、悪い男なんかだったら今頃アゲハは奴隷よ?」

アゲハ >  
「――え、そうなんですか?」

きょとんっとしている

「お母さんが、頑張ってくれてたのと……
その、わりと当たり、が良かったんですかね?」

そうなのかぁ、なんて。のんきなものである

ヴァレリア >  
「それじゃあ、夜のダイラスの町外れででもお花、売ってみる?
 翌日には荷馬車に揺られてバフート行きか、金持ちの家の地下室でしょうねえ」

やれやれ、と肩を竦める

「そんな調子じゃお使いに出すのも危ないんじゃないかしら…。
 護衛でもつけないと、危なくっていけないわ」

アゲハ >  
「…………あ、あれって、そういう意味だったんですかね?」

男の人に言われた言葉を思い出し、そうだったのか、なんて

「――あ、えっと……そういうのは、やだなぁって……」

ぶんぶんっと首を横に振り

ヴァレリア >  
「でもお使いに出して帰ってこなかった、なんてことになると私も困るし…」

そんな調子で表に出すなんて、とてもではないけれど許可できない
護衛をつけるのは、どうやら嫌なようだし……

「おとなしく、おうちでメイドさん、したら?」

アゲハ >  
「えっ……でもそんなにお世話になるわけにはいきませんし」

引っかかってるのはやはりそこのようで

「……? でも、ご主人様。そこまでわざわざ心配してくれるんです?」

おや、なぜだろうなんて。疑問をいだき

ヴァレリア >  
「? ご主人様だからでしょう?」

なぜそこまで心配するのか、と聞かれれば当然のようにそう答える

「労働の対価として住居と生活の保障もするのは当たり前じゃない。
 うちでは貴重な労働力なのだし……ね」

アゲハ >  
「でもかっこかりですよ?」

悪いことを考えてもいいはずなのに

「――労働って、そんな大した事してないですけど……」

少しずつ話しが脱線して落ち着いてきたのか、蜜の匂いは消えていき――

ヴァレリア >  
「あら、仮雇いだからって管理もしない放置する、なんて
 ろくな仕事場じゃないじゃない」

まぁ、それもあって本雇いになったら?と提案してもいるのだけれど

「大した仕事でなくとも要求に応じてその水準を満たせるのなら対価を得るに相応しいお仕事。
 まぁ、貴女がお花だけ売って生活をしたいというのなら止めはしないけど……」

アゲハ >  
「…………」

さて、と考えて。

「その、お仕事の内容を、改めて、教えてもらえると」

確認することにした。それでまた考えればいいと

ヴァレリア >  
「そうね、まずはお屋敷のお掃除」

ティーカップを戻すと、椅子の背もたれに背を預け、ゆったりと細い脚を組み上げて、話しはじめる

「それから私の身の回りのお世話、そうね。お洗濯だったりお食事の準備だったり、湯浴みのお手伝いなんかもあるわね。
 ふふ、メイドのお仕事といってもたくさんあるものよ?」

アゲハ >  
「……身の回り……」

ふむふむと、頷いて

「…………えっと、血液提供とかえっちなこともですか」

大事なことである

ヴァレリア >  
「強制は、しないけれど?」

クス、と口元へ笑みを浮かべる
そういったものの発散は、別に彼女を使わずとも出来る
手近にそういった、贄があれば便利なことには変わりはないが

アゲハ >  
「――でも、この前私としたとき、気持ちよさそうでしたよね?」

ということは、したほうがいいのだろうと思いつつ。

「…………うん。期間雇用、で、お願いしたい、です」

もうちょっと、本格的に、勤めることにしたいきもちは合ったから。そう提案する。
――おんぶにだっこ、までいかなくとも誰かに雇われているというのはお守りになることを、男性の件で知ったために

ヴァレリア >  
「可愛くて!柔らかい!女の子といちゃくちゅして!気持ちよくないわけ!ない!でしょ!」

背もたれへ踏ん反り返りながら堂々とそんなことをのたまう
仮雇いから、期間雇用へのランクアップ
ちょっと行動に危ういところもあるけど、それ自体に問題はないとしえ…

「それじゃ、今後共よろしくね、アゲハ。
 お使いはどうしようかしらねー…何か保険でもないと、危なさそうなのだけど」

うーん、と再び考える仕草
少女が自分で自分の身を守れる能力があれば良いのだけれど

「…護身用に剣でも持ち歩く?」

アゲハ >  
「血も吸いたそうでしたね?」

くすり、その姿を見て笑った
クスクスと、笑えば。ふわり、甘酸っぱい匂い。
いつもと違う――

「……え、剣なんて振り回せないですよ?」

ヴァレリア >  
「血は、まぁ…ね」

それ自体の欲求とは直接関係はないのだけれど
小さく笑いながらそれを口にする様子に、ほんの少し淫靡な雰囲気を感じる

「……じゃあせめてナイフくらいは身につけておかなきゃね」

アゲハ >  
「頑張って覚えます……?」

首を傾げつつ、立ち上がり、側に。

「吸いたくなりました?」

心配するように、見つめ。
首筋を、顕にした――

「どうぞ」

一度吸われているのと、雇用されているからか
ためらいが僅かにもみられず――

ヴァレリア >  
「──夜まで、とっておくわ。ご馳走は、ね…」

淹れてもらった紅茶の、香りも味も霞んでしまう
それはそれで、勿体無いと感じるのだ

「少なくとも自分で自分の身を守れなきゃ、
 この国で一人で女の子を歩かせるなんてできない、ってこと」

ティーカップに僅かに残った紅茶を、く…と飲み干して、ソーサーへと戻す

アゲハ >  
「――はぁ」

そういうものなのかと、そそっと整えて。

「……気をつけます」

よし、なんか知らないけど、話が脱線して言わなくて良くなったことに気づいて。

「では、お部屋に戻りますね。今日は有難うございましたっ」

そそそーっと退散しようと

ヴァレリア >  
「お疲れ様、──積もる話は夜にベッドで聞くから♡」

退散しようとする、その背中にそう声を投げかけておく
元々、お楽しみは後にとっておくタイプなのだ

前途多難な少女の道のりを想像して、
なんとも愉しげな微笑みをその口元に讃えていたのだとか、なんとか

アゲハ >  
「――はい……」

逃げられるわけもなく。
うなだれたようにうつむき、部屋を後にした

なにはともあれ。正式に。
アゲハは後ろ盾を手に入れた、そんな日であった

ご案内:「ゲーゼルリング邸」からヴァレリアさんが去りました。
ご案内:「ゲーゼルリング邸」からアゲハさんが去りました。
ご案内:「遊郭「月輪」 春芳殿の一室」に春芳院さんが現れました。
ご案内:「遊郭「月輪」 春芳殿の一室」にレイン・レジネスさんが現れました。
春芳院 > (貧民地区と平民地区の境に位置する、大規模な和風の建物。遊郭である其処の奥へと進めば進む程、艶浴びた声が時折聞こえて来るか。渡り廊下を更に歩んでいけば、別棟へと辿り着くだろう。東方の国の趣其の侭の建物は此処の他に六、存在する。“御殿“と呼ばれる六つの別棟には、高級と謡われる娼婦が住処としており。其の内の、1つ。)

『此方の御部屋に御座います。……では、お入り下さいませ。』

(部屋子の少女がそっと障子を開け、客人を中へと促す。中央に座卓が置かれ、座布団が一枚敷かれている以外は何も無い質素な和室。畳の井草の香りが風情と成るか、不信感に成るかは彼女の趣好によるが。中から、入り口の直ぐ傍で客人を出迎えるは、微笑を携えた此の御殿の主であったか。)

「お待ちしておりました、レイン様。」

(正座を成した侭、深々と御辞儀を致せば。暫しの後顔を上げれば、眸を細め柔和に満ちた顔をしていたか。)

レイン・レジネス > 他者の嬌声は楽隊の音色が如きもの。渡り廊下の長さも、それを愉しむが為の風情か。
六存在するという御殿にはこれまで踏み込んだ事が無かった。
奇妙な縁の為に、今、此処にいる。

「……縁って言うのも違うか。私には幸運、彼女には不運だ」

終始怯え続けていた、特上の娼婦の姿を思い出して、また笑う。
さて用意を調えた後は、どんな顔になって待っている事やら――

――そして、部屋へと通された。
簡素な部屋。奇妙な玩具も無ければ、仰々しい寝台も無い。
畳に横たわるか、座布団に座るか。ただそれだけの、何の仕掛けも無い部屋。
そこに目当ての女が、膝を着いて待っていた。

「へぇ……もう怖がらないんだ」

出会いの時とは裏腹、落ち着き払った穏やかな顔。
いざ仕事となるなら腹を括るのか、と思えば、好ましく思いながら、少しばかり残念にも思った。
これで小動物のように震えていたのなら、もう我慢できず噛み付いていたかも知れない。
が――それは風情が無いとも思い直す。
部屋の奥へ進み、座布団に腰を落として、膝を着く女に手招きを。

「おいで、春芳院。もう待てない。脱がなくてもいい――いや、そのままで良いよ」

招き寄せる一方の手は、女の頭を捉え、奪い取るような口付けをするだろう。
舌が唇を割り、舌を絡め取って喉奥を探るような、荒い交わりを。
帯へ伸びるまた一方の手は、この手の衣装に手慣れているのか、易々と帯を緩めて、純白の着物の合わせを緩める。
暫しの口付けの後、息継ぎの合間に吐き出す言葉は、

「どう愛してあげようか、ずっと考えてた。……それでね、決めたんだ。
 今日は男みたいなやり方で、身勝手に、君を嬲ってやろうかって」

餓えた獣のように、自らは衣服を脱ぎ捨てる。
その時に初めて、春芳院は見るだろう。痩躯より伸びる幾つかの、人ならぬ部位を。
肉体より伸びて蠢くは、数本の触手であった。人と呼ぶよりは、魔物に備わるべきものだ。
その触手は、痩躯の体表を蠢いて、やがて下腹部にて癒合し形態を変化する。
それは歪にして長大なものではあったが、その輪郭ばかりは雄の肉棒を模したものであった。
節くれ立って硬く、熱く脈打ち、傘は広く張り出して。鈴口が如き先端より漂うは、確かに雄の臭い。
それが痩躯の女の身体に、不釣り合いな程に大きく備わっていた。

春芳院 > (彼女に対して恐怖の念が完全に無くなった訳では無い。只、其れを押し込めて悟られぬ様に、微笑を彩り誤魔化していた。幸い、今の所は気づかれてはいない様子。座布団に腰を下ろす彼女の方に身体を向け、呼ばれるが侭にこくりと頷けば傍へと歩み寄る。傍らに寄るや否や、細い腕に抱き寄せられ。頭部を捉えられて奪われる唇、啄む間も無く舌が口内に侵入してくれば絡ませ合っては、唾液を交わらせる位に。)

「……んふっ……あ…っ……殿方みたいな、やり方……っ?」

(緩められた帯は意図も容易くするすると滑り落ちていく。支えるものが無い着物ははだけて、布切れと化していた。肩に掛かる布部分を剥いでしまえば、白磁の裸体が露になるのも時間の問題。合間に紡がれる言葉に、甘い声混じりに疑問を投げ掛けて。────然し、其の疑問の意味が直ぐに解る事と相成り。)

「────ひ……っ……!」

(滑らかな肌をした細身の体躯から、数本に伸びる触手。其れが下腹部にて形成するは雄特有の象徴。並の人として異様な光景に思わず溢れる畏怖の声。両手で口許を覆い、動揺を隠そうとするも無意識に少しずつ後退りしていたか。だが完全に逃れる事は出来ないだろう。凛とした眼差しは再度恐怖の色を帯びて、彼女を恐る恐る見つめ。)

レイン・レジネス > 「ああ――その顔、好きだよ。けれど、良くないなぁ……」

背丈こそあれ痩躯の身体だからこそ、男の腰にあろうと巨大とも思えよう肉塊は、より異形と映るのだろう。
腕とまでは行かずとも長く野太く、女泣かせの括れを持つ剛槍。
気丈に振る舞う眼差しに蔭りが見えれば、その脈動は愈々力強さを増す。

「私はお客様だよ? なのに、そんな怖がって逃げるなんて……ああ悲しいなぁ。
 悲しくて寂しくて、どうにかなっちゃいそうだ――」

白々しい口振りで相手を詰りながらも、唇の描く弧は、愉しんでいる本心を隠しようもない。
逃れていく肩を追うように手を伸ばし、手を置いて捉え、間近にて恐怖の色を堪能した。
そして、手は止まらない。肩から這い上がり、春芳院の頭を両手にて捉えた。
……何をするつもりか知らせるように、痩躯の女は一度、一際意地悪く微笑んだ。

「――よっ」

頭を捉え、引き下ろす。脈打つ異形の根へ、涼やかなる音を紡ぐ唇を触れさせるように。
そして、そのまま唇の奥、喉の奥までへと押し込み、口舌での愛撫をせがむように。
全て呑み込むには些か苦労する長大な代物ではあるが、興奮に呑まれた女はそれを鑑みる事などしない。
それどころか頭を軽く揺すって、自らも動くように要求しながら、口の中を快楽の為の道具として用いる。
金銭が伴い、同意こそあれ、行為の本質はもはや強姦の如きもの。

そして――同時に春芳院は、身体を這う、ぬめるような感触を知る事だろう。
両手は頭を捉えている、ならばそれは。
その正体は、女の腕や肩などから伸びた、また別の触手であった。
纏う粘液を女体へと塗りつける水音と共に、その触手達は、布の下に隠れたままの胸へ、背へ、或いは腰へ、尻へ、秘部へ――
人の指などより余程繊細な動作で、決して痛みなど与えぬよう、各所の性感帯を擽り撫で回すのだ。
乳房の先端の両突起に巻き付き、或いは秘部の上に備わる小さな鞘を剥き、核を吸い上げて。
尻を這う触手はぬめりのままに、合間の窄まりへと切っ先を差し入れて解し始める。
二本の腕しか持たぬ人間には叶わぬ、人外の愛撫の業だった。

ご案内:「遊郭「月輪」 春芳殿の一室」に春芳院さんが現れました。
ご案内:「遊郭「月輪」 春芳殿の一室」に春芳院さんが現れました。
ご案内:「遊郭「月輪」 春芳殿の一室」に春芳院さんが現れました。
春芳院 > 「あ……す、すみまへん……。初めて見た御姿、やから……。
───っ……!?あぐぅっ……!んふううっ……!」

(彼女の台詞に気分を害させたのではないかと焦りの色を浮かべ乍、頭を下げ謝罪を紡ぐ。所詮言い訳染みた言葉を発し乍、恐る恐る顔を上げれば。ずり退く足を意識的に抑えようとしていたが、其れが必要無い位彼女に肩を捉えられ。留まらず、頭部を両手で掴まれれば間近に映る意地悪い笑み。ぞくり、と背中に悪寒が走り眸を見開いたのも束の間。───ぐりゅっ。唇を抉じ開けられ、咽喉奥迄突っ込まれる異形の肉棒。雄特有の臭いと形等は殿方の其れと相変わり無いが、余りにも長大でじっとりと滑らかな表面に今までとは違う異物感を覚え。軽く頭部を揺すられ、舌の表面や口内の唾液で滑った生暖かな粘膜に異物が擦り付けられるか。時折苦しさで噎せ返り、“げほげほげほ……っ!!“と逸物を吐き出してしまう事もあった。けれど此方は奉仕する身。直ぐに巨大な其れを自ら咥え、掌を添え乍息苦しさに耐え顔を歪ませては、舌を目一杯使って表面や先端、傘の裏をつついたり舐め上げたりしていく。)

「ん、ふぅ…っ────あ、あぁああぁっ……!ひ…いいっ……!いっぱ、い……っ!いっぱい、さわられて…ぇ……っ!あぁんはあんぁっ……!お尻まで……!や、きたな……いぃ…あぁんふあっ……!」

(咥えて奉仕する間にも、はだけた布の隙間から肌を滑り全身を愛撫する無数の触手に全身が性感帯に成った様にびくんびくんと身体が活きの良い魚の如く跳ねては、乳房に実る突起は見事に反り立ち。蕾を開かれ陰核を吸い上げられては肥大していき。秘所からはじわりじわりと愛汁が滲んでは白肌を伝い尻に落ちていく。一番は尻の口に先端を出し入れされ、広がる入り口はひくひくと蠢き。後孔を責められるのは余り無く、何時もとは異なる快楽に感極まる声は障子の外迄響くか。余りの触手責めに唇から逸物を時折手放してしまう位に。)

春芳院 > 【後日、継続にて一旦切り】
ご案内:「遊郭「月輪」 春芳殿の一室」から春芳院さんが去りました。
レイン・レジネス > 頭部を押さえつけ、逃がさぬように留めての強制口淫。女の身であれば、この快楽は滅多に味わう事が無い。
舌と頬、唇で作られた熱い洞の中へ肉棒を押し込み、舐めしゃぶらせる快楽などは。
慣れぬ刺激に目を細め、時折唇の隙間から呻くような声を零しながらも、此方は責め立てる身。
捉えた頭を引き下ろしながら腰を突き上げ、喉奥を切っ先で責め立てながら、意地の悪い声を保って言うには。

「は、ぁ……あぁ、良いね、君……っ、気持ちいいや。
 こんな気持ちいいならっ……ずっとこんな身体でも、いいかな……。
 さ、もっと口を使って、愉しませておくれよ……」

奉仕を受けながら返す愛撫は、多量の触手を用いた快楽責め。
一つ一つ、繊細な指先にも勝る絶妙の加減かつ、多数の箇所へ同時に愛撫が注がれる。
そそり立つ乳房の先端には、絡みついてやわやわと締め付けながら、付け根の乳房をもみほぐすような。
莢から解放されて肥大する陰核は、吸い上げながらも上下の小さな動きで扱き立て、滲む蜜を更にと煽る。
そうして濡れそぼり落ちる愛汁を、尻穴を苛む触手は先端に絡めて、また再び肉輪を潜って行く。
まだ細い切っ先をくぽくぽと出し入れしたり、内側から肉輪に引っかけて広げながら引き抜いたり。
少しずつ、少しずつ、普段は使わぬという箇所を交わりの為に作り替えながら、

「ははっ……汚いなんて、私は気にしないさ。それより、ねえ、君……。
 こっちを触ったら、そんな良い声を出してくれるなんて……っ、ほら、口も忘れないでっ。
 ……ね、そんなに鳴いてくれるのは、誰かに聞かせる為かい……?
 だと、したら……っ、そういうのも嫌いじゃ、ないけどね……!」

春芳院の舌による快楽を、それが途切れるのもまた刺激の波の一つと受け取って、愈々声は切羽詰まり始めるも。
少しでも長く舌奉仕を愉しみたいと、脚にきゅうっと力を入れて耐え凌ぎながら、揶揄するような言葉。
此処へ案内してくれた少女など、もし盗み聞いていたらさぞや愉しかろうと。
思えばより声が聞きたくて、後穴を穿つ触手は、次第に強く深く大きな動きへと変わっていく。

ご案内:「遊郭「月輪」 春芳殿の一室」からレイン・レジネスさんが去りました。