2019/05/10 のログ
ご案内:「マグメール近郊の森」にルーシエさんが現れました。
■ルーシエ > 「よし、準備はOK、と。」
王都からほど近い森の入り口。
錬金術師の少女が一人、素材の採集に来ていた。
ここがそれほど強い獣もおらず、素材採集にはうってつけとの事だが、
マグメールにきたばかりの少女は土地勘が無い。
そこで、今日は狩人の青年に案内を依頼し、ここで待ち合わせをしていた。
ご案内:「マグメール近郊の森」にルシアンさんが現れました。
ご案内:「マグメール近郊の森」からルシアンさんが去りました。
ご案内:「マグメール近郊の森」にルシアンさんが現れました。
■ルシアン > 少女とは別方向から、少し慌てたように足早にやってくる青年が一人。
この辺りは慣れた場所ではあるのだけども、辺りを見渡し人影を探しつつ。
目当ての相手を見つけた、となれば急ぎ足で歩を進めて。
「すまない、遅くなった。待たせてしまったな」
申し訳なさそうに謝罪の言葉。
背中には大きめの背負い袋なんかを持ち、素材採集の装備は万端のようで。
■ルーシエ > 「やぁ、ルシアン君。
構わないよ、それほど待ってはいないさ。」
待ち合わせの人物がやってくると、明るい笑みを浮かべて手を振り迎える。
「それじゃ、今日はよろしく頼むよ。
ひとまず素材は、前伝えた通り……
……それほど珍しいモノじゃないから、すぐに集まりそうだね。」
■ルシアン > 「ん、分かった。それじゃあ、今日の所は…」
少女の言葉に頷き、荷物から地図を取り出す。先日、いくつかの印をつけた物。
一通りの素材の場所の目星なんかをつけてあるそれを広げ、少女へと示しながら。
「ここからなら、まずこっち、かな…茸なんかは多く見つかるはず。
それじゃあ、行こう?」
細い、道とも呼べないような跡が続いている先を指さして。
少女の前を歩き出そうとするのだけど…。
「山歩き、とかは大丈夫?多少きつい道になるかもしれないけど」
軽く首を傾げてみる。お嬢様、的な印象の少女だけに、平気だろうか、なんて。
■ルーシエ > 「分かった、それじゃさっそく行こうか。
あ、お弁当作ってきたから、お腹空いたら言っておくれ。」
ルシアンの後に着き、早速探索を開始する。
「うん、それほどキツくない道なら大丈夫さ。
これでも、それなりに旅は続けてきたからね。」
とは言うが、か細い少女の脚となると、
少しペースを落とし気味の方が良いかもしれない。
■ルシアン > お弁当は楽しみだ、と軽く笑ってみる。
ガイド役を買って出た手前、相応にルート選択には自信があるつもりな青年。
選んだ道は木々もまばらな林から、次第に緑深い森へと入っていくルート。
多少の傾斜もあるけれど、左程急勾配という訳でも無く。時折、森の切れ目からは森の外が見下ろせるような景色のいい場所もあったりする。
「旅、ね…こんなところまで、一人で旅をして?それとも誰かと一緒に?
まだ若いのに、大変だったろうに」
散策の合間合間のお喋りで、そんな事を聞いてみたりも。
・・・青年自身もこの街生まれではなく、似たような身の上、ではあるのだけど。
■ルーシエ > 「んー。静かでいい所だね。
あ、街の方が見えるよ。」
景観の良い所にたどり着くたび、子供の様にはしゃぐ少女。
実際、まだまだ子供なのではあるが。
「基本は一人旅だよ。
大変だけど、広い世界を見て回るのは楽しいよ。
いろんな人に出会えるしね。」
■ルシアン > 「今日は天気もいいし、獣の気配も遠い。散策にはちょうど良かったかもね。
目当ての物はもうちょっと上の方にある。そっちからなら、もう少し遠くまで見えるから、楽しみにしておくといい」
のんびり、少し青年としてはゆっくりめの調子で歩いていく。少女の足でも無理なく追えてこれるはず。
楽しそうに明るい声を上げる様子に、ふふっと思わず笑ってみて。
「そっか…まあ、この辺りも面白い所は多いけど・・もっと色々見てきたのかな、ルーシエも。
何か目的のある旅なのかい?あー、別に無理に言ってくれというわけではないけども」
ワケアリ、という事も良くある話。尋ねたのは好奇心から。
無理ならいいが、と前置きしつつ聞き返してみる。
■ルーシエ > 「分かった、もう少しだね。
そしたら、いったんお弁当にしようよ。」
まだまだそれほど厳しい道のりでもなく、少女の足取りは軽い。
もっとも、ルシアンが歩調を合わせてくれているから、だが。
「錬金術の修行の旅だよ。
いずれは、何処かで自分のアトリエを持って、ゆっくり暮らしたいね。」
旅の理由は、特に変わったものではない様だ。
「色々見た、というなら……
むしろ、旅に出る前の方が、かな。」
と、少し口調を落として呟く。
こっちの話題は、少々重そうな雰囲気。
■ルシアン > 「分かった。…あ、そうそう。一応、この辺りの草にも薬になったりする物もあるって聞いてる。
何か目ぼしい物があれば採りながら進んでくれて構わないから」
日の差し込む場所には所謂「花畑」なんかもある。また、水場が近い場所なんかも。
そういう場所には色々と使える植物なんかもあるという知識は持っていて。見分けまでは難しいが。
少女には有用かもしれない、と言葉をかける。採取しながらでも、のんびり進んでいくことはできるはず。
「成程ねぇ…この辺りだって腰を据えるには、まあ悪くはないかもね。
まあ、いろんな人種がいるから面白くもあり、物騒でもあり…ってところだけど」
軽い調子で答えてみる。実際、住みいい場所ではあるのだ…用心さえしていれば、だが。
次の言葉は、少々雰囲気が違う様子を呼んで少し考えつつ。
「…まあ、見たくもない物を見る…なんて事もあるかもしれないしね。
ルーシエみたいなお嬢様が一人旅、なんてのは中々珍しいし」
踏み込んでいい物やら。少し思案しながら、慎重に言葉を選ぶ。
そんなこんなで、目当ての場所も近づいてきて…
小高い山の山頂付近。数本の大きな樹がまばらに生え、その根元には色々なキノコや草木が繁るばしょへ。
■ルーシエ > 「うん、そうだね。
せっかくだから採っていくよ。」
周囲を少し探せば、錬金術の素材として使えるハーブや木の実類がたくさん。それらを収集しつつ、先に進んでいく。
「そうだね、この街は大きいし、人も多いし。
その分、アトリエを買うのはちょっと大変かもだけど。
……物騒なのは、よくわかったよ。
この前、ちょっと襲われたりしたしね。」
そう言いながらバツが悪そうに笑う。
運よく、通りがかりに助けて貰ったので、無事ではあるのだが。
「ふふふ、実はね、僕はもともとお姫様なんだよ。
もう、国は滅びちゃったけど。
でも、そのおかげ、っていうとあれだけど、
旅に出て広い世界を知る事も出来たのかな。」
お嬢様、と言われると、自らの出生を明かす。
おそらく、国が滅ぼされた際に色々と辛い経験もしたのだろう。
「おお、ここが目的地かな?
すごいね、素材になりそうなものが一杯!」
■ルシアン > 「ん…そういうのも何かに使えたりするのか…。雑草だとばっかり思ってたけど」
少女が選んで採取していくものを興味深く見て。
自分の知識にはない代物、やはり好奇心をくすぐられるようで。
「一軒家を買うには大変かもね。アトリエに使えるようなのは…ちょっと難しいのかも。
…………最初に会った時、気を付けろって注意はしたはずなんだけどね?」
少女の言葉を聞けば、一瞬表情を硬くするのだけど。軽く眉間を抑えて、困ったように首を振って。
…それでも、そこまで深刻な様子には見えない辺り、まだマシではあるんだろうか。これもこの街の日常、と言われればそれまで。
「お姫様、か。何処かのお嬢様どころじゃなかったわけだね。
…だったら、此方も敬意をもって接しないといけませんかね。プリンセス?」
素性を明かされて――さて、これは真実なのか、と考えてしまうのが普通の反応だろうか。
それでも嘘をつくようには思えないわけで、とりあえずは信用をして。
おどけたような調子で、簡単に礼儀正しい?反応をしてみたりするのだけど。
「根こそぎとるような事さえしなければ、大丈夫だから。
色々あるから好きな物を取ると良いけど…その前に、ごはんの時間にするかい?」
座り易そうな木の根元を探せば、ちょいちょいと手招きをしてみたり。
■ルーシエ > 「うん、そうだよ。
これは回復薬の効力を高めてくれるし、
これは魔除けの材料になるし……
あと、これは羊肉と一緒にスープにするととても美味しい!」
最後のは、ただの食材なのであった。
「ふふ、ごめんなさい。
やっぱり僕はちょっと方向音痴なのかな。
迷って、どんどん裏路地の方に入り込んじゃって……。」
「はは、やめてくれたまえよ。
もう姫でもなんでもないんだし、ルーシエで大丈夫。」
少し気恥ずかしそうに言うと……
「そうだね、お腹も空いたし。
お弁当にしようか。」
木陰へと近づくと、ポーチの中からシートと弁当箱、
ティーポットとカップを取り出す。
ポーチは魔法で容量が拡張されている様で、
見た目よりもたくさん物が入る様だ。
ポットは魔法仕掛けで、湯が沸く様になっているらしい。
それで茶を淹れつつ、弁当箱を開くと、
中には少女の手製のサンドイッチ。
具は、炙ったチキンと野菜で、軽くレモンの風味が漂う。
■ルシアン > 「へー…なるほど。こんなのがねー…あ、これがおいしいのは知ってる」
どうも、最後の食材用だけは知っていた様子。その辺の知識は割とあるらしい。
「…またこうして会えて、嬉しいよ。そうやって迷って、二度と顔を見なくなった人も居るからね。
もう一度…くれぐれも、気を付けて?」
どうしても、心配性な青年である。ぽん、と少女の銀色の髪と頭を軽くたたいて。
「ふふ…分かった。じゃあ、ルーシエのままで。
正直、堅苦しい話し方は苦手なんだ。こっちの方が気楽でいいから、助かる」
くすくす、楽しそうに笑って。
さて、その後は少女の傍へと腰を下ろし。
どんどんと出てくる食べ物やお茶なんかを、おー、と感心したように見つめていて。
「便利だねぇ、それ…ん、良い匂いがする。
料理も得意なのかい?時々、料理も錬金術も似たようなもんだ、なんていう人も居たりするけどさ」
■ルーシエ > 「ふふ、狩人だもんね。
その辺りは、僕よりも詳しいかも。」
「うん、わかった。
僕も、まだ生きていたいしね。」
頭を軽くたたかれ、くすぐったそうに眼を細める。
「僕も、堅苦しいのは嫌い。
今まで通り、気楽に接してくれたまえ。
……さ、準備できたよ。
どうぞ、召し上がれ。」
暖かい茶の入ったカップを手渡し……
「まさにそうだね。
僕の錬金術の師匠が、錬金術の修行をする前に料理修行を叩きこむ様な人だったんだ。
おかげで、料理は結構得意なんだよ♪」
■ルシアン > 「簡単な血止めや傷薬に使える奴くらいは知ってるけどね。後は食べられる草かな…
機会があったら、獲物を狩ってその場で料理してあげようか?」
直で獲物と遭遇すれば、そんな事もできるかも?なんて話してみて。
まあ、今日の所は危ない目に合わないに越したことは無いわけで。
「ん…そうしてくれると、嬉しい。折角の友達がいなくなるのは悲しいからね。
…気楽に、ね。ん、そうさせてもらう」
あんまり心配ばかりするわけもいかない。口調も、また依然と同じ砕けた者に。
差し出されたカップを受け取れば、温かい香りを吸い込んで。
「いい香り。頂きます…。
やっぱりそういうものなんだねぇ。…一応、聞くけどさ。お弁当に何か薬を盛ってるとか…そういうのは、無いよね…?」
程よく歩いた身体にお茶が染み渡る感覚が心地よい。
おいしそうな料理にも思わず唾が沸いてくるのだけど…ふと、なんか余計な事まで思い浮かんでしまって。
…気を悪くさせてしまったなら、全力で謝りに入るつもりではあるのだけど。
■ルーシエ > 「本当?
いいね、美味しそう……!
それなら、僕も一緒に手伝うよ。」
基本的に食いしん坊な少女。
ジビエ料理が堪能できるとあれば、食いつかない訳がない。
「ふふっ、そんな事しないよ~! まだ。」
茶も、サンドイッチも、なかなかの一品。
ほんの少し塩が強く効いたチキンは、歩いた後の身体によく染み込む。
……最後に、まだとか不穏な言葉がついていたが。
「お望みならば、帰ってから薬を試してみるかい?
もちろん、僕に使ってみても良いし。
あ、使わずに、っていうのもアリだね。」
ふふふ、と好色な笑みを浮かべて誘ってくる。
それは、親しい友と食事に行こうか、と誘うくらいのノリで。
■ルシアン > 「ん?手伝ってくれるのはありがたいけど獣の解体とかできる?
って料理が得意ならそのくらいできるか…鹿の皮を剥いだり、猪を血抜きしたりとかするけど」
おお、食いついた。食材だけに。なんてくだらない事は考えていない。多分。
狩りの獲物は美味しく頂くのが狩人の掟である。その辺が手伝ってもらえるなら心強いのだけど。
「…ま、いいか。……ん、良いね。美味しい。
あー…もう少し、貰っても大丈夫かな?」
味はお気に召したらしい。いくつか貰ったサンドイッチも無くなってしまい、残りの分を見て。
少女の分は、勿論残すつもりなのだけど。
「…使うような相手がいれば、ね。まあ…あんまり、色事にそういうのを使うのは。
……一応でも、お姫さまならそういう事を言わないの」
少女に浮かぶ表情には、不思議な色香を感じてしまい、内心では多少焦ったりもするのだけど。
あえて子供っぽい扱いでたしなめるような調子で言葉を紡ぐ。
■ルーシエ > 「ん……ごめんよ、解体はちょっと無理かも。
捌いてくれれば、料理はできるけど……。」
流石に獣の解体は専門外。
将来的には、解剖学の知識も得ないといけないが……。
「いいよいいよ、一杯持ってきたから遠慮なく。
なんなら、おやつも持ってきたからね。」
そう言いながら、景気よくふるまう。
ポーチを開ければ、そこには焼き菓子もいくつか。
「うんうん、薬使わない方が燃える時もあるもんね。
んー、お姫様だって生き物だから、エロい事は大好きなんだよ?」
目を輝かせて話を続ける少女。
……どうやら、想像以上に好色な様で……。