【名前】ルシアン・S・エヴァリーフ
【種族】人間
【外見】身長・177p 体重70kgほど ショートヘアの黒髪・少し垂れ気味の黒い瞳・細身に見えるが服に着られて着痩せするタイプ 見るものが見るなら、何処か東方の者に近い雰囲気の顔立ち。
【服装・所持品】通常では動きやすいシャツに布製のズボンなど。屋外で活動するときは若草の色に染めた丈夫なマント、皮のブーツ 身の丈程の木製の杖と短剣を携える。護身術ではあるものの、人間相手の戦闘もある程度はこなせる程度の熟練度。 狩人としての得物は弓。足を止めている獲物を、遥か遠くから仕留められる程度の腕前。
隠密行動などをする場合はフード付きの黒いマント。
【性格】 普段は穏やか、ややぶっきらぼうながら人当たりは良い方で、割と丁寧な口調。 …という猫を被っている。本性は好奇心旺盛、かつ悪戯好きで面白い事好き、気まぐれな性格。 お節介焼きでもあり、気が向いた相手にはちょっかいを出す事も多い。 基本的には相手を見て、その相手に合わせた態度を器用に取る。打ち解けると本性を現す、かも。 その上で、信用・信頼した相手には無条件の助力を。不信を抱く相手へ本音を漏らすことは無い。 非常に仲間意識、家族意識が強い。彼が大事に思う存在を害する存在には、全力で牙を突き立てる。そんなタイプ。
【能力】:狐幻術 様々なものを『騙す』事に特化した術の総称。 生き物の五感に影響し、その場に有るものを無いように、またその逆というように見せかける。 基本的に現実に何か影響を与える事はできない、かかる相手がいてこその術。 東方の一部に存在する『化け狐』と呼ばれる種族が操るらしい。
・蜃気の術 五感のうち視覚を騙す立体映像を作成できる。人間程度のサイズならかなり精巧に、それ以上は少しずつ粗が目立ってくる。 質感は見ただけでは判別が難しいレベル。触れるとそのまま突き抜ける。 「何もない映像」を作る事での透明化もできる。ただし、通常の幻より集中が必要で、消耗も大きい。
・木霊の術 聴覚を騙す術。何もない場所に物音を発生させる、あるいはその逆。 その場に応じた効果音を作成し、一定の期間流すことができる。 蜃気の術とセットで使用する事で「開きっぱなしでキィキィと風に吹かれるドア」などを見せかける事が可能。
・頬撫の術 触覚を騙す事で方向感覚を狂わせる術。 幻影や木霊の術をトリガーとし、その場に迷い込んだ者が思った場所へ行くことを阻害する。 「3歩進んだ先のドアにたどり着けない」「トイレに行こうとしたのにどうしても玄関に出てしまう」などの状況を引き起こす。 また、触れられても居ないのに触れられたという感覚を与える事も可能。何が触れたかは、集中次第で羽毛から刃物まで。
・保食の術 嗅覚と味覚を騙す術。 味や匂いの無い物を在るように、またその逆が可能。 「美味しいパンと思ったら泥まんじゅう」と言った事を引き起こす。 味は兎も角栄養はある、という物体を無理やり食べてしまう時にも使える…かも。
・燐炎の術 上の4つの術の合成。五感全てを同時に騙し、相手に「火だるまになる感覚」を与える。 影響を受けた者は、激しく燃え盛る炎を視認し、自身の肉が焼ける音と匂い、痛みと鉄錆の味まで感じる事になるが、実際の肉体への損傷は無し。 数分で効果が切れてからは、衝撃から立ち直れば通常通りの行動が可能となる。 青年にとっての切り札。上記4種と比較して消耗も大きい。
・化身 白銀の毛皮と2本の尾を持った、狐に似た獣の姿への変身。 獣の姿では相応の身体能力に。通常の人の姿でも、程度は落ちるが並よりも五感が鋭い。
また、銀の狐の耳や尾をもつ半獣半人の姿も取れる。 身に帯びる力を最大限に開放し、狐幻術の力を最も強く扱える姿。 そして…。
・狐火の術 青年にとっての奥の手。半獣半人の姿の時のみ行使できる。 幻ではない、本当の炎を生み出し、自在に操ることが可能。 「単なる幻しか操れない、見掛け倒しの術者である」と思い込んだ相手を『騙す』ための、裏の裏をかくための術。一般的な炎の術と比べると左程の威力ではない。 ただし幻だと思い無防備に受けるような者が居れば、「これは幻だ」と思い込みながら一握の炭クズと化すことになる。
【その他】 この地から遥か遠方の土地の出身。何らかの目的があっての一人旅の身。 その途中、この街の近辺で行き倒れていた所を老夫妻に救われ、世話になる。 夫妻の経営する<ディアンサス孤児院>で簡単な読み書き計算などを教えたり、お手伝いなどをして子供たちの兄のような立ち位置に。 本人的にも暫くは此処に落ち着いても良いかな、と思っている様子。 永住するかどうかはまた別の話。
旅の中で身に着けたらしく、隠密行動に長ける。裏社会についても相応の知識と伝手を持つ様子。 技能と生まれ持った能力を活用することで、並みの警備体制程度は容易に突破して潜入する程度は容易。 ただし基本的にはこの手の技能や行動を好んで取る事は無い。
先祖代々、色々な種の血が混じりあい、時にそれらが目立つ形で表に出てくる少し変わった血筋の家系。 彼の場合は狐の姿と、幻を操る力。東方の「化け狐」の血らしい。 この地のミレー族との関係は無し。見た目が似ている、程度の他人の空似。
<NPC:ディアンサス孤児院> 王都の外れ、マグメール近辺にあるレンガ造りの孤児院。 許容人数は最大でも(とある理由から)子供は20人程度。 敷地はかなり広めで、生活を送る本館や宿舎になる離れの別館がある。
最大の特徴は、此処にいる子供は全て戦災孤児である事と、種族を問わない事。 人間、ミレー族、魔族、それらの混血など多種多様な存在が居る。 また、それらの子供たちに対し種族を隠し、迫害をされないように保護する役割も隠し持つ。 いずれ成長すれば院を出ていく事になるが、それまでに何とか独り立ちできる程度の教育などを施す事が最大の目的。
「院長」と「奥様」の2人が創設・運営する。他にスタッフが数名。 全員、何かしらの「お話」を抱えているとか、居ないとか。
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