2019/04/12 のログ
トルテ > 「―――えと、そう…ですね。少し早く目が覚めてしまって、せっかくですから海の上の夜明けを見てみようと思って…」

(舷側へと移動して東の空に目を向ける青年に誘われる様に、トルテもまた彼の隣へ歩を進め、水平線から顔を覗かせ始めた朝日を見つめる。キラキラと波間に反射する朝日が、未だほのかに赤みを残すお嬢様の童顔を柔らかく照らす。その傍ら、改めて姿勢を正し、きっちりとした礼と共に名を告げる青年貴族。こちらもそれに合わせてスカートの端を指先で摘み、ちょこんと膝を折るカーテシーで頭を下げつつ名乗りを返す。)

「わたくしはトルテと申します。貴方の様な騎士様がご一緒して下さるなら、此度の航海も安心出来そうですね、………――――っ!」

(自然な所作に手を取られ、膝を折った青年の顔がゆっくり近付いて行くのに一瞬身体が硬直する。近頃は社交の場から遠ざかっているとは言えど、トルテとて一応は貴族令嬢である。羞恥に負けてぴゃっと手を引っ込めてしまうなんて無作法はせず、彼の口付けをされるがままに受け入れた。柔な白手は緊張のせいで少々震えてしまっていたし、唇が触れた瞬間にはひくんっと小さく反応しまっていたけれど。)

ザイヴァー > (自身の礼に対し、きちんと淑女の礼で返してきた相手を見て、しっかりと教育された女性なのだなと思う。そして相手が名乗りを返せば……)

「トルテさんか……はは、俺も、君のような女性が一緒だと、船が華やいでとても船旅が楽しめそうだ」

(なんて返しつつ、手の甲にキスをすれば……何やら、相手の体が震えているようで…)

「どうかされましたか?なにやら、震えている様子……もしや、男性と触れるのが怖いとか…?」

(だったら、悪いことをしたなぁ……と思いつつも、キスしてしまったものはしょうがない。ふっと笑みつつ……)

「でしたら謝罪いたしますが……男性に触れられて、このように震えると、今の社交界ですと、悪い貴族連中に目をつけられてしまいますよ?」

(と、忠告してみて。そして……)

「まあ、トルテさんほど魅力的な女性なら、あなたを守りたいと思うナイトも一人や二人いるとは思いますが、ね」

(なんて、言ってみようか)

トルテ > (やっぱりどうしても男の人には苦手意識がある。社交デビュー前に淫魔に攫われて、まともな恋愛を経験する前に雄の肉欲という物を散々身体に刻み込まれたトルテは彼らとどの様に付き合えばいいのかが分からないのだ。自分の身体が男の人達の肉欲を刺激して止まぬ物であるという自覚はあるし、彼らのそうした視線にゾクゾクッと妖しい愉悦を感じてしまう事も多い。時にはそんな男達に犯され弄ばれる自分を想像してはしたない一人遊びに浸ったりもするお嬢様は、異性という存在をどうしても淫猥な行為と結びつけて考えてしまう。)

「――――い、いえ、そうではなくて……その、な、慣れていなくて……」

(そんな風に己の淫乱ぶりを再確認していた所で真摯な対応を返されて、気恥ずかしさに頬が染まる。腐敗も著しい王都の貴族としては珍しい、騎士の鑑の様な彼の応対。きっと普通の令嬢ならば、彼の様な青年に恋い焦がれたりするのだろう。そんな風に考えながら、貴族令嬢と青年騎士とのまともな恋愛を脳裏に描こうとするのだけれど――――トルテの頭に浮かんでいるのは酷く淫猥な行為ばかり。)

「そ、そんな……わたくしなんて……」

(さらりと紡がれる言葉に頬を染めた顔を俯かせる様は淑女そのもの。しかし、暴走を始めた脳裏に浮かぶのは――――手すりに乳房を預ける形で押さえつけられ、捲りあげたスカートから剥き出しのお尻を突き出した格好でゴスゴスと排泄孔を抉られる。何度も何度もイかされて、浅ましく潮を噴き散らし―――なんて妄想。上品に波打つフレアスカートの奥、肉付きのいい腰に食い込む小さな黒ショーツに無理矢理収めた肉欲の象徴が、ただでさえ野太い体躯をむくむくと膨らませ始め、それに気付いたトルテの頬がますます赤く染まっていく。)

(「ひゃ……ちょ、だ、駄目、です……お、落ち着いてくださいませ。こんな所で、あ、やだ……おっきく、なっちゃう……っ」)

ザイヴァー > 「……?」

(なにか、相手の反応を見て「違和感」を感じる、それは、50年以上の人生を生きてきた将軍だから感じるこができたのか……相手の反応と、自分から見た、淑女のような彼女の間に、何か変な相違があるような…そんな感じ)

「さて、太陽がかなり上がってきました。もうそろそろ、船の船員たちも慌ただしく動き出すでしょう。その前に、部屋に……うおぉ!?」

(相手の頬に朱がさしたのを疑問に思いつつも、そう言っていた時だった。再び大きく、波が船を襲う。流石のザイヴァーもバランスを崩したのか、ぐらりと体が揺れ……相手の体の方に、倒れ込んでしまうだろう……相手の体を、甲板に押し付けるように。再び、相手の柔らかで香りのよい体躯が、ザイヴァーの体に押しつぶされるように…そして……当然。相手の股間に、強く腰か腹のあたりを押し付けてしまって……)

「……っとと、申し訳、ありま……ん?」

(何か、固い物を感じて、不作法ながら、そのあたりを撫でようか……)

トルテ > (一度熱が集まり始めれば、それはお嬢様が内に秘めた淫欲の強さを見せつけるかに際限なく昂ぶってしまう。品行方正な騎士様の眼前で、浅ましく勃起したペニスでスカートを持ち上げてしまう己の醜態。今すぐ海に身を投げてしまいたくなるほど恥ずかしく、そして同時に強い興奮を覚える未来予想。自分のはしたない姿を他者に目撃される事で感じる被虐の悦びが、ついにはショーツからずるりと陰茎をはみ出させる程に剛直を隆起させていき―――。)

「――――きゃぁあっ!?」

(そんなタイミングで襲った揺れに運動音痴なお嬢様が対応出来るはずもなかった。彼に押し倒される形で甲板に倒れ込んだ肢体が、セーターの縦縞を淫猥に歪ませる豊乳を重たげに揺らし、捲くれ上がったスカートはむっちりといやらしい肉付きを見せる太腿の純白を、レース飾りの精緻なショーツの黒と共に覗かせる。幸いにしてその上端から飛び出した剛直は露出していないものの、密着する青年の腰に棍棒の如き異物感を押し付けてしまっていた。そして違和感を覚えた青年の指先が、腰元にわだかまるスカート越しにそれを撫でるなら)

「――――きゃひぃいっ♡」

(たまらぬ喘ぎが溢れてしまった。彼の指先が感じ取るのは少女の下腹から生え出た男の前腕の如き何か。火傷しそうな熱を内包する筋骨の束は、どこもかしこも柔らかなトルテの身体とはまるで異なる逞しい硬さ。しかし、それに触れられたお嬢様の可憐な桜唇が漏らすのは、若い娘の悩ましげな甘音。)

ザイヴァー > (相手の体を、甲板に押し付けてしまった。とんだ無作法をしてしまったなぁ……なんて反省していれば、腰当りに感じる、相手の「女性」としてはありえない何かの硬さ。二度、三度と腕を動かして、それが何か探り……もしや、と思ったが)

「まさか……これは、ペニス……?」

(そう思って。いや、何を馬鹿なと自分でも思うが……確かに、手に感じるこれは、まさに男の肉の棒で。熱さ、硬さを内包したそれを、掌で感じて……と、その時、船の船員の声がする。慌て、身を起こせば……)

「失礼。レディ。波のせいとは言え、甲板に押し倒すなど……あるまじき行動です。謝罪しましょう……」

(そう、何事もなかったかのように話すザイヴァー。だが、その頬は女性の知ってはいけない面を見てしまったという感じに、朱に染まっていて……)

「で、では。私はこれにて失礼いたします……」

(そして、彼女の耳元で……)

「もし、体が疼かれるのでしたら、お相手しますよ?俺の船室は……」

と、自分の船室を教え、去って行こうか。
この後、相手がザイヴァーの部屋訪れたか。それを知りえるのは…
天に昇りいく、太陽のみが知っているだろうか……

ご案内:「王都~ダイラス間の定期船」からザイヴァーさんが去りました。
トルテ > 「――――……ふぁぁっ」

(触れた物の形を確かめるように彼の手が股間を弄り、はっきり『ペニス』と口にした途端、青年貴族と木床に挟まれたトルテの肢体がビクンッと跳ねた。かぁぁぁ……っと白皙の頬が赤みを増す。身を起こした彼に少し遅れて近付いてくる船員の気配に気付いたトルテは、こちらも慌てて身体を起こして着衣の乱れを正した。何気ない所作でスカートを抑えてはいるものの、密着によってトルテのその部分がどうなっているかを知った彼には、黒布に浮き上がる不自然な膨らみがはっきりと目についてしまっているはず。)

「い、いえ、そんな……不可抗力、というものですしお気になさらないで下さいませ……」

(ふるふると首を振って彼の謝罪を必要のない物だと告げつつも、互いに頬を染めて微妙に視線を外した2人の姿は何やら妙な雰囲気となっていた事だろう。そして別れ際、互いの髪が触れ合う距離で囁きには再びぞくぞくっと背筋を震わせてしまった。 ―――結局、気の小さいお嬢様は殿方の部屋に自ら足を運ぶというはしたない行為に及ぶ事は出来なかったけれど、航海の最中、彼の部屋へと訪れた自分を妄想して幾度も自慰に浸る事になるのだった。)

ご案内:「王都~ダイラス間の定期船」からトルテさんが去りました。
ご案内:「王城・執務室」にザイヴァーさんが現れました。
ご案内:「王城・執務室」にアルタゥ・ノノさんが現れました。
ザイヴァー > 王城にあるザイヴァーの執務室。そこでは、書類と格闘するザイヴァーがいた。

「ああ、クソ……!書類が減らない……っ!」

そう苛立ちを隠さず言葉にし、書類にサインを書いていく。
軍の機密事項から、さほどどうでもいいものまで回ってくるのだからたまらない。

『へっへ、鬼のザイヴァー将軍も、書類には勝てないってか?』
「黙れ、愚剣……貴様に手足があればな……」
『あー、剣でよかった』

そんな軽口をたたきつつも、部屋の魔導時計がなる。

「……っと、もうこんな時間か。今日は、メイドの面接をするんだったな……」
『なんで将軍閣下がそんなことすんだよ』
「ああ、俺の目にかなったメイドや執事しか、俺の屋敷では働かせられないのでな…
どこに、ハニートラップやら、他国の密偵が潜り込むかもわからん」
『なるほどな』

そして、書類を机の脇にやり、扉が開くのを待とうか……

アルタゥ・ノノ > 『こちらです、こちらにカイゼル将軍が居られます
 では、小官はこれで失礼します!』

近づく気配、衣服が擦れる音、それは1人分だ。
1人分の金属の擦れる音、衣服の擦れる音 気配、それは1人分。
城内を案内する騎士そのものの存在が醸す=1人分。
その騎士らしい存在は緩やかに去っていく。案内した方をその場に置いて。

コンコン。

案内を受けた方の気配と音と存在が非常に薄い というか ない。
ただ、足音とか一切なかったのに、扉が二度ノックされる。
扉をノックした何かは確実に扉の前にいる。

中にいるザイヴァーとそれに付随する何かの返答待ちといったところ。

ザイヴァー > 「……む」

扉の外に、兵士の気配がする。
いや、兵士の気配しかしない、と言ったほうが正しいか。
恐らく、時間的にメイド候補の女性を連れてきた兵士だろうが……
なら、何故。「その連れてきたはずのメイド候補」の気配がないのだ?

そして鳴るのは、ノック音。二回、小さく響いたそれを聞いたバスカードは。

『へー、中々強敵そうなメイド候補が来たようだな』

なんて、ザイヴァーの気も知らないかのように暢気そうにケラケラ笑って……

「……そのようだな」

そうバスカードに答えた後。

「入りたまえ」

と、入室を促そうか…

アルタゥ・ノノ > 城内には兵士の気配がたくさんある。
その中にも王族とか出入りが許された商人や職人諸々。
本日面接予定の「メイド候補の気配」はそれに含まれていない。
なのに 扉はノックされ 確かに扉を隔ててそこにいる 筈。

「失礼致します」

扉は普通に―普段軋む筈の扉も無音だった。
軋まないでまるで空間を切り取ったように無音に滑る様に開かれ、
無駄なく優雅にして鮮麗されたどこぞの令嬢の様な振る舞いを持つ、
ふさふさの猫耳と猫尻尾を生やした少女が、カーテシーを。

「面接に参りました、の。」

メイド服ではないが、いや、それよりもミレー族とは違う気配のなさ。
確かにその者は 入室を許され室内に入ったのに 気配が非常に薄い。
伏せ気味にしている瞳の色は 血を濃くした様な赤い深紅。
俗にいう白銀赤目 アルビノだった。全般的に白い。

此方は将軍の他に気配がもう一つ感じられるが、顔にはおくびにも出さない。

ザイヴァー > 「うむ、よく来てくれたね」

相手を見た、というより、感じた第一印象は……希薄、だった。
相手は、確かにそこにいるのに、妙に気配が薄い。
アルビノという存在は、見た目からして希薄というか儚い印象を受けるが……
目の前の存在は、それ以上に、希薄な感じだ。
正直、彼女がアサシンだったら……と思うと、背筋が少し寒くなる。
まあ……そうでないことを祈りつつ。まずは自己紹介。
まだお互いの名も知らない。そのまま警戒するのは、間抜けだ

「俺がザイヴァー・グランフォード・カイゼルだ。よろしくな」
『で、俺さまがバスカード・ヴレイカーだ。よろしくな、嬢ちゃん』

と、一人と一振りが挨拶。そして……

「……ふむ、まずは座ってくれ。」

そう言って、部屋の椅子に着席するよう促し……

「さて、君は俺の屋敷のメイドになるために、来たという事でいいかな?」

と、まずは状況を確認しようと……

アルタゥ・ノノ > 本当に薄い。立ち振る舞いも静かなので動かなければ
薄いのも手伝っていないのではないかという錯覚すら覚えよう。
確かに彼の前にいます、でも それは残像だ も出来なくもないです。
アサシンかどうか?アサシンめいたスキルを保有しているのは母です。
それに近いスキルを他に持っている家族は…後二人位です。

少女は単にスキルで希薄にしているのと音を立てない様に生活し続けた結果とも。

「わたくし、アルタゥ・ノノと申します。家名は敢て伏せさせて頂きます。
 理由と致しまして、家名は有名どころですのでそれを利用するのはなしとさせて頂きたく。
 本日はよろしくお願い致します、カイゼル閣下。それと剣の方」

気配やはり1人と一振り。
それに会話が可能と来た、認識確認 完了。
無駄なくだがゆっくりと椅子に腰かける、何から何まで無音。

「おはようからおやすみまで 料理から掃除までと認識です。
 つまりメイドとして、で面接に参りましたので 状況としては正しいかと。」

まともに受け答えしてる。
普段の少女を知る者がいたら驚くかもしれない。
さておき、ザイヴァーの方を中心に見つつ背筋を伸ばしてきちんと椅子に腰かけている少女。

ザイヴァー > 「アルタゥ・ノノか。良い響きの名前だね。ああ、よろしく」

名を褒めつつ、相手に集中する。本当に、気を抜けば「あれ?」と、見失ってしまいそうで。
そして、相手の言葉で状況が確認できれば。

「うむ、メイドになるために面接に来たなら良い。では、早速面接を始めよう…と、言う前に」

そこでいったん区切り。

「まず、気配をもっと出してくれないか?ここは敵地じゃないんだ。そこまで気配を希薄にしては、
メイドとして雇った時に困ってしまう」

自分は気配を探るすべを持っているが、そうではないメイドや執事も屋敷では働いているのだ。
彼らを驚かせてしまわないためにも、気配をもう少し出してほしいと言って……
そして、一枚の羊皮紙を取り出し、

「まあ、それが君の個性だというなら、咎めないが。さて、面接を始めよう。まず、そもそもなぜ俺のメイドになろうと思ったんだい?」

と聞いて。求人は出しているが、結構、一般のメイドに比べハードルが厳しめだと自分でも思っていた。それに応募してくるとは……中々に、強者だ。

アルタゥ・ノノ > 「本名ではありませんが、名に縛られるほど脆弱ではありません。」

いわゆる通称がアルタゥ・ノノ。本名は別にある事を告げておく。
集中して気配が希薄なので、やはり『それは残像だ残念だったな』が出来そうだ。
残像行動は出来るけどこの場では実践もしない やらない。

「気配ですか、標準でこの調子なのです。薄くは出来ますが?」

気配本当に殺しそう。普段の気配の薄さで暮らしている。濃くしろと出せはちょっと難しい。
気配が薄い為、腰に鈴とかつけられると流石に気配がくっきりはっきりすると思う。
猫に鈴 的にしてしまえば いかに希薄なアサシンスキルゼロのアルタゥでもくっきりはする。

「はい。メイドになるきっかけは、とあるメイド商会からの紹介に寄ります。
 人手が足りないからカイゼル家に推薦を出すから面接を受けよと。
 確かに護衛兼秘書兼メイドという内容の時点で並みのメイドでは役に立たないかと。」

その求人内容 確かに厳しかった記憶がある。
これは一種の護衛兼秘書兼ついでにメイドを募集しているようなものだと。
その辺の花嫁修業中とかのメイドじゃあ役に立つまいと思ったが、その求人内容の裏を探ろうとしたのも事実。
一体全体 この屋敷の主人はメイドに何を求めているのだと!

ザイヴァー > 気配が基準でこれかと、内心頭を抱えるが……考えようによっては、掘り出し物かもしれないと、
考え直し、話を進める。

「……うむ、では、もし雇ったとしたら、屋敷では音のなる小さなスズをメイド服に付けるように」

外出時ではなく、屋内にいる場合に鈴をつけろとは変な指示だとは思うが……
まあ、他の同僚をびっくりさせないよう、付けてもらわないとちょっと困るかもしれない。
そして、メイドの募集要項について言及されれば。

「はは、それくらい厳しくしておかないと。俺の屋敷では働けない」
『うーん、ザイヴァー……やっぱり、メイドに武装した兵士程度の戦力と、
学院卒業レベルの知性の両立を求めるのは間違ってると思うぜ……?』

と、バスカードが苦言を呈するが……

「何を言う。その厳しいチェックを突破した者が、既に5人働いているではないか」
『ふつーよ、貴族ってのは10人20人とメイド侍らせてると思うんだが……?』
「質で勝負だよ、質で……っと、話がそれたね。俺の屋敷では…やはり、軍事機密の資料などを扱うから、
メイドや執事も、攫われるかもしれないし、拷問を受け、その機密を盗もうとする輩もいる…
だから、厳しいんだ」

そういいつつ……

「ふむ、次の質問だが……君はその厳しいメイドになる面接を受けに来てるわけだが。強さと、知性に自信はあるかい?
俺の目を見て、しっかり答えるんだ」

と、言おうか……

アルタゥ・ノノ > 気配は薄いまま濃くもならないしゼロにもならない。
一定の稀薄のまま存在はあるけどいるの?が続いている。

「畏まりました。毎日鈴は変更した方が宜しいかと」

何故。屋内にいても鈴は必須。それだと屋外はつけなくてもいいらしい。
いや、まぁ 毎日何かしら音の成るものは命じられればつける予定だ。

「兵士程度で務まりますか?学院卒業程度であれば…」

私の素の戦闘能力?気配殺しさえ出来ると城内どこでも侵入します。
出入りできない場所はないほどどうにかします。アサシンではないけど似た様な斥候探索も出来ます。
頭は…両親が現場叩き上げの職人気質とそこそこの頭脳を持つ為、学院同等の頭脳はある筈。
普段はその頭脳は見せびらかしたりはしない。あくまでも潜むものとしているのみ。

何やら厳しいその項目を突破した者が5名いるらしい。
数は足りていない筈 どこかの闇仕事並みに忙殺されている気がする。
喋る必要がない時は なんとも喋ろうともしないが耳を澄ましている。

「数より質ですか、強さは手合わせか、知性は…あるほうですね。
 わたくし 一度覚えた事は忘れませんね、記憶力と暗記力はあるつもりです。
 軍事機密に暗号化は施しておりますか?
 魔導文字か神聖魔導記号を用いた乱数表を駆使した書類の作成は?
 軍事機密を用いる書類の場合は高難度暗号文字を使わねば突破されます。
 屋敷の警備も丸ごと弄ってから二重三重の罠と防御向上をしてから機密保持の向上も為さっては如何でしょうか。」

強さは手合わせをすれば割と分かる筈。
知性はちょっとだけ曝け出してみよう。多分しているとは思うが 屋敷まるごとに罠を巡らしておりますか?と。

目を視ろと?…全盲かつ特殊スキル保有のアルタゥが彼の目を視る仕草を。
ハイライトのない視線が向けられる筈。 そう、今までに至るまで全く見えていないのに 
見えている様に振舞う演技力もあり、と。どう判断してくれるだろう?

ザイヴァー > 相手からの反応を聞けば、知性については全く問題ないようで。
無論、暗号化やら、多数の言語等など……軍事機密には、ザイヴァーの手がかかっている分だけは厳しく、
暗号化が施されている。他?それは知らない。
無論、屋敷の警備も、かなり分厚いもので……

「うむ、知性は問題ない。武力も……まあ、この気配の希薄さだけでも、十分雇うに値する力だな」

と言いつつも……相手の「目」にみられれば……

「……ふぅむ?」

目に、生気というか、光がない。
というか、相手の気配が希薄だからより集中して相手を見ているのだが……
だから気が付けるほどに微細に、だが。視線が合っていない……?

「……アルタゥ。君は、もしや、目が見えないのか……?」

と、聞きつつも……ふっと笑んで。

「まあ、いい。すまなかったな。視線を合わせろといって……
ここまで歩いてきたということは、見えない目を補う力があるのだろう?
君の希薄な気配。そして、知性はきっと、俺のためになるだろう。
……とりあえず、面接は仮合格と言っておこうか。
あとは、実際に仕事をやってみて、ほんとうの合格か、不合格かを決めよう」

そう言って、書類を差し出し……

「さ、契約書だ。サインしてくれ」

なお、この契約書。良ーく読むと、だが。
三日に一回、ザイヴァーに抱かれることと書かれている。
もちろん、そんなことをする気はなく、しっかり書類を読めるかというテストだ。

アルタゥ・ノノ > そこそこ頭はいい筈。ただし普段は全開にしない。
普段は気配の薄い 稀薄の少女を見繕ってます。
気配殺しはスキルじゃないが似た様な技を持ち、侵入者には痛い目を持って命で贖って貰おうか的な事も。
いや、殺し屋とか暗殺者じゃないです、やろうと思えばできます。

「正解です。素で言えば 全盲です。」

「此処暫く王都全域の散策を終え、どこに何があるかの空間認識把握に努めておりました。
 残りはこの王城だけでしたが、つい先ほどを持ち終了致しましたので問題は御座いません。
 視力はありませんが違う視界を補う力はありますのでお気になさいませんよう。」

書類を受け取る。僅かに魔力がホンの少し書類上を流れて消える。
サインする手が止まる なんだこれは!書類を書く寸前で彼に差し戻す仕草を。

「三日に一度 体を差し出し ご主人の夜の運動にご奉仕せよ。
 これは契約の内容にしては酷では?私にそれを求めると 痩せますよ?」

何が痩せるのか。ふふふっと艶っぽい笑みを漸く浮かべて 本当に求めますか?と問いかけて。

ザイヴァー > 「ふむ、全盲か。だが、それでも一見普通に生活できているのだから大したものだよ」

そう言いつつも。アルタゥがどこかの国の密偵であった場合、
なんか、聞き捨てならないことを聞いた気もするが……
まあ、いい。その場合は。俺が手元に置いておいて、しっかりと……

そして、書類の最も注目すべき点に気が付けば。

「ははは、すまないな。書類もきちんと読まずサインするようなものに、メイド兼秘書は務まらんのでな。
最初のテストをさせてもらったよ」

そういって、その偽契約書を、マッチの炎で燃やし。
そして本物の契約書を渡そうか。
今度は不備もなく、サインすれば契約完了。晴れてアルタゥさんはザイヴァーのメイドさん。
とはいえ……

「……ふ、痩せるとは面白い言い方だ。俺の何を燃やして、痩せさせてくれるのかな?
興味があるが……
従者の体に手を出す気はないよ」

なんて、笑って……

アルタゥ・ノノ > 「今は視覚以外の感覚で振舞っておりますが、定期的に反響定位は使いますね。
 それで大体を把握し、後は経験と勘で詰めます。」

何処かの国の密偵?
いえ、この少女調べたところで、
港湾都市ダイラス本店に構えるトゥルネソル商会の、王都マグメール支店
リス・トゥルネソルと魔族の国から脱却した老舗酒造シュロス統括
高位古代竜アッシェ・シュトルムの四女なのが判明するだけ。
家名を伏せた理由もそこそこ名が売れている商会出身だからだった。
両親がともに偉大です、やっている事が割と派手です。

偽契約書は燃やされたようだ、燃えた音がした。
本物の契約書も 先程と同じように視た。ややあって文字を書く。
見えていない割にきちんと書いてた。 契約完了の筈。

「最初のテストがこれ。身体的に痩せる方が宜しいか、
 はたまた精神的に痩せていく方がお好みか。まだ手は出さないと。
 そうですか 深みに嵌らぬ様お気をつけ下さいます様、『ご主人様』」

ふふふっと 艶っぽい笑みを浮かべて見返す素振りを。

アルタゥ・ノノ > 【続きは後日と相成りました】
ご案内:「王城・執務室」からアルタゥ・ノノさんが去りました。
ご案内:「王城・執務室」からザイヴァーさんが去りました。