2018/11/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 木賃宿」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 数日中に祭りがあるらしく、港湾都市はかなりの賑わいを見せていた。それを知らずに街に入ったゼナは、しばらく探し歩いた後で、人通りの少ない細路地に建てられた宿にてようやく空き寝台を一つ見つける。そこはいわゆるユースホステルで、部屋・風呂・トイレは共用。しかし、なんとも珍しい女性専用宿という事で安心していた…………のだが。

「……………………っ」

宿中は冬着のままでは汗ばむ程の暖気に満ちて、客も従業員も女だけという気安さもあってなのか、すれ違うのは肌も露わな薄着ばかり。そして、彼女たちは決まってゼナに視線を向けてくるのである。
ねっとりと肌を舐め回す様な、妙に性的な気配の滲む妖しい凝視を。
時にはショーツの上にゆったりとしたシャツだけを羽織った女性客に迫られて、壁際に追い詰められる様な局面すらあった。
そんな廊下を不安と緊張、そして妙な興奮を伴に潜り抜け、2階上がってすぐの所に目的の部屋を見つけたゼナは、朱を昇らせた頬を緩めて扉を開く。

ゼナ > むわっ、と吹き付ける様な熱気は濃密な雌臭と湿気を孕んで金の短髪を膨らませた。

『―――んぁッ、あっ、あぁぁ…ッ、お、お姉様っ、お姉様ぁ…っ❤❤』

続けて戦士娘の耳孔を擽るのは、明らかに性の悦びに浸る甘声。
壁の左右にずらりと並ぶ4対の二段ベッドの右中程、中途半端に開かれた仕切りのカーテンの隙間から覗く汗ばんだ白脚が、切なげに蠢いてシーツに皺を刻んでいた。
そんな様子を隣合うベッドに座ってニヤニヤと見つめる黒肌の娘は全裸。
控えめな大きさの乳房の先をピンピンに尖らせて、肉の興奮に頬を染め―――両足の合間に座らせた金髪娘の舌愛撫を股間に埋めていた。

「~~~~~~っっ!?」

無論ゼナには利用経験などないのだけれど、それはまるっきり娼館の如き―――否、下手な娼館よりも余程に爛れた光景だった。
息を呑んで後ずさった背の巨剣が入り口そばの壁に当たって音を立て、室内の利用客全ての視線を向けさせる。全員が全員、肉食の獣めいて獲物を物色する淫らな目をゼナのいやらしい鎧姿に向けていた。

ご案内:「港湾都市ダイラス 木賃宿」にアデラさんが現れました。
アデラ > 雌の臭いが吹きこぼれる部屋の扉――に、僅かに吹き込む清涼の香。
尤もそれも、室内に響く艶声が一度強まれば、掻き消されてしまう程のもの。
〝まだ〟この部屋の色に染まらない匂いが、部屋の入り口に立ち――

「ごめんあそばせ、通してくださいな」

と、この場には寧ろ滑稽な程に似つかわしくない、穏やかで慎み深い声が、戦士娘の耳に届くだろう。
部屋の入り口に、少女が立っていた。
外気と比べれば涼しげだが、宿の熱気に晒されれば、肌にしっとりと汗を滲ませる程。そして〝まだ〟その衣服は乱れていない。

「……あら、もう、始まってらっしゃるのね。あなたは――」

その少女は室内を軽く見渡して、飛び交う視線の行き先を追う。
ほぼ全ての視線が追っているのは、柔肉張り詰める淫らそのものの体。

「――人気でいらっしゃるのね、ちょっと妬けちゃうわ」

などと言いながら、その部屋の先客達同様の、情欲に染まった目を戦士娘へ。

ゼナ > 「――――ひぁあッ!?」

あまりに淫靡な光景に竦み上がっていたゼナは、穏やかな声音の不意打ちにすら悲鳴を上げてビクついた。部分鎧で強化された革ハーネスの胸元に、とっさの防御姿勢の双腕を寄せる姿は非力な小動物。
人間どころかオーガの巨胴すら両断せしめるだろう大剣を、軽々背負う手練とは到底思えぬ弱々しさ。

「――――は、わっ、わっ……す、すすすすみませんっ。」

どうやら己の体躯が黒のドレスも艶やかな娘の入室を妨げていたらしい。それに気付いた小麦肌の戦士娘は真っ赤な顔で慌てて脇へと身を寄せた。
唯一の脱出口を今度は彼女に塞がれた形。
むちむちと肉感的な身体を縮ませて、すっかり萎縮し俯いた蒼の上目遣いで少女を見上げ、奏でる言葉にドキドキと耳を傾ける。
そうこうするうち入り口近くの反対側のベッドに腰掛けていた女が手を伸ばし、バタンと閉ざす分厚い扉。怯えるゼナに嗜虐の笑みを向けながら、きっちりがっちり施錠も施すサービス精神。

「……あ、の、あのっ、あの……っ!?」

その声音こそ淑やかで、年齢なんかはゼナより下と思しき少女。
しかし、纏う雰囲気の妖艶さに完全に気圧された生娘は、きょときょとと蒼瞳を泳がせつつ後ずさり、ついには壁際に追い詰められた。二段ベッドと分厚い漆喰壁にコの字に囲まれた袋小路。唯一の脱出口には、バランスよく整った起伏を浮かせた黒ドレス。露出する白肌を伝う汗が妙に艶めかしい。
原因不明の興奮が、今にも胸を突き破ってしまいそう。

アデラ > 「んー……」

目を細めて室内を見渡し、目を閉じて鼻をすんすんと鳴らし、恍惚の微笑。
目を瞑ったままに扉の内へ一歩踏み込めば、背後で扉の閉まる音。
振り向き、施錠された扉を見て、

「あら、逃がさないってことかしら。
 ……ふふっ、鍵なんか無くても逃がさない、なんて気概は見せてくれないのね。ざぁんねん」

ドアを閉めた女へ、挑発的な笑みを向ける。そのままに戦士娘の数歩先へ足を進めた。
左右に並ぶ二段ベッドの、そのどの場所からでも見られるように、部屋の中心まで歩き――
しゅっ、と衣擦れの音。
首と背を締める紐を解けば、少女の纏うワンピースドレスは、そのまま床へと落ちた。
そして靴を脱げば、白く華奢な身体を飾るのは、両手のロンググローブと、両脚を飾る黒いストッキングのみ。
少女自身の手に収まる小ぶりな胸も、幼子のような無毛の秘部も全て曝け出したままに。

「どうしたの? わざわざ、こんな場所を選んだんでしょう。愉しまなくては損よ。
 あなたは――そうね、どっち側かしら。虐める方か、虐められる方か……って、見たら分かるわね」

裸身の背を戦士娘へと晒したまま、首と視線だけを後方へ向けて問いかける。最後ばかりは、少し苦笑交じりに。
少女の言葉を聞けば、この宿の仕組みも分かろうか。

ゼナ > 黒ドレスに声を掛けられた女は、スレンダーな半裸でひょいと肩を竦めて苦笑い。その様子から先の施錠はアデラを獲物と見立てたのではなく、自分達と同じく宿に慣れた彼女に対する支援であったと分かるだろう。
そして中には舌打ちも混ざるだろうが、ゼナに集中していた視線も緩やかに外されていく。豊満さは無かろうとも美術品めいて整ったシルエットとシャープな美貌を有する少女に初な獲物を譲る気配。無論、その際のあれこれを見て愉しみ、彼女が飽きてゼナを放置するような事があれば、残り物を皆で愉しもうという貪欲さも覗いてはいるのだけれど。

「…………………………………………」

もちろん、こんな宿は初体験となる生娘に、それらのやり取りが理解出来るはずもない。不安げな眼差しで眼前の娘を見上げ、ただただドキドキと鼓動を跳ねさせるばかり。
そんな折、妖艶な圧にてゼナを追い詰めていた彼女がするりと距離を離したならば、獲物を前に背を向けた猫を見つめるネズミの如き困惑で彼女の姿を追いかける。
周囲でそれぞれの行為に戻ろうとしていた女性客も同様だったらしく、今度は黒ドレスへと衆目が集まった。
そんな状況、すとんと落ちるドレスの黒と、露わになった眩しいまでの純白肌。ゼナを含めて全員が息を呑む。双腕、双脚にだけ着衣を残したフェティシズムに溢れて蠱惑的な裸身。

『あー……なんだ、そりゃああれか? あたしらも混ぜて、みんな仲良く乱交しましょうってお誘いかい?』

金髪少女のクンニを受けていた黒肌の娘が、確認するかに問いかける。

アデラ > 十数人分の視線が集まっている――少女はその事実にぶるりと身を震わせた。
白肌はかすかに赤らみ始め、瞳は熱を帯びて潤む。
自らの身体を見せびらかすように、手は身体の脇に下げたままで、くるりと身を翻らせたりもしながら――

「ね、あなた。〝こういうこと〟は嫌い?」

未だ壁際へ立つ戦士娘の方へ、身体ごと振り返って問う。
やはりその目に灯るものは、周囲の女性達と同じ、獲物を見極める獣の目だ。
淫蕩なる装飾品を剥ぎ取ろうか、剥ぎ取らぬままに組み伏せようか、いずれが美味かと迷う目だ。
自分よりも数キロはしっかりした体格の少女が、小動物のような視線を向けてくる様に、些か嗜虐的な面を刺激されもする。
が――嬲るか、嬲られるか。いずれを好むかといえばこの少女は、

「ええ、そう言ってるのよ。だってその方が、ずっと苦しくて辛そうでしょう?」

奉仕を受けながら、真っ先に口を開いた娘へは、流し目気味の笑みを向けた。
それから少女は、戦士娘と並ぶように壁際へ身を寄せて、こんな風に小声で囁くのだ。

「こういうことが嫌いなら、すぐに逃げたほうがいいわ。鍵は中から掛かってるんだもの、普通に開けられるわよ。
 ……でもね、あなたを見てると――逃げたがってるようには思えないわねぇ。
 ここは酷いところよ。愛し合うなんてものじゃなくて、行きずりの相手に性欲をぶつけるだけのところ。
 うっかり弱みなんか見せたら、朝も夜も無く、泣いて平伏してもお構いなしに犯されるわ……きっと。
 何人も何人も、入れ替わり立ち代り。もしかしたら他の部屋の人まで遊びに来るかもね……?」

そう囁く少女の声も、次第に上ずっていく。己の言葉に夢想を煽られるが故か。
そして少女は、戦士娘の隣に立ちながら、再び黒肌の娘へと言うのだ。

「酷くしてくれなきゃ、いやよ。優しいのなんて大嫌い……どう?」

ゼナ > 「――――えっ、え……えぇ、っと……」

捕食者に裸身を晒した無防備のままに平然と、先程と変わらぬ妖艶さを纏う少女の問いかけ。ゼナはただただ困惑していた。
はっきりしているのは、このままここにいたら『犯される』という事。
本来、同性に対して抱く必要の無い危機感。
にもかかわらず扉に向けて駆け出す事が出来ないのは、この場に満ちる背徳の気配に抱く妖しい期待感故なのだろう。

『ハハッ、ずいぶん太っ腹だね、アンタ。アタシだったらまずは一人でねっとり愉しんで、それからおこぼれを分けてやるってなもんだけど。』
『まーまー、最初から楽しませてくれるっていうならそれでいいじゃん。あたし的にはだいかんげー☆』
『いやぁ、私は休憩気分だったんだけどぉ、こんな風に誘われちゃったらぁ、仕方ないっていうかぁ』

口々に言って寝台から身を起こす雌ライオンの群。
肉食獣の巣穴に貪り食われる事を望む破滅願望持ちと共に放り込まれた小動物の心地に震えるゼナの手を、傍らの寝台からにゅっと伸ばされた腕が捉えて引きずり込んだ。

そして自ら裸身を晒す少女の方には

『じゃ、いっただっきまぁす☆』

背後から響く酷く可愛らしい声音が、ズドンッ!
いきなりの衝撃で彼女の尻穴を突き上げた。
恐らくはつい先程まで他者の肉孔を抉っていたのだろう。
腸液だか精液だか愛液だか唾液だかも判然としない粘液が、何の準備もしていない窄まりにねじ込まれる。