2018/08/13 のログ
■クレス・ローベルク > 「……お客さん来ないねえ」
あれから暫く経ったが、一向に客が来ない。まあ、目新しい商売など最初はこんなもんだ、と納得はできるが、しかし退屈ではある。
「ま、こういうのは釣りと一緒だよね」
そう言うと、木箱に座って鼻歌を歌って待つ。どうやら本人もそこまで真面目に商売をするつもりはないらしい。
■クレス・ローベルク > さて、鼻歌を歌って暇つぶしに入ってから更に暫くして。いい加減鼻歌のレパートリーも尽き始めていた。
「うーん、まさか誰も寄ってこないとは……。いっそこっちの攻撃無しにしといたほうが良かったかなあ。でもそれだと僕が楽しめないし……」
実は男に対してはマジで戦うにしても、女の子に対しては性的な『攻撃』などして楽しもうと思っていたのだが、そんな呑気なことは言ってられない。しかし、そもそもこれは趣味で始めた事からして、そこを譲るのも何だか本末転倒な気がした。
「エロか金か。難しい問題だ……」
■クレス・ローベルク > 「ふうむ」
と唸るように言うと、辺りを見渡し
「よく考えたら閑古鳥が鳴いてる所を見られるのって恥ずかしいな……でも、何か此処まで来たら引くに引けないというか……」
どうするかなー、と考えつつ、ずるずると店を開け続ける。優柔不断な男だった。
■クレス・ローベルク > 「ZZZ……はっ」
いつの間にか、眠ってしまっていた。駄目だなあ、と思いつつ、立ち上がった。
「んじゃ、店じまいしますか」
木箱と板を片付けて、何処かへと去っていった
ご案内:「王都平民地区 南広場」からクレス・ローベルクさんが去りました。