2018/05/29 のログ
紅月 > 「いやぁ…本当に、ね?
ワールの子って言うから、気難しかったらと色々策を練ったのに…無駄になっちゃった」

クスクス、と楽しげに笑いながら女二人を抱く男の肩に額を預け、内心をポロリ。
地味に酷いような気もするが、本音なのだから仕方ない。

「あらあら…っふふ、おねむかしら。
頑張って考えたものね、疲れちゃったねー?」

子供の高い体温、それも眠いときの体温といったらもうぬくぬくである。
なでなで、ニコニコ…娘の我が儘にも嬉々と頷こうとして、はた。

「今更だけど…今夜、泊まらせて貰っても?
そりゃあ、アルちゃんのおねだりは聞く気満々だけどさ」

歩き出すワルセイについて行きながら首を傾げる。
本来なら今来たばかりで家主に言うセリフで無ければ、更にもっと前以て訊いておくべきだったのだろうが…其処はマイペースな紅月の事、なるようになる、なのである。

ワルセイ・イダーヤ > 気難しかったら……などと言われれば、クツクツと笑んで。

「ふふ、いい意味で、俺の娘らしくないであろう?明るく、天真爛漫な……可愛い娘だ」

などと、親ばかな一言……そして、泊ってもいいかと聞かれれば。

「ふふ、無論よ……と言うより、俺の恋人になるのなら……ここは、
そなたの家にもなるのではないのかね?なら、泊るという表現は間違いだな」

何て、苦笑し言おうか。

「……お帰り。コウゲツ」

そう、ぎゅっとコウゲツを抱きしめようか……
その後、共にベッドへと向かうことができたなら……

『……えへへ~、こうやって、お父様とお母様に挟まれて寝るの……夢だったんだ……』

そういって、幸せそうな……安心しきった表情のアルシャを間に…

「……ふ、良かったな。アルシャ。夢がかなって。なら、次は何を夢にしようか?」

などと聞きつつ……

「コウゲツには…夢など、何かないか?俺や、アルシャの夢ばかり言っている気がするのでな……」

そう言って、夫婦親子は、ゆっくりと、眠りに落ちて行く。ゆっくり、ぐっすり……

紅月 > 「全くよ、配色お顔立ちはどう見てもあんさんの家系そっくりなのに…」

絵画を思い出し、呆れたように肩を竦めて言う…何せ、絵と娘が生まれ変わりかと思う程に瓜二つなのだ、疑問にも思うというもの。
…けれど今は掘り下げる気はないのか、冗談めかしたからかい口調である。

「……、…あら、まぁ。
それはまた何というか、随分と…玉の輿にも物欲センサーってあるのかしらね」

きょとーん……
趣味に関してを除けば平民的な金銭感覚もキチンと持ち合わせている紅月は、呆気にとられている…大多数がそうであろうが、貴族に嫁ぐとか全く考えていなかった訳で
特に紅月は旅人であり、冒険者…つまり明日もわからぬ根なし草。
更に言えば野宿も気にせぬ野生児である。
…物凄く、俗物的な物言いになってしまった。

しかし抱き締められれば表情を和らげて瞳を閉じ…『ただいま』と、彼に囁くのだ。

そうして、ベッドへ横になり親子揃って川の字寝。
夢へ渡るまで夢語り。
「紅もアルちゃんの夢、気になるなぁ…?」
なんて、笑いあって。

「紅の夢?
夢、というか…予定?野望?
自分でダンジョンを作ってみとう御座いまする。
飼育魔獣から罠から取得物まで、全部。
今日から此所が紅のお家…なら、謂わば『理想の秘密基地』かな?
…とりあえず直近の夢はナピちゃんか」

夢は大きく果てしなく…とは言え、スキルから考えればもう下地は出来つつあり。
だからこそ、というか…その質の悪さから野望と呼んだ方が近い気はする。
直近の夢の何と平和な事か。
…でもまぁ、ダンジョン生成も夢には違いない。

「祖国も気にはなるけど、跡取り問題は最初から兄上に丸投げる気だったし。
ま、帰らなくても大丈夫じゃないかな…たぶん」

ククッ、と悪い笑み。
こうなれば最早、100年くらいはマグメールに居座るつもりである。

夢、というなら…故郷とマグメールを繋ぐこと、なのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えながら、うとうとと…深く深く、眠りの中へ。

ご案内:「ワルセイのアジト」からワルセイ・イダーヤさんが去りました。
ご案内:「ワルセイのアジト」から紅月さんが去りました。
ご案内:「魔族の国国境近くの森」にラファルさんが現れました。
ラファル > 魔族の国と、マグメールの国を隔てる山、その近くに有る森の中、そこに一匹の竜がいた。
 何をしているかといえば、何をしているのだろう、猪を見つけて狩って食べたり。
 盗賊が襲ってきたら撃退して、ナイナイしたり。どこにナイナイしたのかは秘密。
 魔族が襲ってきたら撃退してナイナイしたり、ええ、秘密ですとも。

 今は絶賛。

「もりを~モリ、モリく~ぅ~。」

 森の木々をバリボリと物理的に食べておりました、野菜スティックを食べてるような気軽さです。
 少女というよりも幼女と言っていい身長にストンと凹凸のない幼い肉体。
 その肉体のどこに入っているのかと問いかけてしまいたくなるぐらいに、巨木に齧り付き、ボリボリと食べておなかの中に。
 ぼりぼりばりばり、食べて満足したのか、ケプリと軽く息を吐く。

 後ろを見ると……100本単位で木が食われておりました。
 食べたあとが、道のようになっておりまする。

ラファル > 「んー……っ!」

 食事を思う存分とって満足したのか、少女はプルプルと、大きく伸びをする。
 くあ、と大きくあくびを零してから周囲を見回す、周囲に今のところ獣とかそういうのはいなさそうである。
 ふむ、と頷いてからくるくると、腕を回してみせた。

「お腹いっぱいになったし、こう、うんどーとか、お昼寝もいいなぁ。」

 流石に、ここに遊ぶような人はいないだろうしー。ボク退屈ーと、ぽてぽて、森の奥を覗き込むように歩く。
 しばらく行くと、森の動物の憩いの場なのだろうか……、泉があった。
 喉が渇いたな、と思い、少女は走る。
 草の上だというのに、音もなく影のように滑るような走り方。

ご案内:「魔族の国国境近くの森」に影時さんが現れました。
影時 > 全く、今の雇い主ではないが、自分を喰わせているつもりの御仁も無茶をさせてくれる。
如何に政敵共より情報の面で抜きんでいたいからといって、地獄の一丁目のような魔族の国の様子も見てこいというのは。
だが、多少なりともリスクは弁えているのか、今すぐ見て帰ってこいという無茶の無茶の上塗りはない。
街道のど真ん中を悠々と歩くというのは、時と場合による。
生身一つの安堵を測るとなると、おのずと山中を突っ切ってゆくことが最良と言えるだろう。
その際、自分の痕跡を適宜消しつつ、進むことが何よりも肝要であるが――。

「……――あー。おいおい、何だァ、こりゃ」

やがて森を突き進む先で、急に開けた場所に出る。
広場という程極端な場所ではないが、百本というオーダーで木々が失せていれば空が覗く。さながら、不意に道に出てしまったかのよう。
目深にかぶった外套のフードを降ろし、髪を掻きながら奇異の痕跡を追う。
静かに、だが慎重に。体重移動と気配の制御で自然の気配と紛れつつ、進む先に微かな水の気配を得る。泉があるのか。

「おぅい、誰か居るのかねー?」

ふと、そんな声を放ってみよう。痕跡から察するに、単なる獣の仕業ではあるまい、と。
水の気配の方に進んでいけば、程なく泉のある場所まで至ろう。何者かいることを考えながら、敢えてのんきな声を出す。

ラファル >  少女は泉に付かづけば、警戒などせずにごくごくと水を飲み始める。
 基本的にドラゴンの体力を持つ少女、多少の汚れや細菌、毒などは効果がない。
 其の辺の動物と同じようにごくごくと泉に水に口をつけて飲み混んでいく。
 そんな時に、少女の感覚にひっかかる何か。

「ん?」

 小さなつぶやき、少女の竜の感覚は彼の声を捉えることができた。
 声に気がつけばその方面に意識を向ける、視線はひとりの男性に向かい、瞳はひたりとその男を捉える。
 音のない動きは自分に通じるものが有り、しかし、少し違う。
 聞いたことがある、東洋のそれであろう。

「いるよー!」

 声を放たれ、その声に敵意は見えない、だから少女は軽く声を放つことにする。
 少女は彼と違い誰かに使えているわけでもなく。
 しかし、彼が来ている模様なので、彼の方に向き直りながらくるのを待つことにする。
 似た動きに、興味と、興奮と、好奇心に目を輝かせて。

影時 > 気になる点で最たるものは、だ。伐採ではなく“喰われた”であろう木々の幹と地面に残ろう痕跡の有無である。
由縁を明確にするには今すぐ捉えうる情報では足りないが、其処に因果を見出すのが難しい。
大きな樹を喰うものが要るとすれば、おのずと巨大な体躯が必要になる筈だ。
しかし、それらしいものが跋扈したという風情が現状の己の見立てが確かならば、見出せない。
であるならば。まずはこの道のようになった処を進んでいけば、おのずと答え合わせになるだろう。

纏う黒い外套の裾を揺らしつつ、起伏の多い地面でも肩の線を揺らすことなく進む中、返る声に大袈裟に天を仰ごう。

「……居たかぁ」

なんてこった、と言わんばかりに大袈裟に目元に手を当てて慨嘆しながら、前方に目を凝らす。
見えたのは、想定していたよりもずっと小さい。己よりも背丈の小さい姿形は子供のようだ。

「お前さんかい? 後ろの此れをバリバリやってたのは」

まだ距離があれば、放つ声を大きく響かせながら、己を待ち受けていると思しい姿に近づいてゆこう。
そうしながら観察は怠らない。見た目通りの姿ではあるまい、と。
武人としての危機管理と酔狂の徒としての好奇が、自ずと口の端を釣り上げる。

ラファル > 「わぁ……っ。」

 近づいて来る姿に少女の目は輝く、彼の身のこなしも、懐に隠している火薬の匂い。
 色々と手を加えられているものの、東方の忍の服装、それは母が教えてくれたそれに近く。
 自分の持つ技に近く、しかして異質な動きである。
 本物のヒーローを見た子供の目の輝きと言うもが、一番近しいものであるといえよう。

 でも、何やら可也彼は落胆している模様、逢いたくないものにあってしまった、と言わんばかりである。
 なぜだろう――――と、考えかけたところで男の声に、少女は納得の色を目に宿した。

「そうだよ、お腹が空いたから食べたんだ。
 でも、別にボクは、オジサンとかを無差別にバリバリしないよ!
 それに、オジサンに興味あるし!
 お友達になりたいな!」

 近づいて来る彼の大声に、返す声。
 ある程度近づいてくれば少女の方からも近づこう、するりと歩く動きを見れば彼もわかるだろう。
 彼と同じ―――闇を駆ける事を中心とした西洋の忍とも言える存在。

「ボクはラファル・トゥルネソル。
 おじさんのお名前、教えて?」

 敵意のない少女の笑顔、告げる名前はこの国に幾つも支店を持つ大きな商会のファミリーネーム。
 その金の瞳は、男の一挙一動を興味深く見つめている。
 その動きから技を奪おうとするかのように。

影時 > その見立ては間違いない。自身で調合した火薬や丸薬、混じる墨の香りをかぎ取れるならば此れは呪符のそれだ。
はるか故郷より離れてこの場で立ち回るとすれば、現地で得られるものも加えて仕立てる方が装いは不自然さが薄れる。
性根は荒事向きと自認するが、忍びの端くれとしての心得には忠実だ。
郷には郷に従え、と謂うが恐らくは間違いではない。自他の違和感をゼロにしてゆくことが隠密の基本だろうから。

「そうかそうか、お前さんか。
 オジサンも木石じゃないから、ただでバリボリされるわけにはいかんがね。嗚呼、だが、俺も興味が沸いたな」

おぢさん、と。内心で反芻しては複雑そうな面持ちになる。
もう少し心意気は若いつもりだが、見える姿を見れば少なからず興味も己も湧く。
恐らくは同類と言える類の使い手だ。一挙一動を見遣れば、ははぁと息を吐く。忍びの如く。だが、それだけではないであろうもの。

「……聞いたことのある家名だなぁ。
 名乗るほどのものじゃない、と言いたいが、俺は影時。カゲトキという。」

貴族の一人に食客として抱えられ、客分として頼まれごとを果たす中で色々と情報は集め得た。
此の少女がそうのか? 己の足で二、三歩程度の位置に立ち止まり、視線を合わせるようにしゃがみ込みながらじっと相手を見よう。
それだけの動作でも得るものはあるのだろうか。体幹をブレさせない身のこなしだ。外套を纏っていても、衣擦れの音も小さい。

ラファル > 少女は、忍びらしさというものは持ち合わせていない、理由としては、忍者ではないからである。
 忍びの技を、隱業を、暗殺術を覚えているものの、それは技術としてであり、職業としてではない。
 覚えた技術をまとめてクラスとして言えば、ストライダーという分類になるというところである。

「バリボリするのは、襲ってきた野盗とか、魔族とか、ちゃんとしてるから大丈夫だよ。

 ―――こんな所に、ボクの様な類似業者がいるって、珍しいもんね?」

 彼の興味、それは自分の持つ興味と同じであろう。
 だからこそ、少女は笑みを浮かべる、先ほどの屈託のない笑いではない、妖しい笑み。
 何もかもが対象とも言えよう、性別も、年齢なのに、纏うモノは似通っているとも言える不思議。

「うん、色んな町にある商会をよろしくね?
 影時。
 ―――ああ!あの人最近雇ったって言ってた。」

 彼の発音、東洋の発音を直ぐに言えたのは、母の教育の賜物で。
 彼の名前を聞いて、彼の雇い主をすぐに思い出す、確か家が金を貸していた顧客でもあっただろうか。

「影時、この先に行くなら、ボクも行きたいな。
 やることなくて暇だったし、影時の技……知りたいな。」

 役立たずにはならないと思うけど、少女は首を傾ぐ。
 すい、と一歩後ろに下がる。

 にぃと、笑いをこぼして、一歩踏み出す。
 二歩目で姿がぶれて、気配が薄れて消える。体術と、隱業の複合技。
 加速で相手の視界から抜け、そのまま音もなく隱業に入る。
 彼に把握してもらうために気配は残すが、本気で隠れる気になれば彼の足手纏いにはならないレベルではあろうと、少女は自負する。

「便利だと思うよ?―――だから、連れてって?」

 木の上に腰をかけて少女は自分をアピールしよう、殺すことに関しても、技術はあるよ、と。

影時 > 恐らく、抱いた直感は正しい。自分の知る、意識する忍びのものとは聊か毛色が違う。
技術を会得している、学んでいるという認識が正しいのだろう。故にこそ名乗る職種も異なることだろう。

「そーかそーか、魔族も取って食えるのか。なら、良いが。否、相対した馬鹿どもには不幸か。
 驚いたぞ? もう少し人間離れした奴でも居るかと思ったら、お前さんみたいなちんまいのとはなぁ」

けして皆無ではないだろう。忍者そのものではなくとも、同系統の技の使い手がいないとも限らない。
おかげで退屈はしなさそうだ。敵だから今は喰わないという言い方もできる。
見た目通りに年月を経てないかもしれないとしても、見える姿が浮かべる笑みにはそのような妖しさも感じ得る。

「あぁ、かもしれんな?」

こちらこそ、と何気ない調子で返すも、己の名から行き着く、連想する様に成る程と唇を歪ませる。
やはり、己を食客として抱える貴族の貸し手の縁者で相違ないだろう。
今時の貴族も楽ではないというのは調べる中でよくよく分かったものだが、世間とは狭いものだ。

「山を越えて、向こうをひょいと覗いて帰るだけだぞ。
 互いの邪魔にならないってなら、好きにしな。」

謂うは容易いが、為すには難い。魔族等に悟られずに行動することが何よりも肝要であるのだから。
デモンストレーションとばかりに為される身のこなしに、ふぅむと暗赤色の双眸を細める。
わざと気配が残す様も汲めば、より上の段の隠形も為せるのだろう。互いに互いの足を引っ張るようなことがなければ、不足はあるまい。

では、と。膝を伸ばすだけで、すっと前に出て相手が居る木の方へを歩もう。
少し勢いを付ければ、僅かな突起を足掛かりに幹を昇って、己も枝上の人となる。一連の所作に氣や魔力の発露はない。身に覚えた技によるものだ。

ラファル > 忍びの技を学んでもないのに忍者を名乗るのも烏滸がましいところもある。
 母親も忍者ではなかったし、それに、ストライダー、少女はかっこいいから気に入ってる。

「まーね、と、言っても……魔族も、人間もネームドは難しいかな?
 んー。居ると思うよ?王国の王宮方面にはゴロゴロと。そういう部門もあるみたいだし。
 お母様は技術はあるけれど……アサシンだし……ボクが見た同系統の人は、影時が初めてだし。」

 同系統で自分が知るのは、技術を教えてくれた母親だけど、彼女は暗殺者である。
 しかし、そういう部門の騎士団があるし、王国ナンバリング騎士団には、必ず一人は密偵がいる。
 そっちは、ゴロゴロいるんじゃないかなぁ、との感想、素直に見たのは彼が初めてである。

「どっちでもいいよね。」

 彼のはぐらかす返答に笑って返答する。
 彼の上と自分の親の関係が、彼と自分の関係を結ぶものではないのだから。
 貴族は自分の威厳を保たないといけないらしい、貴族は面倒だね、と軽く感想を。

「うん、別にいいよー。やること無いし。
 あ、帰りがけにお酒もらって帰るのもいいかも。
 邪魔になるなら、囮にしてくれていいよー。
 ありがとうね!」

 魔族の国の中にある陸文洞、それを思い出して、美味しいお酒いいよね、とか。
 飲むもよし、売るもよし、いろいろ良し。
 彼の提案にどこまで忍び込むのかは解らないが、場所次第では少し寄り道しようかなとか考える。

「ふむ、ふむふむ。」

 彼の動き、最低限の動き、自分の勢いと速度で登る動き。
 木の突起を使い速度を落とさずに登るのを見て、木から降りて真似る。
 体重が軽いからというのと。人外の筋力のせいか。
 真似るのはさほど難しくはなかった感想。
 ひょい、と元の場所に戻る。

影時 > 忍者と名乗れば忍者だ。まさか、こんな異国の地に忍者認定組織やら何やらがある訳でもない。
技術も身に得た力で何を為すのも、結局自身次第だ。そこまでとやかく言うための道理は己も持ち合わせない。

「成る程ねェ。頭の其れにかけて取って喰えるというのは分かったが、程々にな?
 消化不良で暴れられて、ちっちゃなお腹がボコボコ膨れたりしても俺は知らんぞ。

 ――いる処にはいるもんだ。そうだな、この国やシェンヤンだったか? あっちも似たような奴を抱えてもおかしかぁない」

ともあれ、この少女の覚えた技の由縁は母親由来であることが分かった。
己のこめかみのあたりを突いてみせつつ、最低限の助言はしておこう。
いい女になるであろう気配はあるが、如何に好きものと言えども、ぼこぼこと膨れる少女の腹で勃起する趣味はない。

「そうだなぁ。どっちでも、大差ない」

あくまで俺は俺だ。雇い主の貸し手に従う、何か便宜を図る由縁等もない。
貴族も楽ではないというのは、己もひょいと肩を竦めて合意する。

「酒か。……いいなァ。エールの類には飽きたな。強い酒はあるのか?
 と、っ。それと、囮にするか否かは周囲次第だぞ。逆に俺が囮になるべきこともあろうよ」

逆に己の方こそ、学ぶものもあるだろう。この地に至ってまだまだ日も浅い。
酒の宛でもあるらしい様に微かな興味を覚えつつ、目的地を移動の合間に露にする。
タナール砦より先の魔族領の出城だ。出兵の気配、備蓄戦力の有無等を探る。

少女に対する己は、氣を僅かに活動させ、身体能力を高めての所作を時折使う。
周囲の地勢の活用も重要だが、周囲の自然に紛れる程の力の利用に迷いはない。
向こうが生まれ持った身体能力で為すならば、こちらは技術だ。超常の力を常時出し続けないのは、有事の際の余力を残すためである。

ラファル > 忍者というものは、技術とかもあるが、精神論……心の有り様もあるとも言える。
 心の上に刃を乗せる、耐え忍ぶ、そういったものも、あるのだと聞いたことがある。
 閑話休題というやつであろう。

「ありがと、でも大丈夫だよ、そんなに弱い体でもないし……消化してる間に、それの能力使えるから。

 ―――でも、ボクの知る限りは、東方の……島国の忍者、あれはひとつ飛び抜けてるよ。」

 最低限の助言ににこやかに笑う。人間ではないし、少女は食べることにより、その能力を奪う権能を持つ。
 お腹ポコポコだけは絶対にないと言えるだろう。
 多分、目の前のオジサンは自分よりも、姉や母の方が性欲くすぐられるんだろうなと思った。

「――にひ。
 酒はね、焼酎に米酒あるよ。強い酒もあるし、弱いお酒もあるよ。
 でも、無理に貰いに行かなくても、家に帰れば買えるから。

 ――え?影時のお仕事なんだから、影時は絶対に帰らないといけないでしょ。」

 目的地からは遠くはなさそうだ、寄ろうと思えば寄ることもできよう。
 ただ、無理しないでも帰っても、お酒は買えるとアピール。商売商売。
 
 しかし、彼が囮になるという言葉に目を丸くする。
 彼は仕事で行く必要があるのだ、自分とは違う、彼が囮になり残るという選択肢は先ず無い筈である。
 魔族の領域になるので、気合を入れた。

「あ!今のすご!」

 気を目にする、魔力由来ではないそれを興味を向ける。
 忍者特有……東方特有のそれは自分にないもので、いいなぁ、と目を輝かせる。
 もっと見たいと思うけど、出してくれなさそうだ。
 出した時に覚えていこうと、ふんす、と気合を入れた。

「じゃあ、ここからは、ボク、真面目に行こうかな。」

 心の持ち用を切り替えて、少女は不敵に笑う。
 東方の忍との同道は少女とても昂ぶっていた。

影時 > 刃の下に心を置く。あるいは心の上に刃を置く。
必要に応じて心を捨てて事を為す非情さと。刃を忍ばせて事を為すために心を配ることの表れだ。
厳密にいうならば、己はそれらの精神からかけ離れた抜け忍である。
しかし、喰うためにそういった精神でなければ、為せないことも多々ある。

「そうかい。良いもんだな。可愛いうえにそういう力があるってのも。
 はは、お嬢ちゃん。否、ラファルだったけか。忍びもピンキリでな。格下ならばお嬢ちゃんにも劣る」

嗜好の面で有れば、よりグラマラスな方が好みではある。
だが、そうでなくとも同道させる以上、心配りは非常に大事だ。よりよく育つかどうかは分からなくとも、好かれることは嫌な事ではない。
何より、己の危惧通りにならないということはほっとできる事項だ。趣味人を気取るが、悪趣味はない故に。

「清酒まであるのか!驚いたな。どんな呪いでも使っているのだか、気になる位だ。
 無論、俺が帰るべきというのは当然だな。
 だがな。万一に囲まれた際に、切り抜けるためには俺が囮になって嬢ちゃんが敵を討つというのもあろうよ。

 ――連れて行く以上は持ちつ、持たれつだ。俺にとっても交わす言葉は値千金よ」

諜報の基礎だ。何気なく交わし合う言葉から、必要な情報を拾う。
まだ、この地に至って日が浅い故に、得られる情報とは己の今後を測り、占うための指針にもなる。
一先ず酒の心配はいらないということは、何よりも大事な話だ。日々の張り合いにもなる。

「ちょっとした手妻よ。高め昂れば、天地も揺らがす。そら、そろそろ森も抜けるか? 締めてゆけ」

ひゅぅと窄めた唇で呼吸を整え、木々の枝々を渡って先を進む。
空を見て見えるもの、枝ぶりの位置から大よその方角を測り直し、進路が適正であることを確かめ直す。
生身のスペックであれば、少女の方が上だろう。先が見えるか?と尋ねつつ、先を進もう。

ラファル > 「てへー。
 ん、お嬢ちゃんでもいいよ、影時から見れば、小さいのは間違いないし。」

 可愛いと言ってもらえるのは、少女にとって嬉しいことである、それがお世辞だとしてもだ。
 呼び方に関しては、彼に任せることにする、彼の性格上、言いやすい方でいいよ、と。

「ふふ、内緒。
 でも、東方のものと遜色ないものなのは、太鼓判押したげる。

 あー。大将首取るって時かー。
 じゃあ、その判断は任せるよ、影時のほうが経験豊富みたいだし。

 ――お母さんもそれで支払いにする時あるし……情報はやっぱ大事なんだね。

 因みに、うちは陸文洞と契約して直接卸してるんだ。
 ほかで買うより安いよ。」

 お金がないとき、情報を対価とするときがある商人の母親。
 彼の心の栄養のためにもひとつアピっておこう。

「ん、大丈夫、見える、聞こえる、匂いもわかる。
 っと……じゃあ。
 風を巻くよ、匂い消すから。」

 森を抜けた直後の質問に頷く。
 周囲の様子、魔族がいるかどうか、声、匂い。
 五感を全て発揮すれば開けているなら10k先は軽く見通せる。
 念の為に、自分と彼の周囲に空気の膜をつくり、匂いが外に漏れないようにしようか。

 子竜の初めての隠密任務の始まりである。
 結果どうなったのかは、別の時に語るとしよう―――

影時 > 「そうだなァ。俺に比べちゃ小さいが、軽んじていい理由にもならん。

 ……致せりつくせり、か。俺としては願ったり叶ったりだ。
 お嬢ちゃんも分かっているだろうが、遭う敵を悉く皆殺しにすればいいというものじゃぁないぞ。

 速やかに離脱するために、狙って屠ることも大事だ。」

だから、呼び方は敢えて固定しない。好きに呼ぶことにする。其れが向こうにとっても面倒はないだろう。
しかしながら、東方産――つまりは故郷で醸造されたものと遜色がないと太鼓判を押されるとなると、いよいよ気にもなる。
この意味とは何らかの販路を有している可能性と共に、匹敵するものを作り得るものがあるということの保証だろう。
その内の後者の名が、陸文洞なるものか。その販路まであるという事も含めて、心の隅に留め置く。
避けえない事態に対し、ただ遭う敵を全て屠ればいいものではない。理解はあるかもしれないとしても、念押しも兼ねて告げておくとしよう。

「ならば善し。見えて、分かるならばあとは行動よ。――連れてきた俺の判断は間違いじゃあなかったな」

忍者も多様だ。感覚に優れるものも居るが、同様の権能を持ち合わせていることだろう。
己の匂いも隠蔽できるならば、後は暫し進路を観察したうえで先導するように前に出る。

――潜入偵察の始まりだ。
まだ若き使い手に思わぬ教授を行うことも兼ねながら、最終的に事を為せたかまだ別の挿話にて――。

ご案内:「魔族の国国境近くの森」からラファルさんが去りました。
ご案内:「魔族の国国境近くの森」から影時さんが去りました。
ご案内:「平民地区」にテオドールさんが現れました。
ご案内:「平民地区」にミリエスさんが現れました。
テオドール > ミリエスの路上ストリップを二人のメイドは余すところなく撮影していく。
何事かと、野次馬もどんどん増えてきてミリエスの事を取り囲んでいく。
それよりも離れたところでは、嘲笑やひそひそ話、裸のミリエスに気づいて慌てて目をそらし逃げていく者と反応は様々。

「おやおや随分注目されてしまってるね。
まあミリエスは可愛いから、無理もない」

ミリエスに話しかけながら嬉しそうに笑うテオドール。
しかしこのままここでじっとしていると、人が増えすぎて身動きも取りづらそうだ。
衆目に晒し続けるのも面白いがここは一旦離脱しておいた方が良いだろう。
群衆をかき分けるように駆け出すテオドール。

「ほらっ、行くよミリエス。
ついておいで」

駆け出しながらミリエスを振り返る。
先導はするが、ミリエスのペースに合わせる様子はない。
彼女がもしその場から動かないようならそのまま置いていってしまうだろう。
メイド二人はミリエスの前後から挟むように撮影を続けている。

ミリエス > 「あ、ぅ…ぅ、これはその、流石に…」

自分で選んだとは言え、実際に行動に移してしまえば全く感想は変わってしまう。

「見ないで、ください…これ、恥しすぎます…」

うるうると目が潤むが、お構い無く視線は注がれる。
一応靴下やアームカバーはあるものの、そんなもの衣類としては数えられない。

日光に照らされた白い肌は…胸の先っぽの綺麗な桃色も。
小ぶりで可愛らしいお尻。そして、毛も生えてないつるりとした縦すじをしっかりと映し出されれてしまう。

風がたまにひやりと股の下を抜けたりするだけでもその異常な状態を思い知らされ、体を震わせている。

『嘘…なにあれ、信じられない』『あの歳で痴女なの?』
なんて男女の声。
『あそこの毛も生えてねーじゃん』『お尻もかわいー』
なんて下劣な男の人の声も受け止めなければいけない。
そんな話をするものだから周囲の男女の視線も必然的に女の子場所に。
形が分かるだけの先ほどと違い、完全に丸出しになってしまう屈辱は比較にならなかった。

子供の視線さえ先ほどよりきつい、自分より年下の子ですら普通に服を着ているのだ。
そんな中で一人素っ裸で隠すことも許されないのはやはり予想より遥かに辛いものだった。

「あ、まって、置いてかないで…!」

もじもじ体を震わせながらお腹の前で両手を組むような姿勢。
少し前傾で少しでも見られる面積を減らそうとしがら、必死に主人についていく。
ランダム指名(自分以外) > テオドール
テオドール > 丸出しの胸が弾むのも、お尻を振りながら走るところも、二人のメイドが前と後ろからきっちり撮影している。
何とかミリエスがついていける程度のペースを保持しながら、テオドールが振り返ると裸で必死に走る少女の姿が。

「はははっ、いいよその調子。
急げばそれだけ早く着くからね」

ちゃんとついてきている事を確認しながら、徐々に街の外れの方へと向かっている。
だが行き交う人の姿は減る様子はない。
この時間帯、帰宅中の住民が増えているのだろう。
彼らも裸で必死で走るミリエスの姿を見ると、無遠慮な視線を飛ばしてくる。
中には裸のミリエスの横にはりついてついてこようとする者までいる。

「ほらほら、急がないと隅々まで見られちゃうよ?」

スカートを翻しながら、安定したフォームで走り続けるテオドールがミリエスへと声をかける。
見ているだけの分にはギャラリーを追い払ったりもするつもりはないようだ。
だがまあ、必死で走ればそういった輩も多少は振り切れるかもしれない。
ミリエスが速度を上げるのなら、テオドールもそれに合わせて更に速度を上げるつもりだ。

ミリエス > 「はぁ、はぁ…待って、本当に…駄目」

小走りになれば前傾気味で軽く突き出て見えるお尻も。
小さく上下左右に揺れる胸も誤魔化せない。
涙で滲む視界のなかでも見られているのを意識してしまえば周囲の様子が鮮明に想像できてしまう。

腰の辺りまで伸びる長い髪の毛は風に撫ぜられてさらさらと揺れる。
この姿だけ見れば上品にも見えるが、素っ裸で美少女が走ってる姿に品も何も無いだろうか。

人は減る気配が無い…どころか、日中よりも帰宅や買い物客も多く見られる人数も一番多いかもしれない。
そんな状況で体の隅々まで見られるのは年子の女の子にとって普通は、耐えられないだろう。

そんな状態なのに助け舟も無い。ただ老若男女に罵倒、侮蔑、同情、好奇。
あらゆる言葉を飛ばされながら更に速度を上げる主人に此方も必死に追いかける。

更に胸がぷるんぷるんと揺れ…お尻も大きく揺れる。
恥しい、惨め。町の中で自分一人体の全てを見られる感覚にどうする事も出来ず付いていくだけだった。

テオドール > 晒し者はまだ続く。
群衆の中を駆け抜けるテオドールと、それに続くミリエス。
テオドールの姿もそれなりに目を引いて目立つはずなのだが、今日のこの時ばかりはミリエスへの注目度に敵わない。
それほどまでに注目されているミリエスは、心が折れることなくまだついてきている。
体力的にもつらそうなら多少休む事も考えていたが、まだ大丈夫ならと速度を維持。
幸か不幸か、裸で街中を駆け抜ける少女の姿はこの上なく目立っているが一人一人からは注視される時間がこれで減っていた。
とはいえ、より多くの視線に晒されているというだけなのだが。

「ちょっとペースが落ちてきたかな?
休みたかったら、いつでも言ってくれていいんだよ」

ここで休むということは、立ち止まってじっくりと見られてしまう事を意味する。
立ち止まらないでもペースを落とせば群衆に囲まれる事もあり得るだろう。
人影は心なしか減ってきた気はするが、まだまだ多い時間と場所である。

ミリエス > 「はぁ、はぁ…待って、せめて速度を…!」

群集の中で一人真っ裸。
奴隷でさえ最低限の布や衣類を用意されてる事が多い。
だからこそこうしてほぼ何も着せて貰えないのが如何に異常な状況で…周囲も注視してくるのも分かる。

とは言え…自分の体力的に走るのが限界で、付いていくのも駄目になってしまいそう。

泣く泣く…という状況だけど、その提案に乗るしかなかった。

「はぁ、はぁ…あの、もう、走れません、だから…休憩を…」

息も絶え絶え…その言葉をぶつける、出来るだけ物陰で休みたい、そんな希望もあったけど。主人の先ほどまでの行動を見てるとそれも希望が薄い。

それでも…取り残されるよりは全然マシで、結局自分からそんな恥しい提案をせざるを得なかった。

テオドール > 「おや、急がなくてもいいのかい?
まあ休みたいというのなら構わないけど」

限界近くまで速度を上げていたのだろう。
ミリエスは相当な疲労のようだ。
一方涼しい顔のテオドールは、更に言葉を続ける。

「それじゃあ好きなところで休むといいよ。
僕は少し先に行っているから、休憩が終わったらついておいで」

特に何も条件を課さず、ミリエスから見える程度に距離を取り、先で待っているテオドール。
メイド二人は遠巻きに撮影している。
一応視界には収まっているものの、ミリエスは一人取り残される形となる。
テオドールが何も条件を付けなかった以上物陰で休むのも自由ではあるが、この辺りの治安はそれほど良いとはいえない。
一般人が突然襲われるという程でもないが、裸の美少女が物陰に潜んでいるのを見つけられたら、どうなるかは保証できないだろう。
そのリスクを承知で物陰に引っ込むか、リスクを犯さず通りで裸を晒しながら休むか。

ミリエス > 「うぅ…急ぎたいけど」

好きな所、と言われてもあまり主人からは離れられない。
離れてしまえばどうなるか、そもそも主人から離れれば主人がそのままいなくなってしまうなんて考えも過ぎる。

しかし、当の主人はわざわざ人が多い所で足を止める。
此処で休憩すれば…火を見るより明らか。

しかし、離れると言う選択肢が無い以上…人通り覚悟で歩道の隅っこ。
民家の塀に背中をつけて…そのまま体育座りのように体を丸めて全身を隠すように座る。

ぺたんと、お尻にアスファルトが直接付くのもいい気分じゃないが、見られるよりは幾分楽。

裸の少女が体育座りでいると言うのはそれはそれで歪で…色気のある光景。
周囲はその光景に息を飲んでいたり…相変わらず罵倒も飛んできたので結局周囲を見ない様に顔も俯けていた、
これで体を隠してると言われたらどうしようもないが、そのときは…諦めて寄りかかって立ち上がるだろうか。

テオドール > 苦肉の策といったところだろう。
ミリエスを特に咎める事もなく、遠巻きに様子を見守るテオドール。
しかし一人でじっとしていると、調子に乗った群衆が何人かは出てくるというもの。
俯くミリエスになぜ裸なのかとしつこく問い詰めようとする男や、娼婦と勘違いしてかいくらでやれるのか聞いている男もいる。

「おやおや、大人気だね」

苦笑しながらそれを見守っているが、このぐらいでは助け舟を出すつもりはない。
直接手を出されてないのなら、嫌なら振り切って逃げてしまえばいいだけのことである。

ミリエス > 「違うんです…裸なのは、ぅ、その…ご主人様の命令で…」

うるうるとした目でそう答える。
一応人のモノだと言えば仕方がなく諦めるものや。強制されてる風になれば…お昼のように同情が増えてくる。

『生きていくのも大変だな』『折角可愛いのに…残念よね』
なんて、貧乏人が体を張ってるように見えて来たのだろうか。
しかし、この言葉は逆に"手を出さなければ見ても平気"と言うニュアンスにも取られてしまう。

結局人の目は減らず、むしろ見物人だけで見れば増えていく一方だった。

今の台詞のせいで主人に怪訝の目が行
ってしまったが…きっと主人も気にも留めてないだろう、どの道平民では何も出来ないだろうし、衛兵もそんな事では動かないだろう。

こうなってしまうと好奇な目で見られると言うよりは。
奴隷や、もしくはお金持ちの趣味に付き合わされてる可愛そうなメイド…のように見られる。

とは言え、主人が公認になっていると言うこともあり容赦なくみんな体を見てくれば。 可哀想といいながらジロジロと色んな方向だったり。
助ける気は無いけどとりあえずこのお祭り騒ぎを見学してる、なんて人もいる。

その状況に…結局見世物になってしまう恥しさで只管体育座りのまま顔も膝に埋めて隠して耐えていた。

テオドール > 体はともかく気が休まらないだろうなと、人だかりに囲まれるミリエスを見ながら思う。
一応は説明を上手くやったようで手を出される気配はない。
つまりこちらから助けに行く機会もないということだ。
あの群衆を振り切って、立ち上がり裸体を晒してこちらまで自力でこないといけないという訳だ。
ちなみに、もう少し進めば人通りは大分減るはずであったのだが、その辺りも事前に説明せず人の多い場所でわざと休ませている。
もう少し粘ってついて来られれば、晒される視線は大分減ったことだろう。
まあそうならない程度に調整したところもあるので、ミリエスの落ち度という訳でもない。
ミリエスがそんな調子の一方、通りに佇むテオドールにちらほら声をかけてくる者が出てきた。
目を引く容姿と雰囲気なのでお近づきになりたいと思う者はちょくちょくいるのだ。
だが今日の場合はやはりメインはミリエスのようで、テオドールがミリエスの主人と気づかずにその話題を振ってきていた。
曰く、普段はあんな痴女なんか出ないのに、あんまりこの辺りの事を誤解しないで下さいね、といった調子だ。

「ええ、大丈夫ですよ。
それにしてもあの子、可愛いのに一体何があってこんな外で裸になんて、ねえ?」

自分で命じた事だというのにしれっとそんな事を返すテオドール。
ミリエスの痴態をきっかけに、暫く世間話をしてその住民は去っていった。

ミリエス > よろよろと立ち上がる、体力も回復してしまえば再び羞恥心に苛まれるが、隠しちゃいけないという命令だけは律儀に守っている。

「あ、ぅ、ごめんなさい…どいて、ください」

もじもじと立ち上がるが…今度もおなかに両手を乗せる。
胸も割れ目も丸出しのポーズ。この状況で説明しているだけでも顔は真っ赤だが、周囲はさらにざわついていた。

「体、隠しちゃだめって言われて…だから、あんまり見ないで、ください…」

本音、だけどそんな事聞き入れてくれるわけは無かった。
目の前に裸の美少女がいるのだ、嫌でも目についてしまうだろうし…特に。大きさもそこそこで、形が綺麗に整ってる上に先っぽまで綺麗な胸。

まだ穢れていないようにも見える、白くてやわらかそうな割れ目。
ぴっちりと閉じているので中までは見られないものの、やはり…特上といって良いルックス。しかも10代半ば程に見える少女の裸。滅多に見れるものでもなく、騒ぎは大きくなっていく。

そんな中よたよたと歩みを進める。
流石に子供の親も罵倒は無くなった者の『可哀想だから見ちゃ駄目よ』とか『あんな風にならないようにな』
なんて子供の目を隠しをしつつも遠まわしの反面教師の扱いをされたり。

『可哀想…私ならあんな思いする位なら死んじゃうかも』
『本当ねぇ、私も耐えられない』
なんて、若い娘同士の話。やはり普通の女の子からすれば死にたい程なのだろうか。それぐらいの恥しさから逃れることも出来ずほぼ1日中顔が真っ赤。今は少し涙もこぼれてしまった。

露骨な罵倒から哀れみにも変わる周囲の感想を聞きながら主人の元まで戻っていく。

「…もう、十分ですから、その、早く行きましょう…?」

何度も息を詰まらせながら必死にお願いをする、これでは誰が主人かは丸分かりだが…それでも主人に対して何か言う者はいなかった。

テオドール > 「もういいのかい?
それじゃあ行こうか、あとちょっとだよ」

ミリエスを笑顔で出迎えながら、当然衣類をなにか与えたりの慈悲は見せない。
裸のミリエスを引き連れて目的地に向かって歩き出す。

「みんなにたっぷり裸を見て貰えたね。
どんな気分だったかな?」

歩きながら、振り向きミリエスに尋ねる。
見ている限り良い気分ではなさそうだったが。
そして移動に合わせて野次馬の幾人かはついてくるものの、次第にその数を減らしていく。
辺りも、いつの間にか店が減り遭遇する住民は目に見えて少なくなってきた。
とはいえ、全くいなくなった訳ではない。
遭遇すれば、その反応はこれまでとそう大きくは変わらずミリエスを視姦していくのであった。

ミリエス > あと少し
その言葉を信じたい、しかし今まで嘘は付かれていないと言うのも有り恐らく事実。
この恥しい時間ももうすぐ終わると考えていた。

「うぅ、恥しくて…惨め、です。なんで、私だけこんな恥しい思いをしなきゃいけないんですか…!」

必死だった、いっそそれが快感にで変わって堕ちてしまえば楽だったのだろうが。
どうしても理性が強いせいでそれも叶わない。
それを知ってか知らぬか主人は裸で連れ回しはしたものの…一切体に手出しをしない。
体に直接刺激を加えて生理的な反応も起こされる…なんて事は無い。

ただ只管視姦されるだけの状態は、自ら興奮に持っていく…なんて事は出来ず…
確かに異常な視線と羞恥心で体は終始熱くなって変な気分にはなっていたが…それも快感とは違っていた。

そして、その人数は減ったと思えばまた正面に…新しく人が見えれば同じ感覚に苛まれる。
皆2度見や異常な視線は全く変わらなかった。

「あ、あと少し…ですよね…?」

それでも人がだんだん減っていく郊外に向かっていけば少し安心もしていた。

テオドール > 何でかと言われれば、得体の知れない存在の様子を伺う意味も少しはあるのだが基本的にはただの趣味だ。
スタイルの良い美少女が恥ずかしがっている姿は実にそそるし、裸で街中を連れ回される非現実感も面白い。
まあ、その辺りは本人には言わないのだが。

「まあ、こちらとしても一応考えがある訳だよ。
今の君は無害そうだけど、何せ得体が知れないからね。
打てる手は打っておきたい」

建前としてはこんなところだ。
それを聞いたミリエスが納得するとも思えないが。

「ああ、心配しなくてもあと少しで着くよ」

人通りは減り、日も落ちてきている。
これならミリエスも少しは気が休まるだろう。
まあ根本的に外で裸なので気休めレベルだろうが。
そして歩みを進めていくといよいよ人の気配がしなくなってくる。
ここまでの間、特に追い打ちをかける事なく先導を続けてきた。
最後までそのままという保証はないのだが。

ミリエス > 「非道い…」

流石に聞こえないぐらいの声だったが漏れてしまった。
そして、次の言葉は聞こえるように。

「そう、ですか…分かりました…」

納得は出来ない、武器や危険物を持っているかのどうかのチェックなら裸にするにも屋敷の中で良かっただけであるし。
途中で襲われる、なんて事を考慮してももう少しやり方があったと思ってしまう。

とは言え、確かにこうして素っ裸にすれば物理的に何かされるのを防げるし、自尊心や尊厳も奪える。ある種一番手っ取り早い仕打ち…とも考えられてしまう。結局これ以上の事を言うことは無かった。

「分かりました…その、ありがとうございます。」

本来なら文句を言いたいが、後少し。ぐっと堪えお礼を言うように頭を下げる。
人の気配も無くなっていき、後は…メイド二人に撮影をされながら体を見られているのを覗けばかなり楽な状況になっていた。

テオドール > 「ははは、お礼なんていいよ。
ああ、そこを曲がったらすぐそこだね」

頭を下げるミリエスに、機嫌よく笑って応えるテオドール。
そうこうしている内に目的地が目前のようだ。
何かの建物跡らしきものが見えてきた。

「さて、ここなら大丈夫かな」

ようやく目的地についた一行。
場所は平民地区の外れ、元は宿か何かだったのだろうか。
二階部分があったようだがそこは崩れて何もなく、下も外壁を残して殆ど崩れた廃墟の中に入っていく。
念の為何かが潜んでいたり棲み着いていないか確認してみるが、何もいないようだ。
確認が住むとミリエスとメイドを呼ぶ。
入ってしまえば、一応残った壁で周りからは見えなくなるが屋根もない廃墟である。
建物の中という感じはなく、感覚としては殆ど屋外と変わらない。

「よく頑張ったねミリエス。
それじゃあ、最後の命令だよ。
これが出来れば石を返してあげる」

廃墟の中、比較的広い部屋の中に四人集まると少しもったいぶって間を置く。

「ここでオナニーをして、そうだねえ……、三回にしようか。
三回イッたら石を返そう。
オナニーの方法は自由にしていいよ」

ここまで羞恥のみを与えてきたが、いよいよそれだけでは済まない命令を下した。
テオドール達が手を出さないのは、一応念の為様子を伺う意味もあるが、こうする方がミリエスの恥辱をより煽れそうという意味合いの方が強い。

ミリエス > 憂鬱な気分から少しだけ晴れていた。
頭を下げるのは確かに辛かったけど、これももうすぐ終わり。
そう考えれば耐えしのげそうだった。

「此処が目的地…?随分昔から使われてないようだし、何か用事があるとは思えないのですが…」

見渡しても何かめぼしい物も無ければ、ここで何かをするのに適切な地形、と言うわけでもなさそう。
子供っぽいしぐさで周囲をきょろきょろ見渡してると…最後の命令、とびっきりと言っても過言ではないものが飛んでくる。

「こ、ここで? その、お、おなにー…?」

言葉を知らない程初心では無かったのか、意味が分かってしまえば目を見開く。
これでも衆人環視の中でやらされないだけ良いのだろうか。
しかし、此処も屋外、全く人が来ない保証も無い。
そんなどうしようもない状況だが、これ以上引き伸ばしてまた街中に戻されてしまったら嫌。
結局半泣きになりながら股を開き、その柔らかい割れ目の中に指を入れていく。

「ひぐっ、あぁ、はぁ…ふぅ、ん、えぐっ…ひぃっ!、ぁ…は、ひ…ぐっ…!」

時折体をびくんと揺らせば髪の毛もさらりと流れる。
自ら刺激する秘部は、先ほどの屈辱を思い出しながら生理的反応を見せていく。
咽び泣く声と喘ぎ声を混ぜながら今度は反対の手、それを自らの胸をむにゅり…乳首の先を摘むようにしながら胸全体をマッサージするように動かしていく。

テオドール > それぞれの道具でミリエスの痴態を撮影しながら、テオドール達もオナニーの様子を見つめている。
半泣きであったがしっかりと感じているらしく、艶っぽい声が混じっていく。

「いいね、撮影機にもばっちり映っているよ。
その調子でオナニーを続けて……、イクときはちゃんと宣言してみようか?」

魔導機械の様子を見てみると、秘部を指で割り出し入れする様子が鮮明に映っている。
試作品だが中々使えそうな道具だ。
もう動き回る事もないので撮影道具はそれぞれ固定し、メイド二人を側に侍らせる。

「ふふふ、一日中裸をみんなに見てもらって、興奮していたのかな?
随分気持ちよさそうだね」

適当な瓦礫に腰掛け、メイド二人の頭を撫でながらくつろいでオナニー見物。
メイドの二人もミリエスを見守りながら、主人にすり寄ったり口づけたりといちゃいちゃムードになりつつある。

ミリエス > 明らかに撮影器具に残されてるのが分かる、しかしもうそんな事を考えていられなかった。

自らの性器を直接弄る様に指を動かせば、先ほどまでに無い感覚。
全身に電流が走るような、体験した事も無い刺激に自然に体が仰け反ったり戻ったり。
腰が前後左右に動いてしまう。

「あ、ひぃっ、ふ…ぁっ、ぁぁ"!わかり、ま、ひ、は…」

泣きながら喘ぐ少女、あまり見る光景では無いだろう。
上品な顔立ちとは裏腹な行為、何度も割れ目から指を出し入れすれば、ぬるりと快感の証が流れて行く。

「ひ、ぁっ、だめ、これっ、だめ、なのに…違、視られて興奮なて、して、なひ、のに…あぁっ!」

立っているだけでふら付きそう。
胸の先っぽもピンと立ってしまえばそれを自らの指でくりくりと刺激している。

「あ、ひぁ、だめ、いや!だめ、なのにぃ、体が、ぁ、つい…の…!ひぅ! あ、ぁあっ!だめ、もう、イっちゃう、私、いっちゃうぅぅ"!」

咽び泣いて入るはずなのに吐息も甘くなり、艶っぽい声で痴態を曝け出している。

その恥しさよりも自ら刺激する体が興奮してしまい、すでに最初の絶頂を迎えようとしていた。

テオドール > いよいよ絶頂が近いようだ。
自慰の手も激しさを増して見える。
だが、日の落ちた廃墟内は少々見えづらくなってきていた。

「流石に暗くなってきたね。
少し照らしてあげよう」

日が沈み、近くに人工の光源もないと大分視界の悪い暗さになってきた。
そこでテオドールがミリエスに手をかざすと、足元に光の玉が発生した。
殆ど熱もなく、ただ辺りを照らすだけ。
光量は抑えてあるので部屋の中は昼間のようなとはいかないが、ミリエスを見るのに支障のない明るさになった。
折角暗くなってきたのに光源に照らされる裸体は、ミリエスにとってはあまり歓迎できないものだろう。
更に悪いことに、いくら光量を抑えたところで屋根のない廃墟からは光が外に漏れ出ている。
人通りが少ないとはいえ、廃墟からの光を不審に思ったか興味を惹かれた者がやってこないとも限らない。
それを厭っても光の漏れを止める方法はミリエスにはない。
今ミリエスにとって得策なのは、オナニーに集中して早く三回絶頂を達成する事だろう。

「さあこれでよく見えるようになったよ。
しっかり記録しておいてあげるから、イッちゃうところを見せておくれ」

ミリエスのオナニーを見ながら、メイド二人も興奮した様子で頬を赤く染めている。
特にミナカタは足をもじもじとこすり合わせ、表情も切なそうだ。
そんな彼の唇を吸いながら、絶頂間近なミリエスを見守る。

ミリエス > 周囲も暗くなりつつある、そんな中で少女の高く艶っぽい声が響く。

「あひ、ぁ、ふ!ひぐぅっ、あ、いぐっ!だめ、あ、イっちゃい、まぁ――ひぃ"ぁ"」

そしてそんなタイミングで明かりが灯る。
再び少女の裸体がはっきり映し出されてしまう。
すでに呂律も回っていない、そのまま羞恥心と快感が同時に押し押せる。

「あ、ひぃ"、ぁあああああ"ぁ"ぁ"ぁ"!」

全身痙攣させながら只管刺激し続ければ一気に何かがはじけるような感覚。そのまま絶頂してしまった。
くちゅくちゅといやらしい音を立てながら…割れ目からドロドロと恥しい蜜が流れて行く。

「あ、ぃ、ふ…あと、に。2ふぁい、れふよね…」

そのまま、立っていられなくなり膝をつく。
膝が地面に付く痛みはそれほど無かった為、そのまま股を広げ続け再びの刺激を加えていた。

テオドール > 「ふふふ、可愛いイキ顔だったよミリエス。
あと2回あるから、楽しむといい」

絶頂に耐えきれずか、膝をついたミリエス。
だがオナニーはそのまま続行している。
根性があるのか、快感に飲まれたか。
どちらにせよ、これならノルマを達成するのは時間の問題か。
体勢を変えたオナニーを見守っていると、いよいよ辛抱できなくなったのかミナカタが立ち上がり自らスカートをたくし上げていた。

「おやおや、またかい?
それならユリアンもおいで、一緒にしてあげよう」

ミリエスの痴態にあてられミナカタの男根は既に勃起して先走りを垂らしている。
ユリアンもショーツを下ろさせ同じポーズをさせたが、こちらも似たような有様だった。

「見えてるかいミリエス?
二人とも、君のいやらしい姿を見てこんなに興奮しているよ」

一度二人をミリエスの方へ向かせ、股間の勃起を見せつける。
その後は、宿でもやったように二人のものを同時に咥え、口の中でこすり合わせながら吸い上げ、下品な水音を響かせる。

ミリエス > ――後二回。
言葉にすればすぐだが…一度絶頂を迎えてどっと体が重い。
それに、冷静になりつつ頭の中。なんでこんな事を人前でしてるのか。
考え出したらキリが無い…はっきりと頭が回転しだす前に――

「ふぁぁ、…ぁ、んふう! はぁ、ひい、ふ…!ああっ!
駄目、これ、駄目、なのぉ…!」

指を動かせば嫌でもまた快感の波に堕ちていく、そして…

「そんな、私の、おなにぃ…見て、興奮して、あぁっ!」

自分の痴態で勃起しているのを見れば、その背徳感も快感に変わってしまう。

「あ、見えてる、みえて、るぅ、あひぃ、ぅ"ぁぁ!」

そんな状態で再び体に込みあがって来る快感の波…先ほど絶頂したのに、再びイってしまいそうに。

「あ、だめ、ひぅ、もうイっちゃう、いっちゃう、ぅ"!ぁああああ"あ"っ!」

そのまま2度目の絶頂…太腿にもいやらしい蜜を流しながら、腰をくねくねと動かし蕩けた顔で体を震わせて…悲鳴のような喘ぎを上げてしまう。

テオドール > ミリエスにも聞こえるように、わざと音を立てながらの二本同時フェラチオ。
彼女の痴態を見ているメイド二人も、今日は二度目だというのに絶頂が近いようだ。
そしてそれはミリエスにもいえる。
声に余裕がなくなっていき、こちらももう次の絶頂が近い。
彼女の興奮に合わせるように、テオドールの口淫は激しさを増していく。
そして絶頂を宣言する声が響くと、こちらもトドメ。
ミリエスの宣言を聞きながら、メイド二人も主人の口の中へ精液を吐き出すのであった。

「んっ、くふふふ……♥
二回目なのに随分濃いザーメンじゃないか二人とも。
ミリエスの裸を見てて、一日中興奮してたんだね?」

二人分の精液を苦もなく飲み下す。
ミリエスにも二人の痴態を見せつけ、彼女も刺激を受けたのだろう。
今度も盛大なイキっぷりで、脚もどろどろに自らの体液で濡らしている。

「それじゃあ、最後の一回。
頑張ってイっておいで♪」

射精して息を荒げているメイド二人を抱きとめながら、ミリエスに微笑みかける。

ミリエス > 2回の絶頂を向かえてもまだ、終わらない、最後の1回。

ドロドロになってしまった手を拭う事もせず、只管刺激する。
更に、乳首を抓っている手にも力が入り…むにゅり、胸が色んな形に変わる程強く刺激する。
乳首の先も強く抓ればその痛みも快感に、更に腰をくねくねさせながら、自らの割れ目の奥入れている指も激しく動かしていく。

「ふぁぁ、あ、もう、駄目、さっきイっちゃった、ばっかり、なのに…ぁんっ!」

そのまま体が弓なりに…大事な場所を突き出すようなポーズで出し入れする。

「あ、はぁっ、あひぃっ!こんな、指が、とまら、ない、のぉ…!ダメ、だめだめ!もう、ぁああっ。イっちゃう、イっちゃいますぅぅう!」

上品からはかけ離れた、本能に任せた自慰行為。
変に何も考えることもなく、只管体の欲求に素直になっていく。

その姿は、可哀想にも艶やかにも…卑猥にも見えるだろうか。

「あ、ひ!、んぁ、あ。ぁきちゃ、ぅ。あぁああああ"あ"ぁ"っ!

3度目の絶頂。
自分の股の下は水溜りをつくりながら…最後の絶頂。
そのまま一気に力も抜けたのか、屈辱と快感の蜜を流しながらしばらく放心状態になってしまう。