2018/05/14 のログ
ご案内:「カシスアルケミスト秘密基地」にカシスさんが現れました。
ご案内:「カシスアルケミスト秘密基地」からカシスさんが去りました。
ご案内:「カシスアルケミスト秘密基地」にカシスさんが現れました。
カシス > なんだかよくわからないものであふれかえっている部屋を想像してほしい。

その10倍煩雑な部屋がカシスアルケミスト秘密基地である。
基本的に物を捨てない為、ごみ屋敷と化しているのだが、転がっているものすべてが魔術的価値がある物だったり、芸術的価値のある物だったり……ひとつでも持ち帰れば貧民であれば1か月ぐらい遊んで暮らせそうなものばかりだ。

「………色々あったが……まじめに仕事するか」

たった今納品した透視眼鏡のお代を受け取って落ち着いたところ。
でも、どうやら自分は金のかかる趣味を将来的に持つかもしれないとのことなので金はあるに越したことはない。

今後はキメラやゴーレムの作成に精を出していくかとなにかいい依頼がないかと来ていた手紙を整理する。

カシス > 「キメラ。キメラなぁ……透明のキメラ?いや、何に使うんだこんなの。作れない事なさそうだけど」

作ったところで調教できないし、調教いらずのやつだったらそれはどっちかと言えばゴーレムで作った方がいいわけで……
そんな事を考えながら依頼書に目を通す。
客というのこちらを魔法使いか何かだと思っている……実際にわりとそんなものなのだが全然違う。ルールの中で何とかやっていっているのだ。
だからこれは無理、できないといっても納得してくれない人が多いにいる。妥協案で納得してくれればそれはそれでいいのだけれど、しないやつももちろんいるし。

「こういうのは見なかったことにするのが一番手っ取り早いな」

依頼書をくしゃっと丸めてその辺りに投げる。
ゴミ箱らしき箱が勝手に動いてその紙を受け止める。

カシス > 「ふむ………」

ゴーレムのいいところは一度作ってしまえば魔力の消費などを考えなくていい所だ。
悪い所は意地の為の食費というか維持費がかかりすぎる所。
これはもちろんキメラにも言える事である。

一長一短。

エサとしては自分の老廃物を食べるようなキメラとかがとても楽である。この服もそうであり、ここにあるやつらも人体に触れるものはだいたいそうである。

「何か面白い金になる依頼でも転がっていないかな……それか金にならなくてもいいから楽しいやつがいい。作っていて、考えていてわくわくするようなものがいい」

どちらかといえばやりがい優先の楽しい依頼でもないものかと更に紙をあさりまくる。
直接来訪してもらえるように看板でも立ててみるのも一興かなとも考え始めている。

カシス > 「よし、看板をつくってなんか面白そうな依頼を募集するか」

勿論ほかにもお金になりそうな依頼も募集するにはするのだがとりあえずは看板だ。
どんなものを作るべきか。
鳥型のゴーレムでも作って飛ばしてみるか……飛んだら帰ってこない感じにして自然に返るように木材中心のゴーレムで……

ぶつぶつと何事かを言いながら考える。そんなにたくさんの範囲で募集するわけではない。
面白い発想を持っているのはだいたいが子どもである。もしくは金を持っているのは大人。
塩梅が非常に難しいなと思いながらも今ある依頼書を片付けて看板もとい広告塔の作成に入る。

カシス > 「……ふぅ。ん?もうこんな時間か」

時計を見て時間が迫っていることをしった。
設計図に向き合っているといけないなと思いながらも結局自分はこういうことをするのが好きなのだろうと思いながらガラクタを蹴飛ばしながら外に出る準備をする。

「また時間のある時に看板鳥は考えるとするか」

着替えて準備をして足早に秘密基地から去っていくのであった。

ご案内:「カシスアルケミスト秘密基地」からカシスさんが去りました。