2018/05/11 のログ
ご案内:「カシスアルケミスト秘密基地」にカシスさんが現れました。
■カシス > なんだかよくわからないものであふれかえっている部屋を想像してほしい。
その10倍煩雑な部屋がカシスアルケミスト秘密基地である。
基本的に物を捨てない為、ごみ屋敷と化しているのだが、転がっているものすべてが魔術的価値がある物だったり、芸術的価値のある物だったり……ひとつでも持ち帰れば貧民であれば1か月ぐらい遊んで暮らせそうなものばかりだ。
「………暇だ。貧民爆裂死とかしないだろうか……いや、ぐろいからやっぱいい」
想像じて気持ち悪くなったのか指を鳴らす。
ぴょんぴょんとよくわからない生物のような何かが水をもってやってくる。
「ふぅ……」
水を受け取り飲み干すとひとここちつく。
ともかく暇なのだ。暇すぎて何も手につかない。研究したいことはもちろんあるのだがイマイチやる気が出てこないのだ。
もっと研究意欲を刺激する何かが起こらないだろうか。
そんな事をかんがえるものの自分から外に出かける気はさらさらなく白い肌に磨きをかけていく。
■カシス > この秘密基地がどこにあるかと聞かれると……非常に説明が難しいのだが富裕地区のどこかだという事は確かである。
親の金とアルケミストの知識を総動員して作った部屋。入ってくるのも容易ではない。
「……それは向うから何もやってこないってことだよな」
再びぱちんと指を鳴らすと窓が全開、扉も全開となり風通しがかなりよくなる。
少し夜風が冷たいがこれで多少は向うからトラブルがやってきてくれるかもしれない。
自分の手に余るトラブルは絶対にごめん被るがいい感じのトラブルが向うからやってくるのを期待する。
「………透視眼鏡の続きでもするか」
男のロマンである透視眼鏡。それの研究ももちろんしているが個人的にはスカートめくりに必要な風量がスイッチ一つで出てくる不思議な箱の方が作りたくある。
しかし、これは一応依頼された物。暇つぶし程度に依頼を引き受けたけれど暇つぶしにもならないというか……仕事はやはり暇つぶしとは言えないのだ。
「第一、僕は仕事をする必要ないわけだしな……どうするか」
設計図を眺めながらため息をつく。
■カシス > 「………何も見えん……あ、透けすぎてるのかこれ」
透視眼鏡(透視しすぎ)が完成してしまった。調整するためにレンズを外して液体に着ける。
しばらく汚しておかなくてはいけない。綺麗すぎるとまた見えすぎてしまう結果になるだろう。
レンズを液体に着けながらしばし物思いにふける。
本を積み上げ椅子を作り座る。
(なぜ女子のスカートの中はあれほど神秘にあふれているのだろうか?ズボンには別に欲情はしないがスカートとはどうして僕の探求心を揺さぶるのか。
めくるのも、運よく中を見れるのも、魅せてもらえるのもどれも嬉しいし……ただスカートを履いているのが重要なのだ。だから透視眼鏡というのはある意味邪道)
やはりこれは作りべきではなく、風とかそういうものを操る箱を作成した方が楽しいのでは?
そんな結論に至り液体に使っているレンズをにらむ。
女性の裸より、同い年の女の子のスカートの中身。同じぐらい気になるお年頃……カシスは悩みながらもしっかりと透視眼鏡をしあげていく。
「ん、とりあえず、完成かな?うんちゃんと透けてる。空中浮遊しているみたいでだいぶ気持ち悪いぞ」
裸の自分がよくわからないところで空中浮遊しているように見えている。周りの物がさっぱり見えないから歩く時も十分注意が必要であることを伝えなければならないだろう。
ご案内:「カシスアルケミスト秘密基地」にエンジェルさんが現れました。
■エンジェル > 「うおっ!?」
個人宅への出張サービスの帰り道、いつもの酒場に飲みに行くかなどと考えながら歩いていると通りかかった邸宅の窓とドアが一瞬にして勢いよく全開になり、思わずびくっと足を止めてしまう。
「……何やってんだ、お前。」
しかもその中には何か変な眼鏡を掛けて挙動不審な少年の姿。
まったくもって一体何をやっているかわからないその姿を全開の窓越しに思わず突っ込んでしまう。
もっとも周りすべてが透けて見えてしまう少年からは少女の声だけが聞こえることだろうが。
大きな瞳を殊更大きく開きあんぐりと口を開き少年を眺める少女は、少年が普段自宅で見ているようなメイドの格好をしているものの、見慣れているモノに比べると可愛らしさを強調しており、少々実用性には欠けている。
少女としても可愛い可愛いしている服は好きではないのだが、客の要望とアレば仕方がない。
――今日の客は少年の父親だったわけだが。
■カシス > 「うぉ!?誰だ!?姿を見せろ!?」
眼鏡をかけたまま叫んでから、これしたままだと姿見えない時がついて外す。
かなり恰好つけてさけんでしまった手前耳まであかくなりながら眼鏡をぽいと捨て去って改めて周りを見渡す。
「メイド?メイドにしてはなんか薄いというか、見えそうというか……なんだろう。僕は嫌いじゃないけれど母は全力で嫌がりそうな服装だな」
率直に感想を言いながら立ち上がる。
立ち上がったところで背の小ささから威厳も何もあったものでもないし、マントを地面に引きずってしまっているのもいかがなものかと……
「何をやっているかだと!決まっている暇すぎるから暇つぶしをしていたのだ!」
無駄に声が良く通る。
マントの襟元につけた声を増幅するためだけに存在するキメラのおかげである。
「そして、お前ではない!カシスだ!覚えておけメイド!!!」
更にふんぞり返る。
■エンジェル > 「いや、別に隠れてねーし。」
うわー、いらんのに声かけたかなと内心後悔しつつも逆三角形にした目に三白眼を浮かべ突っ込みを入れてしまう。
投げ捨てた眼鏡を視線で追い、何やってんだと呆れ顔。
「あー、さよけ。」
まあ、本職メイドじゃねーしと内心答えながらも適当な答え。
薄いという評価もまあ、間違いではない。
実際普通のメイド服に比べ生地は薄く、濡れたり強い光を当てたりすれば透けて見える物だ。
母親が嫌がりそうという評価も間違いではないし、夫が自分の息子と同じくらいの少女相手にハッスルしたなどと……しかも法外な金額を支払ったなどと知れば嫌がるどころの話では済まないだろう。
「あー、さよけ。」
暇なのかよ、声でけーな、冷めた視線と適当な受け答え、そして、内心の突っ込みは続く。
「あー、さよけ。」
ふんぞり返るお子様相手にとことん冷めた視線と適当な受け答えは続く。
名前は聞いたが、まあ、覚える気はさらさらない。
客でもないし、子供だし、どう見たって店に来るような顔をしていない。
ふんぞり返る少年と逆に少し背中を丸め気味にやさぐれた雰囲気のメイドは少し肌寒そうに身体を震わせる。
夜風に薄いスカートがひらひらとはためき、白い腿を飾る黒のガーダーベルトがちらちらと覗く。
■カシス > 「なんだ、返答がものすごく適当だぞメイド」
むすっとしながら尚叫ぶ。近所迷惑とか考えない。
にしても色々すごい格好である。これで仕事とかしているのだろうか?
少し興味あるし父に掛け合ってみるか……駄目だ母は説得できないと勝手に頭を抱えて苦悩し始める。
「うっ……」
ちらりとガーターベルトが覗き、興味が湧き上がってくる。というか自然と姿勢が前かがみになり少しでも覗けないかと試行錯誤を始めている。
もう少し夜風が吹いてくれるといいのだが期待はできない。もうものの数秒しないうちに向うはこちらに興味を失っていってしまいそうだ。
出来のいい頭を無駄遣いしながら結論に至る。
「メイド、少し寄っていけ。この中はあったかいぞ?」
指をぱちんと鳴らすと、籠が開き、炎と鳥を足して二で割ったような生物が飛翔し始める。
羽ばたくたびに部屋が暖かくなる。暖気がふわりと彼女の方へ向かっていくだろう。
■エンジェル > 「よくわかってんじゃねーか。」
少年の指摘に悪びれもせずに答えつつ、あまりの煩さに堪らず両手を耳に当てて見せる。
それにしても落ち着きねーヤツだな、三白眼のまま少年を観察し、でも、子供ってのはこういうモンだったかと納得する。
何せ物心付いた頃から娼館で客を取っている少女には同じ年頃の知り合いというものは極端に少ない。
「あー……。」
下手くそなナンパだなと思う。
スカートの中身に興味津々なのもバレバレだ。
ウザい奴だが、裏表がないのは見て取れる。
何か変わった鳥が部屋の中を飛び回り、中から暖気が漂ってくるのが何とも……。
「おいばか、そいつ仕舞え。
火事にする気か。」
目も当てられないほど散らかった部屋の中で火の塊が飛び回る様子はいかにも危ない。
しかも、それを使っているのが落ち着きのない子供だ。
その不思議さに驚くより先に突っ込みが口をつく。
このままでは自分の気を引くために何をするかわかったもんじゃない。
仕方なしに、ズカズカと部屋の中へと踏み入る。
ついでに言えば、仕事で火照った身体に夜風は心地よかった。
「とりあえず、酒あるか?」
散らかり放題の部屋の中、とりあえず足が四本ある椅子を手繰り寄せ、その上に小さなお尻を載せて足を組む。
小柄な身体ながら少年と同様に態度はデカい。
足を組んだ拍子にちらりとガーダーベルトが覗き、すぐに白いソックスしか見えなくなる。
■カシス > メイドの返答にやはりそうなのかとぐさりと来たがなるべく気にしないようにしつつ炎のキメラを飛ばしている。
見たところ自分より年上なのは明らかだが……そんなに離れていないはず。だけどなんだろうこの自分よりも明らかに落ち着ききった感じは……
気になりはじめると探求したくなるのが研究者の悪い所である。
「ば、ばかとはなんだ!でも、そうだな、一理ある。しまっておく」
指を鳴らすと元の籠の中に入り、更に勝手に籠が締る。
上手くいったことを内心喜びながらもここからのプランが0だという事に気が付いて再び頭をひねりはじめる。
北風と太陽作戦でもう少しあの鳥を飛ばすか、いやいや今馬鹿と言われながら怒られたばかりだ。同じ失敗をするのは本当に馬鹿になってしまう。思考がぐるぐる回りだす。
「酒?あるにはあるが……飲むのか?」
間があったのは無論ガーターベルトやら太腿に少将釘付けになっていたからである。
実験にはアルコールが不可欠な時もある。作ったキメラに実験のために飲ませたりすることもある。ひっかかっているのは自分と年が変わらなさそうなやつに渡していいのかという点である。
「……ほら」
散らかっているのにどこに何があるかしっかり把握しているらしくしっかりとお酒が保存してある棚まで移動する。
とりあえず、女性をもてなす時はいいワイン、いい酒でという父の言葉を守ることにする。
一番高く、カシス自身味はわからないのだが一番出して評判のよかったワインを取り出してくる。もちろんワイングラスとチーズも一緒だ。
「というか、こういうのはメイドの仕事じゃないのか?」
ワイングラスを持ってきてから気が付いたが面倒くさくなり、テーブルを呼びつけそこにおいておいた。
■エンジェル > 「ああ、そうしとけ。
子供の火遊びはしゃれになんねーからな。」
生意気なのは生意気だが、どうやら物事の道理はわかっているようだ。
素直に言うことに従う点も悪くない。
自分で籠の中へと戻り、勝手に籠が閉まる様子を眺めながら思案を巡らせる。
アレ、明らかに普通じゃないよな。
部屋もクソ散らかっているが転がっているのは見たことがないような物が多い。
「おう。
ないなら酒場行くぜ?」
少年の問いかけに当たり前だとばかりに鷹揚に答える。
隠そうとしているようだが下半身を気にしているのが丸わかりだ。
エロガキがと思うものの、思う所もある。
コイツ、もしかして金持ちか?
「入ってこいって言ったのはてめーだし、もてなすのも家主の役目だろ?」
少年が抗議するように少し離れたテーブルにワインが置かれるのを見て立ち上がる。
足の踏み場もない部屋の中を足元を気にしながら椅子を持ってゆっくりと歩く。
その途中、少年が投げ捨てた眼鏡が視界に入り、身をかがめ拾い上げる。
その瞬間、メイド服の襟口からちらりと一瞬だけ薄い胸元が覗いた。
「ほらよ。」
拾い上げた眼鏡を少年のほうへと放り投げ、テーブルの横に椅子を追いて座り、遠慮なくワインを開けてグラスへと注ぐ。
その色、そして、漂ってくる香り……明らかに安物のワインではない。
ボトルを持ち上げラベルを確認すると、なかなかどうしていい値段がする逸品だ。
「お前、もしかして金持ちか?」
グラスを回してワインの色と香りを楽しんでから口を付け、味を確認してから意外だとばかりに少年へと碧眼を向ける。
■カシス > 「ぐっ……遊びじゃないんだが。火の扱いには気を付けることにする」
この部屋、依頼人が来てわりと驚いて帰ることが多いというか信頼してもらうために色々と趣向を凝らしているつもりなのだが……
目の前のメイドが全然驚かない。見慣れているのか単に肝が据わっているのか。
パッと見では判断できないがなんだか悔しくなる。
「それを言われると……痛い。どうぞ召し上がってくれ。チーズが嫌ならラスクもあるがどうする?」
他につまみになりそうなものを探そうと思って動こうと思ったとたんにちらりと胸元が覗いていることに気が付いた。
もっとよく見たいと無理な体制になっていく。何を拾い上げてこちらに投げたか隙だらけでまったく見えていない。
ぶつかりかけたすんでのところでマントが意思を持っているかの如く眼鏡を受け止める。
「あ、あぶなっ……投げるな!一応これ作りかけだが高いんだぞ」
とくとくと注がれていくワイン。
香りだけはいいものだとわかる。実際に飲むのはもう少し年齢を重ねてからだと決めている。今から楽しみである。
「貴族の息子だから金持ちと言えばそうだし……錬金術師としてもそれなりの地位にいる。禁止されているからしないが金の錬成もやろうと思えばできるぞ」
やっと興味を持ってくれたかと少し得意げになる。どうにもこうにもドキドキしてイニシアチブを奪われていたがようやくなんとかなりそうだと一息ついた。
■エンジェル > 「いや、お前。
チーズもラスクもこの時間に食ったら太るだろうが。」
ワインを舐めるように愉しむ。
普段は貧民街の安酒場を贔屓にしているし、仕事で客の邸宅へと赴く時は猫を被っているから酒を飲むなんてことはありえない。
つまり、お高いワインなどというものは普段口にする機会がないものだ。
もっともその気になればひとり愉しむことは出来るが、そういう飲み方はいまいち好きではない。
つまみを勧めてくる少年へはもてなして貰っている立場にも関わらず容赦のないダメ出し。
「高いモンなら投げ捨ててんじゃねーよ。」
ちびちびとワインを愉しみつつ呆れたような表情を向け、テーブルに頬杖を突く。
「やっぱりボンボンか。
まあ、よくこんだけ玩具集めたもんだな。」
部屋の中に転がっているものを眺め、呆れたような感心したような声を漏らす。
金持ちかー……でも、どう見てもちんこの突っ込み方とか知らねー感じだよな……。
内心誘惑して太客にすることを一瞬考えるものの、セイショーネンのケンゼンなイクセイには良くない気がする、よくわからないが。
「はいはい、大したものだな。
っていうか、お前。
全然見えねー眼鏡掛けてあたふたしてちゃ説得力ねーっての。」
内心、このガキどうしたものかと思案を巡らせつつ何度目とも知れない突っ込み。
三白眼向けるその表情は、錬金術師云々に関してはまったく信じていないと語っていた。
■カシス > 「ぐっ!これだから女はよくわからん!わかったよ!」
次に持ってきたのはドライフルーツ。カシスのドライフルーツである。これなら文句あるまいとお皿に盛ってもっていく。
どうにも駄目だしされると傷つくが、褒められるまでやろうとするタイプらしい。
苛立ちを覚えながらも丁寧にもてなしていく。
「もうすぐで完成してとっても高いものになるんだ……まだ未完成だから投げ捨てただけだ。あとおもちゃじゃないからな」
何を考えているかは詳しくはわからないが、目を見るとなんだか信じていなさそうな感じがプンプン伝わってくる。
何か少しでもいいものがないかと探す。自分が今いるエリアは近所の友達と遊ぶためだけに本当に趣味で作ったものが置いてあるエリアだ。
この辺りのもを見せてしまってはおもちゃと言われて仕方ないものばかり出てきてしまう。
仕事用はもう少し奥……奥へ足を向けようと思ったが懐かしいものが目に入ってきて拾い上げた。それは小さな箱であった。
「あれは透視眼鏡の調整中だったんだ。透けすぎて何も見えなくなってただけで調整の仕方もしっかりとわかってるんだからな……それと信じていないと今に痛い目に合うからな」
少し前に友達の間でカンチョーが流行った。ゆびでやるあれである。
どうしても成功させようとして作ったのが彼女が座っている椅子とこの小さな箱である。
この箱と彼女の椅子のお尻の部分はつながっている。椅子に座らせてよくいたずらをしたものだ。
そんな事を思い出しながら、彼女に一矢報いるために指をカンチョ―の状態にしてはこの中へ手を入れる。