2018/04/11 のログ
ご案内:「カフェ=ハーベイヴ」にガマグルマさんが現れました。
ガマグルマ > 外は煉瓦が積み重ねられたような外観。嵌めこまれている窓は透明な硝子ではなく、濁りを含ませた特殊な硝子。屋根は丸太をしっかりと組み合わせ土台を造り、その上に植物の渋を煮詰めた撥水と殺菌の効能が期待された塗料が塗られている。
天窓は幅広く枠が取られ、天候が良ければ大量の日光を店内に取り込める造りになっていた。

自然素材をなるべく活用するのがコンセプトの店内は、嗜好品である飲み物も拘りが―――あるようで、ない。
例えば自分が口にしている茶も、こだわりの仕入先から仕入れたわけではなく、市場価格で安いからという理由で大量に購入されたもの。
軽く指先で摘める小さな焼き菓子も、安価な穀物から作られた口当たりは悪く、甘さも大雑把と呼べるほどにばらつきが存在している物だ。

それでも評判を呼ぶ理由は、外の外観と店内の様子。色合いは派手さを控え、あくまで昔を想起させるような地味な色合いが逆に評判を呼んでいる。
茶や焼き菓子、ちょっとした料理もまた「賭け事」感覚で楽しまれるのも評判の一つになっていたのかもしれない。

「あー、オヤジー。このパンとクズ野菜のクリーム煮追加ねー。」

一つのブースに腰を下ろしていた自分が店内に一人いるマスターに声を掛けていた。
オヤジというが別に血縁関係もなく、ただ単に顔見知りだというだけの間柄。
もっとも、小銭を渡すことでお互いがお互いの目的のために利用することはあるのだ。
――この店をちょっとした隠れ家として記事を起こし、その記事の後で大手の書籍ギルドがこの店を大々的に取り上げた結果が、今の繁盛振り――

なのだが、今日は珍しく自分だけだった。

ガマグルマ > 今日は取材の意味も込めて幾つかの騎士団の詰め所や、目ぼしい女性に声を掛けたりもした。
もっとも、金になりそうな記事の素材は殆ど無く。お願いを幾つか聞いてもらっただけの実りは少ない一日だったといえる。

もしかしたらこの評判の店ならば何かしらの女性との出会いにしろ、金のネタにしろありつけるかもしれない――と思ったが現実は其処まで甘くないどころか、逆風に北風を混ぜて骨身に染みる。店内は珍しく無人。確かにマスターとは顔見知りだが、金のツルにもならず記事のネタにもならない。

今日はそういう日なのかと諦めて座席に座るなり、安物の料理と山賊茶……まぁつまり、今日仕入れた茶葉による茶をたのんだのが先ほどの流れ。
今日はそういう日なのだろう。
そう思ってしまえば逆に気は楽だ。安いメニューを注文して茶と料理が届くまでの間にテーブルの上にゴルドを置いておく。

ガマグルマ > 届けられた料理と引換えにゴルドは掴みあげられていく。
過不足無く、『特別な注文』が無い事を示すことはお互いの暗黙の了解。
家畜の乳から精製されたクリームには野性味が濃く残されている。
そのクリームにクズ野菜――傷み始めた野菜の臭みをごまかす為に野性味のあるそれにぶち込まれた野菜は、今日は当たりの部類。

根菜は程好くほっくりとした歯触りに客が殆どいなかった分だけ長時間に困れたのだろう、塩味とクリームの野性味がよく染み渡り、申し訳程度の葉物に豆も悪くはないバランスだ。歯応えのよさは全く無いのだが、空腹や疲労時には悪くない、金が無い人間なら尚更といえるシロモノ。
付け合せのパンは堅い上に口当たりも悪いが、クリームにたっぷりと浸せば柔らかくなり食べられるようにもなる。
黙々と食事を進める傍らで、どう日銭を稼ぐかの思案は続く。

ガマグルマ > 代金は事前に支払ってある。食べ終えれば荷物をまとめ、気楽に外へ。
店主からの声が掛からないのはお互いの配慮からか、単純に仲が良いのか悪いのか。

フリーの記者の時間の後は夜の店の客引きのバイトと兼務のナンパの仕事が待っている。
――特性は持っていても、その特性が即時性が無く、金策に向きにくいというのも自分にとっては不運なのかもしれない話だった。

ものを買ってもらうお願いは兎も角、金を直接要求するとぶん殴られることも多かった。どうもこの特性、使いにくいというか自分でもわからない規則がある。
それを解き明かすのはまだまだ先の話になりそうだった

ご案内:「カフェ=ハーベイヴ」からガマグルマさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリンハイさんが現れました。
リンハイ > 今日は妹とは別行動。
リンハイは一応の自由時間でユエフォンは調教中である。
自由時間では基本的に奴隷身分を示す首輪等は身につけていないので、今はただの市民に見えるはずだ。
そして女物だがまともな服が支給され、薄く化粧をして口紅も引いている今は一見して女にしか見えない事だろう。
こうして出歩く際に困らないよう、リング状の母乳抑制用のマジックアイテムを乳首にはめているが外から見ても分からないだろう。
ついでにお尻には拡張用のディルドが挿入されているがこれも外からは分かるまい。
露出過多な特製メイド服と比べれば遥かにマシとはいえ、今の状態もそれなりに恥ずかしい。
ちなみに下着も当然女性物だ。
なにはともあれ身につける物に制限はあれど、一応の自由時間である。
こうなるとリンハイにとっては、正直暇を持て余してしまう。
良くも悪くも勤勉で仕事や役目を与えられれば貪欲にこなすのだが、鍛錬にも充てられない自由時間の過ごし方というのは困ってしまう。

「とりあえず、街を巡ってみようか」

つい癖でユエフォンに話しかけるように口に出していたが、今は単独行動であった。
二人一緒に行動する事が多い弊害のようなものだろう。
軽く頭を掻くと気を取り直してその場から動こうとするが、お尻の異物感があるのであんまり早くは歩けない。
しずしずと、苦痛にならない程度に歩く。

リンハイ > 繁華街を目指して歩いているが、ただ歩いているだけで随分人目を引くのが分かる。
はちきれそうな巨乳をブラウスで包み、中性的な顔立ちは化粧で彩られ時折甘い息をつきながらゆったりと歩く。
好色そうな視線に晒されるのは無理もない事だとはリンハイも理解していた。
今お尻に入れられているディルドはユエフォンのペニスよりも更に太く長い。
今まではユエフォンのペニスで拡張を兼ねていたが、リンハイはもっと規格外のペニスを想定してお尻の拡張を続けている最中だ。
そんなサイズのディルドを体内に収めながら出歩くというのは楽な事ではない。
歩幅を小さく歩きながらも、時折立ち止まってしまう。
だが正直、この感覚は嫌いではなかった。
お尻で感じられるように調教を受け続けてきた成果だが、売春中でもないのに流石に人前で痴態を晒すのは避けたい。
甘い疼きを抱えながらゆっくりと目的地へと足を進めていく。