2018/01/02 のログ
ご案内:「ゴーストタウン」からルルディさんが去りました。
ご案内:「学院 図書館」にラピスさんが現れました。
■ラピス > 時節柄、こっそり学院にもぐりこむのは簡単な時期。
そうでなくとも、こうして頭からすっぽり足元まで覆うローブを着ていれば、魔導学科の生徒かな?ぐらいの認識をされて侵入するのは難しくはないけれど。
それに、この図書館は広すぎて、あまり人にも会わないから、学院の生徒でもないラピスにとっては好都合。
禁書が並ぶ地階の入口から一番奥は、人の出入りはほとんどないのか、少し黴臭くてひんやりしている。
「禁書の棚は―――………あった、ここか」
ローブのフードを目深に被って、エルフ族特有の耳を隠し、視線だけを辺りに配って見つけた禁書の棚。
諸事情あって禁書となってはいるけれど、この図書館は蔵書の一つとして手に取れるのだからありがたい。
背表紙のタイトルは見慣れない文字やら知らない言葉も多く、中身を推察することは難しい。
「…これ新しいそう?」
どれも古めかしいのに、1冊だけ、場違いなほど真新しい背表紙が目に留まる。
誰か間違って押し込んだとでも言えそうなそれに手を伸ばし、中身をぱらぱら捲り。
■ラピス > ページをめくっていた手を止めて、文字を追う。
「なになに………。………~~~っ!」
文字は読めなくはない。
丁寧な文字で、読みやすかったし、簡素な文章で親切だ。
だが、文字を追うにつれ、それが禁書でないことは………ある意味禁書だが、
ラピスが求める禁書では…いやいや、これを求めていないとは言えないが、魔術に関する禁書でないことは明白。
本の中身は、男女の艶やかな情事が、それこそ簡素に、且つ丁寧に、やや大げさに書かれているのだから、本から顔を上げて、辺りを伺う。
とりあえず、この本を手に取ったことはバレてない、というか、周りに人はいないから良し。
「誰がこんな悪戯を…っ。しょうがないですねっ、こ、これは私が処分をしておきます。
ええ、司書様の手を煩わせるのも悪いですから!」
周囲に人影は見えないのに、何とも言い訳がましいことを、周りに聞こえるようにアピール。
もそもそとローブの中へと仕舞い込む。
大丈夫、窃盗じゃないです、だってこれ、ここの蔵書じゃないですから!とついでに誰に言うわけでもないアピールも追加。
実際、蔵書を示す小さな魔石は付随していないから、個人所有のものである。
■ラピス > 「今日は思わぬ収穫が………」
本心ダダ漏れ状態の呟きが零れてしまい、慌てて口を噤み、くるりと踵を返して。
何事もなかったような面構えで、ローブの中の、ある意味禁書を抱えててくてく歩み出す。
これで暫くは楽しめそうだ、なんていうのが現れていそうな軽い足取りで。
誰が紛れ込ませたか知れない禁書は、エルフ娘の手に渡り、おかげで夜な夜な妄想に華が咲いたんだとか………。
ご案内:「学院 図書館」からラピスさんが去りました。